茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

炒青

2010年04月24日 | Weblog
先日、3年目の茶畑で
ホニョホニョと出てきている新芽を摘んできました。
指導員の方が、
10㎝ほどプチッと折ってはもくもく食べて、
「たべてごらん」とか
頭の部分を摘んで、
「ちょっとポケットに入れておいて
 香りが変わるから試してごらん」など
楽しいご提案をたくさんして下さるので、
作業の合間、
プチプチポキポキと
すべてのポケットいっぱいに摘みました。

画像は新芽の部分をフライパンで炒ったお茶です。
炒青(しょうせい)という製茶法です。
雀の舌ほどの小さい新芽の部分を持ち帰りましたが、
すばらしく鮮やかな緑でした。
それが、
炒っているうちにどんどん緑が薄くなってきて、
(この過程を青を殺すといいます)
次に白くなってきました。
どんどん表面が白く白くなってきました。

10㎝ほどにポキポキしてきた方は
短く切って焙じてみました。
なんて甘い香り♪
フライパンの上で深呼吸~。
整枝で切り落としてしまう部分で
こんなに素敵な体験ができました。
今度は袋をたくさん持って行って、
じゃんじゃん拾ってこようっと。

今回は、
お昼のサンドイッチのパックに入れて帰りました。
11時頃に摘んで、時々開けてクンクンすると
確かに、その度に香りが変わっていました。
プラスチックのパックは密封状態。
あ、密封するとギャバロンティーが作れるのかな、
と化学の弱い私はふと思いました。
お茶の葉は、摘採後、酸素のない状態に置くと
ガンマアミノ酪酸が多くなって
血圧上昇抑制作用が大きくなるそうです。
でも、
パックで密閉しても空気はあるので全然違いますね。
窒素ガスに置き換えるという処理が必要なのでした。
それにしても、
11時から19時まで密封されていたお茶は
呼吸できていたのかしら~?