三丁目の夕日の乗車記

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京阪電鉄「プレミアムカー」乗車記

2020-03-16 16:20:00 | 私鉄
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は京阪電車が運行している座席指定の特別車両「プレミアムカー」に乗車してきましたので紹介します。
ここは出町柳駅です。
大阪と京都を結ぶ京阪電車の京都側の始発駅で、京都市の洛北エリアにある比叡山・鞍馬方面への路線が伸びている叡山電車との乗換駅でもあります。
そんな出町柳駅から大阪市の中心部にある淀屋橋駅までプレミアムカーに乗車して移動していきます。
京阪電車の乗り場は地下にあるので、地下通路を通り改札口までやって来ました。
さて、さっそく乗車する前に今回乗車する「プレミアムカー」の概要を確認しておきたいと思います。
この「プレミアムカー」は2017年8月20日に営業が開始された座席指定車両で、京阪間を走る京阪特急のうち8000系車両で運行される一部列車の6号車が対象となっています
そんな「プレミアムカー」に乗車するには乗車券の他に「プレミアムカー券」を購入する必要が有ります。
「プレミアムカー券」の値段は乗車区間によって異なります。
一例として出町柳駅から乗車する際の値段を紹介しますが、枚方市までの各駅で降車する場合は400円で京橋以遠の大阪市中心部エリアの各駅で降車する場合は500円です。
定期列車の一部号車を座席指定車両として使用している形なので、「プレミアムカー」である6号車以外の一般車両に乗車する際は乗車券のみで乗車する事が出来ます。
ちなみに、京阪電車では「プレミアムカー」とは別に平日朝夕の時間帯に全車座席指定の「ライナー」を運行していますが、その「ライナー」の6号車も「プレミアムカー」として運用されています。
「プレミアムカー券」は以下の2種類の方法で購入する事が出来ます。
まず1つめはインターネット購入で、会員登録制の予約専用サイト「プレミアムカークラブ」においてクレジットカードを使用して「プレミアムカー券」を購入する事が出来ます。
そして2つめが駅での購入で、京阪特急が停車する各駅に設置されている「プレミアムカー券うりば」において「プレミアムカー券」を購入する事が出来ます。
ちなみに駅で購入する際の支払方法は現金決済のみとなります。
「プレミアムカー券」の販売期間は乗車日の14日前の朝10時から列車発車時刻の1分前(駅で購入する場合は3分前)です。

他の鉄道会社のように駅の券売機やホーム上では「プレミアムカー券」を購入する事が出来ませんので、余裕をもった購入をオススメします。

時刻表も確認しておきましょう…
6号車が「プレミアムカー」として設定される京阪特急は日中時間帯毎時3〜4本運行されています。今回は出町柳駅を11時29分に発車する特急淀屋橋行きに乗車します。
もちろん「プレミアムカー」対象列車です。平日ダイヤの11時台は5本設定されていて、10〜20分間隔で運行されています。
本当は先発の11時19分発の列車にもギリギリ間に合う時間でしたが、わざわざ焦りながら乗車したくないので次発便に乗車することにしました。
頻発運行されているからこそ出来る技です

と、言うことで「けいはんインフォステーション」を兼ねた改札口横の駅事務室で「プレミアムカー券」を購入しました。駅事務室入口上には「プレミアムカー」各列車の空席状況が分かるディスプレイが設置されています。
私が乗車する11時29分発の1107号はディスプレイを見た限り、空席がある様です。

無事、「プレミアムカー券」を購入する事が出来たので改札口を通過し、随所にある「プレミアムカー」乗車口案内に沿ってホームへと歩いていきます…

座席指定列車に乗車する際に指定された号車の乗車口を探してホーム上で迷子になりがちですが、これだけ案内が設置されていれば迷子になることも無くスムーズに乗り場にたどり着けますね

階段を降りてホーム上にやって来ました。
駅によって異なりますが、出町柳駅の場合は階段を降りてすぐの所に「プレミアムカー」の乗車口があります。乗り場には先発の11時19分に発車する特急淀屋橋行きが停車していました。こちらが京阪電車が誇る特別車両の
プレミアムカーです。
京阪特急のイメージカラーである「赤色」を基調に、特別車両としての品格を表す「金色」が扉周りに配置されています。
また、同車両は「プレミアムカー」化に伴い京阪電車初の1扉車に改造されています。
車体側面には京阪特急の伝統的シンボルである鳩マークに「プレミアムカー」のグレード感を表した三つ星が組み合わされた専用のエンブレムが描かれています。
そんな感じで撮影していると発車時刻になり、先発の特急淀屋橋行きが発車していきました。
一応、先発列車のプレミアムカーの利用状況も確認しておきましたが、2名のみと微妙な感じでした…出町柳駅には改札口が叡山口と今出川口の2カ所にあり、今出川口から「プレミアムカー」に乗車する際にはホームを少し歩く事になりますがホーム上にもしっかりと乗車口案内が設置されているので特に問題は無いと思います。乗車口案内にもエンブレムが描かれていますね…先発の列車が発車していったので、改めて乗車口を紹介します。乗車口にはホーム床面に目立つ形で案内が設置されているほか、柱にも乗車口を示す案内が設置されています。また、乗車口付近にも駅事務室入口上に設置されているものと同タイプの空席状況が分かるディスプレイが設置されています。
そんな感じで撮影しながら乗車電の到着を待ちます…反対側の1番乗り場には先発の準急淀屋橋行きが停車しています。
乗車する特急は準急が発車してから3分後に発車するダイヤとなっています。
そして、発車時刻の5分前である11時24分に乗車する特急に充当される8000系車両が入線してきました。
到着後はすぐに乗車できる訳ではなく、出町柳まで乗車してきた乗客の降車扱いが行われた後に「車内整理」が始まるので、それが終わり次第の乗車扱い開始となります。この車内整理の時間で車内清掃や座席の回転などが行われています。発車時刻の2分前である11時27分に車内整理が終了し乗車扱いが始まりました。
ドア横には大型の行先表示機が設置されていますが、種別や行先のほかに号数や発車時刻まで表示されています。

こちらが「プレミアムカー」の車内です。
漆黒色と生成り色を基調とした内装で、アクセントカラーとして金色が取り入れられています。
また、客席には枯山水をイメージしたカーペットが設置されています。従来の座席よりも前後間隔やサイズが拡大されている大型シートが2+1の3列でゆったりと配置されています。京阪電車初となるリクライニング可能な座席で、手動で回転させてボックスシート状態にさせることも出来ます。
一部座席を除きパソコンなどを置いて作業することが出来る大型テーブルが設置されているほか、全座席の肘掛部分にコンセントが装備されています。包み込まれるような感覚を味わえる大型のヘッドレストには「プレミアムカー」のエンブレムが描かれています。その他にも車内設備としてパナソニック製の「ナノイー」発生装置やFree-WiFi、防犯カメラ(4台)などが設置されています。
また、トランクケースなどの大きな手荷物を置いておけるラゲッジスペースがエントランス部の近くに装備されています。
車内には「プレミアムカー」専属のアテンダントの方が乗務していて、オリジナルのブランケットと携帯電話の充電器の貸出サービスを受ける事が出来ます。
「プレミアムカー」ではアテンダントの方による乗車記念品の車内販売が実施されていて、「プレミアムカー」に乗車しないと購入する事が出来ない銘板キーホルダーやノートブック、ハンカチなどが販売されています。
そんな感じで色々撮影していると発車時刻になり、11時29分に定刻通り出町柳を発車しました。
出町柳駅発車時点ではプレミアムカーには私のほかにビジネス利用と見られる方が1名乗車されていました。

出町柳を発車すると、トンネル内なので見ることは出来ませんが大阪方面に向けて鴨川の横を沿うように走行していきます。

鴨東線唯一の途中駅である神宮丸太町を通過し、出町柳を発車してから2分後の11時31分に京都市営地下鉄東西線との乗換駅である三条に到着しました。

三条では出町柳を3分前に発車した準急を追い抜きます。

他の一般車両には乗り込んでいく人の姿が結構見られましたが、「プレミアムカー」には誰も乗り込まず11時32分に定刻通り三条を発車しました。

そして、三条を発車してから1分後の11時33分に続いて祇園四条に到着しました

祇園四条でもプレミアムカーに乗り込む乗客はおらず、11時34分にそのまま祇園四条を発車しました。

清水寺への最寄駅である清水五条を通過し、2分後の11時36分に七条に到着しました。

七条でも車内の状況は変わらず、11時37分に定刻通り七条を発車しました。

七条を発車すると出町柳から走ってきた長い地下トンネルを抜けて、JR奈良線との乗換駅である東福寺を通過しました。

駅通過後に高架で奈良線を越え、鳥羽街道や伏見稲荷大社の最寄駅である伏見稲荷、2019年10月に深草駅から駅名が変更された龍谷大前深草などの各駅を通過していきます。

墨染駅を通過してから再び高架で近鉄京都線を越えて11時42分に丹波橋に到着しました。

丹波橋では出町柳を13分前に発車した準急を追い抜きます。

丹波橋では2名の乗車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計4名となりました。
また、出町柳を13分前に発車した準急淀屋橋行きと接続しました。

そして、11時43分に定刻通り丹波橋を発車しました。

丹波橋からは近鉄線と並走しながら走り、伏見桃山を通過した直後にある急カーブを曲がりながら11時45分に宇治線との乗換駅である中書島に到着しました。

中書島では乗降がなく、11時46分にそのまま定刻通り発車しました。

中書島までは駅間が短く速度も遅めでしたが、ここから先は駅間が長くなるため特急らしい走りを堪能することが出来ます。

特に中書島〜淀間は京阪電鉄で最も長い駅間距離となっていて、宇治川を横目に見ながら快走していきます。

京都競馬場の最寄駅である淀を通過すると左右に淀車庫が見えてきました。
眼下に車庫をみながら左カーブを抜けて宇治川と木津川を連続して渡ります。

そして11時52分に石清水八幡宮を通過しました。
この石清水八幡宮駅も龍谷大前深草駅のように2019年10月に八幡市駅から駅名が変更された駅で、石清水八幡宮へ向かう石清水八幡宮参道ケーブルとの乗換駅です。

駅通過時には2019年6月に18年ぶりにリニューアルされた新デザインの鋼索線車両を一瞬だけですが見ることが出来ました。

その後も淀川の横を沿うように走り、11時56分に樟葉に到着しました。
樟葉では5名の乗車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計9名となりました。
また、出町柳を22分前に発車した準急淀屋橋行きと接続しました。

そして、11時57分に樟葉を発車しました。

前が空いたので速度を上げて走り、牧野と御殿山の2駅を通過し12時1分に大阪市内中心部エリア(京橋)までの最後の途中停車駅である枚方市に到着しました。
枚方市では2名の乗車があり、うち1名は乗車した際にアテンダントから「プレミアムカー券」を購入していました。
これで「プレミアムカー」の乗客数は計11名となりました。

京都市内よりも樟葉や枚方市での乗車が目立ちましたが、これは京都市内から大阪市内へは「プレミアムカー券」の料金が500円なのに対して樟葉や枚方市から大阪市内へは400円と安価に設定されている点や途中駅からの着席保証列車の需要が高いという点などが関係していると思われます。

そんな枚方市では当駅始発の普通中之島行きと接続を取り、12時2分に定刻通り枚方市を発車しました。

枚方市を発車すると、京阪電鉄の子会社が運営している「ひらかたパーク」の宣伝放送が入り最寄駅である枚方公園を通過しました。

「ひらパー」を左手に見ながら走っていき、12時6分に通過した香里園では準急淀屋橋行きを追い抜きました。

その後も順調に走っていき、12時7分に寝屋川市を通過しました。

寝屋川市を通過すると左手に京阪電鉄最大の車両基地である寝屋川車庫が見えてきました。

停車している車両群を高架線上から眺めていると、地上にある車庫から伸びている複線の入出庫線が本線に合流してきました。
ここ、寝屋川信号所から本線と中之島線の分岐駅である天満橋まで長い複々線区間が続いています。

そんな複々線区間に入った直後にある萱島を通過すると、更に速度を上げながら複々線区間を快調に走行していきます。

大阪モノレールとの乗換駅である門真市や守口市、駅間距離が約400mしかない土居・滝井・千林の3駅などを準急や普通を追い抜きながら通過していきます。

そして、枚方市を発車してから14分後の12時16分に大阪環状線や長堀鶴見緑地線などとの乗換駅である京橋に到着しました。

京橋では4名の降車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計7名となりました。
また、添乗しているアテンダントの方が別の方に交代されていました。

そして12時17分に定刻通り京橋を発車すると、寝屋川信号所から京橋まで走行してきた内側線から外側線に転線しました。
その後、寝屋川を渡った先で地下トンネルに入り12時19分に中之島線との分岐駅である天満橋に到着しました。

天満橋では2名の降車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計5名となりました。

12時20分に定刻通り天満橋を発車すると、約1分で北浜に到着しました。

北浜では1名の降車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計4名となりました。

そして定刻通り北浜を発車し、約2分後の12時23分に地下鉄御堂筋線との乗換駅である終点の淀屋橋に到着しました。
乗車していた4名の乗客が降車すると、直ぐに折返し列車として充当するための車内整理が始まりました。
淀屋橋駅到着後は折返し12時30分発の特急出町柳行きとなります。
到着時刻の12時23分から発車時刻の12時30分までの約7分間で折返し準備などが慌ただしく行われていました。

そして、発車時刻の4分前である12時26分に車内整理が終了したため乗車扱いが始まりました。

ふと、ホーム上に設置されている空席状況確認用のディスプレイを見てみると、この後の4列車ともに空席があるようです。
平日の日中時間帯だからでしょうか…
平日の朝夕時間帯や土休日は満席となる事があるようです。
ちなみに「プレミアムカー」は8000系車両のみに連結されていますが、2020年度中に3000系車両にも連結される事になっていて導入後は日中時間帯の全ての特急列車に「プレミアムカー」が導入される予定です。
「プレミアムカー」を連結する特急が日中時間帯に毎時6本運行されるようになれば、今と利用状況や傾向なども変わってきそうです。
そんな感じで撮影している発車時刻になり、出町柳に向けて発車していきました。
折返しの特急出町柳行きの「プレミアムカー」には2名の乗客が乗車していました。
「プレミアムカー」に乗車するという目的は達成出来ましたし、時間も無かったので発車を見送って改札口に向かうことに…
今回、初めて京阪電車が誇る特別車両「プレミアムカー」に乗車してみましたが、今後の動向が気になる座席指定サービスでした。
以上、京阪電鉄「プレミアムカー」乗車記でした!!


「いずみ野線特急」休止前の様子 後編

2019-12-19 22:30:00 | 私鉄

毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は2019年11月30日に実施されたダイヤ改正で運行が休止された「いずみ野線特急」の休止前の様子を撮影してきましたので紹介します。

前編はこちらからご覧下さい。

さて、前編では横浜駅を発着する「いずみ野線特急」の様子などを紹介しました。
今回の後編ではいずみ野線内各駅における「いずみ野線特急」の様子などを中心に紹介していきます。
ここはいずみ野駅です。
「いずみ野線特急」はいずみ野線内唯一の途中停車駅であるいずみ野駅で各停と待合せするダイヤとなっていました。
ダイヤ改正後も平日の朝ラッシュ時間帯に通勤特急と各停・通勤急行がいずみ野駅で待合せを行いますが、日中時間帯や湘南台方面における待合せは見納めとなりました。
いずみ野駅の時刻表を記録しておきます…



そして、湘南台駅にやって来ました。
まずは券売機付近に設置されているJR直通線開業前の運賃表や時刻表などを軽く記録しておきます。






改札口付近では相鉄・JR直通線開業日までのカウントダウンが実施されていたほか…


相模鉄道の公式マスコットキャラクターである「そうにゃん」のフォトスポットとして設置されている「そうにゃんだい」が相鉄・JR直通線開業記念バージョンに変更されていました。
相鉄とJRの様式を上手く合体させた駅名標風看板や新宿・渋谷エリアの風景など中々凝った演出が多いものとなっていました。










また、ダイヤ改正後の時刻表と路線図が大きく掲示されていました。




そして、地下三階にあるホームにやって来ました。
次発の「いずみ野線特急」までは少し時間があるので、前編の横浜駅同様に停車駅や時刻表を記録していきます。






合わせて、発車標の表示も記録しておきました。
先行各停の「いずみ野で特急 横浜行きの待ち合わせ」という表示も見納めとなりました










そして、待つこと約5分…
10000系
による「いずみ野線特急」がやって来ました。
最後に約5分間の停車時間のうちで「いずみ野線特急」と湘南台駅のコラボを分かる程度に色々記録しておきます…












以上、「いずみ野線特急」休止前の様子後編でした!!



「いずみ野線特急」休止前の様子 前編

2019-12-05 17:10:00 | 私鉄
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は2019年11月30日に実施されたダイヤ改正で運行が休止された「いずみ野線特急」の休止前の様子を撮影してきましたので紹介します。
ここは横浜駅です。
もはや紹介するまでもないと思いますが、相鉄としては悲願の都心直通を果たすことになった「相鉄・JR直通線」が2019年11月30日に開業しました。
そして、この「相鉄・JR直通線」開業に伴う相鉄史上最大級となる大規模なダイヤ改正が同日に実施されました。
ダイヤ改正の主な内容は直通線開業に伴うJR線直通列車の新設や、本線と直通線の接続駅である西谷への「特急」と「快速」の追加停車化、朝ラッシュ時間帯のみ運行の新種別「通勤特急」「通勤急行」の新設などです。
また、今回取り上げる「いずみ野線特急」は今回のダイヤ改正で運行が休止される事になりました。
「廃止」扱いではなく「休止」扱いなのが気になりますが、もしかしたら3年後の2022年度下期に「相鉄・東急直通線」が開業した際に今回のような大規模なダイヤ改正が実施される事が予想されるのでその時に復活する可能性も含めてこのような形となっているのかもしれません…
そんな大規模なダイヤ改正という事もあり横浜駅のホームや改札口はダイヤ改正を知らせる掲示で溢れていました。
お目当ての列車の到着までは時間が少しあるので先に「いずみ野線特急」の概要を軽く紹介しておきたいと思います。
2019年11月30日以前の相鉄線では特急、急行、快速、各停の4種別が設定されており、急行以外の3種別に関しては本線といずみ野線の両線区で運行されています。
今回取り上げる「いずみ野線特急」は2014年4月のダイヤ改正で「本線特急」とともに新設された比較的新しい種別で、相鉄本線の起点でもある横浜駅から二俣川駅を通りいずみ野線の終点である湘南台駅までの間を走る列車です。






停車駅を見てみましょう…
「いずみ野線特急」の停車駅は横浜、二俣川、いずみ野、湘南台の4駅で、途中停車駅は2駅しかありません。
二俣川から本線海老名方面に向かう「本線特急」に関しても途中停車駅は二俣川と大和の2駅と限られています。
既存の急行や快速が二俣川駅以遠で各駅に停車していることを考えると中々に大胆な停車駅だと思いますが、もともと相鉄線の特急は県央地域と横浜をより速く結ぶ目的で新設された種別だという事を考えると頷ける停車駅設定だと思います。
相鉄・JR直通線開業後は前記の通り停車駅に西谷が追加されています。









「いずみ野線特急」の運行ダイヤですが、横浜〜湘南台間で日中時間帯に毎時1本運行されていて一日の総運転本数は平日7.5往復.土休日8往復でした。
ちなみに2014年の登場当初は「本線特急」と合わせて毎時2本ずつ運転されていましたが、翌年のダイヤ改正で現行の毎時1本ダイヤに減便となり今回のダイヤ改正で休止される事になりました。
なお、今回のダイヤ改正での「いずみ野線特急」の減便分は「本線特急」の増便に充てられたほか、相鉄・JR直通線として海老名〜新宿間を結ぶ「直通特急」が毎時1本増便されたことから既存の毎時2本の「本線特急」と合わせて海老名駅視点では2本増の毎時4本の特急列車が発着するようになりました。
また、最後の画像のような「いずみ野で特急の待合せ」という表記も見納めとなりました
















横浜駅に設置されている発車標の表示も記録しておきました。
あと、地味な変化ではありますが特急の後続を快速や各停を挟まず急行が5分続行で横浜駅を発車していく姿もダイヤ改正以降は見る事が出来なくなりました。













こちらが
11000系
による「いずみ野線特急」です。
特に狙っていた訳では無いんですが、偶然にも2019年3月から「ベビーそうにゃんトレイン」としてラッピングが施されている11004Fが充当されていました。
ホーム上にある発車標などと絡めて記録していきます。














前面・側面の行先表示もしっかりと記録しておきます。
途中停車駅が少ないので停車駅スクロールがすぐ終わってしまうのが相鉄の特急らしい所でしょうか…
始発表示も撮れたので満足です。


















最後に車内LCDの表示を記録しておきます。
相鉄は形式によってLCDの表示スタイルが異なるので欲を言えば12000系や20000系などの他の車両のLCDも記録したいところでしたが、撮影する事は叶いませんでした。
こればかりは仕方ないですね…










そして、こちらが
8000系
による「いずみ野線特急」です。
特に車種が固定されている訳では無いので様々な形式の車両が運用に入っていました。






11000系の時と同様に前面・側面・車内ドア上にそれぞれ設置されているLED表示機の表示を記録しておきます。
車内ドア上のLED表示機では英語verも表示されていましたが、スクロール表示だったので上手く撮影する事は出来ませんでした。
最後に「いずみ野線特急」とは直接的な関係は無いのですが、ダイヤ改正で合わせて消滅するものとして「女性専用車」に関する紹介をしたいと思います。
相鉄線では2019年11月30日以前は平日朝ラッシュ時の上り列車と夕ラッシュ時の下り列車の全列車の4号車において「女性専用車」の運用が実施されていました。
そして、今回の相鉄・JR直通線開業に伴い乗り入れ先であるJR埼京線の「女性専用車」の設定号車に合わせるために相鉄線の「女性専用車」の設定号車が4号車から10号車(8両編成は8号車)に変更されたほか、朝ラッシュ時の上りJR直通列車による「女性専用車」の運用も開始されました。
また、相鉄・JR直通線開業に伴い横浜駅発着列車の混雑緩和が見込まれるため夕ラッシュ時の下り列車における「女性専用車」の運用が取りやめとなりました。
これにより各画像のような4号車が女性専用車で下り列車にも設定されている旨の表記などは見納めとなりました。

また、車両に貼られている女性専用車ステッカーに関してもダイヤ改正直前のいわば過渡期の時期に取材したので、上のダイヤ改正まで適用されるものと下のダイヤ改正後に適用されるものの2種類が混合している状況となっていました。

記事が長くなってしまうので今回はここまで…
後編ではいずみ野線の終点である湘南台駅などで撮影してきた「いずみ野線特急」の様子を紹介していきます。
以上、相鉄「いずみ野線特急」休止前の様子前編でした!!



こどもの国線を走る7000系

2019-11-13 22:10:00 | 私鉄
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は「2019 東急電車まつりin長津田」の開催に伴い多客対応として初めてこどもの国線で営業運転が行われた池多摩線向け車両である7000系を撮影してきましたので紹介します。ここは長津田駅です。
この度、こどもの国線恩田駅の近くにある東急電鉄長津田車両工場で「2019 東急電車まつりin長津田」が開催されました。この「東急電車まつり」は募集人数4000人の事前応募制のイベントで、唯一の鉄道アクセス手段であるこどもの国線の混雑を分散する目的で入場時間が分けられているという特徴的なイベントとなっています。
それもそのはず、こどもの国線は東急電鉄唯一の全線が単線の路線で普段は2両編成の列車が20分おきに走るローカル線です。
そのため、「東急電車まつり」開催日は普段とは異なる臨時ダイヤが多客対応の為に用意され、大幅な増発や増結などの実施により輸送力が増強されます。
そんな「こどもの国線」が1年で1番忙しくなる日の様子を見ていきます…長津田駅のホーム上はこどもの国に向かう家族連れなどと「東急電車まつり」に向かう乗客で朝から大変な混雑となっています。(※普段比)暫くすると「こどもの国線」向け車両である横浜高速鉄道Y000系がやって来ました。実はよく見ると2両編成を2本繋いだ4両編成となっています。
このようにY000系同士が連結している姿はなかなか見ることが出来るものでは無いので貴重なものとなっています。
上記のY000系が発車してから数分…
お目当ての7000系がやって来ました。にしても、長津田駅で見る7000系の違和感たるや相当なモノでした。
(大井町線の車両を長津田駅で見るだけで珍しく感じてしまうような人間なので…)反対側からも撮影しておきます。ちなみに行先表示は往路復路関係なく全て「臨時」で日本語と英語が交互に表示されていました。
これで、「こどもの国」とか表示していたら最高なんですけどね

車内に設置されているLCDに関しては無表示となっていました。
なお、LCDが設置されている車両がこどもの国線で営業運転をするのは今回が初めてなんだそうです。ちなみに今回こどもの国線で多客対応として使用された7114Fは2018年に総合車両製作所で製造された車両で、2007年に1本目が登場した7000系の中では比較的新車と言える車です。
長津田駅での撮影が終了し次の撮影場所を考えていたのですが、せっかく普段は都心部しか走らない7000系が横浜市の郊外に位置するこどもの国線を走るのだから、それが分かるような写真を撮りたいという考えから恩田駅近くの田園風景が広がる沿線撮影地にやってきました。まずは練習電がてら4両に増結されたY000系を撮影していきます。先ほどは見えなかったので詳しく紹介していませんでしたが、連結されていたのは通常色のY002編成とラッピング電車「うしでんしゃ」として運行されているY003編成でした。









こういう多客時の連結している時しか見ることが出来ない光景などを記録しておきます。
そしてお目当ての7000系です。
田園風景の中を走る姿は長津田駅で見かけた時以上に違和感があるものでした…











7000系の緑のカラーが上手い具合に田園風景とマッチしていますね…
終点のこどもの国駅にやってきました。先ほどと同じように「こどもの国線」らしい光景を記録していきます。
普段は短い2両編成で運行されているためホーム前寄りの使用しない部分は柵が設置されて入れないようになっていますが、ホームいっぱいに止まる3.4両編成が運行されているため柵が取り外されホーム先端部まで行けるようになっていました

ホーム長津田寄りからも7000系×こどもの国駅の風景を撮影していきます…



にしても山の風景と7000系のコラボは非日常感が凄かったです…
久しぶりに撮影していて楽しかったですね。ちなみに輸送力が増強された目的である「東急電車まつり」にもご縁があり参加してきましたが、車両・部品の展示やグッズ販売などが充実しており満喫することが出来ました。以上、こどもの国線を走る7000系でした!!

南町田グランベリーパーク駅

2019-10-13 23:40:25 | 私鉄
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は2019年10月1日に駅名が変更された東急田園都市線南町田グランベリーパーク駅の駅名改称後の様子を撮影してきましたので紹介します。

駅名改称の経緯や駅名改称前の様子はこちらからご覧下さい。

※記事中の省略用語説明
(南町田GP→南町田グランベリーパーク)ここは
南町田グランベリーパーク駅です
駅に隣接している「南町田グランベリーパーク」のまちびらきに向けて2019年10月1日に駅名が南町田駅から変更されました。同駅の特徴的な「大屋根」を見てみると、少し見づらいですが新駅名が堂々と掲げられていました。また、駅名部分横に設置されているロゴの英字部分に関しては従来の「TOKYU CORPORATION」ではなく、商号変更後の新商号である「TOKYU RAILWAYS」に変更された新verのものになっていました。但し、じっくり見てようやく分かるほどの小ささなので、普段から駅を利用している人の中でロゴマークが変わった事に気付く人は恐らくいないと思います。
(ただでさえ小さな変化なので…)ちなみに、ここ北口には駅前広場が併設されていて神奈中バスの路線バスや高速バス・リムジンバスなどが発着していますが、「南町田駅」というバス停名は駅名が変更された10月1日以降も変更されずに使用されています。今後バス停名が変更されるかは分かりませんが、暫くは「南町田グランベリーパーク」駅と「南町田駅」というバス停が混在する事になりそうです
続いて南町田GP駅の現時点での南口の出入口にやってきました。目立った駅名標もなく商業施設の入口みたいな出入口ですが、ここが現時点での南町田GP駅の南口です。というのも、南町田GP駅の南口は駅名にもなっている大規模商業施設「グランベリーパーク」の敷地内と直結する形となっていますが、そのグランベリーパークの開業日が約1ヶ月先の2019年11月13日でまだ開業していないため仮通路として駅改札口と当出入口を結ぶ部分のみが開放されているためこのような状況となっています。なので、この出入口を利用する場合は開業前の商業施設内を通るという中々珍しい体験をすることが出来ます。
そんな貴重な体験をして、南町田GP駅とグランベリーパークの境界でもある正真正銘の南口へとやってきました。
物凄く横長な駅名看板のお出迎えです。ここからは駅構内の様子を見ていきます。まずは切符売り場の部分です。券売機上には路線図式運賃表が設置されていますが、今回の駅名改称に伴い新デザインのものに変更されました。このデザイン変更に伴い、従来の運賃表の仕様であった同一運賃駅同士をまとめる表記が見直されたほか全体的に線が細くなりスッキリとした物に変わりました。文字数が多くどのように表記されるか注目が集まっていた「南町田グランベリーパーク駅」部分に関しては無理に1段で詰めて表記することはせずに2段に分けて表記されています。券売機横に設置されている あいうえお順の駅名一覧式運賃表も更新されていました。こちらに関しても新駅名が2段表記で上手い具合に表記されています。また、券売機横には大型の駅周辺案内図が新設されていましたが調整中となっていました。恐らくグランベリーパーク開業後に使用が開始されるものと思われます。続いては改札口部分です。改札口には駅名表記自体が無いので、目立った駅名変更の旨の掲示が何処かに無いか探しましたが、特に見当たらなかったです。改札口横に設置されている急告板に掲示されている内容も東急の商号変更に伴うお知らせと…同日に実施されたダイヤ改正に伴う停車駅変更の知らせのみとなっていました。当駅から田園都市線・半蔵門線各駅への種別毎の所要時間が書かれている「所用時分の目安」の駅名表記も記録しておきます。こちらは日本語部分のみ2段に分け、英語は1段で強引に表記する形となっています。また、改札口横の駅専用板では「南町田グランベリーパーク」開業日までのカウントダウンがされていました。
ここからは改札内の新駅名表記などを記録していきます。まずは改札口入ってすぐの所に設置されている大型の停車駅案内です。ご覧のように新駅名が縦にズラーッと書かれてしまっている関係で、字の長さ的に他駅と比べて非常に目立ってしまっています。
これ程までに現在地が分かりやすすぎる停車駅案内を見たのは初めてかもしれません。
ここからはホーム上の新駅名表記などを記録していきます。こちらが今回のお目当てでもある新駅名標です。とにかくカツカツ度合いが凄いですね…
他の東急線各駅に設置されているもののサイズよりも横長の駅名標に、日本語・英語・中国語・韓国語・日本語(ひらがなver)の駅名表記と駅ナンバリング、隣駅表記などが詰め込まれていますまた、駅名改称前から工事の為に設置されていた仮設の駅名標たちに関しても、しっかりと新駅名表記に変更されていました。













なお、柱用の縦長タイプの駅名標に関しては撤去されてしまったようで残念ながら見掛けることは出来ませんでした。ホーム上に設置されている路線図などの駅名表記も記録していきます。






こんな感じで南町田GP駅の駅名表記集めを終えて隣駅のつきみ野駅にやってきました。つきみ野駅の駅名標も南町田GP駅の駅名変更に伴い新調されていて、小さな次駅表示の部分に新駅名が詰め込まれています。










路線図の駅名表記もついでに記録しておきます…


そして終点の中央林間駅までやってきました。中央林間駅に設置されている「先発列車の停車駅」案内に関しても、しっかりと更新されて新駅名が表記されていました。英語部分に関しては小さいスペースに詰め込んでいるため、さながら視力検査みたいな形になってしまっています。ホーム上には朝ラッシュの時間帯などに横行してしまっている折り返し乗車対策に関する掲示がありますが…「南町田」の部分に「グランベリーパーク」と書かれたシールを貼ることで対応されていました。以上、南町田駅 駅名改称後の様子でした!!

※掲載されている情報は全て取材時の情報です。