命のカウントダウン(健康余命3605日)

トレッキング、カメラ、陶芸、スキー、釣り、カヌー、遊びなら何でも大好き。仕事も好き、時間がない!

新型コロナ感染症について思う事

2022-03-05 23:52:00 | 新型コロナウィルス
令和4年3月5日(土)、今日は5人の新規陽性者を診断しました。それで、今年になってから診断した新規陽性者数が150人に達した様です。
その150人の現況報告です。
亡くなった方はゼロ
現在入院中の方は2名(この二人は高齢者でしたがラゲブリオ投与していません。ラゲブリオが認可される前の症例でした。)
重症化した方は、分っているのは1名だけです。(この方も高齢者でしたが、当初軽症で希望されなかったのでラゲブリオ投与しておりません。)その方も現在は退院されて在宅で経過観察されています
そのほかの方は自宅療養中か療養明けて自由になられています。

150人は、坂根医院で最初に陽性と診断した方であって、その他、他の医療機関で陽性と診断されたのち、その医療機関やかかりつけ医に放置された状態の患者さんの往診を保健所に頼まれて6件訪問診療しています。その方たちはラゲブリオ投与やデカドロン投与、在宅酸素療法で皆回復されました。

私が関与した新型コロナ患者さんは皆、現在のところでは何とか回復されています。
診断した時点で中等症1の患者さんは、10人に一人くらいおられます。今日も一人おられました。喫煙者が多いです。今日の方も喫煙者でした。その方にはラゲブリオ処方しました。今日はもう一人、70台前半で糖尿病、高血圧をお持ちの方の陽性も判明し、その方にもラゲブリオ処方しました。
 これまで、10名以上ラゲブリオ投与していますが、現在のところ副作用は「喉に引っかかって苦しい感じがする」「喉に残っている感じがする」というカプセルの大きさが原因の物だけで、肝障害とか蕁麻疹とかショック、粘膜障害などイヤーな感じのする副作用は出ておりません。

今年に入ってからだけでも、150人の陽性者を見てきたわけですが、話題になっている後遺症を訴えて来られる患者さんは今のところあまりおられません。

ご本人もそれが後遺症なのかどうかわかっておられないのかもしれず、今後TVなどでこんな後遺症があるよと報道されると、「私の症状は後遺症だったんだ」と気付かれて受診される方が増える可能性があるとは思っています。 後遺症の治療法は、今後、開発されていくとは思いますが、現在のところでは本当に手探りの状態です。

新型コロナ感染症、若い方には軽くて済むことが多いです。 とは言え、後遺症もありますし、かかってみないとどうなるのか全く見通しの付かない「御先の見えない薄気味悪い感染症」であることは確かです。出来るだけ掛からないように努力しましょう。ワクチンは、殆どの方にとって受けられた方が得だと私は思っています。5歳から11歳に関しては、普通に元気なお子さんなら、受けなくても良いと思っていますが、そのほかの年齢の方は受けた方が良いと思っています。最近10代、10歳未満の感染が増えています。年齢が下がるに従い、ほとんど風邪かインフルエンザのような感じで終始することが多いです。ですから、年齢が下がるに従いワクチンの重要性、必要性は下がっていくと考えます。なので11歳未満に対するワクチン接種は・・・坂根医院では施行しません。12歳以上に対しては施行しています。高齢者、悪化因子を持っている方は、速やかに接種するべきだと考えています。
悪化因子は、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常などの生活習慣病や、喫煙者、肥満(BMI30以上)、悪性腫瘍、慢性閉塞性肺疾患、慢性腎臓病、妊娠などです。

新型コロナ感染症、オミクロン株になって弱毒化したとはいえ、高齢者や丸ぽちゃオヤジにとっては恐ろしい病気です。
若者にとって、子供にとっては、のど風邪程度のこともありますが、周囲への影響を考えると、後遺症を考えると、罹らないに越したことはありません。
現在の大阪の感染率が続くと、大阪府では1年で3人に1人が感染することになります。奈良の感染率だと1年で4人に1人が感染することになります。まさにサバイバルゲームみたいになって来ましたね。
新型コロナ感染症、突然、身近にやってきます。皆さん、要領よく予防を心がけてください。そして、プラスマイナス考えてワクチン接種を決めてく下さい。死者の7割は80歳以上です。80歳以上の方は3度目のワクチン急いでください。