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華氏451度

我々は自らの感性と思想の砦である言葉を権力に奪われ続けている。言葉を奪い返そう!! コメント・TB大歓迎。

「とくらさん参院選立候補」に対する応援メッセージ

2006-08-13 00:10:30 | お知らせ・報告など

 

とくらブログ」の戸倉多香子さんが来年の参院選に民主党候補として立候補されることになり、既に何人ものブロガーが応援の言葉を述べておられる。遅ればせながら、私もひとこと――。

とくらさん;

 貴女が参院選に立候補なさると聞き、ブログを読ませていただいている者の一人として本当に嬉しく思っています。貴女の書かれる記事はいつも地を這うような目線に支えられ、私達庶民が持っている「素朴な感覚」に裏打ちされていました。貴女は知ったかぶりして上からモノを言うことは1度もなかった。知識や情報が足りず、足も遅く、それでも「少しでもマシな世の中になって欲しい」と願い、真剣にその道を探ろうとする人達を軽視することも1度もありませんでした。

 そんな人物をこそ、私は国会に送りたいと思います。貴女のような人達が1人でも多く政治の場に集った時、この国は今よりずっと風通しのいい、明日に希望の持てる国になるでしょう。

 正直なところ、私は民主党という政党の支持者ではありません。小沢代表のものの考え方にも、多くの疑問があります。それでも、今のところは野党第一党である民主党に「期待」するほかなく(その辺のことは3か月ほど前、新代表決定を巡る記事の中で書きました)、それならば民主党にははっきりと、新自由主義に反対する方向を目指して欲しい。民主党に新しい風を吹き込むためにも、戸倉さん、どうか頑張ってください。はるか東の地から応援しています。

◇◇◇◇◇

追記1/ここ1週間ひどく忙しく、4日ほどはとうとうブログ更新どころかTBやコメントを見ることもできなかった。そんなわけで、取り急ぎ「ひとことメッセージ」だけ……。

追記2/Under the Sun のコラムは昨夜、ちょっと書いている。お暇があれば覗いてください。 

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英『タイムズ』紙7月6日の記事(翻訳を転載)

2006-07-13 22:57:19 | お知らせ・報告など


 このところ日本のマスコミはテポドン騒ぎで浮き足立っているが、日本と比べると他の諸国は格段に冷静なようである。7月6月付けの『The Times』(イギリスの保守系新聞。別名、ロンドンタイムズ)に、この問題に関する長文の論説が掲載されたそうだ。政治学者の岡本三夫氏(現・広島修道大学名誉教授)による同論説の翻訳が、私の参加しているMLで紹介された。転載自由とのことなので、ここに翻訳文を掲載させていただく。

◇◇◇◇以下、タイムズ紙の記事
No damage, no laws broken: so just what has made everyone so jittery?
被害も違法性もないのに、なぜ世界はナーバスになったのか
リチャード・ロイド・パリー
Analysis by Richard Lloyd Parry
岡本三夫訳
Translation by Mitsuo Okamoto

 米国のスパイ衛星がミサイル発射台のテポドン2号を最初に発見してから7週間が過ぎ、その間、多くの新聞論評と外交交渉がこれにどう対処すべきかについて時間を割いてきた。
 ミサイル自体の発見は5月半ばだった。その直後に、発射台近くの燃料トラックが目撃され、補助ロケットと補給燃料タンクがミサイルに装着された。それでも、昨日のミサイル発射が生んだショックと怒りとパニックから判断すると、突然だった印象がぬぐえないようだ。
 東京では外交官と軍幹部が小泉純一郎内閣総理大臣の首相官邸に設けられた非常事態タスクフォースの右往左往ぶりがテレビに映し出された。新聞の見出しは「国際社会への衝撃」とか「恐怖―それは現実だった」という調子だった。外交官は世界へ飛んで、事件への対応を模索した。しかし、この危機感を生んだのは、実際はなんだったのか。
 昨日の間に6基の中距離ミサイルが北朝鮮から発射され、数百マイル離れた海上に落下したが、被害はなかった。従来、北朝鮮が繰り返しやってきた実験だ。明らかに長距離ロケットの新しいテポドン2号大陸弾道弾も発射されたようだが、失敗したか、同じく遠い洋上で単独に破壊されたらしい。
 これらの発射は物理的損害を与えることもなく、国際法にも違反しなかった。国際法は主権国家がミサイル実験をすることを認めている。ではなぜ、世界中の軍隊がルーティンでやっている軍事演習ごときにあのような激怒が起きたのだろうか。北朝鮮とその指導者の金正日があのような行動をとった動機は何だったのか。そして、世界はどのような対策を―もしあるとしたら―講じることができるのだろうか。
 月並みの答は、金正日は極めて危険な指導者であり、彼の予測不可能性は狂気に近く、合理的な理由はないというものだ。安全で、豊かで、快適な日本の視点からするならば、まさにそう感じられるのだ。昨日の読売新聞は評論家の意見を書いている。
「多くの日本人は7月4日(米独立記念日)のスペースシャトル打ち上げに期待しながら就寝したが、朝になってテレビをつけたら、空を飛んでいたのは北朝鮮のミサイルだった。北朝鮮の指導者の馬鹿さ加減には言葉もない。頭がおかしくなったのではないか」。
 小泉首相は似たような見解を表明した。「その意図が何であれ、北朝鮮にとってこれらのミサイルを発射するメリットは何もない」、と。
 しかし、平壌から見ると世界はまったく違って見えるのだ。金正日は残酷な独裁者からも知れないが、狂人ではない。昨日のミサイル発射は北朝鮮とその指導者の不適合性だけでなく、主要国の不適合性を暴露している。
 北朝鮮が北日本の空を超えて長距離ミサイルを発射してからほぼ8年になる。それ以来、北朝鮮を囲む環境は劇的に変化した。あの国は破局的な飢饉を経験し、西側とのかつてない純粋な和解の一歩手前まで漕ぎ着けた。2000年に、金正日は韓国の金大中前大統領とも、クリントン米大統領の国務長官マドレーヌ・オルブライトとも、初めて握手を交わした。しかし、いわゆる「太陽政策」という寛大なかかわりかたはブッシュ大統領の当選によって突然の終焉を迎えた。
 ブッシュ大統領は有名な2002年の施政方針演説で北朝鮮を「悪の枢軸」の一味と呼んだ。1年後、金正日は「枢軸」の一員であるサダム・フセインが侵攻され、退位させられるのを目撃した。一方で、米国は北朝鮮が不法なウラン濃縮プログラムを実行し、核兵器製造能力を開発していると非難して、北朝鮮の現存する原子炉を買い取る約束を迫った。
 これに対する北朝鮮の反応は核不拡散条約からの離脱とプルトニウム生産の開始であり、すでに10数の核弾頭を製造したかも知れない。北朝鮮は直接米国としか協議しないと宣言している。これに対して、米国はそれは北朝鮮のわがままを認めることであり、あらゆる協議は多国間でなければならないと突っぱねている。中国、韓国、ロシア、日本を含むいわゆる六ヵ国協議が何回か開催されたが、北朝鮮は譲歩していない。そして次第に明らかになってきたことは、米国がどれほど強く直接協議という考えに反対しても、米国には厄介者の金氏に決定的な影響を及ぼすことはほとんどできないということだ。
 軍事力行使は論外である―すくなくとも現時点では―というのは、北朝鮮のミサイル攻撃が韓国に与え得る甚大な被害があるからだ。北朝鮮の唯一の同盟国である中国はこれまで北朝鮮に強力な圧力をかける選択をしていない。しかし、今年はじめ、米国は北朝鮮がマネーロンダリングと紙幣捏造をしていることを理由にマカオ銀行が北朝鮮と取引することをやめさせ、北朝鮮に圧力をかけることに成功した。
 理性的な見かたからするならば、ミサイル実験は米国の金融的な圧力に対するリベンジの域を出ていないのかも知れない(7月4日の米独立記念日とほとんど同時のスペースシャトル発射というタイミングに合わせたミサイル実験は米国へのダブルパンチのようにさえ思われる)。
 実験が北朝鮮の強力で自尊心の強い軍部―その支持なしに金氏の存続はあり得ない―を喜ばせることは疑いようもない。そして、さらには、実験は混乱と警戒を撒き散らすことによって金氏に利益を与え、彼の敵たちをたじろがさせている。
 実験はまた、世界にはほとんどなす術のないことも裏書している。昨日のショックウェーブが広がると、日本は「制裁」の音頭とりを始めた。制裁の内容は北朝鮮の官僚の訪日禁止と貨客船の6ヶ月入港禁止である。しかし、この貨客船は帰国する修学旅行生を乗せて停泊していることが判明し、結局、入港許可になった。
 これからの数日間、小泉政権は東京から平壌への銀行送金を停止させる措置をとるかも知れないが、送金は間接的なルートで可能になるだけの話である。米国は北朝鮮との商取引禁止措置に踏み切るかも知れないが、この措置には限界がある。何年も前に経済が破綻した国に経済的制裁を加えるのは容易なことではないからだ。
 出入港禁止などのような付帯的措置に対しては中国が確実に反対するだろう。国連安保理大使たちがこれからの数日間この問題を討議するだろうが、中国の態度がカギとなるだろう。しかし、北朝鮮のサイズの小ささ、極端な隔離、経済危機の深刻さを考えるならば、選択肢がほとんどないことは驚くほどである。
 おそらく、このことは昨日のミサイル実験が惹き起こしたパニックを説明してくれるかも知れない―それは、実験自体が脅威だということよりも、誰にもほとんど何をする手立てもないということだ。
 
◇◇◇◇以下、翻訳に添えられた岡本三夫氏の意見
 今朝 衛星放送で米国のABCテレビを観ていましたが 北朝鮮は「極東の平和を乱したことは非難されるべきだが 国際法にも国際条約にも違反はしたわけではない」という論評がありました。
 おしなべて 諸外国の報道では 北朝鮮のミサイル発射を一般的軍事演習の延長上に捉えているようで 「日本は騒ぎすぎだ」という論評もあります また ミサイル=核弾頭と連想する人も多いようですが これは短絡的です。
 深夜に一部のMLには送信した英『タイムズ』紙の冷静な分析の拙訳を再送しますが 米英日の3国が国連で同一行動をとり 中露と対立している中 米英のマスコミは比較的冷静なのに比べ 独り日本のマスコミのみが 政府と同調して国民
の感情を煽る結果の報道に流れていることこそ 私には大きな不安の種です。
 長く愛読してきた大新聞も 保守派の論客の「バッシング」 週刊誌上での執拗な攻撃 支局員暗殺などで ビビッてしまったのでしょうか。 最近は 社会の木鐸としての役割意識に乏しい紙面になってしまっているような印象をぬぐえません。上層部が戦後生まればかりになってしまったからだという理由だけでは説明できないと思います。
 憲法第9条改悪 教育基本法改悪 共謀罪法案の提出 国旗・国歌の「押し付け」 防衛庁の防衛省への格上げなどなど 戦争のできる国家への準備がなされているなかでの 北朝鮮によるミサイル発射は「奇貨」として政府に利用され 虚偽のナショナリズム 国防意識 敵愾心を煽っています。
 インターネットやMLで情報が交換できる時代ですから 「大本営発表」的な情報操作がアジア・太平洋戦争時代のように首尾よく行くとは思いませんが 大新聞や放送の影響は想像以上ですので 心してかからなければと気持を引き締めています。
◇◇◇以上、転載終わり◇◇◇

『The Times』の記事も、実のところ単に評論しているだけという面があり、その点では日本の大新聞の社説などとさほど変わりはない(転載させていただいておいて、岡本先生すみません)。しかし日本の大新聞とは、「煽るような口調であるかどうか」というところが違う。日本新聞、いやテレビや雑誌も含めたマスコミは、何かというとアクドイほどしつこい味付けにする(派手に派手に書き立てる)癖がある。その方が読者が喜ぶという判断なのだろうが、ニュースはドラマやバラエティー・ショーではない。受け手の方も、濃い味付けに慣らされてはいけない、とふと思った。


〈お知らせ〉
Under the Sun で「国防について」アンケート実施中。ご協力下さい!
http://utseqt.exblog.jp/2786092
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マスコミへ働きかけよう(付・地方新聞社リスト)

2006-07-04 00:17:32 | お知らせ・報告など

 マスコミは本当にダメだ、という声をよく聞く。確かに日本のマスコミは腰抜けになりつつあるけれども、まだ腐りきったわけではないと私は思い、「この状況だからこそ、マスメディアを叱咤激励しよう」「マスコミを乗っ取られるままにしておくな」等々、ぶつくさと呟いてきた。同じようなことを考えておられる方は、決して少なくないはずだ。ダメだと切り捨ててしまうには、あまりに惜しいのだから。

 マスコミは「公器」である。情報の受け手である私達のものなのだ。だから乗っ取られるままに指をくわえていることはない。励まし、応援しつつ、「もっともっと、我々が必要としている報道を」と要求し続けていきたい。(私もマスコミの片隅にいるけれども、フリーなので大きな組織に対しては「要求し続ける」立場になる)

 実際、共謀罪の問題や、ハムニダ薫さんが始められた「《安倍晋三、統一協会に祝電》をネットに広める」キャンペーンなどで、マスメディアにメールや電話で報道を要求された方も多いのではあるまいか。

 マスメディアといえばまず新聞だが、皆さん、「新聞」と聞いて何新聞を思い浮かべられるだろうか。多分、朝日・毎日・読売・産経――つまり「全国紙」が真っ先に来ると思うが、むろん全国紙だけが新聞というわけではなく、地方紙(※1)と呼ばれる新聞もたくさんある。そして東京など一部の大都市を除き、多くの市町村では全国紙よりも地方紙の方がある意味でメジャーな媒体でもある。一般家庭では、地方紙の方をとっている例が多いのだ。ホテルや飲食店などでも、全国紙のほかに必ずと言っていいほど地方紙も置かれている(時には地方紙だけという場合もある)。

※1/地方紙=複数の県を販売対象エリアとする「ブロック紙」のほか、主に1つの県を対象とする県紙、さらにはある県の一部を対象とするものなどの種類がある。

 ご承知の通り、地方紙はエリア外のニュースは一般に共同通信など通信社に頼っている。たとえば国会で何が審議されているとか、首相が記者会見でどう言ったといったことや、エリア外の事件などは、独自取材のニュースではない。だが、大きな社会問題については(その地方地方の色合いを出しつつ)独自に特集を組むこともあるし、地域内でおこなわれている運動に関してはむろん全国紙より詳しい。私達は全国紙だけでなく、地方紙にも働きかけていきたいと思う。

 全国の新聞社の住所・電話番号・ホームページアドレスは、日本新聞協会のサイトの「メディアリンク」というページに網羅されている(ちなみにこのページには、全国の放送社などもリストアップしてある)。ここを見ていただくのが一番だが、リストが詳細すぎて逆に一目ではわかりにくいので、主な地方紙の住所と電話番号を抜き書きしてみた(※2)。新聞社名をクリックしていただけば、その新聞社のサイトにリンクする。必要に応じて役立てていただければ幸いであるし、お入り用な部分、ご自分のブログにコピーしていただいてもかまわない(いちいち断っていただく必要はありません)。

※2/「主に」の特別な基準はない。ブロック紙に、いくつかの(私が読んだことがあるという程度の)県紙を加えただけである。これを叩き台にして、個々に追加してお使い下さい。

〈ブロック紙〉

北海道新聞社 〒060-8711 札幌市中央区大通西3-6/011(221)2111

河北新報社 〒980-8660 仙台市青葉区五橋1-2-28/022(211)1111

東京新聞社 〒108-8010 港区港南2-3-13/03(3471)2211

中日新聞社 〒460-8511 名古屋市中区三の丸1-6-1/052(201)8811

中国新聞社 〒730-8677 広島市中区土橋町7-1/082(236)2111

西日本新聞社 〒810-8721 福岡市中央区天神1-4-1/092(711)5555

(一部白抜きになっているのは単なるミステークなので気になさらずに。時間のある時に直します)

〈ブロック紙以外〉

室蘭民報社 〒051-8550 室蘭市本町1-3-16/0143(22)5121    釧路新聞社 〒085-8650 釧路市黒金町7-3/0154(22)1111     東奥日報社 〒030-0180 青森市第二問屋町3-1-89/017(739)1111      陸奥新報社 〒036-8356 弘前市下白銀町2-1/0172(34)3111      岩手日日新聞社 〒021-8686 一関市南新町60/0191(26)5114      山形新聞社 〒990-8550 山形市旅篭町2-5-12/023(622)5271     常陽新聞新社 〒300-0051 土浦市真鍋2-7-6/0298(21)1780    上毛新聞社 〒371-8666 前橋市古市町1-50-21/027(254)9911     埼玉新聞社 〒330-9090 さいたま市浦和区岸町6-12-11/048(862)3371     神奈川新聞社 〒231-8445 横浜市中区太田町2-23/045(227)1111      千葉日報社 〒260-0013 千葉市中央区中央4-14-10/043(222)9211      新潟日報社 〒950-1189 新潟市善久772-2/025(378)9111       北國新聞社 〒920-8588 金沢市香林坊2-5-1/076(263)2111      福井新聞社 〒910-8552 福井市大和田町56/0776(57)5111      静岡新聞社 〒422-8033 静岡市駿河区登呂3-1-1/054(284)8900       南信州新聞社 〒395-0152 飯田市育良町2-2-5/0265(22)3734      京都新聞社 〒604-8577 京都市中京区烏丸通夷川北入少将井町239/075(241)5430      神戸新聞社 〒650-8571 神戸市中央区東川崎町1-5-7/078(362)7100     奈良新聞社 〒630-8686 奈良市三条町606/0742(26)1331     山陽新聞社 〒700-8734 岡山市新屋敷町1-1-18/086(231)2210           山陰中央新報社 〒690-8668 松江市殿町383 山陰中央ビル内/0852(32)3440      高知新聞社 〒780-8572 高知市本町3-2-15/088(822)2111     長崎新聞社 〒852-8601 長崎市茂里町3-1/095(844)2111     熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市世安町172/096(361)3111     沖縄タイムス社 〒900-8678 那覇市おもろまち1-3-31/098(860)3000      琉球新報社 〒900-8525 那覇市天久905/098(865)5111

     

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緊急のお知らせ/5日9日「9条講演会」インターネット中継

2006-05-08 20:57:17 | お知らせ・報告など

明日5日9日、埼玉県さいたま市で『9条の会・埼玉講演会』が開催される。その模様が、インターネット上で音声中継されることになったというお知らせをもらった。皆さんにも広くお伝えしたい。

講演者/大江健三郎氏、加藤周一氏、澤地久枝氏

時間/午後6時~8時

中継/http://www.jca.apc.org/jca-net/live9/

 

 

 

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「共謀罪に反対する大集会」参加者500余名

2006-04-27 01:12:56 | お知らせ・報告など


昨日・26日、日本弁護士連合会(日弁連)が主催する「共謀罪に反対する大集会」に参加してきた。弁護士会館(東京・霞ヶ関)の講堂に集まった参加者は、500名余。ここを覗いてくださった方の中には私以外にも出席された方が何人もおられると思うが、そうでない方のために簡単なご報告をしておく。

〈野党3党が共闘を表明〉
会場には野党の国会議員8名が参集。「与党の共謀罪を廃案にすべく、3党が共闘する」と表明した。
民主党――菅直人・平岡秀夫・高山智司・千葉景子 各議員
社民党――福島みずほ・保坂展人 各議員
共産党――仁比聡平・赤嶺政賢 各議員

〈各団体、個人からの意見表明〉
グリーンピース・ジャパン事務局長、アムネスティ・インナショナル日本事務局長、全国労働組合総連合組織局長ら団体を代表する人々や、映画・音楽などの関係者らが、それぞれの立場から「なぜ共謀罪に反対するか」という意見を述べた。

〈発言の中から〉
いくつかの言葉をご紹介しておく。正確に伝えるためにはそれぞれの発言を要約して載せるべきだが、要約すると「全員、結論はほぼ同じ」になる。むしろ部分的ではあっても共謀罪を考える上で参考になる「言葉」をそのまま載せた方がよいだろうと判断した。再現した言葉はメモによるものなので、語尾などは違っていることをお断りしておく。

吉岡桂輔・日弁連副会長(開会挨拶より)
「犯罪というのは、すべて“被害”があって初めて犯罪と呼ばれるのだが、共謀罪には被害がない。しかも“犯罪に資する行為”を罰するというのだから、予備よりもはるかに対象範囲が広く、これは近代的法体系をくつがえすものである」

※共謀罪の与党修正案に対する日弁連会長の声明は下記

http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/060421.html

菅・民主党代表代行
「解釈に幅のある法律を作ると、どのようにでも適用できる。むろん凶悪な犯罪にはしっかりした対応が必要だが、必要な法律と、拡大解釈されうる法律とは区別しなければならない」

平岡・民主党議員
「我々は、与党案を抜本的に見直した修正案を作った。これは与党案の問題点を世の中の人達に広く見てもらおう、文書として示そうということで出したものである」

千葉・民主党議員
「与党はこのような法律を作ることばかり熱心で、人権を守る法律など全然作る気配もない。その流れに非常に危惧を覚えている」

仁比・共産党議員
「与党のルール破りの姿で、与党の反国家性が浮き彫りになった」

寺中誠・アムネスティ・インターナショナル日本事務局長
「現在でも、国によってはアムネスティの活動そのものが犯罪になる。たとえばネパールで私の友人が、政権に反対するデモを共謀した罪で逮捕されたといったこともある。世界を見渡せば監視し合う社会は珍しくないが、そういう社会では市民運動が真っ先に封じられてしまう」

森達也氏(映画監督)
「今の日本の流れは“民意”によるもので、ちゃんとした敵がいない。そのためレジスタンスしにくいのが大きな問題だと思う」

朴哲鉉氏(映画監督)
「私は、ひょっとすると日本の憲法には表現の自由を保障する条文がないのかと思いました(笑)。どこの国でも、国がおかしくなってくると、こういう法律が出てくるような気がする」

外山雄三氏(指揮者・作曲家)
「共謀罪というと、私は自分が子供だった頃の灯火管制を思い出す。隣組が見張っていて、“誰それの家で灯りが漏れている。あれはアメリカに通報しているに違いない”などと言っていた。またああいうことになるのか」(注/氏は1931年生まれ)

〈与党が連休前の強行採決を急ぐのは?〉
ということについて、保坂展人・社民党議員のおもしろい言葉があった。
「与党が28日の裁決強行にこだわっている理由は、たったひとつです。“連休があるから、みんな忘れてくれるだろう”」
問題意識が広まり、多少は報道もされ、強行採決に眉を顰める人達が大勢いたとしても、ゴールデン・ウイークで浮かれている間に忘れちゃうだろう、ということだ。そう思われているとすれば、我々はよほどバカにされきっているのである。う~ん、ますます頭に来た。

さて、明日は問題の28日――。
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本日の情報提供

2006-03-14 21:50:18 | お知らせ・報告など

このブログを訪れてくださる奇特な方への、ささやかな情報提供――

1)9条を守る意見広告

ペガサス・ブログ版で、新聞意見広告への支援を呼びかけておられる。お玉さんのところで応援のエントリが掲載されていたので、私もちょっと真似をしてみた(笑。うちのような過疎ブログで支援しても、どれだけ効果があるか疑問だが……まあ無いよりましということで)。意見広告は、ひとつの意思表示の方法。「手を変え品を変え、あらゆる方法を駆使して改憲を阻止したい」と考えている私としては、こういった運動にも自分の力のできる範囲で力添えしたいと思う。皆さん、貧者の一灯を!(貧者でないあなたは、富者の百灯でもむろんいいです。と言うより、おそらくさらにいいでしょう)

2)良心的な報道

私も隅っこに参加しているUnder the Sunに、「NHKの再放送は最高そう」という企画がある。メジャーなメディアの良心的報道を応援する意味も兼ねて、一見の価値ある番組を広く知らせていこうというもの。ときどき覗いて、興味を持った番組を観ていただければ……。

 

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お知らせ/辺野古における米兵の暴行事件

2006-02-08 01:48:19 | お知らせ・報告など

このところ、ひとさまからのメッセージの「お知らせ」が続く。別にさぼっているわけではないのだが、私が「ふと考えたこと」を書くよりも、こういうニュースを広く知らせた方が意義があると思うので……。

ジャーナリスト・近田洋一氏が、「沖縄版アブグレイブ事件・辺野古海上基地建設現場で起きた米兵による屈辱的犯罪行為に対する抗議とメディアの報道を」という呼びかけをおこなっている。

――以下、転載――
【初めて事件を知ったのは知人のジャーナリスト・森口豁(かつ)氏の次の発信です。
「信じられないようなことが辺野古で起きた。本土(広島)から辺野古の浜を訪ねた一人の青年が、3人の米兵に小突き回されたり、四つん這いにされたうえ、浜を断ち切る有刺鉄線に結わえつけられた平和を願うメッセージを取り除くよう強要されたという。1月22日午後7時頃のことだ。
 アピール(抗議文)と、基地反対協議会の平良夏芽さんからのメールを読むと、青年が受けたの心の傷の大きさと、沖縄米兵の占領者意識ののっぴきならない激しさをひしひしと感じる。
 二人のメールにはこうある(一部略)。
『今朝、弁護士と共に本人からの話を現場をたどりながら聴きました。1時間以上に渡って、こづき回され、他の人が書いてあった「普天間基地はアメリカに持って帰れ」というメッセージを四つん這い状態で消させられ(膝をつくと、背中を押され再び四つん這いにさせられたそうです)。またこれも他の人が結んでいた平和のメッセージリボンをはずさせられ、最後には、砂の上に「SORRY」と書かされた屈辱は、相当のものです』(平良さんのメール)

『今回、私が被った事件は絶対に許せないものです。私は沖縄のことを知らずに旅をしていたものです。那覇に立ち寄った時に辺野古に関連するチラシをもらいました。そして、辺野古まで来ました。辺野古に着き、辺野古の浜辺に有刺鉄線が引かれ、砂浜が基地に奪われているのを見てとてもショックでした。そして、それを知らない多くの人達に知って欲しいと思いました。その有刺鉄線には「基地は要らない」というたくさんの人達のメッセージや思いがリボンに書かれてしばってありました。米兵は私に対してそのリボンを引きちぎるように命令し、強要しました。私は多くの願いが込められたリボンを引きちぎる行為を許すことは出来ません。そして私自身がその行為を強要されたことに強い怒りを感じています。私は私が米兵にされたことを皆さんに訴えます。TVには写らない沖縄があるということを、沖縄の現状は60年続く戦争状態にあることを、日本中が戦争状態にあることを。このことを知らない多くの人達に知って欲しい。 沖縄は(日本に)返還されたと聞きました。しかし、私が見た沖縄はいまだに植民地状態にあります。こういう状態を多くの人々が知らなければとこのようなことが起こらないために』(Hさんのアピール)

 なんと不気味な事件だろう。米兵の憎悪の激しとその陰湿さ、執拗さは尋常ではない。イラクやアフガン体験が、彼らの精神を荒廃させ、人間性を喪失させているのだろうか。しかし例えどのような理由であれ、このような行為は絶対に許せることではない。 気になることが3つある。その一つは、今回もまた犯人が「3人」だったこと。95年の少女暴行事件も「3人」だった。他にも3人組による事件はあった。
「3人は社会の始まり」という。人間3人一緒なら理性を働かせる者が一人ぐらいはいるのが普通だ。ところがそうはならない。僕はそこに沖縄の闇の深さを感じる。二つ目は、アメリカ人、とりわけ兵士たちの対日意識の問題。彼らの心の中に「ブッシュと小泉」のような“従属関係”、つまり「日本人は何もかもアメリカに従うもの」だとする共通認識がめばえているのではないか、という点だ。だとすれば、日米同盟の悪しき終着点、というべきだろう。コトは深刻だ。 そして3つ目はマスコミの問題。今度の辺野古の事件を僕は沖縄からのメールでしか知ることができなかった。本土のマスコミでは報道されていないからだ。いったいなぜ報道しないのだろう(了)」

 僕は驚愕し、仲間に報告、現地と連絡を取り、次のことを確認しました。
①事件はフェンスのこちら側(民有地)で起きた。報じたのは沖縄2紙と地元放送局だけ②那覇防衛施設局は抗議文書の受け取りを拒否②米軍は「事件はなかった」と全面否定③所轄の名護署は告発の受け取りを拒否していたが、2月に入ってようやく受理④抗議行動は続いているいが本土メディアは依然無視の状態。

 僕はイラクのアブグレイブ刑務所で起きたレイプ・恐るべき屈辱的な暴力を想起します】
――転載終わり(簡単に事件を紹介するという趣旨から、一部割愛または文章の順序入れ替えをした。近田氏、森口氏には御容赦を乞う)――


私もメディアの片隅に棲息する者として、恥ずかしく思う。……いや、本土の住民として、ほとんど言葉を失って立ち尽くす。先日このブログで『沖縄は基地を拒絶する』という本を紹介した。その中に、「沖縄は日本の軍事基地なのだ」という一文があったことを思い出す。本土にとって、沖縄は治外法権の場所なのだろうか。陰の部分、見たくないものをいっしょくたに放り込んでおく、便利な開かずの間なのだろうか。

本土メディアは報道しない。……(その末端をはいずり回っている)私にそれを責める資格はないと言われればそれまでだけれども、巨大メディアには世界中の、そして日本の津々浦々のニュースが刻々と入る。それを取捨選択する過程において、この事件が軽く見過ごされてしまったのだ。ライブドアも結構、アメリカ産牛肉も結構。でも読者がワッと湧くような「大きな事件」に一斉にむらがる体質だけはそろそろ変えて欲しく、変えねばならず、そして変えるのは私たちである。

このちっぽけなブログを読んでくださる方に、私は訴える。メディアに対して、皆で「報道して欲しいこと」を突きつけよう。報道しなければ不買運動を起こすぐらいの意気込みで(私は発信する側でもあるので自分の立ち位置がビミョーに微妙なのだが、それはこのさい目をつぶっていただくとして)。国は国民のために存在し、政府は我々のために存在し(小泉首相とてわれわれの公僕、サーバントなのである!)、そして――国民、いや庶民の耳目となるのがメディアの使命なのだから。
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お知らせ/「もうひとつの戦争展」

2006-02-05 01:37:06 | お知らせ・報告など
「草の根メディア9条の会」で配信された「お知らせ」を転載する。

【きょうは、私も携わっている「平和のための戦争展」運動の分野で起きている由々しきうごきについてお伝えします。それは、私たちの「戦争展」に対抗するかたちではじまった「もうひとつの戦争展」をめぐるうごきです。事態はここまできているという意味で、気持ちを引き締めていきたいと思っております。
各方面に流していただくとともに、こうしたことがほかで起きていないかどうかもわかりましたらお教えいただきたいと思います。
なお、本日の『しんぶん赤旗』5面(国民運動のページ)に、「もうひとつの戦争展」に関する記事が掲載されました。あわせてお読みいただければ幸いです。

2002年の夏、愛知で「あいち・平和のための戦争展」の開催にぶつけるかたちで、同じ日程、同じ会場で開催され、全国的にも反響をよんだ「もうひとつの戦争展」が、その後も全国各地に、静かに広がっています。
昨年だけでも以下の通りです。
・7月21日(木)~22日(金)広島県広島市
・7月30日(土)~8月3日(水)福井県福井市
・8月4日(木)~7日(日)愛知県豊橋市
・8月5日(金)~7日(日)東京都世田谷区
・8月11日(木)~15日(月)長崎県長崎市
・8月11日(木)~16日(火)愛知県名古屋市
・8月12日(金)~16日(火)岡山県岡山市
・8月21日(日)~28日(月)静岡県掛川市
・9月7日(水)~13日(火)静岡県浜松市

この他にも埼玉県の川口市では「激動の明治・大正・昭和展」という名称で、かつての侵略戦争を美化する展示会が開かれています。また「新しい歴史教科書展」なるものもひらかれているとの話しも耳にしました。こうしたうごきは、放置しておけば広がりこそすれ、おさまることはないと思います。さらに見過ごせないのは、昨年12月16日(金)~18日(日)、兵庫県民会館2階大展示室で行われた「もうひとつの戦争展――靖国神社:移動遊就館――日露戦勝100周年・終戦60周年」と題した展示会を、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会が後援していることです。
この展示会は、チラシで「靖国神社・遊就館が、パネルになってやってくる」とうたい、内容としては、遊就館から借用した展示パネル35枚のほか、日露戦争のパネル20枚、天皇・皇后のサイパン慰霊・奉迎活動5枚が展示され、併設講演会では兵庫県近衛会会長などが話をするというものです。こうした内容の展示会を県や市、それぞれの教育委員会が後援したということで、現地の母親連絡会、小中学校の教職員組合、高校の教職員組合などが抗議し、後援の撤回を求めましたが、現時点では神戸市は後援の撤回を拒否しています。

これは重大な事態です。放置しておけば、必ずや全国的に波及する恐れさえあります。とくに私どもの埼玉では、「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長である高橋史郎氏を教育委員に迎え、その高橋氏が主宰する「師範塾」の理事長に就任するとのウワサさえある上田県知事のもとで、もしこうしたうごきがあれば、それこそ「我が意を得たり」として後援しかねない「条件」があります。黙過できない状況です。それでなくても、全体としていまこの国は、かつての侵略戦争を、やむをえなかった戦争、アジア解放の正義の戦争として描き出すなど歴史の偽造に大わらわです。「兵庫で起きたできごと」として見ているわけにはいきません。

神戸市や兵庫県などへの抗議・要請を行うとともに、私たちの「戦争展」をはじめとする平和のとりくみを、もっともっと大きく広げることが急がれています】(転載終わり)

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君が代の替え歌

2006-01-25 00:18:55 | お知らせ・報告など

「日の丸・君が代に対抗するネットワーク」のサイトに、「君が代」の替え歌が載っている。ご存知の方も多分多いだろうと思うが、ちょっとご紹介まで。

以下、引用――

発声は(ほぼ)そのまま、でも歌詞の意味をガラリと変えた君が代の替え歌

kiss me, girl, and your old one
a tip you need, it is years till you're near this
sound of the dead "will she know
she wants all to not really take
cold caves know moon is with whom mad and dead"

訳:

僕にキスしたら君のその古臭いジョークにも(サヨナラの)キスをしておやりよ
君に必要な忠告をあげよう 死者たちのこの声が君に届くまで何年もかかったんだよ
「国家ってのは本当に奪ってはならないものを欲しがるけど
そのことに気がつく日が来るんだろうか? 冷たい洞窟だって知ってるんだ (戦争で傷つき)気が狂ったり死んでしまった人たちをお月さまはいつも見てるってことを」

註:古臭いジョーク (old one)
 たとえば「南京大虐殺は無かった」とか、
 「鉄道や学校の建設など植民地にも良いことをしてあげた」とか、
 「従軍慰安婦は商行為」などの嘘八百。

――引用終わり

うまい!と単純に手を叩く。私にはとてもこんな替え歌を作れない。替え歌作りなどを単なる遊び、おふざけと見て眉をひそめる生真面目な人も世の中にはいるが、私はそういうセンスのある人にはどんどん作っていただきたいと思う。劇、踊り、映像、物語、詩、歌、……などのいわゆる芸術だけでなく、言葉遊びめいた表現も立派な意思表示の手段になりうるのだから。「このごろ都にはやるもの……」(近頃、だったかも知れない)という落書は、むろんそれで世の中を動かすほどの力は持てなかったけれども、読んだ人を面白がらせながら、ふと何かを考えさせるぐらいの働きはした……のではないか。
 

コメント (2)
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