オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

チャンデバCX2310での遅延評価(電気的)ミス版

2018-05-28 14:22:10 | 電気的評価
 4/28にアップしたのは、CX2310での遅延を音圧評価で類推したが、直接2つの電気信号の遅延を調べてはいない。今回それができるかトライした。

 ■1)前回4/28の結果
 これは、CX2310では、位相は反転しておらず、遅延が1/2波長分の時間あるというものであった。トーンバーストの音のオシロ波形で判断した。

 ■2)電気的に主音の620Aの波形と2231Aの波形をオシロで見る方法
 これは、以下のようにした。

 PCのマイク入力は、LとRの2入力ある。図のL側から出ている赤い線を2405(620Aも繋がっている)の+端子に繋いで、R側から出ている青い線を2231Aのー側に繋いで夫々の信号をPCのオシロで見た。2231Aのヴォイスコイルは620Aとは逆巻きなので、ー側から採れば、620Aのウーハーとは同相になる。(CX2310では反転しない前提)
 測定風景は、以下。

 2405の+端子から緑のワニ口クリップで出力を取り出してマイク入力から来ているミニジャックの先に繋いでいます。この場合、2405は低音に関係しないが、620Aに繋がっている2405の方が出しやすいので2405で取り出した。2231A側は赤のワニ口クリップでミニジャックの中間の電極に繋いで、それを2231Aのー側に繋いだ。全景は以下。
 マイク入力にホット側しか繋いでいないのは、PCのマイク入力が+2VでDCバイアスされているので、交流のみ取り出すためです。

 ■3)実験結果1 ~電気的波形のオシロ評価~
 以下です。

 ①は20Hzのトーンバーストで上が620Aの波形、下が2231Aの波形で、最初の波長のー波のピークに両方垂直方向の線を入れて、上下の線間の時間が遅延時間でそれをグラフの上に記入していますが、①が3.8msです。②は、30Hzの場合で、遅延時間は7.5ms、③が40Hzで9.1ms、④が50Hzで9.4ms、⑤が60Hzで9.6msです。低音では周波数と共に遅延時間は増加します。⑥は、60Hzですが、2231Aの+側から取ってみましたが、⑤とは位相が反転しているのが判ります。周波数依存性を確認する為に次にグラフ化してみました。

 ■4)実験結果2 ~電気的波形で見た遅延時間と位相の周波数依存性評価~
 これは、以下。

 予想としては、FFT評価で2231A側を反転させた場合に一定の低下を示し戻すとフラットなので、CX2310によって周波数に依存せず180度の時間分の遅延(180度でコンスタント)を示すことだった。しかし、結果は遅延角・時間は、周波数と共に単調増加している。遅延が180度分の時間になるのは52Hz位です。まあ、40Hzから60Hzは1/2波長位は遅延していると考えられます。

 ■5)考察
 既にお気づきのことと思うが、上記評価には致命的なミスが1箇所あります。後日修正版をアップします。尚、■3)のオシロ波形の下段の青線の2231A側のトーンバーストが1.5波長になっているのは、4次のLPFで70Hz以上をカットしているので70Hz以上の成分が欠落しているためと思う。多分LTspiceでシミュレートすればそうなるのではないかな?上の赤線はフィルターは無いので40Hz以上はほぼ1波長であるが、20Hzでは1波長に収まらず1.5波長に近い。
コメント
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