TREK&RIDE

山と自転車!

四阿山/山スキー

2007-02-26 | 山スキー
2007年2月25日 四阿山

午前3時前に上田市真田に着いてシュラフにくるまる。
真夜中の運転で興奮気味なのか、なかなか寝付けない。
結局6時に空が白み始めるまで熟睡できないままだった。
朝食を済ませて四阿高原ホテル下の登山者用駐車場に移動する。
ここまで道中の山には殆ど積雪が無い。

7時20分。
ぐずぐずしていたらもうこんな時間。
ホテルの先の登山口から薄っすらと積もった雪を頼りにシールで歩く。
積雪は数センチ。所々笹や石ころが露出していたが牧場までシールで歩くことができた。

コースは牧場内の登山道に沿って一直線に山頂を目指す。
まずは浅間山に朝のご挨拶。

夜明けの空気がほのかに残る浅間山


白さ際立つ後立山連峰の雪屏風

金曜日の雨はこの辺りでは雪だったようで足元はサラサラの雪。
ただ降雪量は僅かなのですぐ下はガリガリのアイスバーン。
下山するまでコンディションが保たれれば牧場内も楽しそうだ。

8時30分。
中尾根分岐。
のっぺりした山容ゆえに、時折ルートを見失いがちになる。
休憩は入れずに先を急ぐ。

9時05分。
標高2,100mを過ぎたあたりでアイスバーンの斜面となったのでクトーを装着。
根子岳方面にヘリスキーが飛び立ち少々騒がしい…
右手には浅間山がゆったりと裾野を広げる。
さすがに群馬県側の景色は新鮮だ。


浅間山の噴煙が太陽の光を微妙に変える


標高2,200mの台地に出ると針葉樹が雪を纏って雰囲気が変わる。
雪はふかふか。トレースを追って順調に前進。
振り返ると槍穂高連峰。ニンマリです。


山頂まであと僅か。スキーを履いたまま頂上を目指す。


9時40分。四阿山頂。
山頂からの展望は素晴らしい。
白馬から槍穂までの北アはもちろん信州の山がおもしろいほどよく見える。


根子岳越しに北アルプス


行きたいな乙妻山、憧れるな焼山、面白そうだな三田原山…


西の人間だもんで、富士山見えると嬉しい。

快晴無風の山頂はじっとしてても太陽の熱が背中に暖かい。
いつまで見てても同じ景色だが、見飽きることは無い。
1時間でも2時間でも見ていたいが、帰りの渋滞を避けるためには早めに下山しないといけない。

10時30分。
滑走開始。
山頂付近は細い尾根なので標高2300mまで戻ってからが本格的な滑り出し。
滑り初めて最初の数ターンは極上のふかふかパウダー。
実はこんな軽い雪は初体験。これがパウダーというものなの?

しかし夢心地は数秒でおしまい。
ほかにも数箇所新雪を楽しめたが、大半はコンクリートのように固いアイスバーンだった。

牧場まで戻ってくると、吹き溜まりのパウダーで楽しむ。
結構牧場の雪でも滑りは楽しむことができる。
ただしターンもしづらい程の斜度の緩さ。



最後に牧場からホテルまでのルートは笹やブッシュの餌食。
横着をしてスキーを履いたまま笹原を強行突破してきたら
板はガタガタになってしまった(泣)。

11時17分。
駐車場に無事到着。
展望はいいし、雪質もいい。短時間で山スキーを十分楽しめる四阿山。気に入りました。
もう少し近ければいいんだけどな。





晴れたもんで

2007-02-25 | 山スキー
秋頃からずーっと週末は外出続きです。

今週末は家でじっとしていようと思い、頑張っておとなしくしていました(←変)
しかし天気図を見ると日本海側はずっぽり高気圧圏。
うーっ、我慢我慢!と必死に「遊び虫」を抑えていたのですが…結局土曜の夜になって我慢しきれず出掛けてしまいました。

行き先は四阿山をチョイス。
青空に映える雪の屏風が見たかったのです。。。

そして今日は期待通りの激晴れ。
四方八方に信濃の名山を眺めることが出来ました。
しかも山頂付近ではパフパフパウダー。
往復700㌔車を走らせた甲斐がありました。


幸せ~

帰りは苦痛の7時間ドライブ。これが一番辛い。
今日の詳細はのちほど。


とうとうやってきた

2007-02-21 | 生活
来てます、スギ花粉。

まだ症状は軽いですが、もうこの辺りの戸外を悠長に出歩くことはできません。
毎日マスクをして出勤です。買い物に出かけるのも雨の日狙いです。

花粉症さえなければ山に里に活動するにはいい季節なのでしょうね!
3月に自転車に乗れる人が羨ましくて羨ましくて…
まぁ、5月連休明けまで自転車はお預けです。ヒノキ花粉症もありますので…
それまでは頑張って雪山に通うぞ~。


おまえが憎い。

乗鞍の写真から

2007-02-19 | 山スキー
先日の乗鞍でTOKKEN君に撮ってもらった写真です。
知らない間に素敵なショットを狙ってくれていました。



僕は山スキーに行くときは一眼レフは持っていかずにもっぱらデジカメで済ましています。
ただ僕のデジカメのヨレヨレ電池では満タン充電していても低温下ではすぐにバッテリー切れになります。
折角の素晴らしい景色なので出来れば一眼レフで撮影してみたいですが、重いカメラを携行する体力はありません。
せめて高性能なデジカメを持っていきたいけれど、そんな余裕も…無い。


大日ヶ岳/山スキー

2007-02-18 | 山スキー
2007年2月17日 大日ヶ岳

前日乗鞍のパウダーを満喫した後、TOKKEN君と翌日の行き先について相談。
半日程度で下山可能な山ということで、輝山南面に行くことになった。
夕刻明るいうちに平湯トンネルを抜けて輝山を偵察に行くが、イマイチ雪が付いていない印象。やはり少雪か。
スカイライン付近の雪も心もとなくて薮々が心配…
そこで、奥美濃まで移動して大日ヶ岳を滑ることにした。

ダイナランドに駐車料金1,000円を払って入場。立体駐車場に車を停めて車中泊。
翌日のリフト運行は5時からのようだが、そんなに早く起きて行動する気も無い。

翌朝起きると、既にスキー場は大賑わい。
シャトルバスに乗っけてもらってβライナーからゲレンデトップへ。

7時45分。
ゲレンデトップからシール登高開始。
ネットフェンスを隔てて隣の高鷲スノーパークに侵入し、ゲレンデ脇を逆走。
標高1,490mあたりでゲレンデと別れて尾根に取り付く。


尾根に取り付いて霧に煙る樹林の中へ

暫くしてトレースは消えたが、更に尾根を進むと高鷲スノーパークからのトレースが現れた。
この先暫くトレースを使わせていただいた。
この日の大日ヶ岳は朝から雲り。山頂へはずっと霧の中での行動となった。


霧はそれ程濃くはないが、先が見えないので自分たちの位置がよく分からない。

1,650m(?)の小ピークから一旦下ったあと登り返して山頂へ最後の登り。
2、3日前には雨が降ったようで、その後の新雪との間にははっきりと弱層が生じていた。
斜登高で雪面を切ると、15センチ程の新雪層にピシッと亀裂が入る。

8時50分。
大日ヶ岳山頂部に達する。
TOKKEN君が腰を下ろして早速ランチを始める。
でも何か雰囲気がおかしい。GPSを見ても山頂を示していないし、あたりには大日如来様の石像が見当たらない。
GPS故障か?と思って電池交換してみても、やはり山頂を示さない。
どうも山頂は先のようだ。再びザックを担いで歩き始める。

9時00分。
大日ヶ岳山頂に到着。今度は山頂碑もあって間違いない。
大日様もいらっしゃいます。




寒そうですね。

9時15分。
記念撮影をして、シールを片付けたらそそくさと下山。
ガリガリアイスバーンの箇所もあるが、滑走斜面はパウダーが残っていた。


TOKKEN君はパウダーを滑るのが上手い。


僕も気持ちはウハウハだが、カラダがついていかん。

9時55分。
高鷲スノーパークのゴンドラ山頂駅の所で、僕が先にゲレンデへ下りてしまう。
尾根伝いにダイナランド方面に進めはもっとパウダーを楽しめた筈なのに勝手に下りてしまった。TOKKEN君ゴメンネ。

あとはダイナランドに戻ってゲレンデを滑り下りる。

10時07分。
ダイナランドセンターハウスに無事下山。

10時30分にはスキー場を出発し、渋滞もなくスイスイで帰宅。
2日間お疲れさまでした。





乗鞍岳(肩の小屋)/山スキー

2007-02-17 | 山スキー
昨日から2日間山スキーに行ってきました。
初日は乗鞍岳、二日目は大日ヶ岳です。
まずは乗鞍岳のレポートからです。

*****

2007年2月16日 乗鞍岳(肩の小屋)

前夜乗鞍高原の駐車場に到着した時は新雪20cm。
強風が吹き付けていた。

天気図によると移動性高気圧の張り出しが遅いのだが…

朝起きると、やはり強風は収まっていなかった。
天気は安定傾向なのでゆっくり出発することに。ニ度寝をする。

10時18分。
ゲレンデトップからシール登高開始。
既に単独行の方が朝早くから登り、滑走も終えたようで、シュプールが一本残っていた。
あの強風の中を凄いですね。
トレースは風で消えている所が多かったですが、所々使わせていただきました。

11時25分。
標高2,300mあたりで右手に穂高連峰が見える。
行く手正面には乗鞍が完璧な美しさを魅せる。


楽しい登り


針葉樹林帯は新雪を纏い、気分を高めてくれる

位ヶ原への急登に差し掛かるあたりから、上部から吹き降ろす風が強くなる。
叩きつける風に、一瞬にして顔の感覚が無くなる。
今日は位ヶ原で撤退か?
位ヶ原への急坂は深雪と強風に難儀した。

11時55分。
位ヶ原に出た。
北西から強風が襲い、顔面が凍りつきそう。
目出帽を携行していなかったのでタオルで顔面を覆ってしのぐ。
かなり怪しいけど、僕たち2人以外に人はいないので気にしない。気にしていられない。

時刻は12時を回っていたが、もう少し進めば摩利支天が風除けになって少しは風が弱くなるだろう。
肩の小屋を目標とし無理と判断すれば引き返す、ということで意見一致。前進する。

状況はキビシイが、その分だけ景色は冬の荘厳さを増し、素晴らしい。
二人ともブリザードに悪戦苦闘しながらも写真を撮る撮る。
しかし低温でデジカメの電池が弱り、かなり撮影は手間取った。


青い空に飛行機雲


ブリザードの中を行く。


猫岳に登った時より白い輝きが増したように思える穂高連峰


風が厳しさを増すほど美しくなるシュカブラ


肩の小屋。青空が心の支え。


13時22分。
肩の小屋に到着。
今日はここまで。小屋を風避けに腰を下ろし、改めて周囲の絶景に目をやる。
空気の透明度がとても高く、中央アルプスから南アルプス、八ヶ岳の山々がいつにも増してクッキリ見える。

13時40分。
滑走開始。
位ヶ原からずっとガリガリの斜面だったので滑りは楽しくないだろうと思ったが予想外に快適。摩利支天のすそ側にコースを取れば、パウダーが吹き溜まっていて快適にクルージングできる。


TOKKEN君スタート。


シールが効かない程サラサラのアスピリンスノー。
登る時は苦労したが悩殺の感触。
滑っているのはTOKKEN君。

14時00分。
名残惜しむように位ヶ原からの景色をカメラに収める。


風に耐えるダケカンバの姿が美しい


大きいよね、乗鞍。


何度も見返る。なかなか下山できません…

位ヶ原から下ると、午後でもパウダーは残っていた。
初っ端、深雪に板を残したまま大転倒。板を捜索するのに苦労した。
あとは、緩急繰り返すパウダー斜面にシュプールを描いて楽しむ。
もっとスキーが上手ければ、楽しさ数倍なのだろうが…


雪を蹴散らすTOKKEN君。


再び乗鞍の麗姿を仰ぎ見る。

14時40分。
ゲレンデトップに無事到着。
ブリザードに四苦八苦したが冬の乗鞍とパウダーを満喫した一日だった。










風紋

2007-02-13 | 生活

雪の風紋


砂の風紋

上の写真は先日の猫岳山腹のひとコマ。
下の写真はお正月に瀬戸内の浜辺で拾ったシーン。

月並みですが、自然の織り成す風景は驚くほどに美しいですね。

竜ヶ岳の霧氷

2007-02-12 | 登山
昨日は冬型で山間部に降雪があったようなので、今日は大日ヶ岳か乗鞍あたりに山スキーに行こうと思っていたのですが、未明に起きられず断念。

朝起きて部屋の外を見ると快晴。雪景色を期待して鈴鹿に登ることにしました。
以下今日の記録です。

*****

2007年2月12日 竜ヶ岳

当初、御在所を目指して車を走らせていたが、御在所は年末に登ったので行き先を竜ヶ岳に変更。
宇賀渓手前の国道駐車場に到着すると既に満車でした。

9時30分 宇賀渓を出発。林道を進むが辺りは身の毛もよだつ杉林。幸い、まだ飛散は始まっていない模様だが、発症を恐れながら足早に通過…

ホタガ谷から裏道を使い、さらに杉林を登る。雪は標高700mあたりまで殆どなく、その後も深い新雪はなし。

11時10分 県境三叉路。
場所によっては20~50cm程度の積雪。
ここから竜ヶ岳までの稜線は霧氷がとても美しかった。
笹原の中に点在する白い潅木のコントラストがなかなかです。





今日は空気の透明度が悪く、期待していた御岳や白山の展望は全くなし。伊吹山すら見えません。
でも霧氷はバッチリ。白い花をつけた木々が斜面いっぱいに広がり、まるで花咲かじいさんの気分です。




竜ヶ岳山頂


青い空。のびやかな気分になります。


イノシシの群れが笹原を走っているみたい。

11時45分 竜ヶ岳山頂。御在所方面もモヤモヤして綺麗に見えない。

12時05分 雪も殆ど付いていないので中道から下山開始。
これがちょっと失敗。中道はガレ場の急坂なので雪解けでぬかるんだ所は足元が滑って結構厄介。今度積雪期に来る時は使わないようにします。
雪が無くなれば晩秋の枯れた登山道を下る雰囲気に。途中五階滝を通り、ホタガ谷入り口まで下ると裏道に合流。

再び杉林の林道を怯えながら歩いて宇賀渓入口へ。

14時10分 駐車場に無事到着。

北山時雨

2007-02-11 | 小旅行
時雨模様の京都北山
日差しが出れば小春日和
陰れば手が悴む冬の寒さ

今日は北の稜線に雪雲もかかり、「京都らしい」冬の空でした。
やはり冬は冬らしい天気になってほしいものです。


梅の花もそろそろ見ごろになってきました。
このまま春がやってくるの?
それとも冬将軍もうひと踏ん張り?


今更日記~山スキー’06/猫又山

2007-02-09 | 山スキー
’07シーズンは猫岳で幕開けとなりましたが、’06シーズンは猫又山で板を納めました。

というわけで、ネタも無いので今更日記…


*****

2006年5月21日 猫又山

8号線を走って富山入り。さすがに魚津は遠かった。
深夜、暗闇の林道を南又谷に向かう。次第に道路傍の残雪が多くなり除雪終了地点で雪の壁に阻まれる。ここで車中泊の準備。暫くして車が1台やってきた。明日のお仲間か?と思ったら直ぐに引き返して行った…初めての猫又山、なんだか不安な車中泊。

翌朝早くから林道には車がどんどん入ってきた。あっという間に辺りは満車。僕がぐずぐずしている間に次々と出発してゆく。

5時50分出発。15分程で片貝南又発電所を通過。このあたりは融雪による土砂崩落が激しかった。さらに林道登ったところでシール登行に切り替えて登ってゆく。暫くは林道をつめていたが、次第に沢の雪が豊富になってきたので先行者に続いて僕も沢に下りた。しかし、すぐ先で堰堤に阻まれ失敗。藪の中を林道に向けて直登、結構怖い思いをした。結局この日は林道終点までは沢に降りない方がよかったのだ。


7時25分。林道終点から。
青空と残雪、手前の緑のコントラストが美しい。

ここでスキーを履いて沢に下るが、再び堰堤に阻まれる。その先は土砂崩落でドロドロ地帯。

7時40分。出発から2時間近くかかって、漸くまともにシールで歩けるようになる。
ここからはデブリの跡を乗り越えながらエッチラオッチラ猫又谷を登ってゆく。


ずーっと直登!


8時50分。ここで急にハンガーノック…いきなり力が入らなくなり座り込む。
雪のモニュメントを眺めながらおにぎりを頬張る。


気を取り直して出発。次第に傾斜がきつくなる。
このあと、豆粒のように写っている後続のおじさんが猛追。

北海道から来たというこのお方。スキーは紐で引っ張りながら、ツボ足で重戦車のようにブチ抜いて行かれました…


10時15分。稜線到着。眼前に憧れの剱岳が迫る。
最高のシチュエーション。身体じゅうが喜びで満たされる瞬間。

猫又山はさらに左手に登らないといけないが、一見すると藪と岩と雪でルートが分かりにくそうに思えた。今日はここまでかと、暫くボーっと剱を眺めて過ごす。
すると、後から来た山スキーヤーさんに、一緒に上まで行きませんかと声をかけていただいた。もちろんハイハイ行きましょうと、同行をお願いする。
氏は富山から来た方で、先週は毛勝を滑ったとか。羨ましい限りです富山人。

スキーはデポしてツボ足で行くことに。
猫又山頂までは藪を抜けて、東側の谷に少し回り込めば何でもないルートだった。


ごたてもバッチリ。


毛勝山方面。あれを滑らねばならぬ…

12時30分。猫又の稜線に着いてから2時間以上経過。かなりゆっくりしてしまったようだ。
それ程気持ちのよい今日の猫又山。

山頂に別れを告げて下山開始。まずは稜線まで歩いて下る。
稜線でスキーを履いて、さぁ猫又谷を滑ります。


13時05分。猫又谷を滑る僕。
さすがにこの時期雪は重いが、まずまず快適な斜面。
同行した方と写真を撮り合いながら滑降を楽む。

下部はデブリ跡のうねうねした荒れた斜面をどんどん下る。
堰堤に近づくにつれ、何度も何度も後ろを振り返り、猫又谷を名残惜しむ。


13時50分。林道を滑る。朝よりも緑が眩しい。

14時40分。駐車地点に無事戻る。同行いただいた富山の方にお礼を述べ、ザックを下ろした。