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ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

陰陽師 鬼一法眼〈2〉朝幕攻防篇  藤木 稟

2009年09月12日 | 藤木 稟
2003年
光文社文庫
☆☆



陰陽師「鬼一法眼」シリーズの第二巻である。
陰陽師といえば、安倍晴明が有名でなんとなく華やかなイメージがある。

しかし、京の晴明に対してこちらは鎌倉である。
やや辛気臭い。

鬼一法眼とは通り名で、名前は賀茂龍水
晴明の師匠である賀茂忠行の流れである。

源頼朝が治める鎌倉が舞台であるので、
後白河と義経が手を組んで、源氏潰しを図る。
頼朝は、娘を入内させて京へのパイプをつなごうと画策するが、
妻政子が反対する。
北条・比企の対立に怨霊達も加勢する。

今回は、御霊神社の鎌倉権五郎もでてきて、
ある意味、京よりは鎌倉の方が土地感がある分面白い。

陰陽師ものでも、華やかな感じはなく若干どろどろした感じだが、
ぶーくんは好きである。

陰陽師 鬼一法眼〈2〉朝幕攻防篇 (光文社文庫)

暗闇神事 猿神の舞い 朱雀十五シリーズ  藤木 稟

2009年08月13日 | 藤木 稟
2005年
トクマ・ノベルズ
☆☆

朱雀十五シリーズである。
今回は、昭和13年、死体から臓器をとりだすという連続猟奇殺害事件が発生する。
浅草では、人気の歌舞伎一座の猿田屋で襲名の儀式中に一座の一人が殺害される。
猿田屋は、猿田彦を起源として「ミハシラツキ」というものを祀っている。
連続殺人事件と、猿田屋の秘密を朱雀が暴いていくのだが、
このシリーズの時代背景、戦争の臭いがし始めるきな臭さとどろどろとした雰囲気がちょっと癖になる。

暗闇神事 猿神の舞い 朱雀十五シリーズ (トクマ・ノベルズ)

陰陽師 鬼一法眼 1 義経怨霊篇 藤木 稟

2009年04月25日 | 藤木 稟
2003年
光文社文庫


新都、鎌倉。
村上兵衛は町でこまっていた老人を鶴岡八幡まで背負っていった。
ところが、この老人は陰陽師によって封印されていた怨霊であった。

封印をとかれた怨霊、義経は積年の恨みをはらすべく
頼朝ならびに北条氏を破滅させるべく動き出すのであった。

巷の陰陽師を統べる陰陽師 鬼一法眼が義経の怨霊を調伏すべく立ち上がる。

陰陽師といえば、京で賀茂氏や安倍氏というのが有名であるが、
考えてみれば、京に陰陽師が必要なのは、”都”がそこにあり
都があるというこは、人のねたみそねみやそしてうらみが魑魅魍魎を呼び寄せるからであり、
そうなれば、”鎌倉”も京における道真のように大きな怨霊である義経を抱えている事になる。

この巻では、義経の怨霊が復活し、それを養護する後白河法皇の怨霊、義経を守る弁慶の怨霊が復活するところで終わっている。
これからの法眼の活躍が楽しみだ。

夢魔の棲まう処 藤木 稟

2009年04月20日 | 藤木 稟
2004年
トクマ・ノベルズ




「死のう!死のう!死にませう!」といいながら集団自決をする邪教の者達。
さらには、浮浪者の少年をおそう猟奇殺人、
そして事件を追う新聞記者柏木は「夢魔」にとりこまれていく。
これらの事件は一つの真実につながっていき、
探偵役の朱雀が解決へ導いていく。
このシリーズの中で朱雀十五が謎解きをする際
不思議な出来事も不思議ではないという解説があるのだが、
今回は、今一納得のいかない部分があり、残念だった。
勝手な話であるが、朱雀に対して京極堂とおなじ役割を感じていたので
今回はちょっと納得できない。

ハーメルンに哭く笛―探偵SUZAKUシリーズ 藤木 稟

2009年03月18日 | 藤木 稟
2001年
徳間文庫
☆☆



すっかり、ハマっている朱雀シリーズですが、
今回は、昭和10年上野で子供達30人が失踪する。
翌々日、墓地でまるでお地蔵様のように子供達の死体が置かれているのが発見される。
奇しくも、このころ街にはハーメルンの笛吹き男が現れるという噂がまことしやかに語られていた。

731部隊、人種差別による大量虐殺など帝都の暗部により引き起こされる事件の真相を朱雀が解き明かす。

陀吉尼の紡ぐ糸―探偵SUZAKUシリーズ 藤木 稟

2009年03月09日 | 藤木 稟
2000年
徳間文庫
☆☆

朱雀シリーズの第一弾。
結局、癖になってしまった。

黄泉津比良坂を読んで、好きではないが癖になりそうだと思った。
そこで、シリーズ1作目を読むことにした。

やはり、シリーズ物は順序通り読む事をオススメする。
これは、面白い。

盲目の美青年朱雀の魅力がたっぷりであった。

舞台は、昭和9年東京は吉原
朱雀はここ吉原の自衛組織、車組の頭で元検事である。

事件は、吉原の花魁弁財天でおこる。
散歩中の男が、ある男の死体を発見し警察にいくが
現場に戻ってみると、男の死体が消えていた。

捜査をしていくと、藤原という富豪の家の主人であった。

新聞記者の柏木は三面記事から花柳界記事へ担当替えされ、
朱雀と知り合う事になる。

柏木は、行方不明になった夫を探しているという女と知り合いその夫を探す手伝いをする事になるが・・・

ドッペルゲンガーのように、似た人物、似た事件がいくつもいくつも絡み合う。
その謎を朱雀が解きほぐしていくという趣向である。

黄泉津比良坂、暗夜行路 藤木 稟

2009年02月09日 | 藤木 稟
1999年
徳間書店
☆☆



結局、「血祭りの館」の続編である本書を読んでしまった。

「血祭りの館」では、”館”の説明が殆どで事件も退屈、
こちらのパートでの”探偵”には魅力もなく参ったが
「暗夜行路」はなかなか面白かった。
こちらでは、「血祭りの館」で僧侶の息子であった聖宝、本名「朱雀」が”探偵”として活躍する。

もともと、これは朱雀十五シリーズの第3弾らしく、
「血祭りの館」では目が見えていたのに、「暗夜行路」で目が見えなくなっていたことや、助手の素性などさっぱり意味が分からんのだが・・・

黄泉津比良坂と言う名前であるが、
グノーシス、カバラ
キリスト教、ユダヤ教、
あと、主軸となるのがファウストと、
和洋折衷の妖しさというか・・
しかし、本の半分くらいはそれらについてのうん蓄を朱雀が延々と話している。

館の主である天主家の謎も解け、
どんでん返しもあり、なかなかに面白ろかったが、
好き嫌いははっきり分かれそうである。
好きではないが、癖になりそうな本であった。

黄泉津比良坂 血祭りの館  藤木稟

2009年01月28日 | 藤木 稟
1998年 徳間書店




とある本屋のオススメであった。
この作家を全く知らないので、店長のオススメというのに乗ってみたのだ。

片田舎の山の頂に、この一帯を統べく一族の館が建っていた。
天主家とはいわば1城の殿でこの一帯の住民は城下町にすむ天主家の家来とでもいおうか、
さらに、この天主家は血族婚を繰り返し血と財産を守っていた。
天主家の当主のみに、この家の財宝のありかを伝えられるのであるが、
この家には暗い過去と伝説をもつ一族でもあった。

そして、この本でもっとも重要な役割をもつのが、
天主家の館である。
文章の雰囲気からすると、たぶん昭和初期をイメージしているとおもうのだが、
その時代設定においてこの館は異彩を放つ。
この館の説明に何ページも費やし、
いちいち漢字での表記
たとえば、
湾曲真珠装飾(バロック)
中世欧羅巴(中世ヨーロッパ)
など、とにかくごてごてした擬洋館が舞台である。

そして、その当主の失踪事件がおこり、”探偵”加美が呼ばれる。
同時に、僧侶の親子もこの天主家によばれるのだが、
続き、長男も失踪する、そしてその母であり当主の正妻が殺害され、
次々に事件がおこる。

しかし、犯人は分からずじまい。
この家につたわる呪いの話、祟りだったのかと探偵が尻尾を巻いて逃げ帰り、
やけに物知りな小坊主も本名を”朱雀十五”と名乗って終了。
エピローグではまたもや事件が起きたと語られてる。

ええ・・・???なんなの?
って、感じであった。
館とおなじごてごてした文体、これはごてごて館の話なのでこうなのか、
この作家の作風なのかわからないが、若干辟易気味に読み進めてこんな中途半端なのか!と、憤りも感じながら調べてみると、
なんと、この作品「黄泉津比良坂」と言う作品の前編にあたるのだ。
黄泉津比良坂 暗夜行路で完結するとのこと!後編があったのだ。
しかし、この事実を知って
「マジで~めんどくせ~」と、思ったのでした。
別に後編読まなくてもいいかな・・と、思わせるミステリ作品というのもある意味すごいと思う。

ちなみに、この朱雀十五シリーズと言うのがあるらしい。

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