三丁目の夕日の乗車記

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東海道新幹線700系のぞみ408号乗車記

2020-03-31 18:00:00 | JR
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は2020年3月1日をもって東海道新幹線管内から引退した700系に乗車してきましたので紹介します。
ここは新大阪駅です。日時は2020年2月19日の夕方17時20分…

平日夕ラッシュ時間帯前ということもあり、新大阪の駅前は多くの人や車が行き交っています。
そんな時間帯に新大阪駅にやって来た理由は他でもありません。

2020年3月1日をもって東海道新幹線管内から引退する700系に乗車する為にやってきた訳です。新幹線車両700系は1999年3月から東海道・山陽新幹線で運用されている車両で、登場以来「のぞみ」や「ひかり」といった速達列車に充当されてきました。
その後、後継車両であるN700系の増備に伴い2013年頃から廃車が進み2020年3月1日をもって東海道新幹線管内から引退することになりました。
なお、既に定期運用は2019年12月1日の「こだま636号」で終了していて、2020年3月の引退までは臨時列車や団体専用列車に充当されていました。
ちなみに2020年3月1日以降も山陽新幹線内では「ひかりレールスター」や「こだま」として運行されています。
改札口付近に設置されている電光掲示板を見てみると乗車する「のぞみ」408号が既に表示されていました。今回、乗車する「のぞみ」408号は始発駅である新大阪を18時56分に発車する列車で、終点の東京には21時30分に到着する予定です。ちなみに「のぞみ」408号の3分前には同じ新大阪始発の「のぞみ」252号の運行があり、続行する形で終点の東京まで向かうことになります。改札口内に入り土産物屋や弁当屋を色々物色した後に、「のぞみ」408号が発車する26番線に向かいます…
エスカレーターに乗って25.26番線ホーム上にやって来ました。ホーム上は引退直前の700系を一目見ようと駆けつけた人や、東京方面に帰る家族連れやビジネス利用と見られるサラリーマンなどの利用者達で混雑とした状況となっています。
先に26番線から発車する18時40分発の「のぞみ」48号を見送ります…
こちらは博多始発の定期列車ですね。そして、「のぞみ」48号が発車するとホーム上の発車標の表示が切り替わり、乗車する「のぞみ」408号が最上段に表示されました。乗車位置の上に設置されている乗車口案内機の表示も記録しておきます。

暫くするとホーム上の発車標に接近表示が現れ、接近放送が流れました。そして、18時42分に乗車する「のぞみ」408号に充当される700系が26番線に入線してきました。

JR東海所有の700系が「のぞみ」東京行きとして新大阪駅のホームに滑りこんでくる姿はこれにて見納めとなります…

見慣れている光景ではあるので、何とも700系が東海道新幹線から引退するということに実感がわきませんが…

回送列車として新大阪駅に到着すると、「乙女の祈り」が鳴りながらホームドアが開いた後に車両側のドアが開き乗車扱いが始まりました。

直ぐには乗車せずに引退前の記録として700系のロゴや方向幕などを撮影していきます。実は今回乗車するJR東海所有の700系(C53編成)には引退記念装飾が施されていて、ヘッドマークとサイドステッカーが車体の指定箇所に掲出されています。
本当は停車時間のうちにそれらも撮影しておきたかったのですが、引退を惜しむファンらで先頭車両付近のホーム上は大変な混雑となっていて撮影が困難な状況だったので、新大阪駅で撮影することを諦め終点の東京駅到着後に撮影することにしました。と、言うことで乗車口から700系に乗車して車内の様子などを見ていきます…

こちらが700系の車内です。座席は明るい色調の水色で、座席背面にテーブルが設置されたリクライニングシートです。座席は3+2の5列配置で、これはN700系などとも変わりません。また、各車両両端の座席にはコンセントと縦長のテーブルが設置されています。

車端部の様子なども撮影しておきます。

各車両の車端部にはそれぞれ旅客案内用のLED表示機が設置されていて、列車案内や通過駅案内などが流れています。
取材時はニュース情報も流れていましたが、取材後の2020年3月13日をもってJR東海提供のニューステロップは終了してしまいました…

デッキ部分に掲出されている「車内のご案内」も記録しておきます。700系は国内でも数少ない喫煙車が存在する車両で、グリーン車の10号車と普通車の15.16号車の車内では煙草を吸うことが出来ます。車内に掲出されている夜でも富士山を見る事が出来る写真を横目に自席へと戻ります。こういう時に指定席だと停車時間のうちでも安心して車内探索が出来るので良いですね。
もちろん、迷惑にならない程度に留めなければなりませんが…
そんな感じで撮影していると発車時刻になり、18時57分に定刻通り新大阪を発車しました。

終点の東京駅までの約2時間半の引退直前の700系による小旅行が始まりました。

新大阪駅発車時点では乗車している14号車は約6割程度の乗車率となっていました。

車内を軽く見回してみるとスーツ姿のサラリーマンの方が殆どで、700系目的で乗車されている鉄道ファンの方々は各号車数名見かける程度に留まっていました。

恐らく、東海道新幹線から700系が引退する2020年3月1日までまだ日があるという事や、平日の夜間帯で趣味目的で乗車することが難しいという点などもあると思います。

ある意味、ビジネス利用が多い平日夜間帯の「いつもの風景」を見る事が出来たので良かったですが…

そして休む間もなく新大阪を発車してから14分後の19時11分に最初の途中停車駅である京都に到着しました。

京都でも10名以上の方が乗車されて、車内は8割ほどの乗車率となりました。

また、京都で降車されている方を1〜2名ほど見かけました。
700系との別れを惜しむファンの方でしょうか。
もしかしたら、山陽新幹線新大阪止まりの列車から乗り継ぎで利用されていた方かもしれませんが…

そして、19時13分に定刻通り京都を発車しました。

京都駅を発車すると車内販売員によるラストラン記念商品についての車内放送が流れました。

と、言うのも東海道新幹線の車内販売では2020年1月上旬から2020年3月中旬頃にかけて「ありがとう東海道新幹線700系」引退記念商品が販売されていました。

商品のラインナップは多岐に渡り、全6種類の「ありがとう東海道新幹線700系記念カード」が1枚付いた「ありがとう東海道新幹線700系」記念弁当や700系をデザインしたカップで提供されるホットコーヒー、「ありがとう東海道新幹線700系」記念ラベル・ボトルとなったサッポロビールや静岡茶、クッキーチョコやドーナツ棒などです。

また、これらの700系オリジナルグッズは車内販売のほかに駅の売店などでも販売されていて700系入線前の時間などにはオリジナルグッズを求める人で行列が出来ていた姿も見る事が出来ました。

そんな700系新幹線に乗りながら過去の思い出などを思い返しながら過ごしているとあっという間に時が過ぎ、京都を発車してから約35分後の19時48分には名古屋に到着しました。

名古屋では約2割の乗客が降車しましたが、それを超える乗車があり車内は殆どの座席が埋まりました。

そして19時49分に名古屋を発車し、東海道本線の313系や名鉄のミュースカイなどを横目に見ながら東京方面へと向かって走行していきます…

ちなみに名古屋から乗車された乗客達も殆どがビジネス利用と見られる方々で、わざわざ700系充当列車を狙って乗車されている訳ではなさそうです。
(喫煙車狙いの方はいるかもしれませんが)

まだ引退まで日時があるせいでしょうか…

実は…の話をすると、元々東海道新幹線700系引退予定の日は2020年3月1日ではなく2020年3月8日でした。

3月8日には「ありがとう東海道新幹線700系」のぞみ号と題して臨時「のぞみ」315号が東京9時47分発で新大阪まで運行される予定でした。
また、同列車の運行に伴い始発駅である東京駅では「ありがとう東海道新幹線700系」出発式が、終着駅である新大阪駅では「ありがとう東海道新幹線700系」引退式が行われ各停車駅では臨時「のぞみ」315号に向かってJR東海社員の方による最終走行列車のお見送りが実施される予定でした。

ですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐために2020年3月8日に運行が予定されていた臨時「のぞみ」315号は運休される事になり、東京駅での出発式並びに新大阪駅での引退式と社員の方による各停車駅におけるお見送りも中止となりました。

これにより、東海道新幹線700系の最終走行日は7日前の2020年3月1日となり、新大阪8時23分発の団体臨時列車が東海道新幹線700系にとって最後の営業運転「ラストラン」となりました。

残念ではありますが、こればかりは仕方がないことです。

ちなみに3月8日に運行が予定されていた臨時「のぞみ」315号の車内で配布が予定されていた乗車記念品に関しては、当該列車の予約をしていた方全員に後日引き渡される事になりました。

そんな700系による小旅行を味わいながら乗ること約1時間…

あっという間に静岡県を抜け、20時56分に小田原を通過した直後に新横浜まであと14分で到着する旨の放送があり、21時11分に定刻通り新横浜に到着しました。

新横浜では約20名ほどが降車しました。

新横浜を発車し、21時23分に続いて品川に到着しました。

品川では約10名ほどが降車しました。

品川を発車し山手線や京浜東北線と並走しながら走り、21時30分に終点の東京に到着しました。
降車すると列車の行先表示は既に回送に切り替わっていました。新大阪駅で撮影できなかった引退記念装飾を撮影する為に先頭車部分へと向かいます…新大阪駅並みではないものの、東京駅のホーム上も別れを惜しむファンで混雑していて列車の到着前から並ばれている方々がいらっしゃったので、その方々の撮影が終わったあとに何とか後方から撮影します…こちらがヘッドマークです。
1号車と16号車の2ヶ所に装飾が施されています。700系の後継車両であるN700系との並びなども撮影しました。

そして、こちらがサイドステッカーです。
1.5.9.15.16号車の5ヶ所に装飾が施されています。
ヘッドマークもですが、幻となった2020年3月8日のラストランに関する記載が有ります。























中間車に施されているサイドステッカーや700系ロゴ、発車標や駅名標などと絡めて時間のある限り撮影してきました。








そして21時47分に車両基地に向かって回送列車として東京駅を後にしていきました。

引退前の東海道新幹線700系「のぞみ」408号に乗車するという目的は達成出来ましたし、時間も無かったので回送列車の発車を見送って私も改札口に向かうことに…以上、東海道新幹線700系のぞみ408号乗車記でした!!


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