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今回は2019年10月31日から運行が開始された横浜市臨海部を走る新たな路線「ピアライン」を早速撮影してきましたので紹介します。
ここは
桜木町駅です。
この度、横浜市のみなとみらいエリアにて「ヨコハマ ハンマーヘッド プロジェクト」として整備が進められていた「横浜ハンマーヘッド」が2019年10月31日に開業しました。
この「横浜ハンマーヘッド」は新港地区に新設される新客船ターミナル「新港ふ頭客船ターミナル」を中核とした複合施設で、客船ターミナルのほかに食がテーマの商業施設「ハンマーヘッド SHOP&RESTAURANT」や滞在型リゾートホテル「インターコンチネンタル横浜Pier 8」などが入居しています。
この「横浜ハンマーヘッド」の開業に合わせ同施設や大さん橋客船ターミナルと桜木町駅を結ぶバス路線「ピアライン」が運行される事になりました。
そんな「ピアライン」は観光スポット周遊バス「あかいくつ」やパシフィコ横浜行きのバスが利用している4番乗り場から発車します。
こちらが桜木町駅4番乗り場のバス停です。
駅の改札口から一番近く利便性が高い乗り場となっています。
バス停の表記類も「ピアライン」のロゴなどが入った特注仕様となっていました。
また、当乗り場は前記の通り「ピアライン」の他に「あかいくつ」なども使用している為、系統毎に乗車待ち列を分ける整列乗車が実施されていますがそれを知らせる看板についてもロゴ入りの新しい物に変わっていました。
乗り場には「ピアライン」運行開始を知らせる専用の看板が設置されていました。
ここで、「ピアライン」の概要を軽く紹介していきたいと思います。
「ピアライン」は桜木町駅からワールドポーターズや国際橋・カップヌードルミュージアムなどを通ってハンマーヘッドに向かう路線です。
なお、日中時間帯は運行経路が異なり大さん橋客船ターミナルや日本大通り駅県庁前などを経由する循環便となります。
時刻表も見ておきましょう…
時間帯によって2〜3分程度の差はありますが、基本的には平日と土休日で大きくダイヤが変わる事はなく本数も同一となっています。
桜木町駅前の始発は7時00分で終発は22時42分です。
基本的には20分間隔での運行となっていますが、朝や夕方のラッシュ時には15分や12分間隔になります。
そのうち、10時10分発から16時42分発までの21便は大さん橋客船ターミナルに立ち寄る循環便となっています。
また、運行開始日である10月31日から新港ふ頭客船ターミナル第1船入港日である11月4日までの5日間は「開通記念」として運賃が無料になっていました。
なお、運賃無料期間中に運行する日中の循環便に関しては警察本部前、横浜税関前、日本大通り駅県庁前、本町1丁目、本町4丁目のバス停には停車しないという特殊な運行形態がとられていました。
そんな「ピアライン」に乗車してハンマーヘッドに移動します。
「ピアライン」という名前は愛称などではなくれっきとした路線名称なので、車内に設置されているLCDで通常は「7系統」などと数字が入る系統名部分も「ピアライン系統」という風な表示となっています。
この辺は「ぶらり観光SAN路線」などと同じですね…
(正式には281系統という系統番号が割り振られているみたいですが、旅客案内などでは使用されていません。)
ちなみに「ピアライン」の路線名称の由来は「ふ頭」の英語表記なんだそうです。
バスは桜木町駅を出ると道なりに進み桜木町駅入口交差点を左折し馬車道駅前を通過します。
その先、右左折を繰り返し本町四丁目交差点から万国橋通りに入ります。
そして横浜第二合同庁舎を横目に運河を越える万国橋を通ります。
万国橋の先にある万国橋交差点からは往路と復路で運行経路が分かれていて、復路の横浜ハンマーヘッド発の便は万国橋通りをひたすら走る経路となっていますが、往路の桜木町駅発の便は横浜ワールドポーターズの周りをぐるっと囲むように走っていきます。
と、言うことで万国橋交差点を左折し一旦万国橋通りに別れを告げワールドポーターズを周りを走っていきます。
その先のカップヌードルパーク入口交差点で右折した後にサークルウォーク交差点を左折し万国橋通りに復帰しました。
そして万国橋通りを少し走ると終点はすぐそこ…
桜木町駅を発車して約15分で目的地の
ハンマーヘッドに到着しました。
開業して間もない商業施設ということで、私も館内に入り色々と物色してみましたが従来の典型的な商業施設にはないような個性的な店舗が集まっていて中々に面白い施設となっていました。
また、施設入口に設置されている看板には交通アクセスとして「ピアライン」のことがイラストやQRコード入りで書かれていました。
こちらがハンマーヘッドのバス停です。
横浜ハンマーヘッドの施設に隣接して新たに建設されたバス乗り場で、乗り場と降車場が対面になるように分かれている構造となっています。
まずは乗り場から紹介します。
全部で5バース分用意されていて各バースにはそれぞれ数字が振られていますが、現時点でバス停として使用されているのは「ピアライン」が使用している1番乗り場のみとなっています。
そして、こちらが洒落たデザインの乗り場です
横浜ハンマーヘッドの施設外観にも使用されている鉄骨を利用したガラス張りのバス停となっています。
バス停上部には「桜木町駅行き」と書かれた英字付き看板が設置されています。
客船ターミナルの最寄りバス停ということで、クルーズ船で横浜に訪れた外国人旅行客向けなどでしょうか…
ガラス部分には時刻表や「ピアライン」の運行経路図、運賃などの案内が掲示されていました。
また、後ほど紹介しますが車両のデザインとなっている水玉模様の絵が掲示されています。
先ほど、「バス停として」は1番乗り場のみが使用されているという風に紹介しましたが、この様に紹介したのには理由があります。
実は4番乗り場がタクシー乗り場として使用されているのですが、こちらは通常のタクシー乗り場ではなく次世代タクシー配車アプリMOV(モブ)を利用した際にタクシーに乗車するためのMOV(モブ)専用のタクシー乗り場なんです。
愛称は「MOV STATION」で乗り場にもその旨の表記があります。
また、5番乗り場は「ピアライン」の待機場に使用されていることが殆どなので実質的に使用されていないのは2.3番乗り場の2ヶ所となります。
そして、こちらが乗り場の向かい側にひっそり設けられている降車場です。
バス停らしい看板などは一切なく路面部分に「バス降車場」と描かれているだけという乗り場との圧倒的な設備の差を感じる降車場となっています
降車場の先は行き止まりになっているので、「ハンマーヘッド」の隣にある転回場で転回して乗り場に向かう形で運行されています。
ここからは「ピアライン」で使用されている車両を紹介します。
こちらが「ピアライン」の運行開始に伴いラッピング化された浅間町営業所所属の【6-3468号車】です。
2016年に導入されて以来、浅間町営業所管内の各路線で一般車両として運用されていましたが2019年10月頃にラッピング化され「ピアライン」で運用されるようになりました。
車体には「横浜ベイシティ交通マップ」などの制作元である「NDC グラフィックス」の中川氏による青色を基調としたラッピングが施されています。
また、上手い具合にラッピングに溶け込むように車両の側面と背面には制作者名が表記されています。
非公式側からも撮影しておきます。
横浜の海と空をイメージしたブルーのデザインが非常に目立ちますね…
ちなみに「水玉模様」とよく称されますが、実のところは水玉ではなく大きさの異なるドットの連なりらしく横浜の街と人とを繋ぎながら横浜の魅力を縫うように走る「ピアライン」をイメージしたデザインなんだそうです。
また、後部座席部分の窓ガラスにもラッピングが施されていますが、当該部分には特殊な加工が施された穴の開いた素材が使用されているので車内から横浜の景色を見る事が出来るようになっています。
察しの良い方は既にお気付きかもしれませんが、同じく中川氏がデザインした2018年11月から桜木町駅と大さん橋や大黒ふ頭などの港を結ぶ客船クルーズ送迎シャトルバスとして運行されている黄色ラッピングの専用車とシリーズ化されています。
運が良ければ大さん橋などでイエロードットの客船クルーズ送迎シャトルバスとブルードットの「ピアライン」の兄弟車並びを見る事が出来るかもしれませんね…
そして、こちらが滝頭営業所所属の【6-3454号車】です。
「ピアライン」は浅間町営業所と滝頭営業所の共管で両営業所には「ピアライン」専用車が数台ずつ配属されています。
そのほかにも、「ピアライン」では専用車のほかに2019年10月から神奈川県初の燃料電池バスとして運行されている滝頭営業所所属の【9-6301号車】が運用されているほか、多客時やダイヤ乱れ時などには一般車両が運用される事があります。
降車場の先にある転回場で転回している姿や…
100年以上前に建立された歴史的な建造物であり2018年には土木遺産に認定された大型港湾荷役機械「ハンマーヘッドクレーン」、客船ターミナルなどと専用車を絡めて記録しておきます。
ついでに撮影出来たので紹介しますが、実は2019年11月1日から京浜急行バスが運行するリムジンバス「羽田空港⇔山下公園・みなとみらい地区・赤レンガ倉庫線」も横浜ハンマーヘッドに乗り入れるようになりました。
バス停名は「インターコンチネンタル横浜 Pier8」で、ホテルの玄関前が乗降場所となっています。
なお、ドア横に掲示されているサボは未更新のようで同日に新設された「国際橋・カップヌードルミュージアム前」バス停と合わせて未表記となっていました。
乗り入れが終了となった「桜木町駅」表記はシールで消されていましたが…汗
以上、「ピアライン」運行開始でした!!