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ブナ・9~枝振り

 ブナ科ブナ属の「ブナ(ぶな※)」。日本では北海道南部から本州、四国、九州では標高1,000~1,500メートルの冷温帯地域の山地に広く生育する。当地では標高599メートルの高尾山に生育しているが、これは極めて珍しく、江戸時代の小氷期や富士山噴火による気象変化で、高尾山地域に生育したとも考えられている。しかし現在の気候では種子から芽生えて若木が成長することは無く、高尾山に生育する70数本のブナは今後は枯死が心配される。
 ブナの幹は白く真っ直ぐに伸びそこから伸びる枝振りが美しく“森の女王”と呼ばれる。しかし幹は腐りやすく加工後に曲がるなど、用材としては価値が低い。ブナを表す和字は“木へんに無”だが、これは昔は“無用の木”とされていたものと考えられる。これは高尾山“いろはの森コース”の“美人ブナ”。
 ※ぶなの漢字は木へんに無。
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アメリカセンダングサ・2~果実

 万松寺谷戸の野道に繁茂している「アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)」。キク科センダングサ属の一年草でアメリカ原産。日本には大正時代に確認された帰化植物で荒れ地や道端などで普通に見られる。果実は扁平な痩果で長さは6~7ミリ。上部がやや太く先端に2本の剛毛があり衣服や小動物にくっついて散布される。
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