TREK&RIDE

山と自転車!

白馬岳大雪渓/山スキー

2007-05-31 | 山スキー
2007年5月27日 白馬岳大雪渓

夜は眩しいほどの月明かりだったのに、朝起きると陰鬱な曇天。
まだ白馬岳の稜線は見えているが、雲に覆われるのも時間の問題だろう。
相変わらず上空の風は強そうだ。

今日はGWの薬師黒五ツアーで御一緒させていただいたKさんが白馬鑓に来られるとお聞きしていた。猿倉の駐車場内で車を探していると…同じく薬師黒五でお会いしたSさんとバッタリ再会。今日は旭岳方面を予定しているとのこと、僕の予定と一緒ですね。今日もよろしくお願いします。
Kさんのお車は確認できず。予定を変更されたのかなぁ?

5時35分。
猿倉駐車場出発。白馬尻に向けて林道をエッチラオッチラ歩く。


お~、牧場はみ・ど・り~♪

6時11分。
林道終点から右手に大雪渓末端が確認されたが、大雪渓入門の僕は下部の状況が不明なのでそのまま夏道を選択。
しかし夏道の方がルートは荒れ気味…雪渓が正解だったようです。

6時30分。
大雪渓に出て暫く進んだところで早速シールの準備。
板にシールを貼っていると背後から「きついねぇー!」と威勢のいい声。
えっ?と思って振り返ると、なんとなんと。
GWの飛騨沢で御一緒させていただいたTさんではないですか!
昨日ご一緒したHさんから僕が大雪渓に入る事をお聞きになっていたようです。
いやビックリ。今日は白馬岳山頂の予定とのこと。
とりあえず稜線までご一緒して、状況を見て白馬か旭岳にアタックすることになりました。


かなり怪しい雲行き。

6時45分。行動再開。
大雪渓前方は灰色の雲。山麓方向を振り返ると青空も覗いているが天候の回復は期待できず。
意外と風は強くないが、数分に一度の間隔で、どどどっと強風が押し寄せてくる。まるで風のダムの放流。山の気象は不思議だ。

雪渓の途中で先行していたSさんと合流。
GW以降の近況などを教えていただきながら歩いてゆく。


今日は籔漕ぎ無しで快適。

8時13分。
標高2,200m。斜度がきつくなる。
今日は早々にシールはギブ。担ぎに切り替えた。


僕はそろそろシール止めます。

今日は横着をしてアイゼンを車に置いてきたため先行者のキックステップを拝借して一歩一歩確実に登る。
高度を上げるに従い雪が徐々に固くなる。つま先しか踏み込めない状況に少々不安。やはり雪山は十分な装備で臨むべきことを改めて痛感。5月の大雪渓をなめていた。

葱平が近くなると、強風がザラメ雪巻き上げながら容赦なく吹き付けてくる。
耐風姿勢でやり過ごすが、姿勢を低くするとザラメが身体を叩き、これが結構痛い。
ブリザードを耐風姿勢で迎え撃つが、頭からしっかりと氷雪の洗礼。散髪したばかりの首筋に雪が積もり脳天がクラッとする。

8時55分。
葱平の雪原。風は一層強い。
前を行くボーダーさんは突風を受ける度に体勢を崩して転倒。見ていて気の毒だったし危険さえ感じた。

Tさんは急斜面をシールで登りきった。この段階ではまだ稜線までは行ける気持ちがあったのでもう少し前進してから撤退を判断することにした。

しかし烈風が前進を阻む。行けないことはないと思うが、稜線から上部の突風を想像すると、これ以上前進することに意味があるとは思えない。

9時20分。
標高2,530m。
Tさんと「撤退」で意見一致。
「今日は山は呼んでいない。」(Tさん談)
岩陰でシールを剥がして滑降準備。


この日の敗退ポイント。上部を目指す方もいらっしゃいます。

9時37分。
未練がましくチラッと上部を振り返り、Tさんに続いて滑降開始。
荒天のおかげで?雪面は固く締まっており、滑降には好都合。


ダイナミックに滑っていきます。

大雪渓上部は急斜面が均一に続く滑り応えのあるバーン。
ただ、下から登って来られるスキーヤーもいるのでここは慎重に。
Tさんが登高途中突風に奪われた手袋を探してから下りるから、と話をしていると偶然傍を登っていた方が「手袋なら下の草地近くにあった」と教えてくださる。なんてラッキーなタイミング!

手袋を探しながら斜面をゆっくり下っていると、上部から声を上げながら軽快に滑り降りてきた山スキーヤー、見覚えのある板。
あれっ?Kさん?

上を見上げると奥さんがいらっしゃる。やはりKさんご夫妻だ!!
まさか大雪渓滑降中に再会できるとは!今日はドッキリ再会が続きます。
白馬鑓狙いのご夫妻は大雪渓経由で鑓を踏んで鑓温泉に下る予定が、荒天のためやはり 葱平で引き返してこられたのだという。
そんな話をしているところへ、Sさんも滑り降りて来られた。
あれあれ、大雪渓の真ん中でGW山行メンバーが集合です。 


下部は風も穏やか。

こんな所で立ち話もなんですが…
偶然の再会に話も盛り上がります。
まぁ、お話しは下山してから駐車場で。
まずは下りましょうか。


ラフな雪面でもガンガン滑るTさん。


今日の山の表情はおどろおどろしい雰囲気。

大雪渓下部は落石だらけ。どこを滑っても板はガリガリ痛めつけられる。

10時27分。
林道到着。板を脱ぐ。道路わきの融雪水で板を洗ったらザックに括り付ける。
あとは猿倉までの林道歩き。
Tさんとこれまでの山スキーのことやシーズン終了後の夏山のことなどを話していると猿倉への道のりもあっという間だ。
ひと時、雨がザーッと通って行った。まるで「今日は引き返して良かったろ」と山が話し掛けてきたようだった。

11時05分。
猿倉駐車場に無事到着。
シーズン最後の山行だけに、天気に恵まれずに撤退となったのは残念。
しかし、GWで御一緒した皆さんにここで再会出来た喜び。
今日も一日すばらしい山の世界を堪能させていただきました。

シーズン終盤、滑るエリアが限定されるからと言ってしまえばそれまでですが、山での出会いには本当に不思議なものを感じます。
また来年、どこかでお会いできればいいですね。


みなさんとお別れして僕も猿倉を後にする。。
山麓は明るい日差しと眩しい緑。
今日も幸福感いっぱいで家路につくことができます(相変わらす運転は辛い…)。


E410の風景モードはコッテリ系。緑はもう少し軽めが理想。


こんな道を家から半日コースで走れれば理想的…いいな信州。

白馬鑓ヶ岳/山スキー

2007-05-29 | 山スキー
2007年5月26日 白馬鑓ヶ岳

GW山行を終えて山からは遠ざかっていたが、シーズン最後に1回は雪山に出かけて板納めにしたい。そう思っていたところへHさんから「ラストラン」のお誘いをいただきました。

金曜夜。低気圧が通過して激しく雨が降る19号を北上。「黒部ダム大雨通行注意」「県道白馬岳大雨通行注意」の道路情報に不安を抱きながら車を走らせる。
猿倉に着くと星が瞬いているのに雨が降る妙な空模様。まだ車も疎らな駐車場で眠りに着く。

4時30分。
予定通りHさんと合流。今日は飛騨沢山行でお会いしたSさんと3人で白馬鑓をめざします。
夜通し車を揺らしていた風は少し収まったものの、上空の雲の流れは速い。
今日の稜線は厳しいかもしれない。

猿倉山荘から登山道に入る。雪は全く無く新緑の中のトレッキング。
前回白馬鑓を訪れた時は猿倉まで滑って下りられたが今回は雪の欠片も見当たらない。

ブナの新緑が眩しい登山道を抜け、雪が現れたあたりからは籔とのふれあい、いや格闘。
そんな中をHさんはひょいひょいと籔の間をすり抜けてゆく。
驚異的な籔スキーテクニックは何度か拝見していたが、籔歩きまでこのスピード!
Sさんと舌を巻きながら後を追う。


やぶやぶランドも上から眺めれば新緑が美しい。

6時14分。
小日向のコル。ここまでシールはつけず、担ぎでノンストップ便。
飛騨沢を槍平ベースでこなしてしまうSさんも相当足が速いです。
おかげで僕は喉がカラカラです…


ちょいとアンダー。E410を山デビューさせるも使いこなせておりません。

小日向のコルから湯ノ入沢までは雪解けが進んでおり、雪は辛うじて繋がっている状況。
洗濯板と化した雪面に悲鳴を上げつつ、ゴーゴーと水飛沫をあげる沢の間を下ってゆく。

6時47分。
湯ノ入沢。
デブリを渡ったところでシールを貼る。
Sさんに美味しい羊羹をご馳走になる。


さぁ、白馬鑓を目指してシール登高開始。

右手前方に白馬鑓中央ルンゼが見える。
こんな狭くて急峻な溝をスキーで滑る方がいらっしゃるとは…あな恐ろしや。

8時00分。
鑓温泉通過。
ここまでSさん先頭で順調に上がってきました。
温泉に浸かるのは後のお楽しみ。先頭を交代して大出原を目指す。
沢状のルートはデブリで少し荒れ気味。なるべく滑らかな斜面を選んでジグザグ登高。
次第に上部からの風がきつくなってきた。


雪のはだけた鑓温泉下部。

9時35分。
標高2,500m。大出原。
ザックを下ろして大休止。吹き曝しなのであまり落ち着かない。
グワァーと雷鳥が鳴いていた。

9時50分。行動再開。
ここから上部は少し条件が厳しくなるか。
Sさんは稜線を窺うも、ここで引き返しの判断。
先に鑓温泉に下って一足お先に温泉タイム。


前回の敗退ポイント。今日は山頂に立たせてもらえるだろうか。

僕とHさんは山頂を目指す。
稜線への急斜面をシールを履いたまま登ってゆくが、時折突風が体を揺らす。
稜線に近づくにつれ、いよいよ風が強まり身体を持ってゆかれそうになる。
ここでシールは諦め壺足に。半ば匍匐前進の格好で登っていく。


耐風姿勢でジッとしている時は昆虫にでもなった気分。

10時46分。
ようやく標高2790mの稜線に到着。
富山県側から吹き付ける猛烈な風。
これはなかなか経験したことがない強風だ。
山頂までは雪の無い夏道。スキーはデポした。
Hさんに大丈夫かと聞かれるが声も出しづらい。思わず両腕で大きな○を描いて答えていた。

11時00分。
白馬鑓ヶ岳山頂。
前回単独で臨んだ時は大出原で時間切れのため引き返していただけに、山頂に立つ喜びもひとしお。

杓子沢や旭岳の滑降コースを教えていただきながら胸を膨らます。
今年は上部の雪が多いらしく、旭岳もまだまだ雪がたっぷり。
一目見て翌日のコースが決まってしまった。


やはり白馬は別格です。

11時14分。
下山開始。
下りは登りよりも体勢が不安定になる。風に飛ばされないよう慎重にデポ地点までの道を下る。


剱岳も黄砂で霞んでいる。

11時35分。
デポ地点。キジ撃ち希望も強風で断念。
滑降の準備を整えて早く大出原に戻りましょう。


まずはHプロが滑ります。うま過ぎです。

続いて僕も滑ります。固めのザラメ。きれいな雪が気持ちいい。

静かな雪原の上空を二羽の鷹(鳶?)が優美に舞っていた。
這松の辺りを旋回するのは…雷鳥さん気をつけて!

沢に入ると雪が重くなり失速。下るにつれてザクザクの雪で足がパンパン。
鑓温泉まで惰性で滑降。もう楽しみは温泉だけですね。

12時00分。
鑓温泉。
Sさんと合流。お待たせしましてすみません。
お風呂に入る間、もう少しお時間下さい。

温泉には先客が3名。お邪魔します。
熱ッ!「熱い熱い」と独り騒ぎながらお湯に浸かる。
お湯に慣れれば至極極楽。こんな気持ちのいい温泉は無い。
全身の神経を弛緩させて湯船でゆらゆらしていると…
上部でゴロゴロと鈍い音。何かな?と不審に思う間もなく、
突然ブロック状の雪塊がドドドッと文字通り雪崩込んできた。
湯船目がけて波状攻撃で襲ってくるバレーボール大の雪。無防備な姿で逃げ惑う僕たち。

一瞬の恐怖体験。唖然呆然。しかし次の瞬間笑いがこみ上げてきた。
「お湯が熱いもんで薄めてくれましたね。」とHさん。
(えっ?『熱い熱い』」と騒いだせいですか?すみません…)


この時期はスコップだけじゃなくヘルメットも必携?

13時00分。
Sさんお待たせ。あとは猿倉に帰るだけ。小日向のコルへの登り返しが少し面倒。
温泉に入って身体が軽くなったというHさんの滑りは確かに軽やか。
僕はもうかなりガタガタ。

14時00分。
小日向のコル。
またも洗濯板滑降。下ってから台地の上はやぶやぶランド。
これなら夏道歩きの方が気が楽です。
夏道に入ると緑が濃くなり新緑のブナ林を楽しむ。


途中で見つけた夫婦ブナ。

15時24分。
猿倉駐車場に無事到着。
GWに引き続き、今回も楽しい山行となりました。
Hさん、Sさんありがとうございました。

こうして「ラストラン」は無事終了。
しかし翌日には…
Hさんは穂高、Sさんは猫又、僕は大雪渓。
全然ラストじゃありません!


さて、僕は翌日も白馬大雪渓の予定なのでゆっくりできます。
とりあえず八方温泉で汗を流し夕食は白馬飯店で海老チャーハン(ミーハーな僕)。

時間もあるので鬼無里への道。あのトンネルに行ってみた。




静かな夕暮れ。美しい時間の中で暫しの眠りに落ちていた。

ラストラン~駆け上がる新緑を抜けて

2007-05-27 | 山スキー
5月最後の週末。
土曜日はラストランのお誘いをいただき白馬鑓ヶ岳を目指しました。
吹き荒ぶ烈風の中、念願の白馬鑓の山頂に立たせていただきました。


黄砂に霞む白馬連峰

鑓山頂からの眺望に気を良くした僕は欲を出してもう一日猿倉に滞留。
シーズン最後は大雪渓から旭岳を窺うつもりだったのですが…
天候の崩れ、叩きつける氷雪。
今日の山は僕らを迎え入れてはくれませんでした。

山麓では若々しい緑がシーズンの終わりを告げているようです。


猿倉からの帰り道

詳細はのちほど。

ガーン、またもME対象外

2007-05-21 | 道具
E410でRAWモードの撮影に挑戦してみました。
未だにRAWなるものが何なのか理解しないままに…

さて、RAWで撮影した写真をパソコンで見られるようにするには?
付属の画像編集ソフトをパソコンにインストールするのかな?
「OLYMPUS Master 2」というやつですね。
苦手な説明書をめくって読んでいると…

ガーン!

パソコンの動作環境はWindows2000以上、RAM256MB以上。
僕のMEパソコンでは全然ダメです。またしても門前払い。

はぁ…RAWなるものをいじれるのは、もう少し先の話になりました。
(他のソフトを使用すれば可能なのかな?よく分かりません。)


そんな目で見つめないで…哀しくなるから。

おりんと海辺の散歩道

2007-05-20 | 小旅行
今日も自転車に乗るつもりでレーパン履いて外に出てみたものの、風は強いし山手には雲。
5月なのにまるで冬型の天気です。
さっさと自転車は諦めます(軟弱者~)。
予定を変更し、おりん(E410)さんを連れて海岸通りを歩くことにしました。


安濃川の河口には海鵜(?)が集結していました。


伊勢湾を往くタンカー。300ミリズームではこんなもんです…


なぎさまちのテラスにて。
しゃがみこんで写真を撮ったりレンズ交換する変な人。恥ずかしい…


贄崎灯台。
オリンパスブルーは出ていますか?


贄崎港にて。
海の玄関「なぎさまち」の裏手にひっとりとたたずむ廃屋。

日頃の生活では海は遠くなりがちです。
でも、遮るものがない広~い海を見ると気持ちがスカーッをしますね。
また歩いてみたい海辺の散歩道でした。

E410デビュー/天気雨の安濃ダム

2007-05-19 | 自転車
朝寝坊したので今日は安濃ダムまでです。
軽いサイクリングなら一眼持っても負担にならないのでE410を背負って家を出ました。

行きは向かい風が強くてペダリングが重い。
山間部に入って風が収まってきたあたりで漸くペダリングに調子が出てきました。
ところが…
最後の集落を抜けて河内渓谷の入り口のカーブで対向車が猛スピードで突っ込んできました。
「あー、もうアカン!」と思いましたが、相手も急ブレーキ、こっちもなんとか車をかわして衝突・転倒は避けることが出来ました。
あ~生きた心地がしませんでしたわ。この記事が事故報告にならなくて本当良かったです。(僕も少々スピードが出ていたので反省…)


衝突回避でドキドキしながらのE410デビューです。
足が震えていたので手ぶれしとるかも…


安濃ダムまで上がると急に鉛色の雲に覆われました。

ダム湖のほとりで上の写真を1枚撮ったところで、錫杖ヶ岳に雨が降るのが見えました。
これは早く里に下った方がよさそうです。
すぐに自転車を180度回転させて引き返しますが…

数百m走った所で雨に追いつかれました。


トンネルで雨宿り。たまにはこんな時間もいいもんです。


30分程雨宿りをして、再出発。冷えた体に小雨が堪える。


里に下りると体が温かくなってきました。心もホッと落ち着く景色です。


麦畑の色も濃くなってきましたね。

コンパクトな町、津市の郊外は自転車でちょっと走るとこんな風景が広がります。
水を張った水田にカエルの鳴き声を聞きながら、「あぁ、ええとこやなぁ」とちょっぴり幸せ気分を味わう。
そんなお手軽サイクリングに相応しい軽量E410君のデビューでした。

今日の記録
走行距離 39.7km
平均時速 24.6km
累積標高 195m+

明日はケータイ

2007-05-18 | 道具
コンデジのFINEPIXがCCD清掃のため入院中です。
このカメラ、最近頻繁にCCDのゴミトラブルに見舞われまています。
これで3度目のメーカー送り。
修理が終わるまでどうしても10日程かかるので、最低1回はコンデジ無しの週末になります。

明日も天気が良ければ自転車に乗りたいところ。ロードで走りに行くには一眼レフはお荷物なので、コンデジが使えないのは不便です。明日は仕方なしに携帯カメラの出番になりそうです。

ところでE410はシーズン終了までに山デビューさせてあげたいのだけれど…。


F902iS。それなりに写ります。






さよならF601、こんにちはE410

2007-05-13 | 道具
アレコレ悩んだデジイチ選び。
最後の最後までEOSにしようか迷いまくり。
一応E410狙いでお店に行ったものの、店員さんにEOSを奨められて気持ちグラグラ。

それでもやはり、山での使用を考えれば軽量コンパクト+ダズトリダクションは魅力的。
店員さんの助言を断ち切ってエイヤーッ!でE410に決めました。
(画風はEOS好みなんだけど~、ウジウジ…)


さよならF601君。


よろしく頼むよE410君。F3君のことも忘れちゃいないからね…

今日は漸くスタッドレスタイヤを夏タイヤに交換。1本目を交換したところでパンク発覚!
オートバックスに持ち込んだところ、幸いバルブの交換だけで済みました。
腰が痛いのにタイヤ交換したものだから…結構腰が辛いです。

山青し~青山サイクリング

2007-05-12 | 自転車
今週は山スキーはお休み。。。
今日からジロ・デ・イタリアも始まることだし、僕も自転車シーズン・インしました。
5月の山は新緑が見事です。爽やかな風に吹かれて心軽やかにヒルクライムを楽しみました(心肺はぜぇぜぇ…)。


清々しい光を浴びて。


里のみどりに大地のちからを感じます。


メナード青山リゾートでランチ。


雲出川を泳ぐ鯉。

山スキーでは往復のアクセスにガソリンを大量消費して排気ガスを撒き散らしてしまいますが、今日のサイクリングでは化石燃料直接消費による二酸化炭素排出量ゼロ。経費は家から持参したボトル水88円と途中のコンビニで買ったエクレア120円にランチ400円の合計608円。
地球にも家計にも優しい自転車って素敵っ!(ただし初期投資と用品類にかなりの金食い虫ではありますね…)

今日の記録
走行距離 79.8km
平均時速 19.6km
累積標高 810m+


カシミール3Dにより作成

薬師・黒部五郎/山スキーツアー (第3日 黒部五郎岳)

2007-05-09 | 山スキー
2007年5月5日 (3日目) 太郎平小屋~北ノ俣岳~黒部五郎岳~北ノ俣岳~飛越トンネル

夜になると風が強くなるのはなぜだろう。昨夜も風が戸を叩いていた。
窓の外の薬師岳には雲が掛かっている。やはり今日は天候悪化か?

朝は小屋ではじっとしていられない。カメラを持って外に出る。
明け方は雲が掛かっていた薬師岳は綺麗な姿を現してくれた。しかし南の方角、北ノ俣や黒部五郎は雲に覆われている。今日は黒五までの縦走は無理か…

テレマーカーさんと太陽が出る瞬間をじっくり待つ。
時間が経つにつれて徐々に雲は少なくなる気配。北ノ俣の雲は切れてきた。このまま行けば雲は取れるかもしれない。

今日も薬師岳から昇る朝日を拝んで小屋に戻ろうとすると…
足元に何やら妙な足跡がある。
ん?人間のツボ足にしてはかなり小さい。よく見ると熊の足跡だ!
足跡は薬師沢の方から小屋の傍100mあたりに近づいて樹の間をうろうろしてから、また沢に方に下りていっていた。昨日右俣にあった足跡と同じ熊だろうか。




あっちのほうからやってきたらしい。

小屋に戻ろうとするとテレマーカーさんが手招き。
ん?今度は雷鳥がいるらしい。
昨日見たのよりも大きくて、羽根の斑模様が印象的な立派な雷鳥2号さん。


匍匐前進して近づこうとしたら気付かれました…

6時から食堂で朝食をいただく。絶望的に行動食が余っているのでご飯は一杯だけに。
6時半の出発をお約束していたが、単独行組は準備が遅れ、ご夫婦に先に出発していただいた。

6時55分。太郎平小屋出発。
空はすっきり晴れ上がっている。3日間素晴らしい天気に恵まれていることに感謝。
今日は初日の左俣登り返しルートでお会いした単独山スキーヤーさんも御一緒に黒部五郎岳を目指す。


昨日楽しく遊ばせてもらった薬師岳を名残り惜しむ。

北ノ俣岳への緩い斜面を登る途中、時折雷鳥が姿を見せてくれる。
雷鳥3号、4号…7号、8号、北ノ俣岳山頂までの間、出てくる出てくる。なんと10号まで数えた。
シールで歩く僕らから少し距離を置いてちょこちょこ歩く雷鳥は実に愛らしい。

8時28分。北ノ俣岳山頂。
お二人は先に山頂に到着して、待っていてくださった。

8時50分。シールを外して滑走モードで中俣乗越に向かってトラバース開始。
行く先の黒五は雲が多めだが、まだ時間は早い。行ける所まで行ってみよう。

9時00分。赤木岳の先で赤木沢を登って来る単独さんは…Hさん!またお会いしましたね。
これから北ノ俣東斜面を楽しんで行かれるとのこと。
また山でお会いすることを約してお別れ。3日間大変世話になりました。


トラバースルートの上手には雪庇の崩落痕。


快適な雪原もホワイトアウトは怖い。

9時16分。中俣乗越。
手前で雷鳥11号を撮影していたら遅れを取ってしまいました。
ここでシールを貼って登り基調に備える。



9時58分。標高2,555m地点。
いよいよこれから黒部五郎岳の斜面に取り付く。雲もかなり取れました。
右手の直登ルートはツボ足か?よく見るとツボ足に沿ってシール直登トレースがある。
よし、行ける所までシールで行ってやろう。最初からクトーを装着して臨んだ。

気温が高いためアイスバーンは緩み始めており、クトーが適度に効いた。
順調に高度を上げる。山頂部の緩斜面になってからゴールが遠く感じた。

10時34分。黒部五郎岳山頂。
山頂では雷鳥のカップルが出迎えてくれた。
ついつい、カメラに夢中になるが雪庇が危険です。落ち着いて。


雷鳥13、14号。身軽なカップルには雪庇の踏み抜きも無問題。

山頂には別のパーティも含めて続々と到着。
登頂を祝福するように、雷鳥さんがお出迎え。
みなさん、暫く足を止めてニッコリです。

11時20分。滑降開始。
先に滑り降りて行ったパーティに驚いたのか、雷鳥がパタパタと飛び上がる。

黒五山頂からの斜面は絶品。均一な斜度が暫く続く。ウマ沢へ滑り込めばウハウハものか。
今回は時間が無いので上部200m強の滑降で我慢。別パーティがウマ沢へ下りてゆくのを指をくわえて眺める。


素晴らしい大斜面にテレマークターンも気持ち良さそうです。


カールにウマ沢。宿題をもらってあとにする。

鞍部でシールを貼り、北ノ俣までトラバースルートを戻ります。

11時50分。
2,578mピークを巻いた所でランチタイム。

12時20分。行動再開。
赤木岳の手前で鳥の羽が散乱する現場あり。
嘴と尾だけを残した姿に唖然。鳶か烏か?これも自然の営み。

13時26分。北ノ俣岳。
何やら雨のようなものがポツポツと。下山は雨の中か?
ここまで楽しませてもらったので諦めもつくか。

13時47分。下山開始。
さすがに北ノ俣の斜面はグサグサの午後の雪。足を取られて転倒あり。
15分程で避難小屋まで下山。
ここから先は長い尾根を辛抱しないといけません。

14時40分。寺地山。
15時20分。神岡新道分岐。尾根を1本間違えそうになる。要注意ポイント。
16時20分。1,643mピーク。2日前は雪に覆われていた斜面の雪はかなり消え、一気に笹が立ち上っていた。
16時47分。雨に降られることも無く飛越トンネルに無事下山。

お疲れ様でした!いまは充実感で一杯です。心地良い疲れを感じながらのんびり後片付け。

このまま皆様とお別れするのは寂しいですね、ということで平湯温泉でゆっくり汗を流すことになりました。温泉に浸かってさっぱりたら…
グビッとお水で乾杯。鉄板を囲んで焼肉をいただきながら楽しいひと時を過ごさせていただきました。こんなヤマの締め方もあるのだな。。。

そしてお別れ。3日間本当に楽しい時間を御一緒させていただきました。
どうもありがとうございました。またお会いできる日を楽しみに…

その後は渋滞も解消した東海北陸道で南下。美並の先で睡魔に撃沈。
帰宅したのは朝4時でした。お疲れ!