matta

街の散歩…ひとりあるき

すゞしさハ すミゑの松を しいてねる…『畫本柳樽』五編

2020年05月22日 | 川柳

すゞしさハ
すミゑの松を
しいてねる

涼しさは
戸を放ち松影の
もとに寝る


すゞミ台
またはじまつた
ほしのろん

涼み台
また始まった
星論議


雲のミね
これぞあつさの
峠なり

入道雲の峰
これぞ暑さの
ピークなり


小べんの
あとで屁をひる
安花火

小べん(シュウ〜)の
あとで屁(ポン)をひる
安花火


きをん會の
火ともしごろに
あぶら蝉

(八坂)祇園会の
火灯しごろに
油蝉
(火と油)


うろたへた
せミくまさかの
すねでなき

うろたへた
蝉 (松上の盗賊)熊坂長範の
すねでなき


コメント
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