TREK&RIDE

山と自転車!

輝山/山スキー

2009-02-27 | 山スキー
2009年2月22日 輝山

明け方、寒くてなかなか眠れなかった。
随分冷え込んだのかと思って外を見たら気温は-10℃。それなり。

7時過ぎ、☆さん、akemiさんと合流。
今日は輝山を滑る。車を福地温泉側にデポしてから平湯トンネル西口に移動。
こういうスタイルってちょっとワクワクしたりして。

8時00分。スタート。
とても穏やかでいい天気。今日四ッ岳や金山岩に行く人は景色最高かな。
乗鞍スカイラインを10分弱歩いて尾根に取り付く。前日のトレースが残っていた。
毎度のことですが、尾根の取り付きはガリガリの雪に板が滑って大変。雪不足は嫌ですね。
20分で汗が吹き出してフリース、中間着の2枚を脱ぐ。

一旦林道に出て、再び尾根道。
9時20分。標高1,850m。


西に白山。久しぶりに里まで雪化粧したようだ。

天気の崩れが予想より早いのか、上空にはねずみ色の雲。
さっきまでの青空と太陽は姿を消した。


もうこんなところまで。平湯トンネル側からの輝山はお手軽コースです。


平湯のあたりって針葉樹が密ですね


透き通る氷を眺めているといろんな模様が見えてくる

9時57分。輝山山頂。
山頂からは穂高連峰が見える。
背の高い樹が邪魔をしているが、輝山は山頂からの展望が無いと聞いていたので、ちょっと得した気分。

akemiさんに温かいお茶をいただく。昨日から凍ったアクエリアスしかなかったのでありがたいです。

今日滑るのは輝山北東斜面。☆さんも初めてというコースだが…大丈夫なのかしらん。
10時19分。山頂から一旦南東方向へ下ってから「貝塩谷」方向へ。


少し下ると穂高がよく見える。

滑走する谷はやや幅の狭い谷。雪は深くて状態もよい。
オタケビを上げながら落ちてゆくのを追いながら、僕も谷に入ってみる。

なかなかのパウダー。調子にのって僕もオタケビを上げて。気分いいね。

所々重雪で板が引っ掛かる。
ビンディングの調整が悪くてすぐに板が外れてしまうのは今シーズ何度も経験しているのに…また板が外れて埋没した。

斜面はなかなか滑りよい。適度な斜度で、沢の幅もそこそこ。
ただ、いかにも上から雪崩がきそうな、ちょっとおっかない地形。
ドーンときたら、ズーンと下まで流されそうです。

サイドからもいくつかやばそうな沢に出合います。
安易に一人で入る谷ではなさそうです。


このあたり、とても快適な斜面。


☆yaプロが華麗に滑ります。

途中で左側の沢から雪崩た痕跡が見られ、緊張。
下るにつれて、デブリのような雪だるまがゴロゴロしている場所が多くなる。
これらは前週の雨で流れてきたものか。


標高1,600mあたりから見た槍穂高連峰。


焼岳。行ってみたいなぁ~。

10時54分。標高1,400m。
両側に岩肌が迫る、ちょっとおどろおどろしい谷。
☆さんが先に下って偵察。問題はなさそうだ。

沢、岩、藪、尾根、初めてのコースで的確なコース読みはさすが「野生」の感が鋭い。

11時12分。標高1,200m。貝塩谷の広場に出た。トレースが一本。
高原川までは下りだが、そこから先の林道は駐車地点まで緩い登り返し。
しばらくの間、辛抱の漕ぎ歩きを強いられる。

11時32分。林道入り口に到着。車を回収して平湯トンネル西口に帰る。
今日はお昼までで終了。昼から用事があるのにお付き合いくださり、ありがとうございました。

帰り道、高山の国八さんに寄って焼き豆腐とホルモンは平湯帰りの定番かも。
ゆっくりしてたら、東海北陸道でプチ渋滞に嵌った。
古城PAで沈して、18時過ぎに帰宅。

金山岩/山スキー

2009-02-25 | 山スキー
2009年2月21日 金山岩

金曜20時前、残業していると携帯が鳴る。週末の山スキーのお誘いです。
帰宅後急いで仕度をして平湯に向けて出発。25時過ぎにヘロヘロで雪降るひるがのSAに着いてシュラフに入る。
翌日は午後から天気回復の予報のため、遅めの出発。6時までは寝られます。

翌朝8時に平湯で☆さんと合流、今日の行き先を金山岩と告げられる。
うしっ!気合が入ります。
コースは平湯大滝から金山岩山頂を目指し、その後の滑降は…いろいろ考えられるらしいです。おまかせします。

8時57分スタート。まずは平湯大滝まで。
天気はイマイチ。山頂に立つ頃に晴れてくれればいい。


平湯大滝を見るのは初めて。暖冬のため氷の量は随分と少ないらしい。

平湯大滝の右岸側の尾根を登り上げるところから始まる。
ガリガリアイスの上にうっすらと新雪が乗った急登は、前回四ッ岳と同じで、シールでは困難。ツボ足で登る。

最初の急坂をやり過ごせば、その後は夏道通しでゆっくりハイク。
今日もスキーを履きながら、会話の大半はロードのお話…

ルートはほぼ尾根上を進んでゆく。今日は後ろをついて歩くか、前に出てラッセルするにしても指示どおりに進むだけなので、何も考えることもない、お気楽な作業。



11時33分。標高2,150m。
ここまで休憩なしで歩いたので、ザックを下ろして小休止。

12時07分。標高2,290m。
長かった樹林帯歩きも漸く終わり、ここから山頂までが今日の登りのハイライト。
霧で何も見えなかった前回より今日は視界は効く。上空の雲間に青空も覗いてきた。
振り返ると背後に大崩山が見えていた。

金山岩の山頂は目の前の斜面を右側から巻いて、もう一段上の平場に上がったその先。
風に雪が飛ばされて氷化した斜面はシールがズルズル横滑りする。クトーで凌いで台地に上がると…


景色は一変。ゴツゴツした岩山が目に飛び込んでくる。

雲間からは四ッ岳、大崩山の展望。風に流れる雲の動きが、山を隠してはまた景色を与えてくれる。



山頂アタックに合わせて雲が晴れるとは、さすが☆さんの読みどおり!
でも…風がびゅ~っ…前回四ッ岳ほどではないけれど、かなりキツイ西風。
まぁ、山頂はすぐそこなので問題ないでしょ。クトーあるので、そのままスキーで上がれるでしょ、と思ってそのまま山頂斜面に突っ込むと…

アイスバーンにクトーが効かなくなって断念。
ビュービューの斜面でスキーを外して板をザックに縛る。
その作業の間も容赦なくビュービュー…凍る風に頬が痛い。
また凍傷になりそ。

ここでアイゼンを履くべきだったのに横着してスキーブーツで上がっていたら、案の定ツルツル斜面にキックが効かなくなって、今日も立往生。
おっかなびっくりで、這い松のテラスに身を確保してアイゼンを装着。
アイゼンを着けたら何の問題もなく山頂まで。最初からそうすりゃよかった。
グズグズしている間にあたりの山々は再び雲に隠れてしまった。

13時29分。金山岩山頂。
山頂はビュービュー荒れる強風の中。金山岩の岩どもは、どれもカチンコチンに凍っております。
先に到着していた☆さんは少し下がった岩陰で待っていてくれました。すみません。

何の展望も効かないので下山を決める。
滑るのはワサビ谷です。ひぃ~っ。
今日はどんな斜面に連れて行っていただけるのかとドキドキしながら準備をしていると、一瞬にして雲が切れ、再び四ッ岳から乗鞍方面の展望が開けた。


四ッ岳につづく尾根が印象的


乗鞍さん


凍て付く金山岩の山頂

13時52分。ワサビ谷方向に向かって移動開始。
雲の向こうには槍穂高が頭を覗かせていた。降雪直後とあって、白さが際立つ。


手前の十石山の斜面の雲もズンズン晴れ上がってゆき…


お~っ!晴れたーーーッ!!

前回の金山岩の時も感じた恐怖
「まっ、まさか…この谷に入るわけじゃないですよね??」


こんな世界は眺めるだけで十分です。ゴメンしてください。

この谷を滑る人もいるようですが、今日僕らが滑るのは尾根の西側。
そう、前回滑った谷です。ほっと一安心。

スーパー山スキーヤーの超技巧的滑りを収めようとカメラを構える間もなく超人はシャシャシャシャシャ~っと滑り下りてゆく。

僕もあとに続いてシャシャ~っとはいかずに、ぎこちないターン。
雪は前回より若干重めのパウダー。積雪は今日の方が深い。


痛快パウダー、ワサビ谷。

難儀なのは場所によってアイスバーンと吹き溜まりが交互に現れるところ。
フカフカパウダーと思ってターンしていると、突然アイスバーンに板を取られて転倒することが何度か。
逆にアイスバーンと思っていると突然股下までの吹き溜まりに突っ込んだり。

雪崩も怖い。
☆さんはズンズン先を下っていくけど、僕は転ぶ度に雪崩がやってこないかと不安になる。
深い雪の中で転倒した時に板が外れて埋没。もがいて立ち上がるが、潜りこんだ板が見つからない。
スコップで辺りを掘り返してようやく見つけられた。
時間ロスしてごめんなさい。

14時28分。標高2,030mまで滑り降りたところで西側の尾根に向かって登り返し。
このあたり雪が深くて、シールを着けようと板を外した途端に腰までズボっと埋まる。
深い雪に難儀しながらシールで急坂を登っているうちに、シールトラブルに見舞われた。
3分の1くらい剥がれてしまったため、シールは諦めてツボ足に切り替えるが、急な傾斜のため胸までのラッセル。
もがいてももがいても、前に進まず同じところで遊んでいる感じ。3mほど前進するのがやっとだった。
落ち着いて考えれば、シールを補修すればよい話。
テープでシールを固定してしまえば、何の問題もなかったように登ることができた。トホホ。

すっかり体力を消耗して空腹でヘロヘロの状態で漸く尾根に到達。
☆さんが待ってくださっていた尾根道はスキー場からのルート上で、実は前回歩いたところだったのだが、そんなことに気付かずにどこを歩いているのかも全然理解できていない。

15時22分。「トレースに出たよ。」
スキー場からのトレースと思っていたそれは、自分たちが残した平湯大滝からのトレースだった。
一本の綺麗なラインが雪の上に残っているのを見て、なんだか嬉しかった。

あとは樹林の間を平湯大滝まで下るのみ。
もう足ヘロヘロなんで、僕は滑りを楽しむ余裕もなく高度を下げるだけ。


相変わらず華麗に滑る人

僕、木にぶつかって転倒したり…

15時54分。平湯大滝。
16時07分。平湯温泉スキー場に無事到着。

今日は素晴らしい冬の山岳景観とパウダー滑走の楽しさはもちろん、山スキーのことをいろいろ教えていただき、とても勉強になる一日となりました。
ありがとうございました。


平湯温泉スキー場から見上げる金山岩。
天気はすっかり回復した。
翌日曜日は朝から晴天と思われるので、ここは平湯でもう一泊。

平湯の森で温泉→夕食→居眠り→温泉→夕食と豪華に過ごしてから車を移動。
空には満点の星。朝はグンと冷えそうだ。

翌日は輝山を滑ると連絡を受けて、早めにシュラフに入ったが…
この日は疲れ過ぎてしまったのか?寝つきがとても悪かった。

平湯でパウパウ三昧

2009-02-22 | 山スキー
低気圧が通過してそれなりの降雪があった週末。
スーパー☆さんのお導きで、土曜日は金山岩、日曜日は輝山でした。


土曜日の金山岩は曇のち晴れ。
山頂はまたまた烈風で凍傷になりそうでしたが…
今回も突然視界が開けて感動の大展望でした。
滑りの方はガリガリとパウパウのミックスでヘロヘロでした。


今日は3人で楽しく輝山。
福地温泉に向かって素晴らしいパウパウロング滑走。
輝山もステキです。

乗鞍岳/山スキー

2009-02-19 | 山スキー
2009年2月15日 乗鞍岳

春一番が暖気と花粉を運んできた週末、ロードに乗るわけにもいかず、部屋に引き篭もるか山に行くか。
標高の低い山は雨で雪が流れていそうな印象。今週は遠出もかったるいので、手頃なところで御嶽か乗鞍。
なんとなく御嶽は雪面が荒れていそうな気がしたので、ゆる~く乗鞍でもと、前日17時過ぎに出発。
23時には乗鞍高原の駐車場に到着した。

7時36分起床。快晴。明るい陽光は春の朝の雰囲気、冷え込みもない。
乗鞍高原スキー場トップまではリフト利用。運行開始は8時30分だから、のんびりスタートすればよい。



8時39分。休暇村ゲレンデの駐車場を出発。
9時13分。位ヶ原方面へ準備をする人たちで賑わうゲレンデトップからスタート。


アウターを脱いで汗かきながら位ヶ原をめざす

10時15分。位ヶ原。ここまで約1時間。
今日は快晴でお気楽春スキーだ、なんてここまでは思ってた。

位ヶ原を進み始めると足元の雪がカチカチに凍っている。
前方の剣ヶ峰や摩利支天の山肌には雨溝が縦に走ってシワシワも見える。
山頂付近は雪だろうと思っていたが、かなり標高の高いところまで雨だったようだ。
すぐにクトーを着けて、また歩き出す。


今年は槍穂展望に恵まれている。今日ももろ見え


摩利支天を滑ってみたかったが、今日のコンディションでは無理

10時49分。標高2,620m。肩の小屋から下っていた登山者がスリップしたようで、上から滑り落ちてくる。
僕は何もすることができずに、滑っていくのを横で見ているしかなかった。
かなり下の方まで滑って斜度が緩くなったところで止まった。
斜面が緩く、岩なども露出していないので、大事には至らなかったようだが、やはり怖い。
後続のスキーヤーはエコーラインにある小屋のところで引き返している。
何も考えずに進んでしまったが、判断を誤ったか。
とにかくクトーを氷に突き刺すように、がしっがしっと踏みつける。
吹き降ろす西風も強烈。今日も顔面が凍りそうだ。
肩の小屋まであと数十メートルのところがカチカチの氷でクトーが効かない。
一歩一歩時間をかけて、なんとか辿り着いた。

11時20分。小屋の陰に逃げ込む。
ほ~っ、今日はしんどいぞ。
駆け込んだ所にはテレマークの板が一対。剣ヶ峰に向かっているようだ。
さきほど登山者二人も山頂に向けて歩いていた。
アイゼンを履けば剣ヶ峰に行くことも問題はないだろう。

11時33分。アイゼンを装着し、ピッケルを片手に山頂にアタック。
今日は目出帽も持ってきた。
カシッカシッと氷に歯が喰いこんでいる。
前の二人に続いて朝日岳の位ヶ原側の山腹を斜めに上がってゆく。

途中から氷面が硬く変化し、アイゼンの効きが悪くなった。
太陽に照らされる冷ややかな氷が不気味だ。
前を行く登山者は慣れた様子でトラバース気味に朝日岳とのコルに向かう。
僕もその後を追っていたのだが…
氷の表面にしか歯が立たなくなるにつれて、斜登高が怖くなってきた。
スキーブーツで足首が思うように曲がらず、足の置き方に不安を感じる。
ここでスリップしたら滑落だな…と思うと、腰が引けてしまってトラバースするのが困難になった。
ここでトラバースは止め、稜線に向かって直登しようと進路を変えたが、この判断が誤りだった。
最初は楽勝で尾根に向かっていたが、そのうちいよいよ氷が硬くなり、直登も危うい場所に突っ込んでしまった。
やばい。立往生。

今更、直登からトラバースに変更するのは困難。それこそスリップしてしまう。かといって下降するのも恐ろしい。
自分に落ち着け、落ち着けと言い聞かせながら、何度もアイゼンを氷に蹴り入れて一歩ずつ進む。
時間だけが過ぎてゆく。尾根まではまだ十分な距離が残っている。
次第に疲れが溜まってくると、確保している両足の力が緩くなってくる。
今は足の踏ん張りだけが頼りだが、疲れて力が抜けた時、一瞬…と思うと冷や冷やする。
何度が動きを止めては気を落ち着かせながらジリジリと稜線に向けて詰める。
直登を初めて20分ほど。徐々に斜面が緩くなり、四つん這いになって朝日岳のなだらかな稜線に辿り着いた時はヘトヘトになっていた。
稜線に上がればあとは剣ヶ峰まで問題はない。先行の二人は既に山頂から引き返してきたところだった。

12時40分。剣ヶ峰。
エビのシッポがびっしり着いた鳥居をくぐり、祠の前に膝をついて深々と頭を垂れ手を合わせる。
ひと息ついて四方を見渡した。
雲ひとつない快晴。西からの風は強烈だが、今日も景色は抜群だ。




北アルプスには遠く立山、後立山の山々まで確認することができた。
足元の巨大な火口グラウンドも今は一面真っ白。それを眺めているのは僕ひとり。



13時01分。山頂の祠に今日これからの下山にあたり、再度無事をお祈りする。
今日お願いするのはそれくらいにしておいた方がいいのかもしれないけれど、少し欲張って8月の乗鞍ヒルクライムの当選も一緒にお願いしておく。

朝日岳とのコルから肩の小屋までの下山がとても不安だったが…
上から見下ろしてみると…なんてことのない斜度。あれれ?
アイゼンをしっかり効かせて歩けばスリップの恐怖もそれ程感じない歩行だった。
さっきのもたつきは一体なんだったんだろう。。。

入れ替わりで数人が山頂に向かう。
何人かは何の問題もなく山頂に、何人かは引き返していた。

13時24分。肩の小屋。下山の準備。
13時40分。肩の小屋から滑走開始。
ガリガリアイスに無理無理エッジを聞かせて滑る。こういう時に踏ん張れない、足腰の弱さを思い知る。


意外とエッジが効いて滑れるが…止まって写真を撮るほうが怖い

滑りは全然楽しくないが、振り返る乗鞍の山々は強烈な陽光を反射して素晴らしい景色。
少し滑っては何度も何度も見返って写真を撮る。


なかなかカッコイイ乗鞍さん

位ヶ原の末端まで下って、山頂方面を見ていると、朝日岳とのコルから一人、スキーかボードで滑降しているのが見えた。
すごい!目を凝らして姿を追いながら拍手を送る。


摩利支天、富士見岳、大黒岳。魅力的な斜面がたくさん。

14時16分。位ヶ原を後にしてスキー場まで急ぐ。
最悪のガタガタの雪面。今日は滑りはサッパリです。

14時29分。ゲレンデトップ。足ガタガタです。
14時43分。久しぶりのゲレンデスキーを一本楽しんで、駐車場に無事下山。

今日は、お気楽春スキーのつもりでスタートしましたが、位ヶ原から上は非常に厳しい山行となりました。
改めて僕は山には向いてねぇんだな~、と意気消沈する一日。
帰りの19号でどっぷり渋滞にはまって、さらにお疲れの一日でした。

カチンコチン乗鞍さん

2009-02-15 | 山スキー
季節はずれの雨と高温。
標高の低い山は融雪と雪崩が心配で行き先に悩みます。
乗鞍なら雨の影響も少ないだろうと考えましたが…

どうも山頂付近まで雨が降った模様。
今日の乗鞍は全面スケートリンクでした。


つるんといったら位ヶ原までサヨナラです。
斜度は緩いと言っても、あな怖ろしや。。。

坂本安楽サイク

2009-02-12 | 自転車
11日の祝日はロードでした。
Kさんと定番の坂本、安楽を走行。

週末の疲れが抜けずにまったくもってダメダメな走り。
中2日の「休養」があったのに体がヘビーなのは歳をとった証拠かしらん。

まず、先に坂本の棚田へ行って心のリフレッシュ。
久しぶりに棚田の「トップ」まで上がってみました。
三椏の木はまだ蕾堅く、黄色い花が咲くのはもう少し先のようです。

次に安楽越。
もう、足ついて歩こうかと思うくらい、足が重かった。ずっとインナーローだったのに。


石水渓のお釜もかなり碧さが戻ってきました


2008年9月豪雨の直後

帰りに鈴鹿市内のパスタ屋さんでパンを食いまくる。
この日元気だったのは胃袋だけだったみたい。

今日の記録
走行距離 84.0km
平均時速 22.8km/h
累積標高 930m+

四ッ岳/山スキー

2009-02-11 | 山スキー
2009年2月8日 四ッ岳

未明、平湯は除雪車が出動していた。5時を過ぎても雪が舞っている。
風は弱いが時折ドーッと唸りが押し寄せる。
予報では雪は朝のうちだけで次第に晴れてくるらしいが、今日は輝山の林間で雪遊びかしら、と想像しながら準備。

6時過ぎ、☆さんとakemiさん登場。なんと懲りおじさんことM先生も!
いきなり「今日は四ッ岳にしよう!」って…ほんと?
空を仰ぐと、薄暗い雲間に青い空が見えてます。
四ッ岳のBCへ移動。既に車が数台、準備をするパーティで賑わっていた。

6時42分、スタート。
☆さん、M先生、akemiさん、僕の4人です。よろしくお願いします。

最初の尾根への取り付きで先行者が苦労しておられる。
ガリガリアイスの上への降雪で板が滑ってこりゃ厳しい。
僕、根性ないので途中からツボ足。(先行の方のステップがあって安心)。

渡渉地点は意外と十分な雪。尾根への登り上げもすんなりでした。
先行2パーティが拓いてくださったトレースを辿り、途中からラッセルに加わる。
M先生が黙々と先頭、さすが圧倒的なパワーです。

四ッ岳の山腹は、行けども行けども針葉樹の森の中。昨夜の降雪は山の方では結構な量となっており、朝日を受ける樹林もメルヘンチック。


9時54分。標高2,160mのあたり


10時18分。標高2,280mのあたり。登り始めて3時間半。漸く穂高連峰が見えてきた。
ここから樹林帯を抜けるまで、深いラッセルでぜぇぜぇ。


大崩山の切れ落ちる斜面の迫力に息を呑む

10時40分。標高2,400m。いよいよ森林限界を抜ける。
頭上にはこれから山頂へと向かう白い斜面。
上部の岩峰は白い氷を纏い、吹き上げる雪煙は冬ならではの荘厳なスケールだ。


この景色を見れば、これまでの疲れも全て吹っ飛ぶ

☆さんを先頭に斜面にジグを切って限界の地へ突入する。
高度を上げるにつれて背中から押し寄せる強風。
先行3人の雪面を駆け上がるブリザードと光の中のシルエットがチョーカッコイイ。




四ッ岳山頂方向

11時25分。標高2,600mの台地まであと少しのところ。台地に乗り上がれば、四ッ岳山頂への回廊となるあたり。
風の通り道となっているのか。
もの凄い風の中を歩いているakemiさんを確認しながらジリジリ進む。
吹きつける風に頬が凍りつき、感覚がヤバイ。
目出帽でもしなければ凍傷になりそう。

一旦岩陰に逃げこんでザックを下ろし、目出帽を探す…ガーン、忘れた。
あっ、タオルで顔を覆えばいい…ガーン、忘れた。
ザックの中には、使えるモノがなんも無い。

仕方なく、板にクトーだけ装着してザックを担ぎ直して前をゆく二人を追う。
お腹が減って力も出ないよ…

11時53分。四ッ岳山頂。
顔がイタイイタイ。写真を適当に撮ってすぐ下山。



シールも剥がせないので、クトーを外してそのまま滑る。
でも顔が痛くて、目が開けられなくて、滑れないのね。
気弱になっていては、動きが止まってしまう。
どりゃ~っ!!

標高2,620mの窪地に戻ってシールを剥がす。
ここから斜面へ下り始めるあたりが一番風が強烈。
顔面に叩きつける氷雪。手袋で頬を触ると氷でジョリジョリしてる。。。
ヤケクソで標高2,500mまで下るとやっと強風帯から開放された。

ほっとひと息…つく間もなく、超人はあっという間にすり鉢状の谷の雪溜まりを華麗に滑降。
芸術的な滑りに惚れ惚れします。
M先生に続いて僕も滑る。
…足がガタガタ、滑れない。


猫岳と大崩山


一旦右手にトラバースして樹林の中のパウダー狙い

ここから先、ポントゥーンに乗るお二人はパウパウ星人に変身したようで、オタケビを上げながらカッ飛んで行きました。
残された地球人は深雪に足がもつれて、何度も転んで、雪まみれになって、ヒィヒィ言いながらついて行きました。



13時00分。
標高1,960mまで下ってようやく遅めのランチをいただく。もうヘロヘロなんです。
ザックに入れたアクエリアスがシャリシャリに凍っていた。

13時35分。渡渉地点。
シールを貼り直して登り返す。
途中、アイスバーンに板を滑らせて顔面から水溜りに落ちる僕。もうボロボロなんです。

雪は北面だけあって、最後までパウダー。
もっとも、下の方は表層の下の雪がガリガリアイスのため、技術がないとまともに滑れない。

14時24分。駐車地点に無事下山。
お疲れさまでした。大変でしたが素晴らしい1日でした。
ご一緒させていただいた皆さんのおかげです。

平湯の森で温泉にゆっくり浸かって(長風呂しすぎてごめんなさい)、156で渋滞にどっぷりはまって帰宅。
やはり今回も6時間かかりました。

雨飾山(P2)/山スキー

2009-02-11 | 山スキー
2009年2月7日 雨飾山(P2)

弱い寒気が抜けたあとの南高北低の春の気圧配置。移動性高気圧に覆われて春スキーが楽しめそうな天気予報だ。
今年は極端に雪が少ないようで、3月を待っていてはもう雪がなくなってしまう心配もあるので、予定を前倒しして急遽小谷村に向けて出撃した。

20時前に出発。梓川SAで仮眠して、朝7時30分頃小谷温泉にヘロヘロで到着。370km。
豪雪地帯のイメージの小谷温泉にあっても雪は少なく、20cmから50cm程度の積雪でしかない。
ただ、前日には新たな降雪があった模様。

8時01分。小谷温泉下を出発。
小谷温泉から先、栃の木亭に続く冬季閉鎖中の林道には既に立派なトレースが出来ていた。


8時28分。栃の木亭。記録でよく見る風景。


8時59分。林道の標高1,070mのあたり。トレースをえっちらおっちら進む。
空は快晴。照りつける日差しに汗が噴く。


9時30分。林道終点地点となる雨飾山登山口のあたりを振り返る。
ここから夏道には向かわず、尾根に取り付く。
尾根を上がってゆくトレースは絶妙なライン取り。
おそらく3、4人が先行してラッセルしている様子。
今日の雪は重めの積雪が20cm以上はあるので大変助かります。

10時19分。P3。
前方の斜面の藪のなかに先行者4名が見える。


P3から見た雨飾山とP2。

鞍部を通過し、P2への斜面に取り掛かると、やがて藪も疎らになって樺の木が現れる。


いよいよ爽快な山スキーの世界に入ってゆく感じ。
相変わらず先行のトレースは絶妙で、本当に歩きやすいです。


南西側に大きく広がる後立山連峰のパノラマが素晴らしく、登高意欲をそそる。


昨年のGWに遊んだ雪倉朝日の白い山体が神々しい。


白馬岳。手前の地形は火山?内輪、外輪がはっきりしているように見える。

11時15分。P2に到達。
先行のパーティーは近くの山岳会の方々。
ラッセルのお礼を述べて、雨飾山と向き合う。


東には焼山が近い。右に見えるのが金山?
眺めているだけでワクワクしてくる魅惑的な山々。

11時50分。山岳会の方々が先に斜面を滑って行った。皆さん軽やかな滑り。
無木立の斜面には新雪が30cm以上。やはり一人だと「雪崩」に巻き込まれたらどうしよう…と不安になる。

初めての山で、どこを滑るのが安全で楽しいのかも分からないため、先に滑られたパーティのシュプールを頼って下山してゆく。


重めながらフカフカの新雪は愉快愉快な斜面だった。

標高1,700mの下から、登りに使った尾根から離れて東側の谷に向かって下ってゆく。
北側にはP2上部からダイレクトに谷に繋がる大きな斜面が広がっているが、ここに
立ち入ることは雪崩が恐ろしくて出来ない。
右手の大きなブナの樹間を滑るが、これもなかなか気持ちがよい。

12時40分。夏道の尾根は藪と不安定な雪で少し難儀した。
その尾根を下りきると、広~い雪原。先行のパーティが休憩されていた。



雨飾山登山口駐車場に向かって山岳会の方について歩く。今日は一日トレースを頂戴してばかりですみません。

13時10分。駐車場への登り返しを終えたら、ここからは小谷温泉まで林道伝いに下るのみ。一部ショートカットもあり。

13時38分。小谷温泉に無事下山。
道具の後片付けをしてから、もうひとつの楽しみ、山田旅館の温泉に入れてもらう。
国の有形登録文化財に指定されている由緒ある温泉宿は日帰り入浴500円。
古い造りの元湯は素晴らしく「レトロ」でした。
(今シーズンは大掛りな改装工事中。ちょうど某地元新聞社も取材に訪れておりました)

温泉でさっぱりして、さて次の日の動き方を考える。
せっかく小谷まで来たので頚城、白馬でもうひと滑りしたいのだけど、夜になると日本海を前線が通過して雨になるのだとか。
それではと、あちこち考えてみても行き先が思いつかない。
ここは困ったときの乗鞍・御嶽か。内陸は天気も良さそうだから、とりあえず南下する。

と、大町まで走ったところでパウパウ星のスーパースキーヤーさんから通信アリ。
明日どう?とのお誘いです。もちろんご一緒させてください。

天気が読めないので、とりあえず僕は平湯で待機とのこと。
天気が悪ければ輝山。良ければ金山岩から十石峠とかの予定。
沢渡のあたりから雪が降り始め、安房トンネルを抜けて平湯も雪が舞っていた。
20時過ぎ、ビール一本飲んでシュラフにくるまる。
あした晴れますよーに!

春の雨飾山、厳冬の四ッ岳

2009-02-08 | 山スキー
土曜日は小谷村まで遠征。
もう冬は終わってしまったかのような陽気の中、後立山連峰の展望とブナ林のツリーランを楽しんできました。


P2から雨飾山山頂を仰ぐ

日曜日はパウパウ☆人のお導きで平湯から四ッ岳へ。
最高のパウダーで滑りは◎。
山頂は烈風凄まじく、顔面凍傷でイッテしまうかと思いました・・・


このあたりは「絵になる風景」と思っていましたが…このあとブリザードの洗礼を受ける。

美しくも厳しい、そしてとても楽しい2日間でした。

金山岩/山スキー

2009-02-04 | 山スキー
2009年2月1日 金山岩

土曜の夜、草刈遠征から帰って、山スキーの準備をしながら2時間の休憩。
あ~、ゆっくり休みたい…
日曜の天気図は強い冬型だが、部屋で一日ゴロゴロしてるくらいなら、ダメもとで山スキーに出かけた方が気分も晴れよう。
日本海側は雨の後の降雪の予報で雪崩が怖い。今回は内陸で標高の高い乗鞍近辺を狙うか。
位ヶ原は烈風に曝されると修行になるから、あえて樹林の密な十石山あたりが安全だろうか。
地図とガイド本を見ていると「金山岩」が十石山のすぐ西側に位置することに気が付く。
金山岩には行ったことがないが、尾根上のルートのようなので少しは安心感もある。
十石山か金山岩か。行き先も決められないまま、道具を車に積んで部屋を出た。

運転をしながら、まだ迷いつつ…やはり行くなら初めてのコースに挑んでみよう。
弥富から尾西ICに進路を取り、東海北陸道に乗った。
0時過ぎ、ひるがの高原SAに到着、仮眠。

5時40分に起床して、平湯に着いたのが7時30分。
途中、雪道のカーブでスリップして反対車線に飛び出したのにはビビッた。
見上げる尾根はガスの中。準備をしていても憂鬱な気分。
初めての山に向かう楽しみは無く、不安と気だるさが支配する。

8時25分。600円のリフト券を購入してスキー場トップにワープ。リフトに乗ってしまえば、不思議と気分は軽くなってゆく。
8時40分。ゲレンデトップでは山スキーヤーがお一人先に準備をされていた。
金山岩方面、山頂には行かずに途中から安房平へ滑られるとのこと。
僕、初めてなのでスキー場往復です、と挨拶をして一足先に出発した。

ゲレンデから尾根に向かって伐採された雪原の右縁を進む形で、うっすらと残るトレースに板を重ねる。
樹林に入っても、淡いトレースに頼りながら尾根を進む。
尾根は横幅が広く、一部ルートが不明瞭なところもあるが、概ね尾根伝いに山頂方向に進んでゆけば迷うことはない。

10時09分。標高2,120m。
ここまで黙々とラッセルを続けてきたので、ちょっと休憩。


トレースが消えても、森の生き物たちが道案内をしてくれる。

標高2,150mを超えると、これまで進んだ尾根の右手に窪地を挟んでもう一つの尾根が現れる。
はて、このまま尾根を登りつづけるか、あちらの尾根に乗り移るか…
こっちの尾根は針葉樹が濃い。あっちの尾根は広葉樹と藪。
なんとなく、藪尾根の方が登りやすい気がしたので窪地に下りて乗り換えに向かう。
窪地は雪が深くて藪尾根に取り付いてからも深いラッセル。
こりゃ、失敗かしら?と思いながら藪尾根を上がってゆく。
こっちの尾根を歩いていると、もとの尾根の方が歩きやすそうに見える…なんだか。。。
ま、地形図を見るかぎり、どちらを歩いても大差はなさそうなので、そのままラッセルラッセル。


結局は、こちらも密度の濃い針葉樹林帯。

前日の下界の雨はこのあたりでは重い湿雪だった様子。表面20cmほどのサラサラの雪の下にモチモチした水分の多い雪が深い。

途中でまた、ウサギか何かの足跡が現れて尾根筋を導かれてゆくと、道標の木に出会った。道は間違ってはいないようだ。

11時20分。標高2,350mの緩斜面に出る。
霧の中、右手に標高2,400mの小山を確認。前方に大きな山体と岩峰も見えている。
この山体が金山岩の山頂部なのだろうか。
はたして、山頂へは右から取り付くのか、左から巻いていくのか、霧でさっぱり分からない。

しばらく、地図を見ながら右か左か悩んでいると…
急にあたりが明るくなった。
グングン明るくなって「景色」が現れる。
木々が見えるようになり、稜線が明瞭となり、次の瞬間。
雪原が太陽を反射して真っ白に輝いた。
とりあえず山頂へは左側から周りこめばいいのかもしれない。

11時31分。標高2,400m。
先ほどまで立ち止まっていた地点から50mほど歩んだ先の台地。
前方のガスが次第に晴れてゆき、遂に金山岩の山頂が姿を現しそうだ。
夢中になって写真を撮っていると、後続の単独行の方も到着された。
「お疲れ様」と言葉を交わす後ろで、霧は「劇的」に晴れてゆく。
お互い「ウォ~ッ」「うわ~っ」と感嘆の声。



厳冬期の晴れ間のなんと美しいこと…


槍ヶ岳も雲の上に顔を出してくれた。
幻想的な槍穂高連峰に大興奮。


見えそうで見えない四ッ岳。

ここで、単独行さん(自分もだけど)に、「どうします?安房平に滑りませんか?」と誘っていただいた。
北斜面に滑り込むなど考えてもいなかったが、尾根道をスキー場に引き返すのはあまり楽しそうではなかったので、「ご迷惑でなければご一緒させてください」と申し出た。

「お願いします」と言っておきながら、実は内心とっても不安。。。
僕は深雪を滑るのが苦手だし、険しいルートに立ち入って迷惑をおかけしないか…自信がないのだ。
でも、地図を示しながら丁寧にコースを説明していただくのを聞いているうちに、自分でも行けるような気がしてきた。
ちょっぴり背伸びかもしれないが、気合を入れて!


先導していただきながら…未知の世界を覗いてみよう!

12時11分。標高2,460m。
北面への滑走が主目的となったので、今日の金山岩山頂は見送り。
ワサビ谷の源頭が見える尾根上に立つ。
覗き込めばお尻がこそばゆい、すいこまれそうな大きな沢。



ま、まさか…こんなところ…行きませんよね(冷汗ガクガク)
「覗いただけですよ」と笑われた。。。

胸をなでおろして、シールを剥がして滑走準備。
これまでのラッセルでお腹がペコペコなので、大急ぎで補給食を飲み込んだ。

12時27分。滑走開始。
ルートの概略はワサビの西側の尾根の西側の谷を下り、谷が深くなる前に尾根に戻って、あとは尾根を下ってゆくコース。



小刻みなターンで斜面を滑ってゆく姿を見ながら、足プルプルな僕。
滑り出しはいつも緊張する。
エントリーする谷は緩い斜面なので、転倒の恐怖心はない。
エイッと力を込めて滑りこむと、フカフカの雪に気持ちよくターンができる。
うわっ、新感覚。何なのこれ?

初めの一本の滑りで、不安から解かれて、不安は楽しみに変わった。
ターンの度に体が沈んでは浮き上がる体感が面白くてたまらない。
時折、雪が深く溜まっているところにハマッて体がモツレル。



12時40分。標高2,290m
まだまだ深雪の谷は続くが、このまま下ってしまうと、先で谷が深くなるので、尾根に戻ろうとの判断。
尾根に向かってトラバース。

尾根の左手には雪の溜まった別の沢があり、滑り込んでみたくなる気持ちも湧いてくるが、ここは雪崩を警戒して尾根を進むことにした。
無理をしない判断をしてくださり、不安を感じずに下山することができる。

13時15分。標高1,930m
尾根を下りきって、広い沢に降り立つ。
ここからは平な地形をゆるやかに安房平方面に下るのみ。
国道に達するまでには結構な距離があり、意外と時間を食う。
雪が少ないため、標高1,750mで沢の雪が割れてしまう。
沢から左手の広い台地に上がって、国道に向けて下る。
だたっぴろい森林の中は方向が分かりづらく、最後はGPSを頼りにして国道に出た。


14時00分。標高1,615m。この先は安房峠。

14時29分。遅めのランチを摂り、あとは国道を平湯まで。
自転車で上がるには随分しんどいこの坂も、スキーで下ってみるとド平坦。
交代しながら下りラッセルで汗して、ショートカットしてみた先で防護フェンスに阻まれ難儀するハプニングのオマケまでつけて平湯側ゲートに到着。
スキーを担いで、方々の山スキーの話などを聞きながら駐車地点まで戻る。

15時47分。駐車地点に無事到着。
久々に味わった新鮮な昂揚感の余韻に浸りながら後片付けをし、せっかくですからと、平湯の温泉に浸かってゆくことにした。

温泉で汗をながしてサッパリした後、ガッチリ握手をして今日のお礼を述べてお別れする。
急遽、ご一緒させていただいた山行でしたが、とても楽しく充実した一日でした。
ありがとうございました。

帰路の東海北陸道はスキー帰りの車で渋滞。高鷲で下に下りたら、156も大渋滞。ひぃ~
結局6時間かかって帰宅。