今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

捨てる力 羽生善治 2013年2月19日 PHP研究所

2015-12-03 06:21:51 | 108円
ひとつの手を選ぶことは、それまで考えた手の大部分を捨てること――史上初の七冠独占を25歳で成し遂げ、その後も記録を塗りかえ続ける天才棋士、羽生善治。彼が進化し続ける秘密は、意識的に過去の経験やアイディアを「捨てる」ことにあった!「忘れることは、次に進むための大事な境地」「創造的な思考をする際に、記憶は足を引っ張る」など、最強頭脳の真髄に迫る。『羽生善治の思考』を再編集。
裏表紙より。
なにーかーをかえるーこーとがでーきるーのはー
なにーかーをすてるーこーとがでーきるーものー
「ときめき云々」系の捨てる捨てないって話ではないので注意されたし。
元の本は2010年12月(ぴあ)

なお、「羽生善治氏って誰?」って方は、
Wikipediaでも読んで驚愕してください
「凄い」も「狂ってる」も通り越しちゃってます。



序章 棋士の日常

自然体を大切に

 こうした日々の生活のなかで気をつけているのは、無理をしないこと。無理をしてしまうとあとで必ずその反動がくるので、自分の自然体のスタンスを続けていくことを心あけています。若い時からそう考えていましたが、40歳になった今のほうが強く意識するようになりました。
 例えば、「1日何時間、研究する」という枠組みは決めない。決めてしまうと、それをこなすことに必死になってしまうから。集中できる時は好きなだけやればいい。打ち込めない時はやらない。
hmhm・・・・・・
『研究』(=勉強)は「1日何時間やること」が目的じゃないもんね。



25年の中で感じた「決断」

 この本には、私が棋士として考えたこと、これまで残してきた数々の言葉が掲載されています。15歳から40歳になるまでのプロセスを感じていただければ幸いです。
・・・・・・だそうです!
ちっちゃなころから将棋指し~15でプロと呼ばれたよ~





第1章 継続するために必要なプロセス

温存しとこうとか
あとで使おうというのはダメで
今持っている力は
早く使い切ったほうがいい



七番勝負の場合、どこにピークを持っていくのか? 「最後に力を残しておこうとしても、使う前に終わっちゃうことが多いんですよ」
「使う前に(勝って)終わっちゃうことが多い」人だから・・・・・・
余力を残そうとすると、
悪い言い方をすれば「手抜き」になる部分が出たり出なかったりね。




第2章 どんなデータを捨てて何を選択するのか?

どうやって「省略」の仕方を身につけるのか?

 ただラーメンが好きでたくさん食べても、検証がなされないと経験があまり意味を持たない気がします。きちんと、実のある体験にしなければいけないと思います。
 反省・検証の仕方は人それぞれでいいと思いますが、何もしないと意味がありません。どんなものに対してもきちんと向き合って、反省・検証することが大事ではないでしょうか。
経験を検証して理解する――
それによって『鼻が利く』ようになる。

(手に取って)
「この表紙は!・・・・・・・・・面白くない『味』だぜ・・・・・・」
(棚に戻す)

というレベルになれば、面白くない本を買わずに済むはず。



ただし!
第3章 挑戦を恐れない

経験には
諸刃の剣のような側面もある



7冠を達成した25歳の自分と、39歳になった自分を比べ、経験について語る。「経験を積むことのプラス面とは、考える材料や判断する幅が広がること。経験を積むことのマイナス面とは、判断を下す材料が増えることによって、選択肢が多くなってしまい、判断に迷う材料も増えてくること。また、失敗の経験からくる恐れが直感を鈍らせる可能性もある」
もしかしたら「表紙だけ絶望的に残念な名作」がある、かもしれない。
しかし予算は限られる・・・・・・だからさ!(正当化)




第4章 勝負の流れに乗る

結果が出ない時にジタバタしない

 動くべき時ではないのに動いたり、変えるべきでないことを変えてしまったりすることがよくありますが、そんな時、自分自身に自信があるとグッと我慢ができるのです。
 途中で「ダメかな」と思ってやり方を変えると、実はいいところまで進んでいたのに、そこで方向が違ってしまって、最初に考えていたところとは別の場所にたどり着いてしまうことがよくある。大切なのは、どれだけ不安な時間に耐えることができるかどうかです。
動くか動かないか、変えるか変えないか。
・・・・・・見極めがなー。




第5章 好きなことを究める

わかりそうだけれどもわからないことが一番楽しい


将棋の本当の楽しさを語る。「全然わかりそうもないことに、人間は関心を持たないでしょう。もう絶対無理という難題は、普通はあきらめてしまいます。でも、あと10分、20分がんばって考えればわかるんじゃないかというところまで考えて、なおかつわからないということが楽しいんです」
『なおかつわからないということが楽しい』
それな!
「できそうでできない、でもできるかも」な謎解きは楽しい。
マリオとゼルダの中間くらいのがあったらなー。




第6章 棋士の思考法

才能やセンスよりも大切なもの


 志半ばで将棋を断念せざるを得なかった人の姿を見たから、今の自分があると思います。
きえーゆくーゆめをかーぞえー
かれーてくーなかまをーみーたっ
『継続できる力』・・・・・・
「職を転々」が否定的な表現であるのは、やっぱりその辺なんだろうな。

「逃げろこのエリアは危険だ」なところも確かにあるんだろうけど、
過剰反応な面もあるんじゃあないかと最近思う。
(自分にとっての)ユートピアな職場を「探す」より、
なんとか元金用意して創った方が早いんじゃね?





「一流の人」の本は、やっぱり面白い。
文章の面白さってことではなく(つまらない訳ではない)・・・・・・
自分の生き方を真剣に考えてる感かな。

全体的におだやかな文章。
hmhm・・・・・・と読む本。