茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

桜の夢

2010年04月01日 | Weblog
庭の桜を眺めながら眠りについてしまったらしい。
一人のお酒も何も寂しくない
見事な夜桜だった。

草履を突っかけ、
水を汲みに行く。
冷たい清水で目が覚める。
足元のこごみをポキポキと摘んで帰る。

「MINAKOさ~ん、おはよ~」
もう、人が集まり始めている。
みんな朝が早いなあ。
夕べ浸けておいた小豆のお鍋が火にかかって
いい香りがする。
それぞれ道中で摘んだ葉っぱや
お庭の野菜達が
トントントンと料理されている。

あっという間に、
摘み残りのいちごで苺大福ができている。
一汁山菜も仕上がっている。
炭もおこり、
お茶も挽いてある。

山から連れてきたお花をちょいと差し、
エプロンを外して、
白いソックスをはいて、
ご~~~ん、
銅鑼代わりにお鍋がなると、
ささっとお席入り。

凛とした気分でお茶を点てます。
みんな近所のお母さん達。
時にお父さん達や子供達、
おじいちゃんやおばあちゃんも。
お茶碗も菓子器も
棗だって柄杓だって
ぜ~んぶ手作りで。
大概のものはぜ~んぶ手作りで。

さくさくっとお茶点てて、
さくさくっとお膳をいただいて、
さくさくっとお片付けして、
じゃあまたね~と
それぞれ今日のお仕事に向かいます。
私も町の保育園に仕事に行きます。

夕方は、また、別の人がやって来ます。
一日の中に、お茶があるのがうれしい。
みんなで一服できるのがうれしい。
みんな、そんな気持ちで集まってくる
たくさんのお茶友達。

な~んて、
そんな山の暮らしがしたいなあと。
エイプリルフールということで
どうせ嘯(うそぶ)くなら、ちょいと夢を。

しっつれいしました~。