オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

JBL2405の固定

2018-05-01 19:50:09 | スピーカー評価
 今回は、JBL2405を固定することにしたので、その話です。はやり阪神大震災と東北大震災の両方を大阪と東京で経験しているので地震に対しては細心の対策を採っておきたいです。

 ■1)2405の台
 2405Hは、オークションで落とした時に、プロが作った木製の台を付けて頂いたのでそれが使えましたが、2405はそういうものが無いので、一合枡を台に使っていました。しかし、ポン置きですので、もし大地震でもあったら、ぶっ飛んでいきます。ということで、以下の写真のように、先ずは、一合枡の下に防振シート(耐震くん)ををひきました。2405の後にあるプラスティックケースは、ATTとパスコンを入れるケースで今回一緒に作ってみましたがこれで後がスッキリしました。

 この防振シート(耐震くん)は、2016年10月23日に2405Hの防振実験をして、去年1月15日にアップしたものを流用しました。この時は、2405Hの木製台の下に貼り付けたもので、これを付けると地震では取れない位にくっ付きます。又付ける前後でFFTが変化しないことも2405Hでしたが確認しました。
 右に2405Hを置いていますが、実は2405H(バッフルの穴径=79mm)の木製台の穴に2405(一般的には取り付け穴81mmと記載してますが、プロ木工仕様ではバッフルの穴径=80mmと推定)を入れようとしましたが、直径が1mm大きいので入りません。何故JBLが1mm2405Hになって小さくしたのかが判りません。同じにしておいても全く不都合は無いと思うのですが。(円形の前面を突き合わせても1mm違う。)
 ということで、一合枡で何とかすることにしました。一合枡と620Aの天板は、耐震シートでくっ付いていますが、一合枡と2405は何らかのものでくっ付ける必要があります。なるべく手近で安上がりな方法ということで、白の47cm長の結束バンドを巻くことにしました。これで少々の地震でもぶっ飛ぶことはありません。耐震シートを付けたので下に隙間が出来て結束バンドが通せました。

 ■2)10.5Ω系ATTでの試聴
 最近良く聴いているのは、2/18にアップした時に感想を書いていた2/4のクラシック音楽館です。インバルの振るマーラーが何ともスケールの大きい人間賛歌で素晴らしいです。ホールも”すみだトリフォニーホール”の大ホールで録音も響き(大ホールなので控え目だが適度)も良かった。このホールの音は各楽器を上手く融合してくれ、響きが豊かに感じます。又10.5Ω系ATTは、ライブに真価を発揮します。
 それに続く、コンサート+プラスのベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団(第一コンマスの日下紗矢子さんが2009年に結成した)の”ヴィヴァルディ”の”四季”の”秋”と”冬”が圧巻でした。先ずはチェンバロを含んだ13名編成でしたが、私の大好きな”秋”の第一楽章から始まり、お気に入りの”冬”のも含めてこの四季はお気に入りになりました。ホールも小規模の武蔵野市民文化会館(小ホール)でしたので、割りとONな音がスーッと飛んでくるのと響きも適度で上手な録音だったと思います。最近のTVの音は、CDとは違ってライブ感が出ていると思います。
 CDでは、マルチトラックで録音したものを弄りまくって音作りをしますが、例えばデジタル処理でノイズを抜き取ったりする過程でライブ感や空気感が失われていくように思います。例えば、三浦文彰さんがベルリン・ドイツ交響楽団と共演した2015年6月11-13日のチャイコフスキーとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のCDも最近の録音ですが、ライブ感や響きがNHKのクラシック音楽館より劣ると思います。
 秋の第一楽章の初めです。

 次は、冬の第一楽章の最初です。チェロのこの男性のリズムで始まりますが、この男性と日下さんの会話が随所に感じられました。信頼感が互いにあるんでしょう。

 その楽章での日下さんの熱演です。このメロディは良く引用されていますね、色んな所で。今は秋と冬の第一がダイハツのスマートアシストのCMで聴こえます。

 しかし、日下さんのソロは圧巻でした。彼女にはカリスマ性がある。彼女の陶酔した神がかりめいたプレイに周りの12人が呼応している。畏敬の念も持って。最後に観客のブラボーの声も飛んだ。彼女は多分自分が納得するまでやり通すタイプと見た。この四季には感動。ジャズファンの心も打ち抜きました。
 最後のパッヘルベルのカノンも素晴らしかった。こちらは更に小編成となり5名。 

 これも上の写真のチェロの男性と日下さんとの会話から。この二人は全くハーモニーといいコンビネーションといいぴったり。まるで夫婦のよう。織物を織っていくように折り重なるカノン進行の見事なこと。音響効果といい、プレイといい絶品でした。二人のインタープレイが何とも・・・
コメント
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