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虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

逝く

2016-10-24 04:36:16 | スポーツ
20日、ラグビー界のスターである平尾誠二氏が亡くなった。
まだ53歳の若さであった。

昨年のワールドカップ時に日本テレビの中継(番組)に出ていたが、病的な痩せ方だったので、気になっていたが、やはり体調が思わしくなかったようだ。

一部の報道では、膵臓癌ではないかとされ、昨年秋の発覚段階で余命3ヶ月と宣告されていたらしい。

彼の現役時代の勇姿は、今でも鮮明に思い浮かぶほど、華やかで何よりカッコよかった。
プレイも瞬時の判断力と卓越した技術で、当時の日本ラグビーを牽引していた。
当時のラグビー界はもちろん、スポーツ界でも屈指の存在だったと思う。

惜しむらくは、若くして日本代表監督に就任したものの、時代の狭間になってしまい、いろいろと変革したこともあり、在任中に日の目を浴びなかったこと。
考え方で日本協会との軋轢もあったとされる。

しかし、当時から推進してきた取り組み(とくに発掘から育成・強化につながるシステム構築)は、今も形を変えながら続いているものがあり、結実しつつあるだけでなく、他競技にも波及し、今やスタンダードになってきている。
端的にいえば、彼の思考や実行が早すぎたのだろう。

2019年、日本でラグビーワールドカップが開催される。
彼が主導してきたプロジェクトから這いあがってきた選手たちも数多く含まれるはず。
天国から後輩たちの活躍を見守り、時には叱咤してもらいたい。
できることなら、現場にいてもらいたかった。
でもそれは叶わなかった。

まず長い間感動をありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。お疲れ様でした。