久しぶりに電車で駅を降り過ごしました
久しぶりだなぁ、
と感じるということはそれだけ移動時間に本を読んでなかったということに気づくことでもあります
古事記
おもしろいです
まだまだ途中なのですが
読み始めた時は原文の書き下し文が読解できず
現代語訳と解説を読みながら改めて書き下し文を読んで
ちびちび進んでいます
原文とか読んだら本当に意味がさっぱり分からなさそうです
日本という国がイザナミとイザナギの国生みによって初めて作られていく話しや、
(最初は淡路島が造られ、四国、九州、本州と続き8つの島が生まれます)
天照大御神と大国主神との国譲りの話し
(出雲の国を治める大国主神が天に住む天照大御神に出雲の国を譲る際に「底津石根に宮柱ふとり(大盤石の上に太い宮の柱を立てる)」ことを条件に国を譲り、
その時建てられた建物が出雲大社の起源ということ。今まで私には恋愛成就の神様というイメージしかなかったという。。。)
まだまだおもしろい話しが続きそうです
そんな中一番興味深いのが黄泉の国についてでした
イザナミが水の神や海の神、岩と土の神などの神々を生んでいる時、
火の神を生む最中に陰部に火傷を負って死にます
イザナギが悲しんで黄泉の国までイザナミを訪ねていくのですが
黄泉の国で見たのは恐ろしく変わり果てたイザナミの姿
イザナギは恐怖で黄泉の国から逃げ出します
そして黄泉の国(死の世界)と葦原中国(生の世界)をつなぐ道を巨岩でふさいでしまう
なんとも言えない話しなのですが、
その神話に出てくる死と闇の世界である黄泉の国と生の国をつなぐ道(黄泉比良坂)について調べてみると、
揖屋神社(島根県松江市)の近くに今でも残っているようです
な、なんと興味深い場所(畏怖の念をこめて)!
日本の神々を生んだイザナミの住む黄泉の国へと続く道が島根にあるとは。
これは帰ったら絶対に行かなければいけない場所ですな
しかし黄泉の国だの神話だの日本の神々だのと書いていると随分怪しげな感じがするのですが
一方でエウリュディケを失ったオルベウスが死者の国の王ハデスの元を訪ねるギリシャ神話のことを考えると
それはすごくおもしろい神話ですし、ましてやそれが自分の生まれ育った日本の神話のストーリーであるならば、
怪しいどころか神秘的すぎてぞくぞくします
21世紀、スイッチを押せば灯りもつくし、24時間スーパーさえ開いている
かたやそんな国の片隅にひっそりと黄泉の国へと通じる道が残されている
このおもしろさったら遊園地どころの騒ぎじゃないほど興奮しすぎます
そしてその神話のおもしろさにのめり込み過ぎて
わなわなとしているうちに
私は自分が降りるべき駅をすっとばしていたわけです