命のカウントダウン(健康余命3605日)

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自宅でのお看取り

2020-04-17 10:31:51 | 新型コロナウィルス

昨深夜、癌末期の患者さんを在宅でお看取りしました。

と言っても、看取りをされたのは、ご家族と「様子がおかしいので見に来て」との電話で駆け付けた訪問看護師でした。

私は、訪問看護師からの「先ほど息を引き取られました」

との電話を貰って、それから死亡診断書を書いて、出かけました。

ご家族は、「自宅で、皆で看取れてよかったです。」

と、おっしゃっていました。



https://www.youtube.com/watch?v=CBPCNVR1tb4

https://www.youtube.com/watch?v=yyF0-p38grE

 

親族の方達が10名程度集まられていて、いかにも3密!!でしたので、出来たら、換気に注意してくださいね と申しました。

自宅に戻られてからは本当に急速に悪くなられたのですが、口内炎以外の疼痛はなかったので、口腔内の処置以外治療は何も行いませんでした。

勿論、栄養不良、脱水はありましたが、点滴加療をしても、得られるものがほとんどないですから。

 

今年に入ってから食欲不振などが出現、2月に転移性多発肝癌などが見つかり、病院に通院、入退院を繰り返して来られました。

2週間前に最後の抗がん剤治療のあと(これは、しないほうが良かったとは思いますが・・・)

もう、何も出来ることは亡くなったので、貴重な残り時間を自宅で家族とお過ごしください

と、言われました とのことで、在宅医療開始となった方です。

 

病診連携皆無で、自宅に帰られてから紹介されました。

退院前に紹介していただいて、退院時カンファレンスなどしていただければ、スムーズに在宅医療に移行できるのですが・・・

 

「一見さん」でしたが、紹介状を持参して家人が来院されましたので、断ることも出来ず・・・・

がんが見つかるまで、糖尿病、脂質代謝異常で通院していた診療所は、往診しないそうです。

まあ、文句を言っても始まらないですね。仕事がいただけるだけありがたいと思うことにします。

徐々に一般化しつつある在宅でのお看取りですが・・・・

核家族化もあって、ほとんどの介護者(ご家族)が初体験で、最初は何をしたらいいか戸惑われます。

そのうちに慣れて、ベテランになられたりもするのですが・・・・

癌末期の場合、悪化し始めると急激に悪くなるので・・・

慣れ始めたころに・・・・

となることが多いです。

通院されていた病院では、現在、基本的に面会できないらしく、看取りの場面でもご家族の面会制限があるとのことでした。

新型コロナが在宅医療の後押しをしているのでしょうか・・・・

昨夜は、ご家族の皆、穏やかな微笑を浮かべておられました。

小笠原文雄先生の言われる「なんとめでたいご臨終」だったのかもしれないですね。