ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

粘膜人間 飴村 行

2012年07月07日 | 小説-日本-
2008年
角川ホラー文庫



かなり、人を選ぶ作品だと思う。

まず、エログロがダメ!!と、いう方にはまったくもってお勧めできない。
が、
わたしは嫌いではないですw

時代設定は昭和初期ごろ
母親の連れ子である雷太は小学五年生でありながら
身長195センチ
体重が105キロという巨漢である。
その弟に中学生の利一と祐二を支配し始める、
ある日、この兄弟の父親に雷太が暴力をふるい、
父親が雷太にいいようにやられている姿をみて、
二人は、この弟を殺害しようと決心する。

体力差があるため、
二人には弟を殺害するのは難しい、
そこで考えたのが
”河童”に頼むことだった。

この河童、エロ河童で
殺人を請け負うかわりに村の女を紹介しろという。
そこで、
利一が考えたのが
兵役の入隊前夜に兄が失踪して
非国民のレッテルを張られた清美だった。


第二幕では、
この清美の物語になっていて、
兄の行方をききだすため、
憲兵から拷問をうけるというもの、
その拷問方法は
「髑髏」という幻覚剤を使用しての疑似拷問
二幕の最後の方では兄の行方が
ああ、そういうことね・・と、わかります、

三幕に入って
河童と雷太の話になりますが、


基本的にほとんどの登場人物が死にます。
大変、気分の悪いはなしではあるのですが、
この河童と雷太とのやりとりが、ちょうど中和剤になる感じですね。

読んでみて!!と、おすすめはしませんが
変な世界観に興味があるようでしたら読んでみるものよいかもです。


ランキングに参加しました

人気ブログランキングへ