薔薇貫入釉 本間友幸の陶記

陶芸家 本間友幸が生み出す陶器=薔薇貫入釉の世界
  

ギャラリーけやき

2007-12-03 02:03:01 | 個展
明日より青山にある「ギャラリーけやき」さんで東京初の本格的な作品展を開催します。

ギャラリーけやきさんは今年オープンした貸しギャラリーです。
県外の完全な貸しギャラリーでの作品展は初めてです。

けやきさんはガラスショップも経営しており、そのお店はギャラリーの隣りにあります。

ギャラリーはガラスショップ経営者らしく大変明るい照明、某デパートと同様展示台、一等地ながら良心的な価格等素晴らしいギャラリーです。

この二人展は柏崎にあるギャラリー風の座さんのプロデュースによるものです。

一緒に作品を展示して頂く版画家野村たかあき先生は、鬼の版画・彫刻で有名な作家さんです。
誰しも一度は絵本等でみたことのある版画でしょう。
笑った鬼の版画=野村たかあき先生の作品と言って良いと思います。

今回は野村先生の新作・抽象版画と、本間作の薔薇貫入釉及び青磁の陶器を展示即売致します。

本間は残念ながら東京にお客様が殆どいませんが、野村先生の胸をお借りし、まずは東京の方に作品を見て頂き日常の器であるカップや茶碗を使って頂ければと思っています。

東京進出第一歩を与えてくださった、けやきさん・風の座さん、野村先生、この場をお借りして感謝申しあげます。
そして全国で本間を応援してくださっている方々、ついに東京デビューできました。
ありがとうございます。

近年は過密なスケジュールでしたが、あえて苦しさ厳しさの中に身をおき、工芸作家の特性なのでしょうか?爆発的な集中力により己の壁を越えるべく日々制作してきました。

本間作品のメインは酒器とカップと青磁のご飯茶碗。

個展だけでも29回開催していますが、ご飯茶碗を発表するのは初めてです。

柏崎での地震の際に、風の座さんよりご飯茶碗を寄付及び特別価格にて提供して頂きたいとのお手紙を頂いたのですが、ご飯茶碗を制作しておらず納品出来ませんでした。

柏崎の方によると、「カップは親戚等から未使用の物を頂けるが、ご飯茶碗はなかなか手に入らない。日常のものなので自分の気にいった作品でご飯が食べたい」
という声が風の座さんに届いたそうです。
この反省からご飯茶碗の制作を始めました。

酒器は片口とぐいのみです。
魚が旬です。魚にはやっぱ日本酒でしょう。

ガラスに似た薔薇貫入釉と青磁。
是非お越し下さい。
そしてゆっくりと、けやきさんの空間を楽しんで下さい。

写真は薔薇貫入釉銀彩片口。
遊びの器です。
角をつけて足つけて…しっぽつけて…
鬼と言うよりサイですかね…