三丁目の夕日の乗車記

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東海道新幹線700系のぞみ408号乗車記

2020-03-31 18:00:00 | JR
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は2020年3月1日をもって東海道新幹線管内から引退した700系に乗車してきましたので紹介します。
ここは新大阪駅です。日時は2020年2月19日の夕方17時20分…

平日夕ラッシュ時間帯前ということもあり、新大阪の駅前は多くの人や車が行き交っています。
そんな時間帯に新大阪駅にやって来た理由は他でもありません。

2020年3月1日をもって東海道新幹線管内から引退する700系に乗車する為にやってきた訳です。新幹線車両700系は1999年3月から東海道・山陽新幹線で運用されている車両で、登場以来「のぞみ」や「ひかり」といった速達列車に充当されてきました。
その後、後継車両であるN700系の増備に伴い2013年頃から廃車が進み2020年3月1日をもって東海道新幹線管内から引退することになりました。
なお、既に定期運用は2019年12月1日の「こだま636号」で終了していて、2020年3月の引退までは臨時列車や団体専用列車に充当されていました。
ちなみに2020年3月1日以降も山陽新幹線内では「ひかりレールスター」や「こだま」として運行されています。
改札口付近に設置されている電光掲示板を見てみると乗車する「のぞみ」408号が既に表示されていました。今回、乗車する「のぞみ」408号は始発駅である新大阪を18時56分に発車する列車で、終点の東京には21時30分に到着する予定です。ちなみに「のぞみ」408号の3分前には同じ新大阪始発の「のぞみ」252号の運行があり、続行する形で終点の東京まで向かうことになります。改札口内に入り土産物屋や弁当屋を色々物色した後に、「のぞみ」408号が発車する26番線に向かいます…
エスカレーターに乗って25.26番線ホーム上にやって来ました。ホーム上は引退直前の700系を一目見ようと駆けつけた人や、東京方面に帰る家族連れやビジネス利用と見られるサラリーマンなどの利用者達で混雑とした状況となっています。
先に26番線から発車する18時40分発の「のぞみ」48号を見送ります…
こちらは博多始発の定期列車ですね。そして、「のぞみ」48号が発車するとホーム上の発車標の表示が切り替わり、乗車する「のぞみ」408号が最上段に表示されました。乗車位置の上に設置されている乗車口案内機の表示も記録しておきます。

暫くするとホーム上の発車標に接近表示が現れ、接近放送が流れました。そして、18時42分に乗車する「のぞみ」408号に充当される700系が26番線に入線してきました。

JR東海所有の700系が「のぞみ」東京行きとして新大阪駅のホームに滑りこんでくる姿はこれにて見納めとなります…

見慣れている光景ではあるので、何とも700系が東海道新幹線から引退するということに実感がわきませんが…

回送列車として新大阪駅に到着すると、「乙女の祈り」が鳴りながらホームドアが開いた後に車両側のドアが開き乗車扱いが始まりました。

直ぐには乗車せずに引退前の記録として700系のロゴや方向幕などを撮影していきます。実は今回乗車するJR東海所有の700系(C53編成)には引退記念装飾が施されていて、ヘッドマークとサイドステッカーが車体の指定箇所に掲出されています。
本当は停車時間のうちにそれらも撮影しておきたかったのですが、引退を惜しむファンらで先頭車両付近のホーム上は大変な混雑となっていて撮影が困難な状況だったので、新大阪駅で撮影することを諦め終点の東京駅到着後に撮影することにしました。と、言うことで乗車口から700系に乗車して車内の様子などを見ていきます…

こちらが700系の車内です。座席は明るい色調の水色で、座席背面にテーブルが設置されたリクライニングシートです。座席は3+2の5列配置で、これはN700系などとも変わりません。また、各車両両端の座席にはコンセントと縦長のテーブルが設置されています。

車端部の様子なども撮影しておきます。

各車両の車端部にはそれぞれ旅客案内用のLED表示機が設置されていて、列車案内や通過駅案内などが流れています。
取材時はニュース情報も流れていましたが、取材後の2020年3月13日をもってJR東海提供のニューステロップは終了してしまいました…

デッキ部分に掲出されている「車内のご案内」も記録しておきます。700系は国内でも数少ない喫煙車が存在する車両で、グリーン車の10号車と普通車の15.16号車の車内では煙草を吸うことが出来ます。車内に掲出されている夜でも富士山を見る事が出来る写真を横目に自席へと戻ります。こういう時に指定席だと停車時間のうちでも安心して車内探索が出来るので良いですね。
もちろん、迷惑にならない程度に留めなければなりませんが…
そんな感じで撮影していると発車時刻になり、18時57分に定刻通り新大阪を発車しました。

終点の東京駅までの約2時間半の引退直前の700系による小旅行が始まりました。

新大阪駅発車時点では乗車している14号車は約6割程度の乗車率となっていました。

車内を軽く見回してみるとスーツ姿のサラリーマンの方が殆どで、700系目的で乗車されている鉄道ファンの方々は各号車数名見かける程度に留まっていました。

恐らく、東海道新幹線から700系が引退する2020年3月1日までまだ日があるという事や、平日の夜間帯で趣味目的で乗車することが難しいという点などもあると思います。

ある意味、ビジネス利用が多い平日夜間帯の「いつもの風景」を見る事が出来たので良かったですが…

そして休む間もなく新大阪を発車してから14分後の19時11分に最初の途中停車駅である京都に到着しました。

京都でも10名以上の方が乗車されて、車内は8割ほどの乗車率となりました。

また、京都で降車されている方を1〜2名ほど見かけました。
700系との別れを惜しむファンの方でしょうか。
もしかしたら、山陽新幹線新大阪止まりの列車から乗り継ぎで利用されていた方かもしれませんが…

そして、19時13分に定刻通り京都を発車しました。

京都駅を発車すると車内販売員によるラストラン記念商品についての車内放送が流れました。

と、言うのも東海道新幹線の車内販売では2020年1月上旬から2020年3月中旬頃にかけて「ありがとう東海道新幹線700系」引退記念商品が販売されていました。

商品のラインナップは多岐に渡り、全6種類の「ありがとう東海道新幹線700系記念カード」が1枚付いた「ありがとう東海道新幹線700系」記念弁当や700系をデザインしたカップで提供されるホットコーヒー、「ありがとう東海道新幹線700系」記念ラベル・ボトルとなったサッポロビールや静岡茶、クッキーチョコやドーナツ棒などです。

また、これらの700系オリジナルグッズは車内販売のほかに駅の売店などでも販売されていて700系入線前の時間などにはオリジナルグッズを求める人で行列が出来ていた姿も見る事が出来ました。

そんな700系新幹線に乗りながら過去の思い出などを思い返しながら過ごしているとあっという間に時が過ぎ、京都を発車してから約35分後の19時48分には名古屋に到着しました。

名古屋では約2割の乗客が降車しましたが、それを超える乗車があり車内は殆どの座席が埋まりました。

そして19時49分に名古屋を発車し、東海道本線の313系や名鉄のミュースカイなどを横目に見ながら東京方面へと向かって走行していきます…

ちなみに名古屋から乗車された乗客達も殆どがビジネス利用と見られる方々で、わざわざ700系充当列車を狙って乗車されている訳ではなさそうです。
(喫煙車狙いの方はいるかもしれませんが)

まだ引退まで日時があるせいでしょうか…

実は…の話をすると、元々東海道新幹線700系引退予定の日は2020年3月1日ではなく2020年3月8日でした。

3月8日には「ありがとう東海道新幹線700系」のぞみ号と題して臨時「のぞみ」315号が東京9時47分発で新大阪まで運行される予定でした。
また、同列車の運行に伴い始発駅である東京駅では「ありがとう東海道新幹線700系」出発式が、終着駅である新大阪駅では「ありがとう東海道新幹線700系」引退式が行われ各停車駅では臨時「のぞみ」315号に向かってJR東海社員の方による最終走行列車のお見送りが実施される予定でした。

ですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐために2020年3月8日に運行が予定されていた臨時「のぞみ」315号は運休される事になり、東京駅での出発式並びに新大阪駅での引退式と社員の方による各停車駅におけるお見送りも中止となりました。

これにより、東海道新幹線700系の最終走行日は7日前の2020年3月1日となり、新大阪8時23分発の団体臨時列車が東海道新幹線700系にとって最後の営業運転「ラストラン」となりました。

残念ではありますが、こればかりは仕方がないことです。

ちなみに3月8日に運行が予定されていた臨時「のぞみ」315号の車内で配布が予定されていた乗車記念品に関しては、当該列車の予約をしていた方全員に後日引き渡される事になりました。

そんな700系による小旅行を味わいながら乗ること約1時間…

あっという間に静岡県を抜け、20時56分に小田原を通過した直後に新横浜まであと14分で到着する旨の放送があり、21時11分に定刻通り新横浜に到着しました。

新横浜では約20名ほどが降車しました。

新横浜を発車し、21時23分に続いて品川に到着しました。

品川では約10名ほどが降車しました。

品川を発車し山手線や京浜東北線と並走しながら走り、21時30分に終点の東京に到着しました。
降車すると列車の行先表示は既に回送に切り替わっていました。新大阪駅で撮影できなかった引退記念装飾を撮影する為に先頭車部分へと向かいます…新大阪駅並みではないものの、東京駅のホーム上も別れを惜しむファンで混雑していて列車の到着前から並ばれている方々がいらっしゃったので、その方々の撮影が終わったあとに何とか後方から撮影します…こちらがヘッドマークです。
1号車と16号車の2ヶ所に装飾が施されています。700系の後継車両であるN700系との並びなども撮影しました。

そして、こちらがサイドステッカーです。
1.5.9.15.16号車の5ヶ所に装飾が施されています。
ヘッドマークもですが、幻となった2020年3月8日のラストランに関する記載が有ります。























中間車に施されているサイドステッカーや700系ロゴ、発車標や駅名標などと絡めて時間のある限り撮影してきました。








そして21時47分に車両基地に向かって回送列車として東京駅を後にしていきました。

引退前の東海道新幹線700系「のぞみ」408号に乗車するという目的は達成出来ましたし、時間も無かったので回送列車の発車を見送って私も改札口に向かうことに…以上、東海道新幹線700系のぞみ408号乗車記でした!!

快速「あいづ4号」乗車記

2020-03-29 20:30:00 | JR
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回はJR東日本磐越西線の会津若松〜郡山間に導入された指定席着席サービスの
快速「あいづ」
に早速乗車してきましたので紹介します。
ここは会津若松駅です。今回、乗車する快速「あいづ」の指定席は2020年3月14日にサービスが始まった磐越西線指定席着席サービスで、磐越西線会津若松〜郡山駅間を走行する快速列車3往復のうち郡山方先頭車両の半室が対象となっています。(他の号車は自由席として運行)
指定席料金は一律530円(閑散期は330円)で、指定席券は他の列車と同じように「えきねっと」や駅の窓口、指定席券売機などで購入することが出来ます。

そんな快速「あいづ」の会津若松発2本目の便である14時13分発の快速「あいづ4号」郡山行きに乗車します。
現在の時刻は12時50分です。
快速「あいづ4号」の発車時刻まであと1時間以上有りますが、午前中の1往復の運用を終えた車両が会津若松駅横にある留置線に止まっているとの事なので入場券を購入して駅構内に入ってみることにしました。

改札口と只見線が発着する4.5番線を結ぶ跨線橋を通り、留置線が見えるホームに向かいます…

こちらが快速「あいづ」に使用される
E721系0番台
です。4両編成のうち郡山方の先頭車両の一部が今回の指定席着席サービス導入に伴い改造されリクライニングシートなどが整備されました。

こちらが指定席部分の外観です。他の号車(自由席車)と差異をつけるために、指定席部分は桜が随所に散らばめられたピンク色を基調としたデザインに変更されています。また、ドア横には「指定席」と表記されているほか、側面の帯部分にも「指定席」と「RESERVED」の2つが大きく表記されています。他にも色々紹介したい事は有るのですが、それはまた後ほど紹介していきます…

改札口から出て私用を済ませた後に駅の七日町方にある踏切までやって来ました。
踏切から見える場所にある引き上げ線には先程の留置線から移動したE721系4両が停車していました。
暫くすると会津田島発の会津鉄道の車両がやって来ました。そんな会津鉄道線の車両と並走する形でE721系も動き始めました…普段は滅多に見る事が出来ない並びです。

そして、踏切を通過し駅構内の留置線に戻っていきます。指定席部分のラッピングも改めて撮影しておきます。列車はこの後、駅の郡山方にある入換線で再び方向転換を行い乗車扱いを行う1番線に入線します。

快速「あいづ」に乗車するために駅の改札口に戻ってきました。

発車標を見てみると、乗車する快速「あいづ4号」が表示されていました。2段目部分には指定席に関する案内がスクロールで表示されています。快速「あいづ4号」は改札口に直結している1番線から発車します。

改札口を出たところには快速「あいづ」の運行開始を祝う掲示が出されていました。

指定席部分がある郡山方先頭車に掲出されている快速「あいづ」専用のヘッドマークも描かれています。そんな掲示を横目に1番線ホームへと向かいます…

1番線ホーム上で列車の入線を待ちます…

そして発車時刻の29分前である13時44分に乗車する快速「あいづ4号」に充当されるE721系4両が入線してきました。

当日はP-12+P-42の2本を繋げた4両編成でした。指定席化改造はP-12の1編成のみに実施されているため専属で運用されています。ちなみに会津若松を朝に発車する「あいづ2号」と郡山を夜に発車する「あいづ5号」のみ2両編成で運行されるので、他編成と連結せずにP-12編成のみで運用されます。入線直後から既に乗車扱いは始まっていますが、まだ時間があるのでホーム上で色々撮影しておきます…





跨線橋を通って2.3番線ホームへとやって来ました。駅名標や…ホーム上に展示されている会津流しかんしょ祭りの山車(?)と絡めて記録しておきます。
また、快速「あいづ」専用ヘッドマークも合わせて撮影しておきます。

車外の撮影を終え1番線に戻ってきました。
ドア横にあるボタンを押してドアを開け、車内に入ります…
車内は1車両の約半分が画像のように「指定席」と書かれた表示のある大きな壁によって仕切られています。

そして、こちらが大きな壁によって仕切られた指定席部分です。計14席分の座席が2+2の4列で配置されています。
最後列(郡山発の場合は最前列)のみ1+1の2列配置となっていて、そのうち1席には車椅子固定ベルトが設置されています。また、荷棚部分には座席番号を示す案内が掲示されています。指定席部分横には車椅子対応の大型トイレが設置されています。
ちなみに指定席部分以外の自由席部分は従来通りセミクロスシートとなっています。
そんな感じで車内の撮影を終え、指定された座席に着席します。
肘掛部分にテーブルが内蔵されているリクライニングシートで暖色系のデザインとなっています。
コンセントは設置されていません。
車内では地域と連携した会津の魅力発信が行われていて、座席の背面ポケットには会津エリアの観光パンフレットが用意されています。
また、指定席部分の中吊り広告は会津若松観光ビューローによる観光案内ポスターが集中的に掲出されていました。

座席に座って発車時刻を待っていると、発車前の自動放送が流れてきました。
自動放送では「快速あいづ郡山行き」ではなく「快速郡山行き」と放送していたほか、指定席に関する案内が有りませんでした。

その後、自動放送に付け加える形で指定席に関する案内放送や会津若松駅発車後に検札を行う旨の車掌による手動放送を実施していました。

そして待つこと約10分…

14時13分に定刻通り会津若松を発車しました。
郡山までの約1時間の小旅行の始まりです。

会津若松駅発車時点では指定席部分には定員が14名のところ10名が乗車していました。
また、他の自由席部分に関しても座席が半分ほど埋まるぐらいの乗車率となっていました。

会津若松駅を発車すると喜多方・新津方面へと伸びる同じ磐越西線の線路と分かれ郡山方面へと進んでいきます。
スイッチバック駅らしい光景ですね…

右手に磐梯山を眺めながら直線区間を走り、14時17分に最初の通過駅である広田を通過しました。

広田駅を通過すると同時に指定席部分に車掌の方がやって来て、指定席部分に着席する全員を対象に検札が始まりました。

予め購入してある指定席券を車掌に提出すると、入鋏済みの証としてスタンプが押されました。

その後、列車は右に大きくカーブし14時20分に東長原を通過しました。

この先、東長原から翁島までの2駅間は急勾配を避けるためにクネクネとしたカーブが続く線形となっています。

そんな特殊な区間をゆっくりと走行し、14時26分に最初の停車駅である磐梯町に到着しました。

磐梯町では乗降がなく、14時26分にそのまま磐梯町を発車しました。

磐梯町を発車してからも引き続きカーブが多い区間を走行していきます…

磐梯山を左右に見ながら走り、14時32分に一線スルー構造となっている更科信号場を通過しました。
更科信号場では郡山13時47分発の快速会津若松行きとすれ違いました。

更科信号場を通過して程なくすると、車掌による磐越西線の沿線に関する手動放送があり、「左手に見える山は磐梯山です。磐梯山は・・・」のような磐梯山に関する案内が放送されました。

指定席を利用している乗客達も左手に見える磐梯山を眺めながら放送を聞いていました。
ささやかな旅情感を感じました。

そして14時37分に翁島を通過しました。

翁島を通過すると先程のカーブ多発区間とはうってかわって、綺麗な直線区間を走行し14時41分に猪苗代に到着しました。
猪苗代では1名の乗車があり、指定席部分の乗客数は計11名となりました。
平日日中の列車でこれだけの利用があれば充分だと思います。

ちなみに快速「あいづ」には乗車専用駅や降車専用駅は設定されていないので、停車するどの駅でも乗降車する事が出来ます。

そして14時41分に猪苗代を発車しました。

次の停車駅は約20km先の磐梯熱海です。

列車は猪苗代町の町内を順調に走行していき、14時44分に川桁を通過しました。

通過後、磐越自動車道の下をくぐり爆速しながら14時46分に続いて関都を通過しました。

線路は猪苗代湖に接近していき、関都駅通過から約1分後の14時47分に臨時駅である猪苗代湖畔駅を通過しました。

猪苗代湖畔駅は名前通り猪苗代湖に最も近い駅で、志田浜海水浴場のそばに有ります。
なお、臨時駅な上に現在は休止されているので定期列車が停車する事は有りません。

駅通過前後では道路・森林越しではありますが、猪苗代湖の姿を見ることが出来ました。

その後、会津若松駅を発車してから初となる小坂山トンネルを抜けて14時49分に上戸を通過しました。

猪苗代の辺りから上戸までは高い速度を維持していましたが、上戸からは再びカーブ区間に入るため速度を落としながら走行していきます。

途中、14時50分に沼上信号場を通過しながら走り14時55分に中山宿を通過しました。

中山宿は元々スイッチバック式の駅で、勾配型スイッチバックであった旧駅跡は鉄道遺産として観光用に整備されています。

そんな旧駅跡を横目に通過し、国道49号沿いを走行していきます。

そして15時1分に磐梯熱海に到着しました。
磐梯熱海では乗降がなく、15時2分にそのまま発車しました。

磐梯熱海駅を発車すると、この先の途中駅で下り列車との行き違いのため停車する旨の車掌による手動放送が流れ…

15時6分に対抗列車との行き違いの為、安子ヶ島に停車しました。
乗車している快速「あいづ4号」が到着すると同時に、郡山14時53分発の普通会津若松行きも到着し列車の行き違いを行いました。

15時6分に発車し、直線区間を高い速度で走行していきます。

そして15時10分に喜久田に到着しました。
喜久田でも乗降はなく15時10分にそのまま発車しました。

郡山までの小旅行もあと少しです…

喜久田を発車し工業地帯を横目に郡山市内を走行していきます。 

その後も住宅街の中を走り、15時15分に最後の途中停車駅である郡山富田に到着しました。
郡山富田は2017年4月1日に開業した郡山市による請願駅で、開業時から快速列車を含む全ての定期列車が停車しています。
そんな郡山富田でも乗降はなく、指定席部分の乗客数は11名で確定しました。
また、喜久田同様に郡山富田では自由席部分への乗車が多く立席が目立つ状況となっていました。

そして15時15分に郡山富田を発車しました。
次の停車駅は終点の郡山です。

終点到着前の自動放送が流れた後に、車掌による手動放送が入り郡山駅での時刻付きの各方面乗り換え列車が放送されました。

そして左手に見えてきた東北新幹線や東北本線、磐越東線と合流し15時19分に終点の郡山に到着しました。
乗車していた11名の乗客が降車すると、折返し列車として充当するための車内整理が始まりました。

郡山駅到着後は折返し15時45分発の快速「あいづ3号」会津若松行きとなります。

発車標と快速「あいづ」の専用ヘッドマークなどを絡めて色々撮影します…


行先表示機の表示も既に会津若松行きに変更されていました。

また、指定席部分の座席の向きも進行方向に合わせて変更されていました。まだ折返しの発車時間まで時間が有るので、乗継連絡橋を通り2.3.4番線ホームに向かいます…

東北本線や水郡線のホームである2.3.4番線へとやって来ました。快速「あいづ」専用ヘッドマークや指定席装飾などを撮影していきます。東急電鉄の「Qシート」や京阪電鉄の「プレミアムカー」などは車両全体を大胆にラッピングしていますが、それに比べて快速「あいづ」は控えめなデザインとなっています。
だとしても、充分目立っているのでこの位でも良いのかなぁという気もしますが…そんな指定席部分も改めて撮影しておきます。今後、東北エリアでこの一部指定席の列車が拡大していくのか気になる所です。

2番線に停車している701系との並びなども記録しておきます。

快速「あいづ」に乗車するという目的は達成出来ましたし、時間も無かったのでそのまま改札口に向かうことに…

一応、地下通路に設置されている発車標に関しても記録しておきます。

ちなみに郡山10時41分発の快速「あいづ1号」のみ2番線から発車するダイヤとなっていますので、乗車時は注意が必要です。

今回、初めてJR東日本が運行する快速「あいづ」に乗車してみましたが、乗車率含め今後の動向が気になる列車でした。以上、快速「あいづ4号」乗車記でした!!


会津若松駅に乗り入れる新顔たち

2020-03-27 18:00:00 | JR
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は会津若松駅に乗り入れる新顔たちを撮影してきましたので紹介します。
ここは会津若松駅です。磐越西線と只見線が乗り入れる会津地方最大の主要駅で、只見線経由で会津鉄道線の車両も顔を見せます。
この度、ここ会津若松駅を発着する各線に新型車両が導入されました。
そんな新車たちをそれぞれ見ていきます…
こちらが磐越西線に導入された
GV-E400系です。今回、磐越西線に新型車両として導入されたGV-E400系は2019年8月19日から磐越西線(新津〜馬下)と羽越本線(新津〜鼠ヶ関)で運行されている車両で、2020年3月14日までに計40両の導入が完了した事から運用範囲が磐越西線(新津〜会津若松)と羽越本線(新津〜酒田)、信越本線(新潟〜新津)、米沢線(全線)に拡大されました。
これにより会津若松駅にも姿を見せるようになりました。また、同線区で運行されていたキハ40系列に関してはGV-E400系の導入完了に伴い定期運用が終了となりました。車体や車内にはE129系でも使用されているトキピンクを基調としたデザインが施されています。

前面部分と側面部分には3色LED式の行先表示機が設置されていて、列車名や列車種別、行先などが英語付きで表示されています。

ドアは片扉式の引戸で、冬期の車内保温のため押しボタン式の半自動機能が搭載されています。


GV-E400系は40両全てが川崎重工製で、ほぼ同仕様のJR北海道向け新型車両H100形と並行して製造されました。

会津若松駅の駅名標などと絡めながら撮影していきます…磐越西線の新時代の到来を感じさせますね

こちらはGV-E400系を2本繋いだ
3両編成
です。GV-E400系には両運転台仕様のGV-E400形と片運転台仕様のGV-E401形・GV-E402形からなる2両編成があり、これらを繋いだ3両編成として運行される運用が存在します。また、2両編成を2本繋いだ4両編成として運行される事もあり、そのような連結運転時には下の画像のように先頭車同士が連結している姿を見る事が出来ます。会津若松駅では同じ磐越西線の会津若松〜郡山駅間(一部は喜多方発着)を走行するE721系との並びを見る事が出来ました。

こちらは只見線に導入された
キハE120形
です。
今回、只見線に導入された車両は2008年11月から新潟エリア(米坂線や磐越西線など)で運行されていた車両で、2020年3月14日に実施されたダイヤ改正に合わせて全8両が転属し只見線で運行しています。
なお、只見線は2011年7月の新潟・福島豪雨の影響により2020年現在も会津川口〜只見駅間が不通となっていて同区間では代行バスが運行されています。
このキハE120形は只見線の中でも東側の区間である会津若松〜会津川口駅間で運行されていて、残る只見〜小出駅間は現在もキハ40形で運行されています。
前面部分と側面部分には3色LED式の行先表示機が設置されていて、種別や行先が交互に表示されています。新潟エリアで運行されている時は飯豊連峰のブナ林をイメージした色が採用されたデザインを纏っていましたが、只見線に転属するにあたって「只見川と残雪、冬の厳しさに負けじと萌える新緑の山々をイメージ」をコンセプトとしたデザインに変更されました。

会津若松駅では磐越西線に導入されたGV-E400系と只見線に導入されたキハE120形の並びを見る事が出来ます。このような両形式の並びは会津若松駅3.4番線でしか見る事が出来ない上に、磐越西線と只見線の両路線ともに運行本数が少ないので限られた時間帯でしか見る事が出来ません。駅名標などと絡めて撮影しておきます。ホーム上の柱に書かれている「ようこそ!会津若松へ」の文字が、両車両の「会津入り」を祝っているかのような感じになっていました。

また、時間帯によっては2.3番線に停車するGV-E400系と4番線に停車するキハE-120形の三列車並びを見る事が出来ます。以上、会津若松駅に乗り入れる新顔たちでした!!


「らくラクはりま」乗車記

2020-03-24 22:10:00 | JR
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回はJR西日本が運行している通勤特急「らくラクはりま」に乗車してきましたので紹介します。
ここは平日夜19時前の大阪駅です。一日の仕事を終え会社から帰路につく通勤客で駅構内外問わず大変な混雑となっています。改札口付近に設置されている電光掲示板を見てみると乗車する「らくラクはりま」が既に表示されていました。今回、乗車する「らくラクはりま」は4番のりばから発車します。

改札口を通りコンコースとホームを結ぶ階段を降りて3.4番ホームへと向かいます。辿り着いたホーム上は短い間隔で発着していく列車に合わせて動く利用客達で混雑していました。
そんな混雑している乗り場から発車する特急列車に乗車する訳ですが、その前に今回乗車する特急「らくラクはりま」の概要を軽く紹介しておきたいと思います。
特急「らくラクはりま」は2019年3月18日から平日朝夕の通勤時間帯に大阪〜姫路駅間で運行されている特急列車で、同区間を運行する新快速の激しい混雑を避けたい通勤客の利用を見込んで運行されています。
その為、種別も単なる「特急」ではなく通勤利用をイメージしやすい「通勤特急」となっています。
運行本数は平日朝の姫路発1本と夜の大阪発1本の1往復で、使用車両は吹田総合車両所京都支所に所属している289系6両です。
停車駅は大阪、三ノ宮、神戸、明石、西明石、加古川、姫路で新快速の停車駅から尼崎と芦屋を除いたものとなっています。その頃、4番のりばには「らくラクはりま」の発車時刻の10分前である18時54分発の丹波路快速篠山口行きが停車していました。「らくラクはりま」は丹波路快速の後に到着する新快速の発車後に入線してくる予定となっています。そして、18時54分に定刻通り丹波路快速が篠山口に向けて発車していき、電光掲示板の表示が切り替わりました。ご覧頂くと分かりますが、19時00分発の新快速網干行きと19時7分発の新快速網干行きの間に割り込む形で「らくラクはりま」は運行されます。
ちなみに途中駅での新快速の追い越しは無いので終点の姫路まで先発の新快速の後追いをする形で走ることになります。

そして丹波路快速が発車してから3分後の18時57分に「らくラクはりま」の前を走ることになる19時00分発の新快速網干行きが到着しました。
野洲始発という事もあり京都方面から乗車している多くの乗客が大阪で降車しましたが、その分大阪から乗車する乗客も多く発車時刻になる頃には車内は高い乗車率となっていました。そして19時00分に定刻通り新快速網干行きが発車していきました。

入線する前に…と思い乗車口案内なども記録しておきます。

そして接近放送が掛かり…
発車時刻の3分前である19時1分に「らくラクはりま」に充当される289系6両が入線してきました。

停車すると発車時刻まで時間も無い為か直ぐにドアが開き乗車扱いが始まりました。
「らくラクはりま」専用のロゴ入り方向幕などを撮影した後に乗車しました…

こちらが289系の車内です。
この「らくラクはりま」は6両編成で運行されていて、2・3号車が自由席で4〜6号車が指定席となっています。
また、1号車は分割されていて半分がグリーン車でもう半分が女性専用の指定席車両となっています。そんな中で今回は最後尾である6号車の後方座席を選択し乗車してみました。ちなみに6号車の後方部分には乗客用のドアが存在しない為、前寄りのドアから降車する旨の表記が床や座席にされています。

こちらが座席です。
肘掛部分にテーブルが内蔵されているリクライニングシートが2+2の4列で配置されています。
また、各車両最前部と最後部の座席にはモバイル用のコンセントが設置されています。(グリーン車は全席に設置)そんな感じで撮影していると発車時刻になり、19時4分に定刻通り大阪を発車しました。
姫路までの約1時間の小旅行の始まりです。

大阪駅発車時点で6号車には定員が約60名のところ8名ほどが乗車していました。
他の号車の乗車率はハッキリと見ていないので分かりませんが指定券の売れ具合や乗車した時の各号車の様子から察するに、他の号車も10名程度の乗車率だと察します。

夜景煌めく大阪の街を横目に列車は神戸方面に向かって走行していきます。

大阪駅発車後の自動放送を聞きながら淀川を渡り、19時7分に最初の通過駅である塚本を通過しました。

加島の手前で一瞬だけ山陽新幹線と並走し、その先の神崎川を渡って兵庫県に入りました。

そして19時9分に福知山線との分岐駅である尼崎を通過しました。

先を走る新快速との時間差は約3分に縮まりましたが、後追いをしているとは思えないようなJR西日本らしい高速走行のまま複々線区間を爆走していきます。

尼崎の次駅である立花を通過する際に松井山手始発の普通西明石行きを追い抜きました。
新快速には及びませんが、普通列車も高い混雑率となっていました。

その後も速度を落とすことなく甲子園口や西宮などの各駅を通過していきます。

特急形車両なだけあって高速で走行していても静かで揺れも少ないので、車内を軽く見回してみると睡眠されている方の姿を多く見掛けました。
実際、私も何度か睡魔に襲われそうになったくらい快適でした…

加速と惰性を繰り返しながら最高速で走り続け、19時17分に芦屋を通過しました。

流石にそろそろ前を走る新快速に詰まって減速するかなぁと思いましたが、この予想を裏切るように依然として高い速度で走行していきます。

芦屋の次駅である甲南山手を通過する際に京都始発の普通西明石行きを追い抜きました。

そして六甲ライナーとの乗換駅である住吉を19時19分に通過した直後から徐々に速度を落とし始め、2駅先の摩耶を通過した直後に三ノ宮駅到着前の自動放送が流れました。

その後、灘を通過する際に松井山手始発の普通西明石行きを追い抜きましたが、速度が落ちていたので阪急神戸線と合流する辺りで普通に抜き返されてしまいました。

隣接して走る阪急神戸線の春日野道駅横を通過した辺りから加速しましたが、結局普通に追い付くことなく19時26分に最初の停車駅である三ノ宮に到着しました。
三ノ宮では3名の乗車があり、6号車の乗客数は計11名となりました。

先に到着していた普通西明石行きと接続する形で停車し、19時27分に普通と同時発車する形で三ノ宮を発車しました。

三ノ宮を発車すると直ぐに神戸到着前の自動放送が流れ、少しづつ加減速を繰り返しながら元町を通過し19時30分に神戸に到着しました。

神戸では乗降がなく、19時31分にそのまま定刻通り発車しました。

次の停車駅は神戸から約20km先の明石です。

列車は神戸を発車してから順調に加速していき、19時33分に和田岬線との乗換駅である兵庫を通過しました。

始発駅である大阪から兵庫までは方向別の複々線でしたが、兵庫から先の西明石までの区間は路線別の複々線となります。
その為、普通列車などが走る内側線の下をくぐる形で大阪方面行きの新快速などが走る外側線に合流しました。

その後、新長田や鷹取、須磨海浜公園の各駅を順調に通過していき、19時36分に通過した須磨では前を走る快速を退避する為に停車していた京都始発の普通西明石行きを追い抜きました。

夜間時間帯なので景色をよく見る事は出来ませんでしたが、海岸線沿いの区間を姫路に向けて爆走していきます…

そして塩屋を通過する手前で米原始発の快速米原行きを追い抜き、塩屋の次の垂水を通過すると左手にライトアップされた明石海峡大橋が見えて来ました。

その明石海峡大橋のほぼ真下にある舞子を19時40分に通過をし、並走する山陽電車を下に見ながら海岸線沿いを爆走していきます。

朝霧を通過すると明石駅到着前の自動放送が流れ、19時43分に明石に到着しました。

明石では乗降がなく、19時44分にそのまま定刻通り発車しました。

明石を発車すると直ぐに西明石到着前の自動放送が流れ、横目に網干総合車両所明石支所を見ながら山陽新幹線との乗換駅である西明石に19時47分に到着しました。

西明石では1名の降車があり、6号車の乗客数は計10名となりました。

19時48分に定刻通り西明石を発車しました。
大阪駅から続いてきた複々線区間は西明石で終わりを迎え、西明石から先は複線となります。

明石市内の直線区間を爆走していき、車両基地と新駅が整備される計画がある大久保〜魚住間などを通過していきます。

その後、19時53分に通過した土山で通過待ちのため中線に停車している野洲始発の快速姫路行きを追い抜きました。

そして土山の次駅である東加古川を通過すると加古川駅到着前の自動放送が流れ、19時57分に加古川に到着しました。
加古川では5名の降車があり、6号車の乗客数は計5名となりました。

乗降扱いを終えて19時58分に定刻通り加古川を発車しました。
次の停車駅は終点の姫路です。

加古川を発車すると宝殿、曽根、ひめじ別所の各駅を高速で通過していき、20時4分に通過した御着で通過待ちのため停車している米原始発の快速姫路行きを追い抜きました。

また、御着を通過した辺りから姫路駅到着前の自動放送が流れました。

その後も高速走行を維持しながら市川を渡り、直後にある東姫路駅を通過した辺りから徐々に減速していき20時8分に姫路に到着しました。終点の姫路では車内に残っていた5名の乗客が降車しました。降車すると既に列車の行先表示は回送に切り替わっていました。

到着した8番乗り場の反対側である7番乗り場には20時9分発の新快速網干行きが停車していました。こちらの新快速が何を隠そう「らくラクはりま」の前を走っていた新快速で、乗り換える事が出来るようにする事で英賀保、はりま勝原、網干の3駅の利用者も「らくラクはりま」を利用出来るようになっています。そして20時9分に定刻通り新快速網干行きが発車していきました。

運用としてはこの後、網干経由で姫路まで回送されて翌朝6時21分発の通勤特急「らくラクはりま」大阪行きの運用に就くことになっています。
降車扱いが終わりドアが閉められ、車内も消灯されました。

そして20時12分に回送列車として発車していきました。通勤特急「らくラクはりま」に乗車するという目標は達成出来ましたし、時間も無かったので回送列車の発車を見送って私も改札口に向かうことに…
料金不要で転換クロスシート装備の新快速が頻発運行されている区間で乗車券の他に特急料金が必要な通勤特急の需要がどれだけあるかが気になる所でしたが、着席保証という点などが評価されているのか想像と比べて意外と利用が多かったのが驚きました。
今後の動向が気になる特急列車でした…
以上、「らくラクはりま」乗車記でした!!


品川駅線路切替工事による運行変更の様子

2019-11-24 21:40:12 | JR
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は品川駅線路切替工事に伴い山手線や京浜東北線の一部区間に運休が発生した際の様子を撮影してきましたのでレポします。

↓工事実施前の様子はこちらからご覧下さい…
品川駅使用番線変更前の様子

2019年11月16日(土)に品川〜田町駅間で品川駅改良及び高輪ゲートウェイ駅開業に向けた線路切替工事が実施されました。この線路切替工事に伴い山手線大崎〜品川〜東京〜上野駅間の上下線が16日始発から夕方16時頃まで運休となりました。また、京浜東北線は品川〜田町駅間で16日は終日運休となりました。
各線運休による救済措置として山手線・京浜東北線と並走して走る上野東京ラインや埼京線、東京臨海高速鉄道りんかい線では臨時増発が実施され迂回客向けの輸送力強化が行われていました。ちなみに山手線運休を伴う線路切替工事の実施はJR東日本発足後初めてで、今回の工事の大規模さが伺えます。そんな歴史的な日の様子を軽く撮影してきましたので紹介します。
まず紹介するのは
山手線上野行です。当日の山手線は初電〜16時頃まで全ての外回り電車が上野止まりとして運行されていました。
定期列車として山手線上野行きは設定されていないので、ネット上などでは上野行きのLED表示などが期待されていましたがE235系のROMが非対応のため画像のような「山手線」単体表示での運行となりました。車内に設置されているLCDに関しても上野止まりのデータが入っていないためか無表示もしくは通常通りの表示のまま走行していたほか、車内放送に関しても自動放送ではなく車掌による手動放送のみとなっていました。また、各列車に付与される列車番号は8000番台や9000番台の臨時列車用の物が使用されていました。続いては
京浜東北線田町行です。当日の京浜東北線は品川〜田町駅間で終日運休となっており、北側の運行区間である田町〜大宮駅間を走る南行列車に関しては田町行きとして運行されていました。前記の山手線上野行と同様に京浜東北線田町行も定期列車として設定されていませんが、E233系は田町行に対応しているようで行先表示・LCDともに「田町」行きとして表示され運行されていました。

普段は中々見ることが出来ないレアな表示なので、ホームで列車を待つ一般人の方もスマホなどで撮影されている方がいました。


ここは西日暮里駅です。
ここからは駅に設置されているLED式発車標の表示を記録していきます。まずは山手線上野行きです。
車両側の行先表示・LCDは非対応でしたが、駅側の発車標は対応していて画像のように表示されていたほか、駅の自動放送に関してもしっかりと上野行きとして放送されていました。










続いては京浜東北線田町行きです。
前述の山手線上野行き表示の違和感も凄かったですが、こちらも見慣れない表示なだけに何とも言えない違和感が凄いです…






山手線上野行きと京浜東北線田町行きが並んで表示されている発車標の姿を撮影する事はもう当分出来ないと思います…
そして西日暮里から山手線に乗車して、折返し運転の実施駅である上野駅にやってきました。
上下線ホームともに回送列車で埋まっているという珍しい光景が繰り広げられています。ここで上野駅での折返し方法について画像で追いながら紹介していきます。
まず、前駅である鶯谷駅から既に回送表示となった上野止まりの外回り電車が3番線に到着します。到着後、降車扱いを行うと同時に進行方向を反転させます。そして走ってきた線路を逆走するように上野駅の鶯谷駅方にある留置線に入ります。留置線到着後、時間調整をしながら再度進行方向を反転させます。4番線に停車中の先行電の発車を待ってから、留置線を発車し内回り用ホームである2番線に逆進入して所定停車位置に停車します。停車すると、乗車扱いを行いながら3回目となる進行方向を反転させ暫くすると内回り電車として池袋方面に向かって走っていきます。
このように3回も方向転換を行う必要があり、乗車扱い・降車扱いにも時間がかかるため外回り電車に関しては上野駅を先頭に鶯谷駅や日暮里駅付近まで列車の詰まりが発生していました。
こればかりは致し方ないですね…続いてこちらは東海道線品川行きです。
前記のとおり、山手線・京浜東北線の区間運休に伴い並行して走る上野東京ラインでは多客対応に伴う増発が実施されていて、上野〜品川駅間で臨時列車が1時間に1〜5本ほど運行されました。使用車両は松戸車両センター所属のE231系0番台で基本編成10両と付属編成5両を繋げた15両での運行となっていました。LED表示については、行先である「品川」と普段はマト車では見ることが出来ない「東海道線」が交互に表示されていました。ちなみに車内に設置されているLED表示板は無表示でした。発車標の表示類も記録していきます…この臨時列車運行に伴い他の一般列車に関しても数分の時間変更や発着番線の変更が実施されました。発着番線の変更などは小ネタすぎるので流石に触れませんが…汗ちなみに上野始発の品川行きや品川始発の上野行きは定期列車として設定されていませんが、上野東京ラインとしてはどちらも見慣れた行先なのでレア感はあまり有りませんね…発車標や駅名標と絡めて記録していきます。この「東海道線」表示は本当に思わぬ収穫でした。気になる乗車率ですが、臨時列車運転の旨の周知があまりなされていないことや定期列車の続行として運行していた便があったことなどから、車内はガラガラで臨時列車運行の必要性を感じてしまう程でした。
乗車した時間帯や方向が悪かったのかもしれませんが…また、前記の多客対応に伴う臨時列車に使用されたE231系の所属先である松戸車両センターへの入庫便として品川始発の快速松戸行きが臨時列車として運行されました。快速松戸行き自体は何本か定期設定が有るのでそこまで珍しく無いんですが、実は快速松戸行きの全列車が上野始発なので上野東京ラインを通る品川始発の快速松戸行きは普段は見ることが出来ないレアな列車となっています。路線名が表示されていないのは臨時列車がゆえでしょうか…フルカラーLED発車標の表示も記録しておきますこちらも路線名が表示されていませんでした。新橋駅で快速松戸行きが入線してくる所を撮影しようと思っていたのですが、失敗してしまったので側面幕だけ記録…
こちらが品川駅線路切替工事に伴い運行された
試運転列車です。
線路切替工事の終了に伴い品川〜田町駅間の新ルートの線路を確認するために山手線E235系トウ30編成を使用して池袋駅〜大崎駅間の外回り経路で運行されました。
山手線が上野駅をフルに活用して折返し運転を実施している時間帯に運行されたためか、途中の田端〜田町駅間は京浜東北線南行の線路を使用して運行されていました。今回、紹介したほかにも山手線大崎行きや京浜東北線品川行きなどが運行されていましたが、時間の都合上撮影する事は叶いませんでした…
まぁ、どちらも山手線上野行きや京浜東北線田町行きに比べれば撮影難易度は低いのでまだ良かったかなと思います。以上、品川駅線路切替工事による運行変更の様子でした!!