奥高尾で咲き始めた「ツルリンドウ(蔓竜胆)」。リンドウ科リンドウ属のつる性多年草で山地の木陰などに生育する。筒状の花は長さ3~4センチで花冠は5裂し直径2センチほど。晩秋に果実が赤く熟し葉は常緑で冬でも残っている。ツルギキョウ、ツルニンジンと合わせて“高尾山ツル三姉妹”と言いたいところだが、本種はリンドウ科で別の仲間。
高尾山の登山道で見られる「ツルギキョウ(蔓桔梗)」。キキョウ科ツルニンジン属(ツルギキョウ属)の多年草で関東地方以西の山野に生育する。初秋に直径1.5センチほどの釣鐘状の花を付け咲き初めは雄性期。雌蕊を5本の雄蕊が包んでいて花粉を放出している。雌性期になると雌蕊の柱頭が現れる。
奥高尾“一丁平”付近の登山道で見られる「ツルニンジン(蔓人参)」。キキョウ科ツルニンジン属のつる性多年草で8~9月に直径4センチほどの釣鐘状の花を咲かせる。当地では長池公園、長沼公園などで見られるが高尾山系でも見られる。