matta

街の散歩…ひとりあるき

あんちんハ てまへでいのる 気がつかず…『畫本柳樽』初編

2020年05月05日 | 川柳

あんちんハ
てまへでいのる
気がつかず

(蛇と化した清姫に追われた)
安珍は
(なぜ、焼き殺される)手前で祈り
霊を払わなかったのか


まかなくに
こゝんまれなる
せんたくし

蒔かなくに
古今希なる
洗濯し
※“草紙洗小町”より
“蒔かなくに 何を種とて 浮き草の 波のうねうね 生い茂らん”

ミのひとつ
あるとやさしい
名ハたゝず

蓑ひとつ
あるとやさしい
名ハたゝず
※“七重八重 花は咲けども みの一つだに 無きぞ悲しき”


よミ人しらずで 
忠のり
名がたかし

読み人知らずで 
忠度
名が高し
※“さざ波や 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの 山桜かな”
平忠度、朝敵のため「読み人知らず」とされた



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