迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

無限螺旋階段

2005年04月17日 | 映画や音楽や舞台や本とか。
めったにないことだが、仕事に埋もれるような日々を送っていると、自分がなぜここにいるかを考える。

アイリッシュ・ミュージックをなぜ好きになったのか、理由はいまだにわからないが、好きになった瞬間はよく覚えている。
ダブリンのパブでトラッドを聞いていた時だ。
すさまじい浮遊感のまま、身体がもちあがって、そのまま螺旋を描いて上昇していった。

気づいた時には、大粒の涙をこぼしながら空になったギネスのジョッキを抱えていた。

自分の中にあるとは思っていなかった、例えばひとが魂と呼ぶ、奥底に眠っていた感情の塊を激しく揺さぶられ、わしづかみにされたまま、持っていかれたような。

東横線はもうそろそろ終電のようだ。

この続きは、また後日に。