茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

素直さ

2009年06月17日 | Weblog
今日は学校茶道の日
先月から入った一年生に
先輩達がとっても優しい
この学校に来たとき二人だった茶道部も
今は8人でとってもにぎやか
他の人が点前座でお稽古をしている時
隅の方で
新入生に帛紗のさばき方を教えている先輩
棗がふえて茶杓がふえて
お茶碗と茶筅と茶巾が出てきて
新入生の膝前がどんどん賑やかになっていきます

あ、今度は水指まで出てきた
建水を前に置いてお釜代わりにして
ふんふん
おお、柄杓の扱いやっちゃうわけね・・・
「そんなにいっぺんにやってもわけわからなくなっちゃうから、
 棗と茶杓の清め方とか、茶巾の扱いとかピンポイントにしたら?」
と、ちょいと言葉をはさみました

そうしたら
「私は、一番最初の日に、お茶を点てるまで全部やらせてもらって、
 それがすごくうれしかったんです!!!!!」
って、真っ赤なほっぺで言うんです
お茶室の中は時季的にかなり暑くなっているのですが
先輩のハートもすっごく熱くなっていました

二人の時と違って
今年はお稽古の時間内に全員が全工程はできない
でも、今日初めてお茶を点てる後輩に
できる限りのことを
自分がしてもらってうれしかったことをしてあげたい
そんな思いで必死だったのですね

「相客に心する」というのは利休七則の一つ
同席した人に心を配りなさいという
当たり前と言えば当たりまえな事ですが
それを第一義に行うことはとても難しい
大人はつい恥ずかしいとか、やりすぎかなとか、失礼かなとか
余計なことをいろいろに考えてしまう
彼女たちの今日の言動は
素直で思いやりにあふれていて
見事でした
「心する」ということを
いろいろに考えさせられました
もう一度「素直」に還ってみよう

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