ツルアリドオシ・2～果実

　アカネ科ツルアリドオシ属の「ツルアリドオシ（蔓蟻通し）」。山地の林内に生育する常緑多年草で5～6月に直径1センチほどの白い小さな花を咲かせ秋に果実が稔る。果実の直径は6～7ミリで表面には2個の花の跡が残っている。ツルアリドオシ2個の花筒の基部で子房が1個に合着しているため果実は1個しかできない。ここには花が20個ほど咲いていたと記憶しているが、果実はこのひとつしか無い。ツルアリドオシは結実率が悪いのかも知れない。

ミツバアケビ

　アケビ科アケビ属の「ミツバアケビ（三つ葉木通）」。日本中の山野で普通に見られるつる性落葉木本で雌雄同株。3出複葉で縁には大きな波状の鋸歯がある。ここは南大沢東緑地の林縁で高さ10メートル以上の電柱に絡んでいるが、登るわけにはいかない。