TREK&RIDE

山と自転車!

白山東面台地/山スキー

2009-04-29 | 山スキー
2009年4月29日 白山東面台地

週末の寒気で山ではどれくらい降雪があったのだろうか。
春の降雪直後は表層雪崩の危険があるのではないだろうか。
寒気がなかなか抜けなかったので、29日に一気に気温が上がった場合、沢地形の中を歩くと雪崩に遭遇するリスクが高くはないか。
北アのような急峻な地形より白山のような地形ならリスクは低いだろうか…

あれこれと心配をしながら、不安に襲われながら、夜の東海北陸道を走る。
ひるがのSAで仮眠、平瀬には2時40分頃に着いたが、眠いので二度寝。
起きたら4時。満天の星は夜明けとともに消えていた。

自転車を下ろして朝食もそこそこに出発の準備。
GWなので入山者も多いだろうと思いきや、僕の他には車がもう1台だけ。
この方は3時過ぎに出発準備をされていた。
僕も4時50分に出発。すっかり明るい。

まずは登山口までのヒルクライム。
整備の悪い、通勤メリー号をひたすらキコキコ漕いで進む。


1時間漕いで、白山の展望が得られるカーブに達した。
先日の降雪で山は真っ白に輝いている。

6時18分。自転車区間の最後の九十九折れをなんとか漕ぎきって終了。
水を一口含んで、すぐに藪山に取り掛かる。

藪尾根を乗り越えて、反対側の沢に下りて暫く進むと、すぐに雪が現れた。
今年は雪不足だろうから、相当の藪漕ぎを覚悟していたが、これにはびっくり。
去年のGW前半とそれほど変わらない。

心配していた週末の降雪だが、登山口のこのあたりでも降雪があった模様。
昨日は入山者があったようで、トレースが残っている。山頂まで達したのだろうか。

朝食をおろそかにしたため、早々にハンガーノックに陥った。
1時間ほど歩いたところで力が入らなくなったので腰を下ろして補給を摂る。
体調はあまり良くない。

前後に人影はなく、静かな山歩き。
時折冷たい風が吹き下りてくる。稜線に雪煙が舞い上がる、まだ寒気が残っているのか。


これか!3度目にして初対面。

今日は転法輪谷ではなく、東面台地に直接登り上げてみる。
急斜面に差し掛かりクトーを装着するが、これがまったく効かない。
新しい板用に買ったものだが、これは失敗だ。
このクトーでは今日の山頂は無理かもしれない…


9時12分。東面台地にやってきた。

正面の沢の中に先行者の姿。
下から見上げるとかなりの傾斜に見える。
雪質も硬いので、僕の今日のクトーでは無理だろう。
できればこの沢をダイレクトに登ってみたかったが、今日は諦めて左手の転法輪谷を詰めることとする。

こっちの谷は傾斜は緩い。クトーが効かなくてもシールがしっかり食い付くので問題なかった。

9時52分。コル。
コルまでは順調だったが、ここから山頂まで急斜面はクトーが効かないのでツボ足歩行。再びハンガーノックで力が出ずかなり時間をかけて登りきる。
山頂付近は氷でカチカチだ。

10時29分。白山山頂。

山頂の祠に手を合わせて感謝。単独行で不安な時、山の神様の前で目を閉じて手を合わせると、心が静かに落ち着く。


振り返ると別山が大きい。

山頂には石川県側からの登山者、山スキーの方が次々に登って来られた。
それでも静かな今日の山頂。寒風が吹きつけていて、GWの陽気は明日以降といったところか。

さて、腹ごしらえをしたら下山。
往路の転法輪谷を滑ってもよいが、今日は東面台地にダイレクトに滑り込んでみようか。
いやいや、単独で無理は禁物、ここは安全に来た道を…でも…
と考えながらブーツにアイゼンを装着。

行ってみましょう!東面台地ダイレクト。

11時10分。コルに向けて下山開始。


コルまではかなりの急傾斜。氷化していて転倒が怖いので、ここはアイゼンで慎重に下る。

コルでアイゼンを外しながら気持ちを落ち着かせる。

11時28分。滑走開始。
滑り出しは緩斜面。ここで足慣らしをして、その下の斜面を覗きに行けばよい。


あれ?思ったほどの急斜面ではないよ。

意外なことに、斜面は恐れるような斜度ではなかった。
雪もミシッと締まっていて不安はない。
ちょうど良い感じの快適そうな斜面じゃないですか。


滑り出しはちょっと緊張ぎみ。少し大きめにターンしてみた。

うん、大丈夫。
ではでは、どんどん滑りこんでしまえ。

硬い新雪にちょっと板が引っ掛かるけど、超快適。
素晴らしい、素晴らしい、とにかく素晴らしい斜面です。
もったいないのは、腹が減って滑りに力が入らないこと…
それでも最高です。


これはちょっとなかなか、ええ感じ。

11時46分。
ここでザックを下ろして一休み。今日も山に来て良かったと思えるひと時。



再び滑り出しても、何度も振り返っては山を眺める。
みたび、ハンガーノックで補給タイム。
もう今日はどんだけ食べても回復しそうにない。

下るにつれて、雪は緩んでスキーも滑らなくなってしまう。
最後の平坦部は汗だくで歩行し、藪山と格闘したら林道に出ておしまい。
13時20分。林道到着。

13時28分。
あとは平瀬のゲートまで自転車でダウンヒル。


これがまた最高。

14時05分。平瀬ゲートに無事到着。

ヒルクラ、スキー、ダウンヒル。3点セットで最高の白山東面台地でした。

もやもや

2009-04-27 | 山スキー
期待の降雪をもたらしてくれた寒波もタイミングが合わないと…ちょっとね。

水曜日には天気も回復してピーカンのようですが、今回の積雪でちと腰がひけたり…行き先に悩む。
GWの天気予報は冴えないし…行けるのか気をもむ。

なんだか元気の出ない月曜日なのです。
こんな日はモリモリ食べるしかないのです。

あっ、ご飯が炊けた。

810円

2009-04-25 | 生活
さっき、閉店間際のカレー屋さんでカレーとサラダをいただいて席を立とうとして、ハッと気付いた。

そういえば財布にお金がなかった!!

見てみるとお札はゼロ。
ドキドキしながら小銭を集めていくと…なんとちょうど810円!

お~っミラクル、なんかついてるかも。
今日はちょと胃がもたれていたから400gじゃなかったのね、ミラクル。

フツウに食べてりゃお金が足りんとこやった。
胃もたれ様様。
週末なんかいいことあるかも?

雨?

蓮華岳大沢右俣/山スキー

2009-04-20 | 山スキー
2009年4月19日 蓮華岳大沢右俣

昨年のGWの雪倉朝日ツアーをご一緒させていただいたKさんから、蓮華岳のお誘いをいただき、日曜日は蓮華岳へ。
蓮華大沢右俣は未経験。なんだか恐ろしそうなイメージなのですが…

前夜20時過ぎ扇沢入り。駐車場はほぼ満車で面食らう。そういえばアルペンルートが開通してました。
四ッ岳から下山して花粉症が酷いので晩酌は中止して寝る。

朝6時過ぎ、Kさん夫妻も扇沢に到着。1年ぶりの再会です。

6時40分頃。スタート。
今シーズンの山行の状況や、各地の山スキー情報など、いろいろ教えていただきながら歩く。

最初の5分ほどを担げば、あとはシールで可能。堰堤を越えてゆくと針ノ木雪渓に出る。


今日滑る蓮華大沢右俣が右手に見える。おっかねぇ。

針ノ木雪渓は所々にデブリランド。今週雨が降った時のものだろうか。


デブリの脇を進む。

デブリ帯を抜けると、上部は快適そうな斜面が広がっていた。
うーん、こっち滑っても楽しそうですが今日の目的地とは違います。

マヤクボ沢との出合で休憩。今日は針ノ木峠が近く見えるような気がした。

ここから針ノ木峠まで、ちょっと力上げて直登。
終盤ジグを切るが、再び直登。一気に汗が噴出した。

針ノ木峠には先行の方が1名。後続のお仲間と蓮華岳とのこと。
今日は快晴だったが、霞がかかっており、針ノ木峠からも遠望はあまり効かない。辛うじて槍ヶ岳が見える程度。
それでも周辺の山々や針ノ木、スバリ岳などの眺望は圧巻。やっぱ北アのスケールはスゴイです。

峠から蓮華岳方面へはアイゼンを装着して担ぎで歩き出す。



稜線に出てからも、所々雪が消えているためツボ足アイゼンで進む。
雪庇が発達しており踏み抜かないように注意が必要。たまにズボッと行くのは実は結構アブナイのかもしれません。

12時25分蓮華岳山頂。
針ノ木峠でお会いしたパーティーもご一緒。松本の方でこのあたりのコースの達人のようです。
滑走は同じく蓮華大沢右俣のようで心強いです。

記念撮影をしたら、いざ滑り出し。
ちょっと針ノ木峠側に戻ってからのエントリー。


スケールがちゃいます。


デカイです。

2人に続いて僕もエントリー。
おどろおどろしいイメージだった蓮華大沢ですが、上部は広大で緩い斜面。
快適この上ない世界です。雪もグーでした。


3人パーティーさんは更に上部からエントリー。
めちゃめちゃスキーがお上手です。
確かテレマーク板の筈なのに…激上手アルペン滑りで2度びっくり。


斜度はそこそこありますが、それほど怖さはありません。
それより、痛快斜面に興奮気味に。

心配していた「ノド」の部分も、特に狭いわけでもなく問題なかったと思います。
(1回転倒しましたけど…またか)





下部はデブデブデブリ。午後の時間帯で気持ち悪い。
デブリ帯を抜けると、ようやく落ち着いて滑ることが出来る。
ただ、雪が緩んでブレーキもかかって上手くは滑れません。


針ノ木雪渓との出合が近づくと、緊張感から開放されてゆく。

ここで腰を下ろして休憩。
3人パーティさんも滑り下りてこられました。
我々は遠方のため、一足先に下山させていただくとあいさつを交わしてお別れする。
エキスパートの方としばしご一緒させていただいて、楽しく、そしてとても心強かったです。
ありがとうございました。

ターミナルの近くまで雪が残ってたおかげで、さほど苦も無く駐車地点に到着。

蓮華大沢と聞いてちょっと怯みちょっとドキドキのチャレンジでしたが、今日もとても痛快で楽しい山スキーでした。
Kさん、松本の3人パーティさん、ありがとうございました。

それにしても、今日は一眼持ってかんかったのが悔やまれる…また行きたいス。

四ッ岳/山スキー

2009-04-20 | 山スキー
2009年4月18日 四ッ岳

3月15日の四ッ岳で大滝川渡渉地点に残置してきたTRABの板。
あの時は新しい板を購入するきっかけを山が与えてくれたのだけれど、そのまま板を放置することは、四ッ岳に対してもTRAB君にも申し訳がたたない。
といいつつ、先週は焼山に浮気をしてしまったのだが、あまり時期が遅くなると四ッ岳も藪山と化して回収が困難になることから、今週はTRAB君回収作戦を実行することにした。

前夜21時30分出発するが、長良川SAで早くも撃沈。何とか復活するも白鳥除雪エリアで再度沈…平湯に到着したのは7時を回っていた。
あ~この時間からじゃ、今日もグサグサ雪にやられてしまう。

7時40分。平湯キャンプ場出発。
雪はすっかり消えており、板を担いで歩き出す。
キャンプ場の先、1段目の急坂の取り付きに立ち、愕然。


雪がまったく、無い。

笹が密生する間を漕ぎながら1段目を登りきる。
台地に上がれば雪が現れたが、雪は汚くてこの先の積雪量も不明なためそのままツボ足。
融雪が進んでそこらじゅうに潜む落とし穴に見事にはまりながら前進。
2段目への急坂を苦労して上がる。2段目の台地で雪が落ち着いてきたのでシール歩行開始。


2段目の台地にはそこらじゅうに熊さんの足あと。

ホイッスルを吹いたり、森の熊さんを唄いながら前進。

そして渡渉地点に到着する。いつもより沢の水音が大きく聞こえるのは気のせい。
大滝川まで滑り下りるが…


スノープリッジが無い…

水量は多くないので、なんとかなりそう。でも意外と雪の壁が高くて足がかりが無い。
なるべく濡れない徒渉ポイントを探してみると、1箇所だけ石がステップになって雪壁を乗り越えられるところがあるので、そこから這い上がる。
そこにはカモシカの足跡もついていた。やっぱ動物さんはポイントをよく知っているねと感心する。

右岸沿い埋没地点に進むと、TRAB君は板が外れた斜面から数メートル下の通り道に全身を露にしてお行儀よく横たわっていた。


TRAB君に再会するの図。誰かが斜面に置いてくださったのだろうか。

とりあえず回収はできそうだ。
さて、まだ時間は十分。TRAB君にはもう暫くここで横になっていてもらって、僕は新しい相棒とちょっと山頂まで行ってきます、ごめん。

四ッ岳、数度目にして始めて自分でコース取り…
前回ようやくルートが頭に入ったので、なんとか迷うことなく樹林帯を越えた。

上部の斜面に出ると、そこには素晴らしいザラメ斜面が。
表面1~2センチが緩んでその下は完全フラットの1枚バーン。
う~ん、先に滑るべきか、頂上を踏んだ後にごちそうになるか迷うところだが、とりあえず山頂を目指す。

12時10分。四ッ岳山頂。


誰もいない山頂。今日も北アルプスがきれいです。

昼食を摂って下山開始。
フラット斜面の極上ザラメに昇天しそうな快適クルーズです。


いつもはカリカリの斜面も極旨。


ここが一番気持ちよかったところ。

あまりに気持ちがいいのでシールを貼って登り返す。
2本目は斜面右手(上部から見て)の樹林帯へトラバースしてから滑走。


こっちは下部に行くにしたがって、雪が重くなってきた。

樹林帯に入ると雪面が荒れ、木の枝葉がいっぱい落ちているためあまり快適に滑ることができない。
何度か迷いそうになるのをGPSで修正しながら大滝川まで下る。

大滝川でTRAB君と再会。お待ちどうさんです。
ザックにアトミックとTRABの3本をくくりつけて渡渉。

雪が汚いので新板で滑るのは嫌だなぁ、と思って暫く担ぎで歩いたが、足元の落とし穴に落ちるの連続で、下手すると捻挫してしまうので板を履いて1段目台地末端まで滑走。


雪が切れたところで笹藪帯に突入。

スキーブーツが笹の枝に滑って滑って何度も転ぶ。
汗と土でドロドロになりながらキャンプ場に降り立ってようやくひと息。

駐車場に到着したら、とりあえず荷物を車にほり込んで、ひらゆの森に直行ざぶん。

お風呂に浸かって、飯を食って、ちょっと仮眠したら、次の目的地扇沢に向けて移動開始。
明日は1年ぶりにKさんと再会、蓮華大沢右俣に初チャレンジだ。

笹漕いで四ッ岳、滑りはサイコー

2009-04-18 | 自転車
TRAB恋しや掘~れ掘れ。
ということで四ッ岳です。

下の方は雪が無くて笹藪漕ぎが大変。スノーブリッジもありませんでした。
板は掘るまでもなく、埋没地点の下にお行儀よく姿を現して待ってくれてました。

今日の山頂付近は極上ザラメで超快適斜面。四ッ岳は今が旬?と錯覚してしまいます。
しかし下山の藪漕ぎはもっと酷くて…何度も滑って転んでドロドロでした。

そんなこんなで大変疲れる1日でしたが、とりあえずTRAB君救出作成は成功です。

焼山/山スキー(その2)

2009-04-17 | 山スキー
4月12日(日)焼山北面(標高2,000mから滑降)

Tさん、Sさんと合流して今日は3人で焼山。
Tさんとはちょうど1年前、焼山を目指して糸魚川までやってきたものの雨のため四ッ岳転進となった。

6時50分。スタート。
昨日よりも雲が多い。暑すぎなくていいのかも。

8時52分。アマナ平。
ここからは火打山と焼山の展望がよい。
雪原に腰を下ろして大休止とする。

9時50分。北面台地末端。
今日も素晴らしい大展望。天気はすっかり良くなって青空に焼山が映える。
前方に先行テレマーカーさんが一人。
他には人の気配がない。
目を凝らして見ると火打山の斜面に二人パーティと単独行さん。
5時半頃に笹倉温泉をスタートしたパーティがいたのでおそらくその方。めちゃくちゃ速いね。

11時15分。大曲。
枯れ木のゲートにテントがひと張。登山の方。
上部から山スキーの方も滑ってきた。こちらはアマナ平にテントを張った方。
好天の2日間。北面台地でのテント泊は最高でしょう。(月明かりの焼山なんて素敵だ)

さて、大休止してたら時間がやばくなってきた。
この時間から山頂は難しいだろうか。とにかく標高2,000m地点まで上がってから様子を見て考えよう。
斜面の雪は今日もグサグサ。これは滑ってもあまり楽しくないかも。

12時29分。標高2,000m地点。
やはりここが焼山アタックへの関門となる。
ここから山頂まで更に1時間半程度。気温も高いし無理はしない方がよいみたい。
今日はここまでと決めたら、斜面に腰を下ろしてたおやかな北面台地の斜面を見下ろす。
気持ちが良くなって、まぶたがとろーんと落ちてきた。。。

13時27分 滑降開始
トラバースして北面台地正面のバーンを滑走。
ズブズブの雪に板が滑らないけど、思いっきり斜面を楽しもう。

13時48分 北面台地末端
下るの速いです。
見返って、焼山火打のパノラマを名残惜しむ。

14時41分 駐車地点に無事到着
お疲れさまでした。出来れば3人で山頂に立ちたかったですが、それはまたこんど、よろしくお願いします。

焼山温泉に浸かって、糸魚川のきときとで鮨をいただいてから北陸道に乗る。
眠気とのたたかい。
城端でKO、ひるがのでKOを喰らってすっかり遅くなってしまったので津まで高速。
やっぱ高速は速いですけど…名古屋高速による割引分断、なんとかならないかしらん。

焼山/山スキー(その1)

2009-04-17 | 山スキー
4月11日(土)焼山東面滑降

4月に入って益々時間に追われる毎日にヘトヘト。週末だけは頭を切り替えよう。
金曜21時になって目的地焼山に向けて出撃する。この時間からの400km走はかなりキツイ。
ひるがので既に深夜1時を回っていたので、諦めて平湯止まりも考えたが、やはり気持ちは焼山北面に向かっている。
飛騨河合で1時間半の仮眠を取り北陸道に入ったが流杉PAで撃沈。目を覚ました時には時計は5時を回っていた…
糸魚川で高速を降りて笹倉温泉に到着したのが6時30分。
寝不足で身体が重いのに、今日は焼山山頂に立てるのかしらん。

7時15分。朝食をとって漸く出発。
橋の先から雪が残り、シールで歩くことができる。
とにかく眠くて…歩きながら寝るような、寝ながら歩くような調子でつづら折れの林道を行く。

数日続いた好天のおかげか、北面台地に向かうトレースが多数、しっかり残っている。今日も車数台分の入山者あり。

9時25分。北面台地末端。
気温高く、汗だくで到着。眼前の景色は相変わらず「日本離れ」の大絶景だ。
前方に2名の先行者。1名は火打方面へ、もう1名は焼山に向かっている。

北面台地をだいぶ進んだところで先行者に追いつく。とても足の速いその方と挨拶を交わすと、「50年ぶりの焼山」なんだとか!50年前の山スキーなんて想像もつかないけれど、今日このすばらしい好天の下、半世紀ぶりに焼山を再訪されたことに、なんだか僕も嬉しい気持ちになった。

10時18分。大曲でしゃりバテ気味。
どかっと腰を下ろして納豆巻1パックをパクつく。

焼山への斜面にとりかかるが気温がどんどん上がって足下の雪もグサグサになってきた。
まだまだ山頂まで標高差700m。ここからが正念場だ。

11時21分。標高2000mに到達。上部から単独スキーヤーが一人滑降してきた。
先の状況を伺うと、この先も雪は緩く、ツボ足のステップがしっかりできているとのこと。
僕もここでスキーを脱いでツボ足歩行とした。
少し緊張しながらルンゼを抜けたところで、もう一人単独さんが滑り降りてきた。

ルンゼを抜けると外輪ピークまでの緩い雪の斜面。そこから一旦火口を下ってから、最後は山頂まで土の露出した道をぜぇぜぇ喘いで辛抱の登り。

12時34分。焼山山頂。
やったというより、やっとこさ着いたって感じ。
山頂から東斜面に一本のシュプールを見て、なんとなくそそられるが、東面は結構な急斜面だったと思うので、またの機会として今日は往路を引き返そう。そんなことを考えながら山頂で休憩していると、東側から単独のテレマーカーさんがひょっこり上がってこられた。

笹ヶ峰からの日帰りと聞いて驚く。何でもないように話される雰囲気がただ者ではない雰囲気。東斜面の状況を伺うと「大した斜面じゃない、滑れますよ」とおっしゃるので、それじゃぁ、と僕は東斜面を滑ってみることに。氏は南斜面を華麗なテレマークターンで滑って行かれた。別れ際に見たアトミックの板に「あっ!」と思ったその方は、やはりMLでよく拝見する大先達であった。

13時06分。滑降開始。
東斜面の滑り出しは緩斜面。次第に斜度はきつくなってゆくが、この日の高温と太陽光により、雪はグッサグサの状態。
急斜面でターンをするとデロデロの雪が背中から追っかけてきて気色悪い。
スラフやロールケーキに足をすくわれないように大回りで逃げるように滑り降りた。

胴抜切戸から谷間を滑って火打ルートと合流。鳥もちのようなベタベタな雪に苦労しながら賽の河原を横断した。

14時03分。北面台地末端。

滑り終えて、ここに戻ってくると、朝見た山容が、また一段と格好良く見えてくるから不思議。
ほっと一息つきたくなって雪原にザックを投げてその上に腹ばいになって暫くぼーーーっと山を眺めてみた。

静かなひと時を楽しんだら、あとは下山口まで滑らない斜面を最後の一踏ん張り。
新しい板のおかげで今までよりはスキーが走ってくれて随分楽な感じがした。

14時49分。駐車地点に無事到着。

到着の3分ほど前にメールがあったみたい。Tさんから。
「明日は山スキー行くの?」って?
早速電話をかけてみると明日は「焼山」の予定なのだとか!!
一足お先に抜け駆けした訳じゃぁございませんが…

焼山温泉に浸かって汗を流したら、明日どこか滑るアテのある僕じゃありません。せっかくなのでもう1泊することに…
糸魚川に出で、「すし」でも行こうかしらと思ったものの予算オーバーのため、適当な食堂でたら汁をいただいて登山口に戻る。

20時過ぎ。発泡酒一缶飲んだら眠くなってきた。今夜はとにかく寝まくってやる!

とりあえず

2009-04-15 | 山スキー
記録だけ。

4月11日(土)焼山東面(焼山山頂から滑降)

7時15分 スタート
9時25分 北面台地末端
10時18分 大曲
11時21分 標高2000m地点
12時34分 焼山山頂
13時06分 滑降開始
13時53分 賽の河原横断
14時03分 北面台地末端
14時49分 駐車地点に無事到着


4月12日(日)焼山北面(標高2,000mから滑降)

6時50分 スタート
8時52分 アマナ平
9時50分 北面台地末端
11時15分 大曲
12時29分 標高2,000m地点(敗退決定)
13時27分 滑降開始
13時48分 北面台地末端
14時41分 駐車地点に無事到着

絶望的な雪不足を心配した割には意外と積雪はありました。
橋を渡った先からシール歩行可能でした。
ちょうど去年のGWくらいの雪量でしょうか。
来週末には林道下部は雪が切れるかな。


超好天にかかわらず日焼け対策を怠ったため、顔面がえらいことに。
おでこにタオルを巻いたラインがくっきり。
走ったんか?田植えか?草刈か?いろいろ聞かれます。