Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

Biosphere2(その3)

2006年03月06日 10時52分00秒 | Weblog
 貸主が訴訟を起こしたせいか、コロンビアの撤退は脱兎のようだった。突如としてコロンビアのhpからバイオスフィアのページが消去されたくらいである。バイオスフィア職員は予告なし(学生には説明があったが)に解雇されたという。大学院専属の教官は5年契約のため、ニューヨークに移るか、自発的に辞めるかのオプションがあったが、バイオスフィア専属の教授陣はおそらく失職したのだろう。
 さて、この波乱に富んだプログラムの正式名は、Earth Systems Science, Policy and Management、略称はESSPM(ただし現在は名称を変更した模様)、何のことか私も最初は良く分からなかったが、簡単にいうと、エコロジーの観点から自然科学・社会科学(経済学・政治学・行政学など)を統合したものである。ESSPMは、正確には、コロンビアのErath Institute(地球研究所)に属する学科で、かの大経済学者、ジェフリー・サックス(Jeffrey Sachs)が所長を務める。今は彼も一部講義を受け持っている(らしい)。初年度はちょっと講演を聞いたくらいだったが。個人的には、同じく現在コロンビアにいる開発経済学者スティグリッツの講義も聞きたかった。
 約40名の学生の経歴はさまざまで、約3分の1が社会人経験者である。初年度の留学生は日本、中国、ロシア、ウクライナから1人ずつの4人、2年目以降はもっと増やすといっていたがさてどうなったことやら。
 卒業後の進路としては、アメリカ環境庁(EPA)などの政府機関、州・郡の公務員、Sierra ClubやOcean Conservancyなどの非営利団体、コンサルタントなどがある。もっとも、私たちの期は就職状況は厳しかった。アメリカの景気が7年周期の底にあったことも大きい。何しろ、前年のイェール大ビジネススクールの卒業生のうち約半分が卒業後1年たっても未就職だったくらいである。(つづく)
 

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