九州最後の日、門司港を散策
門司港に隣接している公園の駐車場に車を止め、歩いて門司港に向かった。
先ずは目の前の小さな船溜まりを横切って行く。
そこには以前お世話になった漁師さんの船と作業小屋がある。
作業小屋では獲ったばかりの魚を直売していて、その魚を譲ってもらったのが最初の出会いだった。
その時、これからイカの籠を引き揚げに行くが一緒に行くか?と誘って戴いた。
断る理由は何もない。
船に妻と二人で沖合の漁場まで乗せて貰い、カゴを引き上げる現場作業を見せて貰ったのだった。
生まれて初めての体験をさせて貰うなど、大変お世話になった。
その漁師さんの作業小屋の戸が開いており覗き込んでいると、後ろから声が掛かった。
振り向くと以前お世話になった、その漁師さんだった。
偶然の再会に驚くと共に、思い出話に時間を忘れて話し込んだ。
今回はコウイカを2杯譲ってもらった。
イカは船の横に吊るした生簀のカゴに入れられていた。
その籠からタモで掬いあげる。
大きなコウイカで、船上で捌いてくれた。
この皮は鮮度を保つため料理直前に剥いだ方が良いと、その皮の剥ぎ方まで教えてくれた。
ナマコは食べるかい?と問われ、食べるなら持って行けとこれも捌いてくれた。
ナマコは妻も私も大好物である。
有難く頂いた。
そして漁師さんは、蛸壺上げに向けて出港した。
私達は捌いてもらったコウイカを車の冷蔵庫に仕舞ってから、歩いて門司港に向かった。
お腹も空いてい来たので食事処を探すが、手頃な所が見つからない。
ようやく見つけたのが焼きカレー専門店だった。
頼んだのはシーフードカレー。
魚介類の上にチーズが乗せて焼かれた、熱々の焼きカレーだった。
結構おいしかった!
お腹が満たされたので門司港を散策。
と言っても何度も訪れているので、改めて見たいところはない。
それで、高さ103m・31階の「門司港レトロ展望室」から関門海峡を一望する事にした。
遠くに見えるのは関門橋である。
反対側の景色です。
展望室からの眺めも終わり車に帰る事にした。
遊歩道にはイカ墨の跡がハッキリと残っていた。
でも、先ほどの漁師さんが言うにはアオリイカではなくコウイカで、アオリイカはもう少し先だと言う。
それを聞いて竿を出す気も起らず九州を離れ、山口に向かった。
そして夕食には先ほど譲って貰ったコウイカの刺身とナマコの酢のものが並んだ。
活きが良く凄く美味しかった。
九州最後の日、楽しい思い出を残してくれた漁師さんに感謝!!