goo blog サービス終了のお知らせ 

オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

RDA-560の条件出し ~Part4~ 604内の1.6KHzでのタイムアラインとゲイン出し 3/24、25時点

2020-05-12 13:46:57 | タイムアライメント
 前回はインパルス応答でタイムアラインしましたが、今回はタイムアライメントを1波トーンバースト応答でやり直したのと、ゲイン条件出しの続きです。まだミス(3/31判明)が判らない状態でのものです。今5/7夜にNHKから録画したMISIA LIVE(SOUL JAZZ BIG BAND)を聴いています。ライブでのご機嫌なホイッスルボイスも聴きたいものですが・・・「オルフェンズの涙」の最後に少し「包み込むように」ではのっけから聴けましたが・・・
 5/13 青字追記 5/14赤字追記


 ■1)1波トーンバースト応答でのタイムアライメント 右(R)側ユニット
 マイクは通常聴取位置です。この位置で無いと正確なタイムアライメントはできませんが、付帯波は出まくりです。周波数は、パッシブNWでのクロスに近い1.6KHzです。

 上段で、左は、ウーハーの遅延=0の場合で、中央がウーハーの遅延=2.1cmの場合で、右はウーハーの遅延=3cmの場合です。
 中段は、左は、ウーハーの遅延=3.9cmの場合で、中央がウーハーの遅延=5cmの場合で、右はウーハーの遅延=5.5cmの場合です。
 下段は、左は、ウーハーの遅延=6cmの場合で、中央がウーハーの遅延=7.5cmの場合で、右はウーハーの遅延=10cmの場合です。
 赤●を付けたのが、主波の+ピークですのでこれが最大になったところがタイムアライメントできた位置ということになります。
 ここでは、中段右のウーハーの遅延=5cmの場合が最も赤●を付けた主波の+ピークが高いのでタイムアライメントが取れた位置となります。
 赤●を付けた主波の+ピークはスコーカーで1.6KHzの波長が21cmと比較的に長いのでピーキーではなくブロードな変化になります。

 ■2)1波トーンバースト応答でのタイムアライメント 左(L)側ユニット
 マイクは通常聴取位置です。周波数は、パッシブNWでのクロスに近い1.6KHzです。

 上段で、左は、ウーハーの遅延=0の場合で、中央がウーハーの遅延=1.9cmの場合で、右はウーハーの遅延=3cmの場合です。
 中段は、左は、ウーハーの遅延=3.9cmの場合で、中央がウーハーの遅延=4.4cmの場合で、右はウーハーの遅延=5cmの場合です。
 下段は、左は、ウーハーの遅延=5.5cmの場合で、中央がウーハーの遅延=6.6cmの場合で、右はウーハーの遅延=7cmの場合です。
 赤●を付けたのが、主波の+ピークですのでこれが最大になったところがタイムアライメントできた位置ということになります。
 ここでは、中段右のウーハーの遅延=5.5cmの場合が最も赤●を付けた主波の+ピークが高いのでタイムアライメントが取れた位置となります。

 【結論】クロス1.6KHzの場合は、604-8G(620A箱密閉)のウーハーと同軸ツイータは、5cm(R)、5.5cm(L)でタイムアライメントが取れる。

 ■3)ゲイン条件出し 3/24
 上記のタイムアライメント結果をM(ウーハー)の遅延に入れています(M:R50L55mmDL)3/18時点でのベスト条件L=0db,M=-8db,H=-14db 全て正相 Bass=14:00からスタートしました。

 左上①はスタート条件で、1.5KHz以上が少し低いので上げるためにH(604同軸)を②ではー11dbと3dbアップし、③ではH=-9db(①より5dbアップ)、④では=-10db(①より4dbアップ)としました。
 この時点では③か④がベストかなと思っています。現状(5/14)はMとHは4dbの差をつけていますので①と②の間のゲインを使っています。パッシブNW時は①レベルの6dbの差でしたが、クロスを2.5KHzまで上げていることも差の一因と考えています。

 ■4)ゲイン条件出し 3/25
 ここでゲイン条件としてデジタルは小信号だとビット落ちのノイズがあるようなので、全体的に高ゲインにした方が良いのかなと思って従来L=0dbとしていたのを、M=0dbに変更しました。

 ⑤は①をM=0dbで焼きなましたもので①と同じです。⑥は極性を判定したいのでH(同軸)を反転させましたが2KHz附近が低下したので反転させない方が正解でした。
 次回はこの時期に620Bを超ド級アンプで駆動されている以前聴きに行かせていただいた知人から2.5KHzをクロスにしてみては?と提案して頂いたので2.5KHzクロスをやりだしてからの3/25以降の条件出しをアップする予定です。604系のウーファーは上の素性が良いと知人が思っていてウーハーを目一杯上限の2.5KHzまで活用してやろうという魂胆で私も同じです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

RDA-560の条件出し ~Part3 3/20時点 インパルス応答によるタイムアライン~最近のTVドラマ~

2020-05-08 18:26:09 | タイムアライメント
 最終的には、604-8Gのウーハーと同軸ツイータは1波トーンバーストでタイムアライメントは決めたのですが、その前にインパルス応答でタイムアライメントできるかやってみました。
 5/10 赤字追記
 5/9青字追記 最近嵌っているドラマは4/2スタートで木曜日深夜23:59~日テレ系で放映している”ギルティ” ~この恋は罪なのか?~です。新川優愛が演じる”爽”は、”一真”(小池徹平)と結婚して6年経つがまだ子供が居ない。子作りを夫に提案するが”一真”は拒否。”一真”には”爽”の女友達”瑠衣”(中村ゆりか)という不倫相手が居た。”一真”と”瑠衣”の裏切りが”ドロドロ”したパートなら”爽”と高校時代の恋人”秋山”(町田啓太)との再開で純愛が戻りそうになるのが”キュン”とするパートでキャッチコピーは”ドロキュン”という訳です。ジェットコースタ展開であの時の言葉は後から振りかえるとこういうことだったのか?ということの連続。爽の周りが暴れて壊れていく、という感じですね。海外ドラマは”オスマン帝国外伝”ですが、国内はこれがマイブーム。今はコロナで撮影が中断しているとのこと。早く再開して欲しい。

 ■1)1波トーンバーストでの極性判定 同相接続の場合
 先ずは、M(604ウーハー)と H(604同軸ツイータ)を同相にした場合でクロスの1.5KHzの1波トーンバーストでの極性判定をやってみました。

 左上は604-8Gのウーハーと同軸ツイータを両方鳴らした場合で右上は同軸ツイータのみで、左下はウーハーのみの波形です。
 これから判るのは、ウーハーのメインの+パルスと同軸ツイータのメインの+パルスの位相は合って両方鳴らした左上で加算されているのが判ります。
 同相接続では1波トーンバーストではM(604ウーハー)と H(604同軸ツイータ)は加算されるということが判りました。
 
 ■2)1波トーンバーストでの極性判定 逆相接続の場合
 この場合は、M(604ウーハー)を反転させて H(604同軸ツイータ)と鳴らした場合で

 左上は604-8Gのウーハーと同軸ツイータを両方鳴らした場合で右上は同軸ツイータのみで、左下はウーハーのみの波形です。左上からM(604ウーハー)を反転させてた場合は同相接続の場合のように加算されていませんので位相は合っていないようです。
 この時点ではRDA-560について余り良く分かっていませんでしたので例えば右上でウーハーを減衰する手段としてー20db減衰させていましたが今から考えるとMUTEを使った方がよかったとか設定方法が最適化できていませんでした。

 ■3)インパルス応答でのタイムアライメント ウーハーと同軸ツイータは同相接続
 M(604ウーハー)と H(604同軸ツイータ)を同相にした場合は、

 左上から①はM(604ウーハー)と H(604同軸ツイータ)を同時に鳴らした場合で、②はウーハーを10cm遅らす場合で順に③15cm④20cm⑤25cm遅らせた場合です。
 ①で鋭い+パルスAは同軸ツイータの1stパルスでBは付帯波の2ndパルスです。ウーハー波形は下向きのCになりますのでウーハーと同軸ツイータはインパルスでは同相接続では逆向きになります。①でもそこそこAとCは合っているように見えますし②の10cm遅らせた場合でも2nd付帯波をウーハーのーパルスが丁度打ち消してくれています。
 ⑤まで行くと、Aの+パルスとCの鈍いーパルスは大体0.8mS位Cが遅れていますので、25cmで音速331m/Sとすると0.76mSなので大体その程度離れているようです。
 従ってインパルス応答で同相接続ではウーハーを0~10cm遅らせた場合がタイムアライン的には良いようです。
 現状は同相接続でウーハーを6.1cm遅らせているので①と②の間で聴いていることになります。このあたりがパルスとして最大の落差を得られ、同軸の跳ね返りBも小さくなるのでリーズナブルと言えると思います。

 ■4)インパルス応答でのタイムアライメント ウーハーと同軸ツイータは逆相接続
 M(604ウーハー)と H(604同軸ツイータ)を逆相にした場合は、

  左上から①はM(604ウーハー)と H(604同軸ツイータ)を同時に鳴らした場合で、②はウーハーを10cm遅らす場合で順に③15cm④20cm⑤25cm遅らせた場合です。
 今回はウーハーと同軸ツイータはインパルスでは逆相接続では同じ向きになります。従ってAの+パルスが最も高いのがタイムアライメントが合っているということからは①が最もAが高いのでタイムアライメントが合っているのは①となります。
 ということでインパルス応答では正確にはタイムアライメントが取れないよう(ウーハー波が鈍り過ぎる為)なので1波トーンバーストでやりなおしました。結果はウーハーを61mm遅らせるとなりました。それについては又の機会にアップします。
 また上記はパルス波形を綺麗に見せたいので、マイク距離を10cmと超ニアーにしていましたが、正確なタイムアライメントにはマイク位置は通常聴取位置に置く必要がありますがインパルス応答を通常マイク距離で取るには送り出しパワーが強大(ちゃんと出すにはMAXレベルが必要)になるのでそういう意味でもインパルス応答は非現実的です。
 又ゲインを見てもらったら判りますが、M(604ウーハー)=-8db、 H(604同軸ツイータ)=-20dbと同軸ツイータをウーハーに対し12db抑えてもまだ同軸の+ピークAはウーハーの鈍った+ピークCより遥かに高いのでインパルス応答においてウーハーの寄与は極めて少ない。WGのインパルスは20KHzまではほぼコンスタント出力を持っているのでパルス中のツイータの成分が多くなる。(WGのパルス幅は70μS位で形は以下のように三角波ですので、三角波と考えた場合の周波数でいうと、14KHzですがFFTで10Hzの繰り返しパルスで見たら以下のように20KHzでピークホールドの赤線で判断するとー3~ー5db位の実力。)



 ■5)雑記 クーちゃんの散歩中、近所に キダチチョウセンアサガオが咲いていました。
 エンジェルストランペットとも呼ばれるようですが、毒がありますのでデビルズトランペットと命名した方が良いのではないか。 トロパン アルカロイド類を持っているのでおう吐、瞳孔散大、呼吸の乱れ、けいれん、呼吸困難、聴覚性幻覚・急性痴呆・行動異状などの神経症状が出る。激しい場合はドイツの18歳(21歳の記事もあり)の学生AndreasW君が煎じたお茶を飲んだ後自分の舌や急所を庭バサミでトイレで切り落したり(再縫合不可だった)、他のケースでは飼い犬に自分の顔の肉をナイフで切り落として食べさせたとかあるようです。利用面では世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者である華岡青洲が本種を主成分としていた精製した麻酔薬「通仙散」を妻(後に失明)の乳ガンの手術に使用していた。青洲は中毒症状が出た場合の解毒剤も作っていたとか。彼は3世紀頃の中国で使われたと言う薬をヒントに「通仙散」を完成させた。使い方を誤ると生命の危険があるということで薬の詳細は門外不出とされた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2405Hの604-8G 同軸ツイータとのタイムアライメント再調整

2020-02-16 17:21:52 | タイムアライメント
 前回赤字で追記しましたように2405Hを604-8Gの同軸ツイータと合わせる場合は逆相接続しており、2420と合わせる場合は正相接続していたがどちらかが間違っています。
 2/16 21:14 今NHKスペシャルの”龍の巣に挑む”を見ています。これの音響効果が素晴らしい。洞窟の奥の様相を醸し出す低音と不思議で魔境的な中高音が幻想的な世界を醸し出します。2405Hのタイムアライメントを合わせたのも何か影響しているのでしょうか。同軸で聴いていますがこれで十分です。石筍って聴くのも初めてで初めて見ました。高さ154mで30万年も掛かるのですね。龍の巣は全長870m185mH1000万m3の容積。秋吉台の千畳敷が東京ドーム1個なら龍の巣は8倍。まさに別世界。誕生の秘密が解明。石灰岩の割れ目が地下の沢山の川(龍の巣で7本)となりその川が石灰岩を溶かして洞窟ができた。川の流れが龍だったんですね。っと思われたが新たな空洞を発見。まだまだ先が広がっている。続きを期待します。 2/18赤字追記

 ■1)何が間違っていたのかと間違っていた理由
 604-8GのLFと2420続けて2405Hを合わせたのは最近で波形をちゃんと見て合わせたのですが、同軸ツイータと合わせたのは大分前でその時は通常聴取位置で2405Hも604-8Gの同軸ツイータも1波トーンバースト波形をオシロで見たので波形が小さく尚且つマイクと2m強離れているので+スタートなのかースタートなのかがはっきり判らない状況でエイヤーで逆相にしたわけです。今回は単体の波形を見る場合は通常聴取位置よりマイクを近づけて波形を確実に判断できるようにしました。
 604-8Gの同軸ツイータと2405Hのタイムアライメントが間違っていたと考えて今回やり直しました。
 同軸ツイータから72cmのマイク位置は、高さ62cm

 2405Hから72cmのマイク位置は、高さ120cm

 通常聴取位置のマイク位置は、右端の三脚上にマイクがありマイク高さは115cm


 ■2)右(R)側のユニットの1波トーンバースト評価結果
 以下です。8KHzの1波トーンバーストをWGから発信して評価しました。

 波形が見やすいように①同軸ツイータと②④2405Hの場合のマイク距離を72cmに近づけていますが高さは夫々に合わせています。③がタイムアライメントを見た波形ですがこれは通常聴取位置にマイクを置いていますので距離大の分波高は小さいです。また②のみマイク距離が遠いので反射等による付帯波が大きいことが判ります。
 ①同軸ツイータはースタートで③の正相接続での2405Hの波形もースタートです。④の2405Hを逆相接続した場合は+スタートですので正相が正解です。③のタイムアライメントの合った距離は25cmでした。

 ■3)左(L)側のユニットの1波トーンバースト評価結果
 以下です。8KHzの1波トーンバーストをWGから発信して評価しました。

 ①②③④は上の右(R)側と同じ定義です。
 ①同軸ツイータはR側より付帯波が多いですがースタートで③の正相接続での2405Hの波形もースタートです。④の2405Hを逆相接続した場合は+スタートですので正相が正解です。③のタイムアライメントの合った距離は(R)側と同じ25cmでした。
 しかし、25cm奥に2405Hを置くと随分奥になります。でもスコーカは同軸なのでウーハーとは10cm合っていない。何故なら2405Hを2420と合わせた時の2405Hが15cm奥でこの場合は604-8GのLFウーハーとも合っている訳ですので25cmはウーハーより10cm奥になります。LFと高域2つが合わせられないのは同軸の宿命ですが音的には不満は無い。23cmの時と比べ定位はほとんど同じ位置だがプレーヤー&音源がピンポイント化するので狭いところから音が飛んでくるので賑やかには聴こえない。TVではオスマン帝国外伝のシーンがより生々しいというか自分が自然に物語に入っていく。

 
 ■4)逆相接続時との最適距離の差
 2405Hを同軸ツイータと逆相接続で合わせた時の2405Hの620Aバッフル面からの距離はR側=23.5cmで、L側=23cmでした。
 今回は正相接続での最適距離は、25cmですので1.5cm~2cmの差があります。
 評価は8KHzの1波トーンバーストをWGから発信して評価しましたので1波長≒4cmですので2cmの差とすると丁度半波長ずれています。つまり逆相接続した場合は、各ユニットの位相が反転しているので、もし同じ距離に置いてしまうと相殺してしまうので、同軸の最初のーピークと2405Hの+ピークの後のーピークを合わせる為に半波長分の時間分の距離=2cm2405Hのーピークを前にずらすことでーピークを拡大したのをタイムアライン出来たと勘違いしたというわけです。でも音的にはそんなに大きく変わってはいませんがこれで辻褄は合いました。
 また、604-8Gの同軸ツイータのダイヤフラムは620Aのバッフル面からは25cm位は離れていると推定しますので2405Hの位置が25cmというのも大体リーズナブルと思います。
 以下の説明書の断面が正しいとすると、604-8Gの奥行きが28.3cmでダイヤフラムの位置をエッジと考えると、エッジの位置は後部カバーの最奥から2cmになります。これをユニット前面からに直すと、28.3-2=26.3cmとほぼ25cmに近い値になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2420と604-8G LFのタイムアライメント ~右側ユニット~

2020-02-12 15:23:44 | タイムアライメント
 右側の2420が4331Aから前回外れたことをアップしました。今回その2420を620Aの604-8GのHF側の同軸の代わりに付けて604-8G LF及び2405Hとのタイムアライメントを取ってみたので紹介します.2/14 赤字追記 2420と2405Hのタイムアライメントを取った時に気付いたのですが604-8Gのウーハーと同軸ツイータは逆相接続で位相が合い2420とは同相接続で位相が合いましたのでその2つのスコーカと2405Hをタイムアラインした場合は2405Hは同じ方向の接続でないといけない。今まで同軸ツイータは2405Hとは逆相接続で2420の場合は同相接続でしたが、どちらかが間違っています。つまり間違った方は逆相に波形がなっているのを半波長ずれた状態でタイムアライメントしたことになります。昨日測定し直しましたので後日アップします。

 ■1)測定状況
 これは

 この写真ではマイクが写っていませんが、通常聴取位置に置いていますのでこの画面の右側に高さ115cmで三脚の上にセットしています。
 中域を2420化したシステム構成は、以下のように同軸ツイータの代わりに620AのNW(ネットワーク)のHF側に2420を正相接続しています。


 ■2)604-8G LFと2420とのタイムアライメント 
 これは、以下でWGで1.8KHzの1波トーンバーストを出しています。

 上段は604-8GのLFと同軸ツイータの代わりに604のNWのHF側に繋いだ2420を両方鳴らした場合に2420の位置を620Aのバッフル面から23cm①、18cm②、16cm③離した場合のオシロ波形です。①23cm②18cm、③16cmとなるに従って+パルス高が高くなっているので③でMaxでしたのでそこがタイムアライメントの合っている位置です。
 下段は、④が604-8GのウーハーLF単体のトーンバースト波形で⑤が2420の単体のトーンバースト波形です。④の赤〇で囲んだ+ピークと⑤の+ピークのMaxのものとを合わせています。

 ■3)2420と2405H(同軸ツイータで使っている逆相接続)とのタイムアライメント 
 先ずは現状の同軸ツイータで使っているのと同じ逆相接続でやってみました。WGで出した8KHzの1波トーンバーストを使っています。

 上段は、2405Hの位置を変えていったもので、⑥は620Aのバッフルから17cm奥、⑦が18cm、⑧は19cmです。+ピークが最も大きい⑦がタイムアライメントの合っている位置です。
 下段は⑨が2405H 単体、⑩が2420単体になりますが、赤〇で示した+ピークを上段では合わせています。

 ■4)2420と2405H(逆相接続と正相接続)とのタイムアライメント 
 2405Hを上記のように逆相接続した方が良いのか、正相接続した方が良いのかを切り分ける為に比較してみました。

 上段左(11)は2405H単体で逆相接続の波形で右の(13)は正相接続で中央(12)は2420単体です。(11)は+スタート、(13)はースタートで、(12)はースタートですので、正相接続するのが正解です。
 下段は左の(14)が先に出した逆相接続でのタイムアライメントの合った18cmの両者の加算波形で、(15)が正相接続でタイムアライメントの合った2405Hが620Aバッフルから15.8cmでの波形です。正相接続の方が最初のーパルスの落ち込みも大きいのでやはり正相接続が正解です。

 FFTで見ても、赤〇で示したクロスの1.8KHz附近が逆相接続で下がっています。


 ■5)2420化タイムアライメントまとめ
 620Aのバッフル面からの距離をまとめてみますと
                  左側            右側
  2420(正相接続)     18cm          16cm
  2405H(正相接続)    16.6cm        15.8cm
 これらは両者のダイヤフラムが大体604-8GのLFウーハーのボイスコイル附近になると思います。イメージとしてはピッタリでしょうか。

 ■6)2420化での視聴
 当方は604-8Gの同軸ツイータでも、アッテネータを可変巻線を止めて固定抵抗化して且つ通常の3dbレベル(私の場合3.2~3.8dbでした)ではなく6db落としており、また1.2KHzのマルチセルラの共鳴を防止する重りを乗せていたり、HFのNWも逆相接続に変えていたりしているので、中域から音圧がなだらかに減少していくスロープを形成しており、非常に柔らかいライブの柔らかさを持つ音がすると思います。従ってヴォーカルには好適で普段聴きはこちらです。
 対して2420化した場合は、さ行の声が少しシュッとなるようなシャープな声になる。つまり硬質でモニター・あらさがしが得意な音質です。とはいってもTVでもさ行の声が気になる番組もあれば、気にならない番組もあるのでソースが悪いとそれをそのまま出してしまうという感じがします。同軸に比べると音が硬く力強い。中域が数db高い感じです。まさにJBLの音になっています。こちらはインスツルメンタルに向いているが長い時間聴いていると少し疲れる。普段聴きするにはアンプのTREBLEを11時位に下げる必要がある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2420と2405Hのタイムアライメント

2020-02-02 10:05:46 | タイムアライメント
 前回は620Aの604-8GのウーハーLFと中域以上にスコーカ的に繋ぐ2420のタイムアライメントをアップしました。今回は2420の上の2405Hとのタイムアライメントです。
 2/3 青字追記 1/31に右側の2420も外せました。右側は難航、プラスティックハンマーで前の3倍の100回位叩かないと外れず。お陰で見えない左側を叩いた時に左手の甲を数回強打し現在青ジンでいます。あ~痛。1階にいた妻からは”2階でリフォームでもやっているの?”と聞かれる始末。パーティクルボードの剥がれも前回下側1辺のみでしたが、今回は4辺共剥がれており4辺共に融着していました。詳細は後日アップします。

 ■1)実験状況
 こんな感じに2420とかをセットしてアンプRDA-520へはPCからUSB入力で信号を入れています。今回はL側のユニットでのデータです。


 ■2)1波トーンバースト 8KHzでの結果
 クロスより少し低目の8KHzでは、

 ①は2405Hのみの逆相接続(従来)応答で、③が正相接続、②は逆相でタイムアラインできた場合の2405H+2420の応答、④は正相接続でタイムアラインできた場合の2405H+2420の応答、⑤は2420のみの応答です。
 ②から従来から採用している逆相接続の場合は2405Hが620Aのバッフル面から15cmでタイムアラインできています。
 ④から2405Hを正相接続の場合は2405Hが620Aのバッフル面から16cmでタイムアラインできていますので1cm違っています。
 また⑤の2420の応答と位相が合っているのは①なのか③なのかということですが⑤をースタートと解釈して③の正相が同じースタートと判断して最適は④とします。

 ■3)1波トーンバースト 10KHzでの結果
 ほぼクロスと思われる10KHzでは、

 ⑤は2405Hのみの逆相接続(従来)応答で、⑦が正相接続、⑥は逆相でタイムアラインできた場合の2405H+2420の応答、⑧は正相接続でタイムアラインできた場合の2405H+2420の応答、⑨は2420のみの応答です。
 ⑥から従来から採用している逆相接続の場合は2405Hが620Aのバッフル面から15.2cmでタイムアラインできています。
 ⑧から2405Hを正相接続の場合は2405Hが620Aのバッフル面から16.5cmでタイムアラインできていますので1.3cm違っています。
 また⑨の2420の応答と位相が合っているのは⑤なのか⑦なのかということですが⑨をースタートと解釈して⑦の正相が同じースタートと判断して最適は⑧とします。

 最終的な設置状態は上の■1)の写真のような状況です。これを見ますと、2405Hも2420も大体ダイヤフラムの位置が聴取者から見てウーハーの根元辺りの位置になっておりタイムアラインが合っているのかなと実感します。
 これで604-8Gのウーハー、スコーカの2420、ツイータの2405Hの3つのユニットのタイムアラインメントが出来ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする