婚約破棄された上に、ダニ研究の仕事までリストラされた桐野真衣(32歳)。どん底から飛び込んだ民間科学捜査研究所では、勤務早々から、顔に碁盤目の傷を残す連続殺人に遭遇する。変人の同僚に囲まれながら科学捜査で事件に迫るが、そこには意外な結末が――。裏表紙より。
「アンフェア」原作者による、待望の文庫書き下ろし新シリーズ!
『原作者による』と言われても・・・・・・知らないんだな、これが。
第一章上記参照な主人公・桐野真衣(32歳)、本日は殺人者とお茶らしいよ。
殺人者とふたりでお茶を飲む。
そんな事態が、まさか自分の身に起こるとは!
・・・・・・殺人者と協力するハンニバル・レクター的なお話?
「楽しいね」・・・・・・違った。
言いながら、殺人者は両肘をテーブルにのせ、ぐいっと体をまえのめりにさせて、真衣の目を覗きこんできた。
「?」
相手の顔の近さに、真衣は微かに動揺した。
「何か、デートって感じで」
まだ捕まってない殺人者と対峙しているところだこれ!
「桐野さん。ひとつ、アドバイスしてもいいですか?」
と言った。
「なんでしょう」
「警察の真似は、やめた方がいいと思いますよ」
からのー
「―――とっても、危険です」
「危険なんて、全くないですよ!」
その日、真衣は八年間勤めた制約会社をリストラされたばかりで、途方に暮れていた。わらにもすがる思いで、中途採用の面接に来ていた。殺虫剤の会社で商品開発をしていたものの、ダニ駆除の商品が大失敗。
結婚の予定があった真衣は『専業主婦って幸せだと思いますよ』とリストラ。
そのときには婚約破棄されちゃってたのに。
婚約破棄はリストラの1週間前で、そのとき「仕事を頑張ろう」と意気込んだ結果・・・・・・
「九割をローンにして1LDKのマンションを買いました。 人形町の新築分譲タワーマンション。契約書にハンコをついたのが、ちょうど前日でした」衝動買い、ダメ、絶対。
「何の前日?」
「ですから、会社から『辞めてくれ』って言われる前日です」
「自分で言うのもなんですけど、私、決断力だけはあるんです」おk、把握した。
話を聞くだけならテラワロスwwwくらいのもんだけど、関わりたくはないタイプだナ。
しかし所長の梅原は、その決断力、
そして突然見せられた「交通事故のあまり楽しくない写真」に対して
10秒ほどで『慣れました』と言い切った環境適応力を評価。
こうして真衣は民間科捜研、神田科学捜査研究所で働くことになったのであります。
「大丈夫!大丈夫! 死体なんか滅多に扱うことはないし、危険な目に遭うことも絶対にないから!」面接ってのは、不都合な情報は出さないもんです、はい。
これが冒頭のティータイムの3週間前だそうで。
警察の科捜研は、犯人を捕らえ、事件の真相を明らかにするために操作・鑑定をする。民間科捜研は、依頼人の利益のために、捜査・鑑定を行う。(´・∀・`)ヘー
浮気調査の証拠固め的な仕事が多そう。
勤務初日。
「おい、新入り」独自のてっつがくー的なものを持っている人かな?
いきなり声が飛んできた。
「はい」
「科学とはなんだ?」
「おれが、この民間の科捜研に転職してからまだ二年だが、その間におれとコンビを組まされた人間は全員ここを辞めている」
「は?」
「サンプル数は四つ。例外はない。なので、あんたも半年持たずにここを辞める。これは科学的に正しいかな?」
「百人連続で辞めたら、百一人目も確実に辞める。 千人連続で辞めたら、千一人目も確実に辞める。 これなら科学的に正しいのかな?」自分がやられたらうっぜーーーーッ!!であろう会話が続き、締めは・・・・・・
「はは! バカかおまえ」ヤな奴、ヤな奴、ヤな奴!
面接の時、突然うわー((;゜д゜))な写真を見せたのもこいつ。
その男の名、緋村数記。
真衣が『「殺意」に近い感情』で『凶器として使えそうなもの』を探していると、
仕事の依頼人が御登場。
ヤな奴・緋村から打ち合わせに呼ばれ、初仕事かと喜んでいた真衣でしたが・・・・・・。
さて。惨殺死体の話をしよう。吹いたwww
なんだこの『さて』wwwww
真衣が初仕事にwktkしている頃、
都内で殺人事件があったんですって、やーねー(´・ω・)(・ω・`)ネー
しかもどうやら連続殺人。
被害者は若い女性で、顔に『碁盤目状に六つの傷が付けれていた』ことから
警察庁内では『囲碁部殺人事件』と呼ばれることに。
場面が戻って・・・・・・
神田科学捜査研究所に現れた依頼人は、紡績会社の社長・飯塚。
「誰かが、この生地を、盗んで社外に持ち出したのです」
「盗んだのは・・・・・・社内の人間に決まっています!」新商品のサンプルが盗まれた、残ったサンプルの指紋を調べてくれ!
・・・・・・と、そういう依頼。
実際にこういう事例もあるのかなぁ。哀しい話やで。
指紋採取の仕事が来たということで、緋村は真衣に指紋採取の練習を指示。
「二番目の引き出しに、梅さんが警察やめる時にかぱらってきた科捜研のマニュアルがある。それを読め」緋村サンは放任主義だなーって、おい。
まったく!まったくなー!
ちなみに、梅原も緋村も、そしてまだ姿を見せぬ男・浅倉も元警察官。
「つまり、この民間科捜研の捜査員で、純粋な民間人はおまえだけだ」へぇ・・・・・・?
「はあ」
「そして、それが唯一、おれがおまえに期待している点でもある」
マニュアル片手に指紋採取をやってみた真衣の感想は、
―――けっこう、好きかもしれない。こういう仕事・・・・・・だそうで。
前向きなのは好感持てる。
指紋採取の次はデータベース作成。
どうやらこちらも性に合っているようで。
懐かしい感覚だった。判定は・・・・・・セーフ!
「ダニL」の商品開発のために、毎日毎日、ダニの生態調査に明け暮れていた時の楽しさに似ている。
「毎日眺めてると、だんだんダニがかわいく見えてくるの」
これは「いい顔」が想像できてダニ、違ったアリなんじゃないかナ・・・・・・
「首吊り死体の索状痕って、びっくりするほどいろんな種類があって面白いよ」アウト。
「真衣さん、こっちの世界へようこそ」真衣の元婚約者の妹・松島ゆかり。
「え?」
「やっぱり、私の目に狂いはなかった! 指紋にセクシーを感じるなんて、この仕事に向いてる証拠です」
真衣に仕事を紹介したのは、警察の科捜研に勤めるこの(変な美)女。
類友ってことだよ!
第二章松島ゆかりにホの字の刑事・藤城。
「藤城さん、どうかしましたか?」
どうかwwwしましたか?wwwwwww
引っぱたかれた方がマシじゃねーのこれ。
「盛さん、晩飯まだなんですか」鑑識課の課長・盛。
「食べたよ。でもさ、甘い物は別腹っていうじゃねーか」
藤城がゆかりのために一時間も並んで勝った四つのシュガードーナツのひとつが、あっという間に盛の胃袋に入ってしまった。
この作品で1番のゴミ。いいところ何も無い。
梅原のキャラクターは親しみを感じるんだけど、盛はただ不愉快。
まあ藤城はm9(^Д^)プギャーwwwwww
「警察から『人が死んでいる』という電話があった。でもおれは、伝聞の情報は信用しないことにしてるんでね」神田科学捜査研究所に警察からお呼び出し。
呼び出された現場は・・・・・・なんと飯塚紡績。
屋上から首を吊った後に落下した死体の側には、例の指紋の件の鑑定書が。
証拠を突き付けられたスパイ社員が自殺、そういうことかいなー・・・・・・?
現場を見た盛はあっさりそう断定した模様。ろくな捜査もせず。
「私の気のせいかもしれないんですけど・・・・・・ちょっと、違和感があったんです」首吊り死体のデータベース作成をしていた真衣は、瞬間的な観察力を発揮。
名探偵の基本だね!
ヤな奴・緋村、『人類の事件』を捜査し続ける『先回りの』浅倉、
部下のサービス残業をわかりやすく喜ぶ梅原ら仲間たちと共に、
素人捜査官・桐野真衣(32歳)が殺人事件の真相に迫る!
はよはよ!とドンドン読み進めた結果、、
オチで「あ?」「えっ・・・・・・?」みたいな。
完全に作者の罠に引っかかっていたのが・・・・・・
悔しい・・・!でも・・・面白い!