宝塚歌劇の名作『ベルサイユのばら』の銅像。
ご無沙汰しております。暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、少し前に逸翁美術館と雅俗山荘に行ってから小林一三翁に興味が湧き、宝塚花の道に行ってきました。阪急グループ創設者として名高い小林翁ですが、実は宝塚歌劇生みの親でもあるのです。宝塚歌劇場へ行くには、『花の道』という遊歩道を抜けていきます。
花の道入り口。
花の道の両サイドは、以前は古い木造家屋が多くて、阪神大震災の時には全壊に近い状態だったのですが、今では綺麗な建物がたくさん立ち並び、傷跡は全く感じられません。
宝塚大劇場のエントランス。
うんと子供の頃、宝塚歌劇を観に来たことがありますが、そのころはまだ宝塚ファミリーランドという遊園地があり、その敷地内に大劇場があったので、もっとファミリー向けな感じでした。今はヨーロッパ調というか宝塚調というか、文化的たたずまいです。
そばには小林一三「先生」の像が。
うーん、タカラジェンヌにとっては大事な方なんですね。
さて、この花の道をぬけると意外な所にたどり着きます。
手塚治虫記念館です。
火の鳥がお出迎え。
お盆の時期だったのですが、国内外問わず、たくさんのギャラリーがいました。手塚人気は不滅です。この火の鳥の周りには手塚キャラクターの手型、足型が埋め込まれていて面白いんです。めぼしいキャラはだいたいあるんですが、中には
お茶ノ水博士! 愛らしい鼻型つき(笑)。ていうか、鼻がないと誰だかわからないですね。
カラフルな入り口。
手塚治虫幼少期に描いた昆虫標本とかマンガとか、興味深い展示もいっぱいあるのですが、ここのウリは何と言っても手塚治虫マンガ図書館。
手塚マンガがいっぱい置いてあって読み放題なのです。
見たことのない短編集とかも置いてあるし、日本語以外の海外版もあるので、たくさんの人が読んでいました。
すごいですね~。
手塚治虫は宝塚市に住んでいたそうで、なんと隣人はタカラジェンヌだったとか。そういえば昔、宝塚歌劇のテレビドラマで、絵ばっかり描いてる男の子がいて、それが「後の手塚治虫」と出ていました。そのご縁あってのこの記念館なんですね。
もともとは温泉街だった宝塚。湯の街らしい鄙びたゆるーい雰囲気と宝塚のモダンさがミックスされた不思議な空間です。
手塚治虫記念館は全く見たことないのですが、面白い造形がある所なんですね
そして谷崎潤一郎の旧居!
全く知りませんでしたが、いい雰囲気ですね。
縁側や欄干、応接間等にまだ当時の匂いが残ってそうです。
奔放に女性を愛した人という印象だったんですが、ご自宅は静かで趣味のいいお宅だったんですね
菊正宗もいつか行きたいです~。
まあ、でも行ったのはウン十年ぶりですから・・・。
谷崎のおうちはオススメですよ。土日しか開いてないのが難点ですが、六甲ライナー楽しいし、菊正宗は歩いて行けますから帰りにほろ酔い気分になれますし(笑)
夙川にも記念館あるんですよね。谷崎の小説は、関東より関西で読んだ方が面白い気がするから不思議です。