Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

「愛」を語る前になすべきこと(5)

2024年07月14日 06時30分00秒 | Weblog
⑥ 1階の壁の落書き(「L」ないし「V」のように見えるが、ガザの地図のようでもある)の上の方を、唐沢さんがペイントで上塗りしていく。
 それが終わると、唐沢さんは右手前の隅にあるカメラの方向へ移動し、カメラを操作し始める。
 すると、5人の出演者(おそらくクマ以外)が現れ、3人は中央でダンスを踊り、2人はその周りを笑いながら走り回る。
 唐沢さんは「ウォー!」と叫び、中央の3人はカメラに向かって前進してくる。
 そのうち、6人全員が中央に集結し、カメラの映像は消える。
 これは、傍観者たること=「笑い」と「無関心」を可能にする現実との間の”距離”の消失を意味しているのではないだろうか?
 6人は、(記憶が曖昧だが)「海も、山も、川も・・・」、「無関心による暴力を・・・」、などと叫びながら踊り続け、スクリーンには”LIBERATION”という単語が現れる。
 野坂さんは、「FREE PALESTINEの文脈で、”Liberation before Peace.”(平和の前に開放を)を実現するための抵抗・表現を実践している」というが、ここでは広く「透明化・周縁化された人たちの解放」という風に理解するのが良いかもしれない。
 そうすると、壁の中央付近の落書きはLIBERATIONの頭文字としての「L」なのだろうか?
 ともあれ、この「饗宴」では、「愛」(LOVE)について語る前に、「解放」(LIBERATION)が叫ばれたのである。
⑦ 最初は2階で、クマと男女1組(?)がテーブルを囲んで座り、右手を90度、左手を180度あげる動作を繰り返す。
 次に、彼ら/彼女らはエレベータで1階に降り、他の出演者と合流する(よって、(クマを含む)7人全員が揃う)。
 7人は、壁の前を、左から右に向かって進行しながら、例の動作を繰り返す。
 これは、明らかに「L」の字を示す動きである。
 インスタグラム(饗宴/SYMPOSION)を見ても、
 ”I DREAM OF A DANCE AFTER LIBERATION
とあるので、間違いないだろう。
コメント
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