Pa'Lante!(パランテ!)

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原田知世『Tears Of Joy』(1990)

2009-02-27 22:28:22 | 日本のロック・ポップス

原田知世
『Tears Of Joy』(1990)

はい。
音楽的には全面的な賛成は致しかねます。
ただ、良く出来てるという事に間違いはありません。

でも、ソコまでなんスよね。
惜しいです。

この頃になると、知世さんの歌唱力はパーフェクトです。
肺活量と腹筋で圧倒する歌唱法とは対極にあるワケですが、
実に正確に緻密に丁寧に歌い、「圧倒唱法」に向いていないヒトの歌唱法としては、
これ以上にナイと言ってイイほどの、「見事なお手本」みたいな歌を聴かせてくれます。

それはそれは、大したもんですよ。

特筆すべきは、母音の発音の美しさ、でしょう。
とくに「あ」段。
元々、恵まれている声の美しさと相俟って、
ここまで濁りのない歌声って、そうはナイように思います。

ただ、音楽としては、イマイチ、魅力に欠けますね。
楽曲のアレンジ。
サウンド・デザイン。
いずれもキレイ過ぎます。
バランスが良過ぎです。

従って、耳がドコにもフォーカスしません。
スリルがない。
素材が良いだけにモッタイナイですね。

ただ、知世さんのアルバムの中では、
声の美しさを最も活かせた作品かもしれません。

そこだけ聴くんだったら、スゲェ良いアルバムかもしれませんね。

この2年後のアルバムの制作にあたり知世さんは、
自ら鈴木慶一氏を訪ねてプロデュースを依頼。
滅茶苦茶なバランスのパーツを組み合わせてバランスをとる、
そんな鈴木氏のプロデュースで原田知世の音楽は花開き、
んで、そっからは、怒濤の名盤ラッシュですね、っつ~事で、
時々、原田知世の音楽について書きますので、ィよろしく。

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