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江山美人

2008-11-09 | ドニー・イェン
ドニーはどんな役を演じてもどこかにドニー・イェンの部分が残っていたけれど、「江山美人」は違う。常に雪虎将軍その人だ。

燕国の公主 飛児(陳慧琳)を厳しく鍛える雪虎将軍は公主を愛していても表には出さない。段蘭泉(黎明)のもとへ去りゆく公主を見つめる瞳はどこまでも澄んでいる。

え~?これがドニー・イェンですか~。
ぜったい役者として一皮剥けたと思う。
(↑すごい失礼な感想)

燕国に脅威が迫ったとき、将軍は段に戦いを挑む。段が好敵手であることを認めた将軍は、段に公主を連れて逃げるよう教示する。

アクションは、さすがにチン・シウトン。戦争シーンでは死者が出そうな勢い。

ところが、ドニーのアクションはすばらしく美しいものの、野蛮さがひとかけらもない。

大人で冷徹で密かに優しい男で終わるつもりなのか、雪虎将軍よ~。

と思いきや、ラスト12分でまってましたの怒涛の展開。すごいカタルシス。しかし、いつもの肩に力入っているドニーさんじゃありません。何もかも捨てた(失った)雪虎なのです。雪虎は本来こういう熱い漢なのだ。

ドニーの映画で涙が出たのは初めて。
ケリー・チャンとレオン・ライの歌もすばらしかった。
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