Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

師弟関係(2)

2023年10月15日 06時30分00秒 | Weblog
 「「誰が最も喜んでいると思うか」との問いには「まずは隣にいる方(杉本八段)」と顔をほころばせ、内閣総理大臣顕彰の決定には「驚きの気持ちとともに、大変光栄なことと受け止めている」と述べた。

 親よりもまず師匠を挙げたところに強い印象を受ける。
 というのも、かつてと違って、いまどきの将棋界の師弟関係は結構ドライだからである。
 ちなみに、大山十五世名人の場合、師弟関係よりも、兄弟子である升田氏との関係が決定的だったようだ。
 私の推測では、今の若い棋士にとっては、同門の兄弟子との関係よりも、研究会における先輩との関係の方が重要なのではないかと思う。

 「升田少年が大阪の木見先生に弟子入りしたのは、十五の年でした。「名人に香車を引いて勝つまでは帰りません」とお母さんの物さしの裏に書き残して家を出たそうです。それから三年おくれて、十三歳の大山少年が同じ木見門に入門した。このとき、先輩の升田が大山に試験将棋を指しましたが、三番とも升田が勝ちました。
 棋士は入門しても、先生から手をとって教えられることはなく、たがいに研究し合って強くなります。升田は新弟子の大山に毎日のように、けいこをつけましたので、大山はぐんぐん強くなりました。が、強くなると二人は昇段を争う仲となりました。兄弟弟子といっても、段が上になるためには、たがいに負けられないのです。
 升田は子どものころは剣道家になるのが志望で、将棋さしになるつもりはありませんでした。兄さんが将棋が好きで無理やり相手をさせられているうちに、いつの間にか強くなってしまったそうです。大山は近所の床屋で、おとなたちが指しているのを見て将棋をおぼえました。

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