ホリスティックライフ in 世田谷

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『誰も書かなかった玉城デニーの青春』

2022-10-08 17:43:15 | 最近読んだ本
藤井誠二『誰も書かなかった玉城デニーの青春 ーもう一つの沖縄戦後史』(光文社)





なんだか素敵な表紙写真。
きちんとネクタイをして、ギターを持ち、サインもしてある。
沖縄県知事という要職に就きながらもロック魂は忘れていない、
それがとてもうまく表現されています。

さて、どんなふうにこの本を紹介しましょうか。
読みながら、どんどんのめり込んでいきましたよ。
以前、沖縄ロックの歴史を紐解いていたら、ジョージ紫の関係で
玉城デニーの名前が出てきて、お~。興味が沸いてきました。
沖縄県民であれば、タレント時代の玉城デニーを知っているでしょうし、
沖縄市民なら、政治家に転身した玉城デニーも見ているでしょうけど、
それ以外の人たちは、沖縄県知事としての玉城デニーしか知らなかったりします。

もう一つの沖縄戦後史という副題が付いているように、
玉城デニーの青春時代を回顧しながらも、
本土とは違う道を歩んだ沖縄の歴史、特にコザ周辺や、
日本人とアメリカ人の軍関係者との間に生まれた子どもたちについて、
さまざまな状況が紹介されています。

一番興味があったのは、高校時代のバンド活動。
ウィザードというバンド名で活動し、それなりに注目されていたようです。
当時のメンバーにも著者が取材して、紹介しています。
沖縄ロックのレジェンド、紫、コンディション・グリーン、メデューサの名前も登場します。
もちろん、それなしでコザを語ることはできません。
聴いていた音楽として、
ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、キッス、レインボー、スコーピオンズ、
カンサス、イーグルス、パット・トラバース……
と並ぶと、あ~!!一緒一緒!と、のめり込んでいきました。
かぐや姫や井上陽水を聴いていたこともある、と。あ~!一緒!
土曜日「アメリカン・トップ40」をラジオで聴いていたとか、あ~!一緒一緒!

ジョージ紫のバンドに一時期いたのは、
東京の福祉関係の専門学校へ進学するため沖縄を離れた後、
3年で戻ってきてからのこと。福祉関係の仕事をしながら、
夜、ライブハウスで歌っていたのです。見たかったな~~~。

本題とは直接関係ないのですが、興味深い記述がありました。
出身小学校と中学校。
与那城村教育区立与那城小学校、与勝事務組合立与勝第二中学校。
本土復帰前だから、村立とか町立とか市立とかではなかったのでしょうか。

音楽関係は別として、心に残ったことは、
ハーフとしていじめられたことに対して育ての親が、
十人十色で、10本の指も全部形も長さも違うけれど、どの指も大切、
違うからいいんだ、みんな違って当たり前だ、
と教えた部分。それで、あの明るくて心豊かな、人の心の痛みが分かる、
玉城デニー知事が誕生しました。

あ~、書きたいことがありすぎて、もう紹介しきれません。
歌っている知事を見たい方は、YouTube(こちらこちら)へ。
フジロックでもトークショーで登場。歌っているんですよね(こちら)。
著者との刊行記念トークイベントもYouTubeにUPされています(こちら:1時間22分あります)。

この本を読んで、ますますファンになりました。
単純に会ってみたい、会って音楽談義したい、聴いてきたロックの話をしたい、雑談したい。
そんなチャンスは巡ってくるのでしょうか~。
コザのライブハウス、特にキャノンで会って話ができれば最高です。ライブも見たいですね。

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