虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

あまりに漠然としたメール

2020-11-26 05:34:25 | ビジネス
今日は仕事に関するメールのお話。

少し前、運動指導の依頼と思われるメールがありました。
「○(数字)お願いします。名前、連絡先」のみが記されていました。
一瞬「?」しか浮かびません。

何を希望しているのか?
どうしたいのか?
いつまでにどうなりたいのか?
初めの数字は?などなど、不明なことばかりです。

仕事柄、いろんなメールを頂戴しますが、ここまで漠然としたのは初めてです。

推測の下に読み解いてみると、○(数字)の日に指導をお願いしたいらしい。
時期的に、学校の持久走(マラソン大会)に向けた練習依頼ではないかと…。
にしては、あまりに不躾な依頼ではないだろうか?

またこちらの都合も聞かずに、勝手に日程を指示してくるとは…。
正直なところ、呆れましたね。
毎年、運動会も含めて、直前の駆け込みがいるんですわ。
こんなことを言ってはいけませんが、何をどうしたいのでしょうか?
そして、想定ではありますが、急ごしらえで。
一般的な常識があれば、わかりそうなものですが…。

そんな即興的なもので、どうにかなると思っているのでしょうか?
その思考に、甚だ疑問を感じますし、そんな安易なことでは、その親御さんの下で育ったお子さんの将来が不安です(こちらが心配することでもないですけど…)

当方としては、単発の指導は(経験則からいって)さほど成果として残らないし、結果のみを求めた指導をする意味や意義はないと考えます。
もっと根底から掘り下げてやりたいんです。じゃないとホントの実力にならないので…。
だから、いずれも○回コースにして反復することで、少しずつ積み上げようとしているわけです。
できることなら、最低半年~年単位で継続することで、着実に成長させていくのが指導者の務めだと思っています。

そんなこんなで、コース設定の件などをメールで伝えたら、案の定(!)音沙汰なし。
まぁそんなもんでしょうね。
運動・スポーツを軽く見ているのでしょう。とても残念で悔しいですね。
そんなに物事は甘くないですから。
勉強だって、音楽や芸術だって、練習を積み重ねて、やっと形になり、やがて成果となるのではないでしょうか。

こんなことを言ったら生意気だと言われるかもしれないですが、お客様も業者を選びますが、業者(指導者)もお客様を選ぶ権利を持っています。
このようなお客様はこちらからお断りしたいです。
ただ不躾な返しをしては同じレベルなので、返答できない投げかけをすれば、100%無反応になります。

我々のような仕事の場合、双方にとって有意義な関係性ができないと、真の成長も期待できないと考えています。
それは時間と費用の無駄にしかならないですし、何より指導を受けてきたお子さんが不憫です。

また運動・スポーツを一般的に軽く(甘く)見られていることについては、従事している人たち(我々のような者)の責任も多分にあると考えています。
もっといえば、運動指導の本質を伝えたり、啓蒙する必要がまだまだあるということなのです。
一般的な認識は、まだそんな(安易な)レベルなのです。

一部には、安価な価格設定(+単発)で気軽に指導を受けやすくしている業者(指導者)もいるようです。
フロントエンドの仕掛けなのでしょうが、それっきりで終わってるケースも散見出来ます。
その場しのぎ感がありありで、同業者としてはとても残念です。

そのような(些末な)経験を踏まえて(気を取り直して)当方で指導をしていくことで、運動の楽しさを感じ取り、できることの面白さを感じることで、運動・スポーツ以外の自信が育まれ、将来へ向けて無形の財産になっていくのです。

その点では、他の業者(指導者)より優れている自信はありますね。やや自画自賛になってしまいましたが…。
これは私自身が、幼少期~小学生時代に運動が得意じゃなく、心身ともにくすぶっていた経験が、30年近い時を経て、今の展開につながっているからです。
このような経験をしてきた人間が、運動を指導する仕事に従事しているのは極めて少ないので、それは大きなアドバンテージとなっています。

各自、指導のやり方が異なるのは否定しません。
いろんなアプローチがあるのは、とても良いことだと思っています。
しかし、お金をもらって指導する意味や意義を認識して、指導する人たちは業務に当たってほしいと願いますし、私自身も改めて肝に命じたいと思った次第です。
それがお客様を育てることにもつながるわけですから。

話を最初に戻しますが、メールで何かを伝えたいなら、5W1Hをしっかり踏まえて送るべきですよ!
特に初見の場合は…。まぁそうじゃない人も一定数いるから困っちゃいますけどね。