パキート・デリヴェラ(Paquito D'Rivera)の''Reunion(1991)''というアルバムのタイトル曲が、非常に強力。メンバー的にもメチャ強力で、御大パキートは言うに及ばず、tpにアルトゥーロ・サンドバル、percにジョバンニ・イダルゴ、pにダニーロ・ペレスetc...という事で本当にスリリングな演奏が聞けます。特にジョバンニのコンガと、ダニーロ・ペレスのピアノが聴く者をひっくり返さんばかりにサウンドをバウンドさせまくっていて、う~ん、グルーヴィー。という事で、7~8年前には一時、毎日のように聴いていたのですが、この「Reunion」という曲、作曲者はパキート本人とクレジットされているのですが、バーニー・ケッセル(Barney Kessel)のアルバム''Easy Like(1956)''に収録されている「North Of Border」(作曲はケッセル本人)という曲とま~ったく同なじなんですな。割と複雑なメロディだし、偶然似てしまうというタイプのメロディでは無い!しかも、元曲のタイトルは"North Of Border"でっせ、あ~た。パーカーがラテンジャズをやった、あの名盤『South Of Border』に引っ掛けて付けたタイトル(多分...)でっせ。パーカーと同じアルト奏者でありラテンジャズを代表する一人であるパキートが、これらを知らなかったとは思えん。こんな堂々としたパクリ(というか盗作じゃ)は、アリなのか?音楽的天才はこういう面では堂々とマヌケという事なのか?それともこれがラテン的気質という事なのか?謎は深まるばかりである。
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