虹色仮面 通信

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セ・リーグのDH制の導入の是非

2020-11-18 07:38:49 | スポーツ
スポーツ報知の記事より。

巨人・原辰徳監督が12日、野球界の発展に向け、報道陣を通じて提言した。セ・リーグのDH制の導入、野球少年が安価で道具を手にできる環境整備の2点を訴えた。

これまでもセ・リーグのDH制導入を訴えていたが、機運は高まってこない。近年の日本Sや交流戦はパ・リーグが優勢で、その一因はDHの有無とされる。切れ目ない打線と対戦するパの投手との力量差を指摘する声は多い。だが、今回は何より、野球界の裾野拡大につながるとして、改めて発言した。

「まず、子供たちに対して教育的ですよ。レギュラー9人を10人にできる。そうしたら(セ・リーグがDHになれば)高校野球も少年野球も絶対そうなると思う」。例えば、足は遅いがパワーは誰にも負けないという子供も、活躍の場が広がる。「今日は投球に専念しなさい、とか選択肢ができる」と選手保護の観点からも利点を説いた。

さらに、気軽に野球に取り組めるよう「少年がもう少し安くユニホーム、スパイク、グラブを買えるような手段はないかな。野球はお金がかかるし、場所もね。プロ野球界が何か、安く提供できるような環境を作ってあげることができないか」と発言。将来の野球界を支える少年のために、常に思いを巡らせている。<了>

まずはセ・リーグにおける「DH(指名打者)制導入」の是非について。
個人的には、セ・リーグは従来の投手も打席に入る9人制が良いと思っています。

近年は、日本シリーズや交流戦でパ・リーグ(チーム)に圧倒されているから、それに倣おうというのもあるのかもしれないが、それぞれのリーグで異なるスタイルがある方がいいし、パ・リーグが強いのはルールの違いじゃないと感じます。
個々も含めた質の違いとか、組織としての全体的な勢いに大きな差を感じています。
また選手の獲得(スカウティング)や育成システムにも、リーグ間(厳密に言うと球団間ですが)で差があるように思います。
そのシステムを有効に活かせているのが、パシフィック球団に多いってことなのでは?

セントラルの野球は、とにかく守備を前面に出す野球だと思っています。
しかしながら、投手力を含めた守りの部分がおろそかになっているチームも目立ちます。
それでは、9人制の特徴は出せないのではないでしょうか?

パ・リーグのDH制は攻撃重視なので、得点も入り、興行的にはメリットもあるでしょうが、大雑把になりがちな面も否めません。
たまに見るには面白いですが、何試合も見ていると飽きてしまいます。
やはり投手戦の緊迫感に勝るものはありませんよ!

下位に甘んじているチームはやはり守備がボロボロです。
なので、最終的には戦力を見極めて、最善の布陣と準備を持って試合に臨むのがベターだと考えますが、そうなっていないまま手付かずに見えるチームも見受けられます。
それは球団フロントと現場を任せられている首脳陣の手腕ですね。

原監督としては、自らの影響力を鑑みて、コメントを発していると思いますが、DH制のデメリットも考えるべきじゃないかと思っています。
それだけ危機感を持っているという肯定的な見方もできますね。
そういう監督がセ・リーグの他の5球団でどれだけいるでしょうか?
日々の試合で目一杯の方もいるようですけど…。

その他の2つの提言については、明日述べたいと思っています。