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ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

AudioGate3 エンコード編

2014年07月29日 | オーディオ

 

 エンコードとは、ここでは[Export]で行う変換出力を指します。 wavで買った音源をFLACにして圧縮したり、逆にプレーヤーがFLAC,DSDに対応してなかった場合にwavに変換したりと、当ソフトのようなものがあると便利です。 ひよこがAudioGateを使うのは主にリッピングしたCD音源をDSD(DSF)変換するためですねw

 

 世間では、こういったソフトで単にアップした音源を"ニセレゾ"などと言い、肩身が狭い行為なんですが(汗)、なぜか、元の音源(CD・ローレゾ)比で音質の変化(メリハリの向上・微細音の明確化など)が感じられるので個人レベルでは重宝しています。 個人で制作するだけならライセンス代以外費用は掛かりませんので、再生環境があれば、騙されたと思ってお試しいただきたいトコロです。

 

 

 

■ 事前準備

 

 [Library]に入った曲をエンコードしようとすると、1曲ずつか、複数を一々選択しなければなりません。 (Ctrl+クリックやCtrl+Aでリスト全体、Shift+クリックで範囲指定など) 一度に変換する事の多い楽曲群(アルバムごと)は、新規に[Playlist]を作って入れ、出力設定の際は[選択されているプレイリスト]を指定すると便利です。

 

 

 

■ 変換可能な形式

 

 

○ファイル形式

 

 ・ WAV (.wav)

 ・ BWF (.wav)

 ・ AIFF (.aif/.aiff)

 

 ・ MP3 (.mp3)

 ・ AAC (.m4a)

 ・ WMA (.wma)

 ・ WMA Professional (.wma)

 

 ・ WMA Lossless (.wma)

 ・ Apple Lossless (.m4a)

 ・ FLAC (.flac)

 

 ・ DSDIFF (.dsff)

 ・ DSF (.dsf)

 ・ WSD (.wsd)

 

 基本的にDRM(著作権保護機能)が無いファイルが取り込み&エンコード可能。 このうち、WinPCではApple独自音源とAAC、MacPCではWin Media Player独自音源とMP3のエクスポート(制作)は不可です。(2014.7現在)

 

 

○ Hz/bit

 

 ・ PCM系(圧縮含む) 44.1kHz-192kHz / 16bit-24bit (wavは32bitまで可能)

 ・ DSD系 2.8MHz-5.6MHz / 1bit

 

 ファイル形式・サンプリング/ビットともに、使用機器で対応可能かあらかじめ調べてから一括大量変換がラクチン (再生機器の中には未対応規格をプリアンプでデシメーションor変換をするモノもありますが、だいたいwavの96kHz/24bitまでが現状(2014.7)再生可能な機種が多い圏内です)

 

 

 

■ 設定

 

 ウィンドウの左上、[Edit]をクリック(タップ)して編集コンソールを開き、右にある[Export]をクリック。

 

 

Audiogate3_011

 

 そうすると各種設定項目が出てきます。 ハイレゾへの変換を目的にしている場合、注目すべきは3点。

 

 1. ファイル形式

 2. サンプリング周波数 (Hz)

 3. 量子化ビット数 (bit)

 

 ファイル形式として選ばれる機会が多いのは、wav、FLAC、DSF。 wavの高Hz/高bitは対応する機種が多く、安定的に再生できるハイレゾ音源。 FLACは圧縮・解凍後も元のwav(PCM)のデータを保つロスレス圧縮と呼ばれるもので、圧縮率が高く、無料公開されている技術なので急速に再生対応機を増やしています。 DSFはDSD形式でDSDディスクを作るために多用される形式。 最近はDSDIFFも対応機が増えてますので、適宜選択してください。

 

 サンプリング周波数はPCM系では44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHzから選択。 DSD系は2.8M、5.6Mから選択。 理論上、オリジナルを損なう可能性もあるので、基本的に元音源から変更しなくても可です。

 

 ビット数指定。 これも基本変更しないのが"オリジナル尊重"となります。 変更する場合でも、PCM系の32bit(floot)はデジタル音声伝送がサポートしない形式ですので通常は再生できないので注意。 (多くは32bit入力対応USB-DACと専用ドライバが必要) DSD系は1bit固定です。

 

 

 

■ 詳細設定

 

 [変換処理]には従来v2の変換方式を用いる[低負荷]と、v3新方式の[高品位]を選択。 その試聴結果は後々記事にいたしますので乞うご期待。 端的にいうと、"新"と銘打つだけのことはありました。

 

 [ノーマライズ]は選択音源ファイルの音量を最適化する働きをします。 1曲(ファイル)ごと実行するか、選択した曲全体で揃えるかを指定。

 

 [ティザー]は量子化する際の方式を変更する機能のようです。 通常は[なし]で構わないようですが、ダウンサイジング(ハイレゾからCDを作るときなど)する際はどちらかに設定した方が良いかもしれません。 (ビット数が落ちても元の"聴感"を残す可能性あり?)

 

 全て良ければ、[OK]を押して出力します 変換中も右上のレベル(ゲイン)メーターを見て、CLIPランプが付くようなら一旦中断してゲインを下げて再実行した方が、楽曲再生時の"ガサガサ音(クリップノイズ)"が出るのを抑えられ、アンプ回路にもやさしいです。

 

 

 

■ 蛇足 楽曲画面での『DC Cut』

 

 個人的にいろいろ試した結果、CDをハイレゾ(ニセレゾ)化する際には[DC Cut]を[on]にすると、楽曲のクセが無くなり、伸びやかになるタイトルがあることに気が付きました。

 

 [DC Cut]本来の働きは調べてもよくわかりませんでしたが(公式ヘルプにも無し)、経験的に、"CD化"する際に"聞こえ"を調整したモノの除去にもなるものだと考えて[on]にしてます。

 

 ハイレゾ化はCD化と違って楽曲の表現レンジが広く、CD化で良く行われる楽曲のレベル調整がほぼ不要、加えてハイレゾ化の際には不都合を起こすと考えられます。 (ネイティブのハイレゾはもちろん)ニセレゾにとってもほぼ不要なものなので、すべての楽曲で変化(改善)するわけではありませんが、リッピング音源の再生時・変換時は[on]の試行をお勧めします。

 

 

 


 

 

 

 

 次回はお待ちかね、音質レビュー編です。

 

 

 

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