徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

1時間30分の退役フライト

 全日空の在来型 Boeing747 が、きょう27年間にわたる運航に終止符をうち、クラッシック・ジャンボは全日空のフリート・リストから姿が消えました。

これで、全日空で Boeing747 と言えば、全てがパイロット2名で運航する -400 型(全日空ではテクノジャンボと呼んでいます)となります。

それは同時に、全日空から FE: Flight Engineer (航空機関士)が乗務する機体が無くなったことを意味します。

きょうのライン最終稼動のパターンは、羽田-鹿児島の往復でした。Ship は JA8157 。

全日空のホームページから得た往路・復路の運航情報は、それぞれ、
 ANA 621 09:30 09:37 出発済み 11:25 11:31 到着済み
 ANA 624 12:15 12:29 出発済み 13:50 13:59 到着済み
でした。

本当の意味でのライン稼動最終便となる ANA624/10MAR KOJHND は、鹿児島滞在がスケジュール通りで50分、前レグの 621 が約5分の到着遅れだったので、本来なら45分で折り返さねばならないところです。

が、きっとラストフライトの記念セレモニーもあったのかもしれませんし、お世話になった鹿児島の皆さんに後ろ髪を引かれる思いだったのかもしれません。
出発が定刻よりも15分程遅れました。
国内悪天予想図 FBJP VALID 10MAR2006 0600Z
きょう、上空では100ノット(時速約180キロ)前後のジェットが吹いていましたので、雲上快晴の春の日を浴びながら、追風の中を羽田に向かった624便、遅れを少し挽回し、午後1時59分、1時間30分のラストフライトを無事終え、全日空のクラッシック・ジャンボの歴史に幕を閉じました。

鹿児島のお天気は良好でしたが、 羽田は生憎朝から弱い雨が降り続き、晴天の中を舞い降り翼を休めることは出来ませんでしたが、-RA BR VIS4500 Ceiling1700' の中、"All Nippon Six Two Four, Runway Tree Four Right, Clear to Land. Wind Tree Four Zero at One Tree." のような(想像です)着陸許可を Tokyo Tower の管制官から受けて、全日空が利用している第二ターミナルに近い Runway 34R に舞い降りたことでしょう。
(それとも、JALのオペセンにもご挨拶方々 34L に降りたかな;通常の Traffic さばきならば、西からの便だし 34L になるのでしょうが....)

ICAO Area I IR Satellite (Color) 0315Z 10MAR2006

以下に、日本時間で午前9時から午後2時までの羽田と鹿児島の気象通報式を載せておきます。

METAR RJTT 100500Z 34013KT 4500 -RA BR FEW017 BKN040 08/05 Q1018 RMK 1SC017 7SC040 A3008=
METAR RJTT 100430Z 34012KT 4500 -RA BR FEW020 BKN040 08/05 Q1018 RMK 1SC020 7SC040 A3009=
METAR RJTT 100400Z 35012KT 4500 -RA BR BKN040 08/05 Q1019 RMK 7SC040 A3010=
METAR RJTT 100330Z 34012KT 6000 -RA BKN040 08/05 Q1019 RMK 7SC040 A3012=
METAR RJTT 100300Z 35013KT 6000 -RA BKN040 08/04 Q1020=
METAR RJTT 100230Z 35014KT 6000 -RA FEW030 BKN045 08/04 Q1020 RMK 2SC030 METAR 7SC045 A3014=
METAR RJTT 100200Z 34014KT 7000 -RA SCT030 BKN045 08/04 Q1021 RMK 3SC030 7SC045 A3016=
METAR RJTT 100130Z 34013KT 7000 -RA BKN025 BKN035 07/04 Q1021 RMK 5SC025 7SC035 A3017=
METAR RJTT 100100Z 34012KT 7000 -RA BKN025 07/04 Q1022 RMK 7SC025 A3018=
METAR RJTT 100030Z 34014KT 8000 BKN026 07/04 Q1022 RMK 7SC026 A3019=
METAR RJTT 100000Z 35013KT 8000 -RA BKN027 07/04 Q1022 RMK 7SC027 A3019=

METAR RJFK 100500Z VRB04KT 9999 SCT030 BKN040 16/08 Q1014 RMK 3CU030 6CU040 A2996=
METAR RJFK 100400Z VRB03KT 9999 FEW020 BKN040 17/09 Q1015 RMK 1CU020 5CU040 A2998=
METAR RJFK 100300Z 22005KT 160V290 9999 FEW020 SCT030 16/08 Q1015=
METAR RJFK 100200Z VRB03KT 9999 FEW030 15/08 Q1016 RMK 2CU030 A3001=
METAR RJFK 100100Z VRB01KT 9999 FEW030 14/08 Q1016 RMK 1CU030 A3002=
METAR RJFK 100000Z 33006KT 9999 FEW030 BKN060 11/08 Q1016 RMK 1CU030 6SC060 A3002=



全日空の ANA国内線 - 機種・シートマップのご案内 のページからは、既に「ボーイング747SR」が削除されております。

ちょっと、否、とてもさみしいなぁ....。

[おまけ]
ここ は未だアクセス出来るみたいですよ。
(閉鎖も時間の問題かな?)


(18:41追記:Yahoo!ニュース引用)

さよならスーパージャンボ=27年間で地球20000周-全日空 (時事通信) - Yahoo! ニュース
 「スーパージャンボ」の愛称で親しまれた全日空のボーイング747-100型機が10日、鹿児島発羽田行きの624便を最後に引退した。1979年に登場した500人乗りの同型機は「大量輸送時代」の象徴とされ、これまで23機が地球20000周に当たる延べ約8億キロを飛行した。
 同型機は機長と副操縦士に加え、航空機関士が乗り込むのが特徴。複雑なシステムを監視するなど重要な役割を負っていたが、現在主流となった後継の同400型機ではこうした作業がほぼ機械化され、パイロット2人での操縦が可能となった。

(時事通信) - 3月10日18時1分更新

(22:15追記:goo ニュース引用)

さよならスーパージャンボ 全日空保有の全機が引退 (共同通信) - goo ニュース
 “スーパージャンボ”の愛称で親しまれた、全日空のボーイング747-100型が10日、鹿児島-羽田便を最後に引退した。就航当時の制服を着た客室乗務員や航空ファンらが、大量航空輸送時代を四半世紀以上、主役として支えた名機との別れを惜しんだ。

全日空は1979年からスーパージャンボを国内線と国際線の両方で導入し、最多で23機を保有。国内線用は最大500席で当時、世界最大だったが、老朽化などから引退が決まった。

全日空のジャンボ機は今後、ハイテク機の400型23機が、国内、国際の両方で活躍を続ける。

10日の最終フライトには427人が搭乗。記念に79年当時と同じ搭乗券が発行されたほか、機内ではジュディ・オングさんの「魅せられて」など同年のヒット曲が流れた。

2006年 3月10日 (金) 20:00

(22:55追記)
「wich177」さんのブログ に、きょうのラストフライトについて、羽田出発および帰着の模様が投稿されております。
きょうの JA8157 の写真も掲載されています。
Comment ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 56分間の3...さ~て、来週は… »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。