迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

Day16・最後の夜、最高の終わり方・那覇【沖縄9月】

2012年09月26日 | 旅する。

9月26日 水曜日 那覇

【正しい朝食(中華)】
起きてシャワーを浴びて水を飲む。iPadからfacebookで誕生日書き込みやメッセージに返信する。たしかに返信したのだが、一部書き込めていなかったみたいで、失礼したみなさん、ごめんなさい。

はるちゃんからヨーグルト、てんこさんからバナナジュースをもらう。昨夜に引き続き、わらしべ長者の気分(自分は竜田揚げを供出しただけ)。

台風情報を調べる。27日の飛行機には影響なさそうだ。

ゆきみと〈阿里〉へ行く。市場通りを抜けた先の有名なお粥屋さんだが、なんと来るのは初めて。こんな早い朝から行動することは滅多にないからなぁ(ちなみに9時過ぎ)。

鶏野菜粥(大)に塩卵をつけて450円。熱々で量たっぷり。ゆきみは豚野菜粥(小)250円だが、たぶん普通の人なら朝食に十分な量である。

【ゆるゆると午後を】
月光荘でまぁさに散歩スポットを聞く。やっぱり首里あたりかなぁ。調べたらゆいレール展示館は入場無料だった。空港から徒歩10分。ふむふむ。

ナカノリは原付で読谷村へ。
ジョニーは自転車で首里城へ。

荷造りして郵便局からゆうパックで差し出す。

〈コトブキ〉で魚貝塩ラーメン750円。携帯を忘れて月光荘に取りに戻る。

〈ひばり屋〉でアイスカフェオレ400円。期せずしてエルニド(フィリピンのパラワン島)の話になるが、私は地元の安宿、先方は沖合の島全体をリゾートにした高級ホテルで話が食い違うことおびただしい。片や日中は停電だし、もう一方は専用飛行機で行き来する。いやはや。

【空港から歩いてゆいレール展示館へ】
県庁前駅からゆいレールに乗る。空港駅までわずか10分乗るだけだが、著しく眠い。那覇空港で3階左側奥にJETSTARチェックインカウンターがあるのを下見しておき、1階の空港食堂の横から外に出てタクシーの車列の脇をひたすら歩くと、タクシープールの向こうに「株式会社沖縄都市モノレール」が見えてくる。ここの敷地奥にゆいレール展示館がある。

これは展示館前の屋外にあるモノレール車両台座。

ここの展示の白眉は、見た目は錆びた鉄でしかないが、軽便鉄道のレールと首里~那覇間にあった路面電車のレールである(と、思う)。

【末吉公園を探検】
ゆいレール那覇空港駅から市立病院前駅へ。ここで降りるのは初めてだ。そして、これでゆいレール全駅で下車したことになるはずだ。たいした自慢にもならないが。

駅からまっすぐダラダラ坂を上っていく。末吉公園は意外に広い公園で、入り口から段丘を下りていくと花見橋で安謝川を渡る。ここから台地に上がると玉城朝薫の碑がある。

ここは「執心鐘入」ゆかりの地になるそうだ。(ちなみに玉城朝薫生誕の地は儀保)。

さらに奥へ分け入ると、宜野湾御殿の墓域がある。

素晴らしい石組みが優美な曲線を描いていて、これまで見た亀甲墓のなかでも最も美しいと思う。

末吉宮は石組みのアーチの上に拝殿がのっている。

この拝殿に上がるのは禁止されていて、手前から拝むのが作法だそうだ。

安謝川沿いに公園を出ると、「瑞穂」の看板が向こうに見えた。シルバー人材センター脇の階段をのぼるとそこは市立病院前駅である。ちょうど一周したことになる。

街は夕日に染まり、やがて暮色に覆われる。

【サヨナラから何かがはじまることもある】
美栄橋で降りてビッグ1でワインと糸満とんぼまぐろ刺身を買い、いつものように月光荘のテーブルに出す。渡嘉敷島からみんな帰っていて、久しぶりにともレッドにも会えた。

ともレッドが「寝床はすぐそこ、心配ない、それー!」とうたう。ふーみんが長い即興をうたいきり、大ちゃんがギターを抱えたらはるちゃんが後ろからギターを弾いてヘンな二人羽織りになる。

〈つきのわ〉ではギターで「サヨナラCOLOR」をうたってみた。

さあ、帰ろうとしたらみゆきからテキーラをもらい、ともレッドと3人でしめる。沖縄の夜の、最高の終わり方だな。


Day15・サシバがきた朝・伊良部島~那覇【沖縄9月】

2012年09月25日 | 旅する。

9月25日 火曜日 伊良部島→那覇

【なんということもない朝】
例によって朝食にラーメンを作る。キムチは全部テーブルに出す。行きがかりでオムレツを作る係を引き受ける。

朝釣りの獲物、タマンの刺身をいただく。美味なり。

ギターで遊んでいたら「CDかと思った」と言われる。昼寝用CDでも出そうかしらん。

【サシバがやって来た】
港へお見送りに行く。地元のおじさんの忘れ物で船が遅れる。ひたすら謝るおじさんは、なんか楽しい人だった。

ファミリーマートでアイスカフェラテに今度はヘーゼルナッツをトッピングするが、やはりキャラメルが一番いいと思う。

びらふやーへの帰途、文さんがおばさんに呼び止められて「子犬を置いってた人がいて」という相談。そんな話をしていたら、「あ、あれサシバだよ。カラスと違って翼を動かさないでしょ。ほら。今年はじめてだねえ」今年も渡りがはじまったようである。

【海が見えるランチ】
おがちゃん、みさちゃん、くまさんと4人でお昼から出かける予定を組む。びらふやーのクルマを借り、〈soraniwa〉でランチ、渡口の浜を見て中の島でシュノーケリングという完璧な計画だが、帰りは15時厳守(送迎の予定があるため)である。

準備をして、20分遅れで出発。伊良部高校ではこの暑いなかをランニングしていた。そして下り坂の向こうに海が見える。道路の真ん中に停車して撮影タイム。

〈soraniwa〉にはみほさんがいて、2階の席に4人座れた。ここの2階は海が見晴らせる特等席である。

今日は贅沢して宮古牛のハンバーグ(200g)定食、1200円なり。カツオ塩辛とうりずん豆のパスタやマグロのペッパー丼もおいしそうだ。

【渡口の浜から中の島、17エンドへ】
時間が厳しかったが海があまりに美しい色だったので渡口の浜に寄る。ここは遠浅の砂浜なので、シュノーケリングには向かないが、浮き輪で浮かんで波に揺られて遊ぶのは楽しい(と思う。やったことはない)。

しかし、堤防や岩で砕け散る波はかなりの高さになっている。今日はちいと波が高すぎるようだ。

中の島には昨日と違ってたくさんの人と船がいた。そして、ありえないくらいの高波が寄せていた。

泳いではみたが、暗いし、濁っているし、透明度が低いのでクマノミポイント周辺を見てゆっくり過ごす。

帰りに17エンドに寄る。ここの海の色はなんとも言えない。

【島を出る】
帰って船の時間を確認する。雷太さんが「16時に送迎あり」というので、「じゃあ一緒にまとめて」とおがちゃんに確認して15時45分出発にする。

さあ急げ。乾いていない海道具をまとめ、麦職人やラーメンを譲り、精算をして港へ。

平良港に向かう船は派手に揺れた。

宮古空港では食堂か弁当か那覇で食べるか悩むが、どーせならと那覇まで我慢する。40分のフライトだし。

【ワインと竜田揚げとガッツリナイト】
那覇空港駅でゆいレールの二日乗車券1000円を買う。これは自動販売機にはなくて窓口で購入。27日朝には成田行きに乗るので、それまで1日半、ゆいレールを使い倒す計画である。

月光荘では、はるちゃんとまぁさが迎えてくれた。主要メンバーが渡嘉敷島キャンプに行っているらしく、いつもと雰囲気が違う。とりあえずワインを仕入れに出かける。「ビッグ1は棚卸しで休みだよ」ということでユニオンまで遠征し、ついでに鶏竜田揚げを2パック買って月光荘の食卓に提供する。

今夜の月光荘は「ガッツリナイト」というコンセプトで、焼き肉サラダ、味噌煮込みうどん、みぞれ肉団子でテーブルが賑わう。

【実は誕生日】
めぐっこにはるが「誕生日おめでとう」電話をかけて、電話を代わったところでオレも同じ誕生日であることがはるちゃんにバレる。途端に生き生きとしたはるちゃんが〈クラレット〉からソーテルヌのプルミエクリュ、シャトー・ギロー(甘口貴腐ワイン)を買ってきてくれた。このワインはただものではない。

はる曰く「贅沢したいんだもん」ということではあったが、ゲストハウスで上等のソーテルヌが飲めるとは思わなかった。

深夜、〈ボラーチョス〉へ行き、まずテキーラを4人で飲む。実はここは初めて来るのだが、「ゆきみに最初に三線を教えた人」ということで歓待していただく。

「金はない!」と宣言したら、ゆきみやナカノリがテキーラやビールやジントニックをおごってくれた。誕生日とはいえ、いいのかな。まあ、いいんだろう。


Day14・人魚の海、夕暮れのセッション・伊良部島【沖縄9月】

2012年09月24日 | 旅する。

9月24日 月曜日 伊良部島

【巨大なピオーネ】
雨、2~2.5mの風。予報はあまり当てにならないが、また強力な台風がやってきそうだ。台風17号ジェラワット、925hpaに強くなって非常にゆっくりと北上中。さらに別の熱帯低気圧ができている。

今朝も朝食はラーメンとキムチ、それに昨夜のおみやげの豚肉味噌生姜煮をトッピングする。

ギターを弾くと子どもたちが寄ってくる。ピアニカやらハンモックに移り気な2歳児、意地悪をしたがる3歳児、上手に調整する父。

チーム岡山からおみやげのピオーネの粒が巨大で驚く。しかも甘い。岡山県、恐るべし。

【青空を歩いてランチへ】
すぐりクンと〈まるよし〉へ、麦わら帽子を借りて気分のいい散歩。今日のランチはゴーヤーちゃんぷるー定食500円。久しぶりにジャンボカツカレーを目撃する。やっぱり、デカい。

びらふやーでゴロゴロしていると、文さんから
「天気いいよ。海行ったら? クルマ貸すよ? 運転できない?」
(ううむ。運転は鬼門なんだよなぁ)
「クルマを出そうか! じゃっ、30分後をメドに!」
ということであまりに怠惰な我々が情けなかったのか、みんなで海に行くことに。

【中の島へ】
出かける前にすぐりクンにシェーバーを借りて口髭を剃る。これでマスクの水漏れがだいぶ改善するはず。

風が強いので中の島へ。

いい天気だが意外に人は少ない。アウトリーフまで行ってみたが、透明度が低い上に潮流を感じたのですぐ戻る。やや力を要した。

人魚のようにきれいに泳ぐ人がいた。

ここはリーフまで行かなくても地形も面白いし魚もたくさんいるので楽しめる。

魚たちの群れが餌をせがむポイントまであって(餌付けのせいで、あまりいいこととは思えないが)、なんにもあげないと魚たちはバカにしたように散っていく。

びらふやーに戻って機材を洗っていたらスーさんがやって来た。

【一期一会のセッション】
おがちゃん、すぐりクンらと乾杯し、スーさんとセッションする。気持ちいい時間が流れる。

もうすぐ夕日が沈む。屋上に上がった途端に雲が厚くなった。

【琉宮で豪遊】
月曜日はびらふやー夕食は休みなので誘い合って10人ほどで〈琉宮〉へ。タクシー2台に分乗する。

刺身は尖閣うぶしゅ、アオマチ、夜光貝は部位を変えて三種あり、歯ごたえの違いを味わう。薬味にはらっきょう(!)、ニンニク、生姜、わさび。

三種盛り(島ナスとうぶしゅの卵、儀保おばぁの豆腐を使った麻婆豆腐にらっきょう入り、夜光貝のひも)、白ゴーヤーのちゃんぷるー(スーさんが卵を買いに走る)、アグー豚の鉄板醤油焼き、アクアパッツァと宴はすすむ。

マングローブ鯛を持ってきてくれたしげちゃんはその後三線を弾いてくれた。

パスタはシャコ貝のクリームソース、アメリケーヌソースの2種、うぶしゅの卵入り、そして真打ちは宮古牛のにぎり。さらにガパオ。裏メニューのお茶漬けはアーサ、アオマチの刺身を乗せ、ゴマを加えた熱い秘伝のだしをかける。

幸せな気分でタクシーに乗ると、行きと同じ運転手さんだった。


Day13・飛行機雲とモヒート・伊良部島【沖縄9月】

2012年09月23日 | 旅する。

9月23日 日曜日 伊良部島

【ファミマはスタバをこえたか?】
朝から屋上で足の爪を切る。ラーメンとキムチで朝食。

ゲストの見送りで港へ。同乗者が増えてギリギリになったが9時発の〈うぷゆう〉に無事間に合う。

帰途、ファミリーマートで淹れたてコーヒーが飲めるコーヒーマシンを試す。アイスカフェラテ180円にキャラメルをトッピングしてみた。これはいける。コストパフォーマンスを考えたら某コーヒーチェーンのキャラメルマキァートを凌駕する(と思う)。

本日の名言を提供する。
「不純もつきつめれば純粋になる」
実はたいした意味はない。

【ミックス揚げ物丼】
岡山からのファミリーからのお誘いにのり、クルマに同乗して下地島飛行場へ。ジャンボ機のタッチ&ゴーはなくなったが、ボンバルディア機が飛んでいた。伊良部島北岸の三角点からはイノーを泳ぐ海亀を見つけた。

昨日、カツの差し入れがあったのでカツ丼を作ろう! と盛り上がったのだが、実はカツだけじゃなくていろんな揚げ物の盛り合わせだった。タマネギやニラを切り、丼を揃え、カツなどを切ってお手伝いをする。

カツ天丼の特盛りに、麦職人でランチ。ゆず七味をかけ、カツはなかったが海老や魚やソーセージや芋などのミックス闇丼を堪能する。

そして洗いものジャンケンにまた負ける。

【昼寝、のちオリオン】
岡山からのファミリーのご友人たちがやって来て、子どもが増えて賑やかになる。チーム岡山と命名される。

そして昼下がりのびらふやーは眠りの国となる。

夕方の早い時間からビールをご馳走してくれる方がいて、昼の那覇の過ごし方(ひばり屋、コトブキ、福州園、波の上、ジャッキー)や夜の那覇の過ごし方(悦ちゃん、小桜、東大)について語り合う。

酒の肴にキムチを出したら、オリオンビールをケースごと提供され、雷太氏はれんこんきんぴらを出してくれて飲み会は加速していく。

【うぶしゅと飛行機雲】
龍ちゃんがやって来た。屋上に場所を移して夕日を見ながら飲む。

龍ちゃんからは初物のうぶしゅ(地元では「戻りカツオ」とも呼ばれるがカツオではないサバ科で冬にとれる。市場にはほとんど出回らず、もっぱら島内で消費されるそうで、今日は初物を港で知り合いから分けてもらったそうだ)をいただく。

飛行機雲が流れ、丸い輪の夕焼けができた。みんなが思い思いの場所に座り、子どもたちが走り回りる。

今夜の夕食は豚しゃぶとゆで野菜のネギだれ、きんぴら、白菜と鮭の豆乳スープ、春雨サラダ、それにおみやげの崎陽軒シウマイ。

【モヒート、のち米寿祝い】
龍ちゃんが例によってモヒートを作ってくれる。

びらふやーの隣にこの7月に引っ越してきたみほさんは、龍ちゃんのダンス仲間にして先生だった。いろんな縁が伊良部島でつながっている。

そんな夜更けに豚肉味噌生姜煮とお弁当をおみやげにしてチーム岡山が帰還した。夜の集落を散歩していたら公民館で米寿祝いに紛れ込んだそうだ。「三線の音がしたので、何をやっているか聞いたら、飲まされた」由。

そして今夜も屋上で静かに飲んで一日を終える。


Day12・木漏れ日の中を歩く・来間島~宮古島~伊良部島【沖縄9月】

2012年09月22日 | 旅する。

9月22日 土曜日 宮古島(来間島)→伊良部島

【遠出したくなる天気】
8時になぜかみんな同時に起床した。
「どうする?」
いわゆる「ヤバい」くらいにいい天気だ。いいポイントへ遠出したくなる。

朝食にトーストとコーヒー、長崎みやげの最中をおがちゃんが作ってくれた。シャワーを浴びて荷作りしてベッドを空ける。今日から女子が6人チェックインするそうだ。この宿はいつもは女子が圧倒的に多いそうで、この2日ほど男性のほうが多かったのは珍しいとか。まあ、そういう巡りあわせなんだろう。

【木漏れ日の道】
10時過ぎ、散歩に出かける。

バス停を確認し、坂道を下って昨日シュノーケリングした入江につづく木洩れ日の道を歩く。

丘に登るとタコの形をした展望台がある。

強い風が吹いている。丘を下りて昨日泳いだ入江に出た。

港へ回ってみる。橋ができるまではここが来間島の玄関だった。いまは遊覧船やダイビング船などが使っているようだ。堤防には釣り人。すぐ右に来間大橋、向かい側に與那覇前浜、さらに向こうに伊良部大橋(建造中)が見える。

【来間大橋を歩いて渡る】
帰ってシャワーを浴び、かりゆしシャツに着替える。みんなでご飯&海へ行くことになり、昼食だけ同行することに。今日も〈蜃気楼〉、ランチは生姜焼き丼を大盛りで頼み、また早食いで驚かれる。ちなみに大盛りでも500円だった。

帰りは「近くのバス停まで送りますよ」という優しい提案を断り、橋を歩いて戻って来間島からバスに乗ることにする。「バスで来間大橋を渡りたいので」というアホな理由なのだが、この橋はたしか1690mある。

最初は余裕と思っていたが実は大変だった。クルマならそう感じないが、歩くとこの橋は長い。

しかも、橋を渡ると長いのぼり坂が待っている。予想では徒歩25分と踏んでいたのだが、その計算通り1350分ちょうどにバス停に着き、ぴったりのタイミングで向こう側からバスがやって来た。

その楽しみにしていた「バスで渡る来間大橋」はあっという間だった。

ドライバーに「平良港に一番近いバス停は?」と尋ねたら、バス停ではない交差点で下ろしてくれた。整理券なしの自己申告、両替機は故障でドライバーに直接410円を渡す。

西里大通りには酔っぱらいを戒めるマネキンがいた。

【伊良部島へ】
港方向へ降りていく。平良港からびらふやーに電話してお迎えをお願いする。

15時ちょうどに〈はやて〉は出航した。伊良部大橋はもう少しでつながりそうだ。

佐良浜港で文さんに迎えてもらい、無理をいってA-COOPに寄ってもらったら、スーさんがニコニコしてやって来た。

【ビール飲んで洗濯して屋上へ】
びらふやーに着いて、まずビール、そして洗濯。ギターを弾いて乾杯して、屋上で夕日を眺める。

今晩は屋上で夕食になった。

差し入れのカツオが立派なタタキになって出てきた。さらにカツオやまぐろのづけをカツにして、春雨サラダ、馬肉三種(おみやげ)、ご飯、味噌汁。

洗い物のジャンケンで負けて食器を拭く係になり、浜へ飲みに出かけて「月の道」を撮影する。手持ちで2秒、これが限界かと思う。

メガネをなくしたり(見つけた)、スーさんとすれ違いになったり(また明日)、さらにそのあと屋上で飲んだり。


Day11・ウミガメを探しに・宮古島(来間島)【沖縄9月】

2012年09月21日 | 旅する。

9月21日 金曜日 宮古島(来間島)

【タコ下から外海へ】
朝、シャワーを浴びてゲストを見送る。

うめちゃんに朝食の作法を聞き、パンを焼いて、コーヒーをつくる。石垣島みやげのいろんなフルーツのジャム、とくにマンゴーがおいしい。

昨夜は西里のアメリカンバーで朝4時に「蛍の光」を流されたが、その「蛍の光」をみんなで歌って帰ってきたそうだ。

11時過ぎ、みんなで海へ。

タコ展望台下の入江から、外海へウミガメを探しに出る。

非常に波が高い上にマスクが合わなくて(髭がのびたせいなんだが)水が入る。シュノーケルにも水が入るし、ブロウアウトや立泳ぎで体力を消耗しそうだったので、離脱を申し出る。わざわざ全員で入江に戻ってくれて、申し訳なかった。

この入江には珊瑚礁も多く、なにかの稚魚だろう白い透明な魚の群れや、各種クマノミがいる。

帰って機材を洗い、庭でホースから水を浴びてシャワー代わりにする。6人で昼食へ。〈蜃気楼〉からはカツの匂いがしたのだが、日替わりランチは野菜炒めだった。そして、どうやら私は異常にに早食いらしい。

ハイビスカスに戻ると雨で、みんなで洗濯物を取り込む。シュノーケリングしてご飯を食べたあとの昼下がりはダラダラ気分である。

【完熟マンゴーのジェラート】
話のネタに〈楽園の果実〉に行ってみる。デザートメニューから完熟マンゴーのジェラート、500円。

店にはお客さんが多数詰めかけていて、やはり人気店である。

空港への送迎などでみんなが出かけたあと、ダイビング帰りの方々が帰ってきて伊良部島の三大ポイントの話など。

【軟骨ソーキとうりずんの天ぷら】
送迎組も帰ってきてビールなどを飲んでいたら、石垣島へ飛んだはずのアキラ氏が帰ってきた。「機材都合で飛べなかった」そうで、食費、交通費、ホテル代は航空会社もちでもう1泊することに。それなら高級ホテルに泊まれないこともないのに、ここに戻ってくるところが素晴らしい。

夕食は軟骨ソーキ汁、白菜やネギも入ってソーキは柔らかく煮えている。それに天ぷらはカボチャ、オクラにうりずん豆。

今夜はしみじみと大人の話をしながら夜は更けていった。


Day10・スコールのち雨たまに晴れ・那覇~宮古島(来間島)【沖縄9月】

2012年09月20日 | 旅する。

9月20日 木曜日 那覇→宮古島(来間島)

朝、まぁさがストロング酎ハイを飲んでいた。午前4時着の飛行機で帰還したそうだ。こういう朝にはさっそく飲み始める人々がいて、泥酔して飛行機に乗れなかったらどうするんだろう? とひとごとながら心配する。誰とは言いませんが。

朝食は〈ハイウェイ食堂〉で焼きそば(平麺)480円。荷作りをして9時半過ぎには月光荘を出た。今日は宮古島へと渡る日だ。

【着陸した途端にスコール】
11時05分発宮古行きスカイマークは10分遅れになっていた。離陸してからほとんど寝ていたが、着陸するころには眼下に東平安名崎や来間島が見下ろせた。

何の因果か、着陸した途端に雨がふりだした。しかも結構な勢いのスコールだ。

預け入れ荷物の海道具をピックアップして空港を出るとバンがとまっていて、これが今晩からお世話になるホテルハイビスカスのお迎えだった。てっちゃんとは初対面だが、彼が宮古島で宿でいごをやっていた時から勇名は聞いている。

【来間島、ホテルハイビスカス】
そのまま来間大橋を渡ってホテルハイビスカスへ。ヘルパーのうめちゃん(奈良出身)に出迎えてもらい、ドミトリーに荷物をおいて宿泊カードに記入し、2泊+送迎で4500円を前払いして、館内を案内してもらう。

外に出て雲を見ると黒い雲が多い。間違いなく雨が降る、とは思ったが、「お昼がてら、散歩に行ってきます」と外に出た。初めての宿に来た時に周辺を歩くのはもはや習慣みたいなものになっている。橋方向に降りていく。お店はこのへんにかたまっているようだ、というか以前(6年前)来た時からそれほど増えていない。

来間島守くんは、2次元だった。

 同じ道を戻って集落に入ったところで案の定雨が降ってきた。無理せず雑貨屋〈ゆーびんやー〉で雨宿りして、小ぶりになったところでいったんハイビスカスに戻る。

同宿のみなさんはランチ中で、そのあとのゆんたくでは「パチンコ屋バイトあるある」が展開され、本家アメトーク以上に面白かった。

【ムスヌイ浜まで】
さて、雨もあがったようなので散歩に再チャレンジして、店が閉まらない前に来間味噌そば700円をいただく。

今度は集落に入る前に左折して海へ向かう。ムスヌイ御嶽のそばに浜があり、島人がひとりで日光浴していた。

集落方向に戻り、竜宮展望台へ。この展望台には6年ぶりに上ったが、来間大橋から与那覇前浜を見下ろす景色はやはり素晴らしい。天気は悪いけど。

【長間浜で泳ぐ】
少し日が差してきたので「泳ぎに行く!」と決めてハイビスカスで着替えて改めて長間浜への道をうめちゃんに聞く。

15分くらい歩くと、わナンバーのクルマがいくつも停まっていた。海を眺めているだけの観光客が多かったが、何人かはシュノーケリングしていたので海に入ってみる。

波は荒れていたがけっこう透明度は高い。

たまに太陽の光が海の底を照らすと、神秘的な光景が広がる。

白い砂にサンゴ礁、ツノダシ、チョウチョウウオ、クマノミを見ることができた。

ハイビスカスに戻って機材を洗い、シャワーを浴びるとすることがない。蚊に刺されたり、ギターを弾いたり。

【お好み焼きと泡盛と】
来間小中学校の校内放送のマイクが入りっぱなにしなっていて、室内の会話がそのまま島中に流れていた。のどかな島である。

やがて空港に送迎に行っていた一行が帰ってきた。石垣島に帰るはずだったのに空席がなくて乗れなかったり、多良間島が八月踊りで宿がなくて帰ってきたり、いろんなハプニング満載だった由。

夕食はお好み焼きパーティー、ビールに泡盛。カウンターで飲むのもいいし、大テーブルを囲むのも楽しい。

勝手にお互いを「富永愛」「上村愛子」「宮川大輔」「オードリーの春日」「声は千原ジュニア」「ジャン・レノ」などと言い合う。

さらに学生の面々のバイト先での恋や、別れた元カノジョの話なんかを酒の肴にする。

そして夜半、てっちゃんの「飲みに行くで!」の一言でほぼ全員が西里へタクシーで飲みに行く。残ったのは翌日にダイビングを控えた二人とヘルパーのうめちゃん、そして私だけになり、せっかくなのでしみじみと飲む。

「めっちゃ星がキレイやで~っ!」とうめちゃんが外から駆け込んできた。みんなで外に出る。満天の星空だったが、目一杯蚊に刺された。


Day09・コトブキで始まり、つきのわで終わる・那覇【沖縄9月】

2012年09月20日 | 旅する。

9月19日 水曜日 那覇

【あまり正しくない朝】
〈ハイウェイ食堂〉のテレビでは「おはよう日本」をやっていた。もうよいこは起きてお仕事に出かけるころである。

月光荘にもどって歯を磨いて寝た。たぶん、5時半くらいか。

850分、まもるが弾く三線の調弦が合わず、気になるので起きてちんだみを直してあげる。
(寝る)
10時20分、ご無沙汰している知人から間違い電話。こちらは寝ぼけまなこ、先方は失礼ながらやや耳が遠くなってらっしゃるのか、事情を説明するのに時間がかかる。
(寝る)

【いつものコース】
〈コトブキ〉で昼食、三種麺で醤油ラーメン。

〈ひばり屋〉でアイスカフェオレ。那覇でも一銀通りが冠水したそうだ。実に久しぶりに陸奥A子の話をする。

桜坂劇場、招待券で《さらば復讐の狼たちよ》を見る。

馬列主義がマルクスレーニン主義で、冒頭に線路の上を馬が(!)曳く列車が豪快に襲撃されるところから始まる。随所にそういうシャレというか皮肉やオマージュ(「鴻門の会」やら「レッドクリフ」やら)がちりばめられているのだが、中身は義賊と悪徳地主の抗争である。

チアン・ウェン監督は《鬼が来た!》で骨のあるところを見せたが、こういう痛快時代劇も作れるんだなぁ。

【そうめんは音を立てて】
398円のワインを買って月光荘で乾杯する。夕食は400円でそうめん、セロリサラダ、紅芋サラダ、カクテキ、チキン、ナス炒めなどなど。

トッドは海兵隊でニューハンプシャー州出身、まったく日本語が喋れないが、なかなか学習能力が高そうなので「日本でめんを食べるときには、威勢よく啜って音をたてるように!」と練習させる。欧米では忌避されるこの啜る音だが、日本では音を立てないとおいしくないのだよ。意外に難しいようで、数回のトライで見事「ズズッズズーッ!」と気持ち良い音が出て、みんなで拍手した。

〈つきのわ〉で、今晩もジャックダニエル。

 


Day08・南へ・もとぶ~那覇【沖縄9月】

2012年09月19日 | 旅する。

9月18日 火曜日 もとぶ→那覇

【中味ラーメン】
洗濯物を回収し、packingし、シーツを出して、モツ煮を煮返しておく。

屋上で三線を練習してから、朝食にマルちゃん正麺を作ってモツ煮をのせる。

中味ラーメン、旨し。

【海洋博公園を無料で楽しむ】
精算してから荷物を置いたまま散歩に出かける。畑の中の一本道。

海洋博公園に中央ゲートから入り、大濱信泉像や水の階段のあたりを歩く。

とくに施設に入らなくても、ただの公園としてよく整備されたいい場所だと思う。もっと活用しないと、もったいない。

オキちゃん劇場に行く。

ここはかつて1日に3回見たこともあるのだが、今回はイルカよりも、イルカの一挙手一投足に感動する観客に感動した。どういう心境の変化なんだろうか?

イルカラグーン。

8月に生まれたばかりの海亀の子どもたち。

そしてマナティ館で涼む。

さて、いつもお世話になっている某所から「おいでなさい」ということだったのでバス停に行ったら10分前に出ていた。仕方ないのでめったに乗らないタクシーに乗る。

島バナナやマンゴー糖をいただき、昼食に豆腐チャンプルーご飯、中味汁にアイスコーヒーまでいただく。なんだかいつもお世話になりっぱなしだ。

さらに梨までもらい、もとぶゲストハウスまで送っていただく。ここで休憩しつつ、荷物をピックアップして浦崎でおろしてもらう。

【歩いたり、送られたり、バスに乗ったりして那覇へ】
ちょうどいい時間のバスがないので、歩いてみる。メージャフ、浜元、本部高校入口。そこに、向こうからニヤニヤ笑う男が現れた、と思ったらチカラくんだった。ちょうど作業中だったらしい。軽トラックで渡久地のバス停まで送ってもらう。

渡久地からのバスは16:22発の66番、16:26発の70番があった。せっかくなのでまちぐゎーへ行ってみると、みなさんが片付けやら機材チェックをしていた。営業再開は明日からというところがほとんどのようだ。実はこれで15日から4日連続でまちぐゎーに行ったことになる。自慢にならんか。

渡久地バス停ではたくさんの人がバス待ちをしていた。ちょうど下校や買い物の時間帯だった。バスは名護の中心部を一周してバスターミナル方向に戻る。時間とお金を節約するなら宮里あたりで降りて歩けば差額140円と10~15分程度をカットできる。今回は寝ていてタイミングを逃したが。

17時30分に発車した那覇行きは「那覇バスターミナルまでは2040円になります」「これより高速、渋滞が予想されております」とていねいなアナウンスをしてくれる運転手さんだった。

ゆいレール沿いに歩き、公園を抜けて月光荘に着いた。台風で月光荘裏の小道は例によって川になったとか。冷蔵庫を上に上げたり、それなりに大変だったようだ。

【栄町で飲む】
さて、スクランブル交差点で待ち合わせして、栄町へ。メンバーは隊長とほっちゃん、隊長に元気がないので、持っていた栄養ドリンクを献上する。

〈あだん〉に初めて入ってみる。自分で串を選んで焼いてもらう方式で、これがなかなかうまい。

つづいてほっちゃんの言う栄町市場の中の「外で飲むバー」に向かうが、ほとんど満席。そしてこのあたりには小さな店が増殖していた。

あてずっぽうで〈蓮華〉というカウンターだけのバーへ。ジンジャーハイボール350円、久米仙グリーン200円。ソーセージ&チーズ、梅なめろうとおつまみもなかなか、隣の2階に泊まっている(!)おじさんとお話したり、やはり栄町市場はディープにして面妖である。

【深夜の彷徨】
月光荘に戻り、〈つきのわ〉に顔を出したらゆきみが泥酔していた。

ふーみんにジャックダニエルを所望したら、例によって超盛りだった。そしてギターを弾いて「ドカドカうるさいR&Rバンド」を歌ったような気もするが、夢かもしれない。

夜が更けてイチくん、ふーみんも倒れ、店主がいない店で暴れようかとも思ったがお腹がすいたのでゆうきと「そば食いに行くか?」と出かける。

頼りにしていた24時間のはずの〈まきし食堂〉がやってなくて、〈SAKURA〉に行ったら「4時までだよ」と軽くあしらわれる。ラーメンなら〈ちゃんやー〉も終わってるし、〈康龍〉もギリギリ。結局58号線まで歩いて〈ハイウェイ食堂〉へ。

ここはステーキがウリらしいが、なぜかカレー炒飯を食べてみる。うまかった。


Day07・台風の後始末・もとぶ【沖縄9月】

2012年09月17日 | 旅する。

9月17日 月曜日(祝日) もとぶ

【外壁掃除】
朝、三線を持って屋上で練習していたら水洩れを発見した。貯水タンクの配管から「シューッ」と小さな噴水が上がっている。寝ているニクちゃんを起こして知らせる。今度の台風、なかなかやってくれる。

朝食はパンとミニラーメンですませる。

午前中は外壁、窓、テラスに放水して掃除。台風で粉々になった葉っぱが大量に付着し、海の塩もついているので、高圧で落とす仕事である。

一見ラクそうだが、この汚れはなかなかしつこく、途中で海パンに着替えて本格的に取り組む。足拭きマットをどかすのを忘れたり、手順がイマイチだったが、どーにか終了。少しはお役に立てたかしらん。

【お昼のお誘い】
『深夜食堂』を読んだり、爪を切ったり、洗濯をして忙しく過ごしていたら、いつもお世話になっている某所でお昼を食べることになり、急いで来れないかということだったが、諸事いろいろあり、結局1時間後に着く。それでもわざわざかっしーが出迎えてくれ、沖縄そばの超盛りをいただく。

ゆっくりしてから〈natural cafe haru〉に寄ったらお母さんが掃除中だった。

その後は市場(まちぐゎー)へ。浸水したおうちにうかがうと、「小犬が溺れかけて、その鳴き声で目が覚めた」そうだ。床板を剥がして救出し、今も畳をあげて床板を剥がした状態だった。「ついでだからビフォーアフターするさあ」と、その明るさに目が眩みそうになる。

さて、ニクちゃんは子どもたちに人気絶大なので、子どもを二人連れてクルマでもとぶゲストハウスに戻り、一緒に屋上のハンモックをつける作業をしていた。

【台風を打ち上げる】
みんな揃ったところで、今度はもちろん差し入れを持参してまちぐゎーへ。昨日酔いつぶれたコをいじり、本来は手作り市の打ち上げのはずが、台風後片付けの打ち上げとなって、夜は更けていく。

もとぶゲストハウスに戻ったあと、某所からいただいたモツで煮込みを作る。沖縄でいう「中味」だが、本土風にニンニクと味噌で煮込むとおいしい匂いが立ち込めた。