これまで国内のオミクロン株はBA1と呼ばれる種類だったのですが、新たな種類、BA2が増えているようです。BA2株は スティルスオミクロンなどとも呼ばれていました。BA1とBA2どちらもオミクロン株に分類されていることでもわかる様に、大まかには似ています。でも、小さな違いがあって、BA2の方が感染性が強いため、BA1からBA2への置き換わりが進んでいる様です。BA1に罹患したのちにBA2に罹患する例も少数ではあるが存在するとされています。
本日来院された方は一ヵ月前に感染された方でした。療養期間があけて元気に勤務に復帰されていたのですが娘さんの新型コロナ感染が判明し、濃厚接触者として自宅で謹慎されていました。療養期間明けで勤務に出るために無症状ではあるが検査を受けろと言われての検査。勤務先が医療関係なのでPCR検査しました。すると、何と陽性が出てしまいました。それも、41/45 ギリギリの陽性です。抗原検査では決して出ないレベルです。BA1罹患後のBA2感染なのかもしれませんし、ひょっとすると感染性のないウィルスの欠片で陽性判定してしまったのかもしれません。
新型コロナウイルスの感染状況を分析する東京都のモニタリング会議が24日あり、オミクロン株の亜型「BA.2」の疑い例が都内で38.5%に達したことが報告された。東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長は「BA.2系統が近いうちに感染の主体となることが想定される」と指摘。都内の感染は減少傾向にあるが、より感染力が強いとされる亜型への置き換わりでリバウンドが起こることへの警戒を呼び掛けた。
都が行った抽出調査によると、BA.2の疑い例の割合は7日までの1週間は17.8%だったが、14日までの1週間は38.5%と約2倍に急増した。
都内では24日、新たに8875人の新規感染者を確認。前週の同じ曜日から414人増えて、3週間ぶりに1週間前を上回っており、都は動向への警戒を続ける。
ヨーロッパではBA2による感染のリバウンドが起こっています。国民一人一人が感染防御を強く意識しないと、第7波がすぐにでも始まるかもしれません。それは何とか避けたいですよね。
まとめです。
BA2株による新規感染が増えています。
ヨーロッパではBA2による感染で、次の波が既に発生しています。
日本での第6波の収まりが悪く、高い感染レベルが続いているのは、BA2による置き換わりが関連しているのだと思われます。
日本の医療をパンクさせないため、引き続き感染予防策を続けてください。
日本人の感染予防行動は、世界に誇るものです。
1,BA2株は、従来のオミクロン(BA1)に比べて感染拡大力は強いですが、ワクチンの効果はあまり変わらない様です。
2,抗体薬の中には、BA2株には効きが悪いものもあるようですが、その他の薬の効果は変わらない様です。
3,BA2の潜伏期間はBA1より半日程度短いと言われています。
4,重症化率、死亡率は変わらないかわずかに低い様ですが、まだはっきりとした結果は出ていません。
以上です。恐れ過ぎず、しかし油断なく対応してください。
要領良く対応してください。上手く対応されているから、コロナ病棟で働いている方は、コロナウィルスだらけの環境でも感染されないのです。
感染の殆どはウィルスを含んだ飛沫を吸い込むことから始まります。まずはアブナイ場所に近づかない。近づく場合はマスクをし、風の流れを利用して感染飛沫を吸い込まない様努力してください。(風上に立つなど)
3月25日現在、日本でのコロナ感染者は減少傾向にありますが、4月になり新学期が始まったら、再増加する可能性が高いです。高齢者、重症化リスクのある方はワクチン接種をお願いします。その他の方は、医療がパンクしない様に感染を抑制しながら社会活動してください。現在置き換わりつつあるBA2も、重症化しやすくは無いようです。
ウィズコロナで上手くやっていきましょう。
BA2感染が増えていると思われますが、第6波の収束が遅れたり第7波がやってきたりする可能性はありますが、同じオミクロン株の仲間であり、性質に大きな違いは見られません。入院率も重症化率、そして死亡率も大きな差は無さそうです。対応する薬の内容は少し変わるかもしれませんが、予想出来ているので問題なく対応できると思われます。落ち着いて対応すれば問題なく対応できると思われます。BA2はロシア軍程たちが悪くは無いようです。