華氏451度

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国民投票法案可決……!!

2007-05-11 22:55:30 | 憲法その他法律

 皆さん既に御存知と思う。今日夕方、参院憲法調査特別委員会で国民投票法案が可決された。週明け早々、14日の参院本会議で可決・成立する危険性は非常に高い。

 与野党の比率から考えれば、「可決」は予想外の出来事だったわけではない。安倍内閣が(まるで憲法さえ変えればスバラシイ国になるかのような錯覚を起こすほど)ケンポウカイセイ、ケンポウカイセイと連呼しているところから見ても、しゃにむに可決を急ぐだろうことは実のところ目に見えていた。それでもなお、私は愕然としている。同じように「可決するだろうな」と怯えつつ、わずかな希望をつないできた人、それがアッサリ蹴飛ばされたことに暗澹としている人は多いのではないか。

 改憲論者の中にも必要とする声の多い「最低投票率制度」の導入さえ、与党は「ボイコット運動を誘発する」として退けた。おかしな話である。ボイコットする人が多くて最低投票率に達しなくなるほどの改定案など、そもそも出してくる方がおかしい。いったい何を怖がっているのか。そんなに怖いんですか、国民が。

 与党が多数を占めている限り、その暴走を阻止するのは至難の業だと改めて思い知る。もう、行くところまで行くしかないのかも知れない……。

 1年ほど前に「『よりマシ』はない。いっそ『さらに最低』が出てもいいかも知れない」などとヤケクソめいたことを書いたけれども、また同じような感覚が頭の隅を漂っている……。

◇◇◇◇◇

 NHKクローズアップ現代「9条を語れ 憲法は今」(5月7日放映)が話題になっている。私は見逃したのだが、大津留公彦さんがyoutubeの映像を掲載しておられるのを知った。今、観たところだが、NHKもそれなりに頑張っていることにホッとする。

◇◇◇◇◇

 戸倉多香子さんを応援しています。戸倉さんの目線は貴重で、こういう人に公僕として働いて欲しいと思う。ただし民主党は……う~む……。せめてしばらくの間、現・与党の暴走にブレーキをかける役割を期待したいところなのだが、あっさり国民投票法案の採決に応じるとは何ごとか。

コメント (10)
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