matta

街の散歩…ひとりあるき

ぶちまける やうに千鳥ハ おりるなり…『畫本柳樽』初編 <font size="3">

2020年05月12日 | 川柳
ぶちまける
やうに千鳥ハ
おりるなり

ぶちまける
ように千鳥ハ
降りるなり

匕でもる
ものとハ見えぬ
くすりふね

匙で盛る
ものとは見えぬ
(満載の)薬船


この花と
しん中しろと
札をたて

この花と
心中しろと
札を立て
※弁慶の立て札「この桜の枝を切ったもの、指一本を切る」と。

紙ひゝな
こけるときにも
女夫つれ

(倒れやすい)紙雛
こけるときにも
(隣同士の)夫婦づれ


紙びなを
となりの米屋
つきたふし

紙雛を
隣家の米屋
(餅つき振動で)
突き倒し


福寿草
あにきのそばに
居さうらふ

福寿草
兄貴(先に咲いた梅)のそばに
居候


コメント
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