今回は、タイムアライメント 高音を、1/13(データは、2016.7/1~3)に書いて、その改定を、1/22(データは、1/22)に書いたが、1/22のデータを良く見てみると、2016.7/1~3の1回目データとP-P強度を比べてみて、2回目は、1回目の1/2レベルと低いことに気付き、1波長分手前の位置での2次ピークを間違えて捕まえたと判断した。従って、今回は、1回目と同じレベル(オシロのMAX4に対して、少なくともP-Pで3以上)になる位置を、大きく振って傾向を掴んで再改定としてお話します。
2018.8.15追記 タイムアライメントについては、最終的には、逆相且つマイクを聴取位置に変えて測定するのが正しいことが判った。これは、2018.6/15アップで説明しています。
■1)実験条件
チャンデバでは、ゲインは0dbでかけていません。また、低音用のデジアンが故障してしまったので、チャンデバも不使用で当面620A+2405Hのみで実験します。アンプのヴォリュームは、Vr=9時の位置で、PCのサウンドボードのヴォリュームもVr=100%で、これは、1回目、2回目、今回3回目も同じです。620Aは垂れ流しで、2405Hは、1次の1.5μFのパスコンのみですので、5KHz~9KHzまで2つのスピーカーがオーバーラップしていますので、評価周波数は、5KHzから9Khzの間にしました。
■2)L(左)側のスピーカー620A+2405Hの距離を変えた結果
これは、下記の8KHzのトーンバースト波形のデータをご覧ください。

①が2405Hの引っ込み距離が、20cmで、順に、②22cm、③24cm(半波長分の時間ずれで合成されたことが良く判る)、④25cm、⑤26cm、⑥28cmと続きます。⑥の右にNoなしですが、27cmの波形も載せます。グラフを書くまでもなく、26cmが、1回目と同じくらいのオシロのMAX4に対し、3レベルのP-P強度になっているので、ここがタイムアライメントの採れたところです。波形も綺麗なシングルパルスの形です。
尚、今回P-P強度が高くなっている関係で、2ms後にセカンダリーのパルスが出ています。横軸は、0.6ms/DIVですので、3.4DIV×0.6=2msくらいで距離に直すと、70cm位ですので、反射波が70cmの経路差で到達していて無響室なら出ないと思います。どの壁かは?ですが、オーディオラックかもしれません。
■3)L(左)側のスピーカー620A+2405Hのタイムアライメントの取れた距離で周波数を変えた結果
これは、下記に示します。タイムアライメントの取れた距離は、26cmですので、26cmのデータです。

⑦は、5KHz、⑧は、6KHz、⑨は、7KHz、で全て綺麗なシングルパルスです。⑩は、620Aのみの波形ですが、ほぼ1/2のP-P強度ですので、妥当です。⑪は、L側のサイン波のF特で、所謂40万の法則にほぼ合致(高音が少し低下気味ではあるが)しています。⑫は、両スピーカーのサイン波形と高調波歪みです。これは今まで採った中で、一番歪みが低いと思います。タイムアライメントが正しく採れたら、本来のユニットが低歪みならその実力が出るのかもしれませんね。高調波歪みは、+40db表示ですので、100Hzから10KHzまで、-50dbの歪みです。100Hz以下はピークがありますが、それ以上はほぼ、0.3%なら非常に良いと思います。
■4)R(右)側のスピーカー620A+2405Hの距離を変えた結果
これも以下のデータをご覧ください。周波数は、オーバーラップの下限の5KHzです。

①から距離を、24cm、②25cm、③26cm、④27cm、⑤28cm、⑥29cm、⑥の右は30cmのデータです。R側でも、24cmや29cmは、波形が崩れており、半波長近く時間差を持った2つの波が合成されていることが伺われます。また、R側も、26cmでP-P強度が最大となっており、ここでタイムアライメントが採れていることが判ります。
■5)R(右)側のスピーカー620A+2405Hのタイムアライメントの取れた距離で周波数を変えた結果
これも、下記に示します。タイムアライメントの取れた距離は、26cmですので、26cmのデータです。

⑦は、5KHz、⑧は、6KHz、⑨は、7KHz、で全て綺麗なシングルパルスです。⑩は、620Aのみの波形ですが、ほぼ1/2のP-P強度ですので、妥当です。⑪は、L側のサイン波のF特で、所謂40万の法則にほぼ合致(高音が少し低下気味ではあるが)しています。⑫は、両スピーカーのピンクノイズ波形ですが、⑪とほぼ同じ形です。
■6)今の状態
以下に、写真を載せますが、結構奥に引っ込んでます。これで良いのかなという感じもしますが、暫くは620A+2405Hで、26cmで聴きます。60Hz以下用のデジアンは3/8に壊れてしまったので、これは、札幌市のマニアの方の13項目にも渡る改造品ですので、直したいと思っていますが、TA2024という石が死んでいる(オペアンプ2個も死んでるかも)ので、少しむつかしいです。トライパス(現在は会社は存在しない)のTA2024を探していますが、中々見つからないのと、見つかったとしても、36-pin PSOP チップを一旦半田(高融点Pbフリー半田で昔の半田よりやり難い)を剥がして、代替チップをアライメントして半田付けする気力がでるか、技量があるか(一旦半田で片側18本のリードを全部濡らしてから、垂直に立てて半田を流し取るのは経験が必要)要検討です。

■7)1回目と2回目と3回目の差の原因
1回目は、2016年7月1~3日実験で、タイムアライメント結果は、20cmで、条件は下記
・チャンデバ不使用(購入前)、620A+2405H(1.5μFパスコン、アッテネーター(ATT)無し)
2回目は2017年1月22日実験で、タイムアライメント結果は、20cmで、条件は下記
・チャンデバ使用、2231A+620A+2405H(1.5μFパスコン、ATT:5.2db有り)
3回目は、2017年3月23日実験で、タイムアライメント結果は、26cmで、条件は下記
・チャンデバ不使用、620A+2405H(1.5μFパスコン、ATT:5.2db有り)
⇒2回目は、オシロの出力で見て、P-P強度が~1/2と低く、これはセカンダリーのピークと推定し、タイムアライメントが正確に取れていなかったと推測するので除外。
【結論】
1回目と3回目の6cmの差は、アッテナーターの有無であると推定する。追記:翌24日に実験で確認して、アッテネーター無しで、20cmでタイムアライメントが採れた。
PS.昨日京都の実家に墓参りしに行きましたが、その時に、以前JBL4331Aを改造するとしたら、スコーカーとして候補に挙げたパイオニアのPE-20を1台持って帰りました。その内、特性を測るつもりです。
2018.8.15追記 タイムアライメントについては、最終的には、逆相且つマイクを聴取位置に変えて測定するのが正しいことが判った。これは、2018.6/15アップで説明しています。
■1)実験条件
チャンデバでは、ゲインは0dbでかけていません。また、低音用のデジアンが故障してしまったので、チャンデバも不使用で当面620A+2405Hのみで実験します。アンプのヴォリュームは、Vr=9時の位置で、PCのサウンドボードのヴォリュームもVr=100%で、これは、1回目、2回目、今回3回目も同じです。620Aは垂れ流しで、2405Hは、1次の1.5μFのパスコンのみですので、5KHz~9KHzまで2つのスピーカーがオーバーラップしていますので、評価周波数は、5KHzから9Khzの間にしました。
■2)L(左)側のスピーカー620A+2405Hの距離を変えた結果
これは、下記の8KHzのトーンバースト波形のデータをご覧ください。

①が2405Hの引っ込み距離が、20cmで、順に、②22cm、③24cm(半波長分の時間ずれで合成されたことが良く判る)、④25cm、⑤26cm、⑥28cmと続きます。⑥の右にNoなしですが、27cmの波形も載せます。グラフを書くまでもなく、26cmが、1回目と同じくらいのオシロのMAX4に対し、3レベルのP-P強度になっているので、ここがタイムアライメントの採れたところです。波形も綺麗なシングルパルスの形です。
尚、今回P-P強度が高くなっている関係で、2ms後にセカンダリーのパルスが出ています。横軸は、0.6ms/DIVですので、3.4DIV×0.6=2msくらいで距離に直すと、70cm位ですので、反射波が70cmの経路差で到達していて無響室なら出ないと思います。どの壁かは?ですが、オーディオラックかもしれません。
■3)L(左)側のスピーカー620A+2405Hのタイムアライメントの取れた距離で周波数を変えた結果
これは、下記に示します。タイムアライメントの取れた距離は、26cmですので、26cmのデータです。

⑦は、5KHz、⑧は、6KHz、⑨は、7KHz、で全て綺麗なシングルパルスです。⑩は、620Aのみの波形ですが、ほぼ1/2のP-P強度ですので、妥当です。⑪は、L側のサイン波のF特で、所謂40万の法則にほぼ合致(高音が少し低下気味ではあるが)しています。⑫は、両スピーカーのサイン波形と高調波歪みです。これは今まで採った中で、一番歪みが低いと思います。タイムアライメントが正しく採れたら、本来のユニットが低歪みならその実力が出るのかもしれませんね。高調波歪みは、+40db表示ですので、100Hzから10KHzまで、-50dbの歪みです。100Hz以下はピークがありますが、それ以上はほぼ、0.3%なら非常に良いと思います。
■4)R(右)側のスピーカー620A+2405Hの距離を変えた結果
これも以下のデータをご覧ください。周波数は、オーバーラップの下限の5KHzです。

①から距離を、24cm、②25cm、③26cm、④27cm、⑤28cm、⑥29cm、⑥の右は30cmのデータです。R側でも、24cmや29cmは、波形が崩れており、半波長近く時間差を持った2つの波が合成されていることが伺われます。また、R側も、26cmでP-P強度が最大となっており、ここでタイムアライメントが採れていることが判ります。
■5)R(右)側のスピーカー620A+2405Hのタイムアライメントの取れた距離で周波数を変えた結果
これも、下記に示します。タイムアライメントの取れた距離は、26cmですので、26cmのデータです。

⑦は、5KHz、⑧は、6KHz、⑨は、7KHz、で全て綺麗なシングルパルスです。⑩は、620Aのみの波形ですが、ほぼ1/2のP-P強度ですので、妥当です。⑪は、L側のサイン波のF特で、所謂40万の法則にほぼ合致(高音が少し低下気味ではあるが)しています。⑫は、両スピーカーのピンクノイズ波形ですが、⑪とほぼ同じ形です。
■6)今の状態
以下に、写真を載せますが、結構奥に引っ込んでます。これで良いのかなという感じもしますが、暫くは620A+2405Hで、26cmで聴きます。60Hz以下用のデジアンは3/8に壊れてしまったので、これは、札幌市のマニアの方の13項目にも渡る改造品ですので、直したいと思っていますが、TA2024という石が死んでいる(オペアンプ2個も死んでるかも)ので、少しむつかしいです。トライパス(現在は会社は存在しない)のTA2024を探していますが、中々見つからないのと、見つかったとしても、36-pin PSOP チップを一旦半田(高融点Pbフリー半田で昔の半田よりやり難い)を剥がして、代替チップをアライメントして半田付けする気力がでるか、技量があるか(一旦半田で片側18本のリードを全部濡らしてから、垂直に立てて半田を流し取るのは経験が必要)要検討です。

■7)1回目と2回目と3回目の差の原因
1回目は、2016年7月1~3日実験で、タイムアライメント結果は、20cmで、条件は下記
・チャンデバ不使用(購入前)、620A+2405H(1.5μFパスコン、アッテネーター(ATT)無し)
2回目は2017年1月22日実験で、タイムアライメント結果は、20cmで、条件は下記
・チャンデバ使用、2231A+620A+2405H(1.5μFパスコン、ATT:5.2db有り)
3回目は、2017年3月23日実験で、タイムアライメント結果は、26cmで、条件は下記
・チャンデバ不使用、620A+2405H(1.5μFパスコン、ATT:5.2db有り)
⇒2回目は、オシロの出力で見て、P-P強度が~1/2と低く、これはセカンダリーのピークと推定し、タイムアライメントが正確に取れていなかったと推測するので除外。
【結論】
1回目と3回目の6cmの差は、アッテナーターの有無であると推定する。追記:翌24日に実験で確認して、アッテネーター無しで、20cmでタイムアライメントが採れた。
PS.昨日京都の実家に墓参りしに行きましたが、その時に、以前JBL4331Aを改造するとしたら、スコーカーとして候補に挙げたパイオニアのPE-20を1台持って帰りました。その内、特性を測るつもりです。