Bar Scotch Cat ~女性バーテンダー日記~

Bar Scotch Catへご来店ありがとうございます。
女性バーテンダーScotch Catの独り言&与太話です。

愛すべき酔っ払いたちへ

2008-02-14 06:41:31 | to the bar



ついでに連投。
本日はお日柄も良く、聖バレンタインデーなり。
今年はscotch catのお手製チョコブラウニーをお客様たちにお出しします。
明け方4時半、scotch catは自宅のキッチンで大量のチョコブラウニーと
格闘しておりました。なにしろたくさん作りましたので、途中でむなしくなること。

チョコブラウニーといっても、そこはscotch catから愛すべき酔っ払いのお客様へ
贈るブラウニーですから、お酒はたっぷりと仕込んであります。
「愛情の強さはアルコールの強さ」がモットーですので 笑。
ブラウニー2種、りんご&カルバドスとバナナ&ダークラムです。
どちらもフルーツと相性の良いお酒を選びました。

製作する前日、少々(いや、だいぶ)呑み過ぎてげんなりしていたscoch cat。
ブラウニーに入れるお酒の香りに軽いめまいを覚えながら作っておりました。
なんであんなに呑んじゃったんでしょ。
お酒を呑む理由には人それぞれありますよね。
同じ人だってその日によって理由は同じではない。
scotchもお付き合いのお酒、仲間と呑むお酒、隣のいい男に見とれるためのお酒、
一人で戦うためのお酒・・・
そのときによって色々です。

どんな理由、どんなお酒であれ、scotch catのバーに呑みに来てくれる
お客様たちはみんな大事なゲスト。暖かく迎えて、気持ちよく帰ってくれたらいいな。
そんな大好きなお客様たちに贈るチョコブラウニーは決して義理チョコなんかじゃ
ありません。ひとつひとつ真心入りです。これ本当。

気が向いたら真心チョコをつまみに一杯やりにいらしてください。
あなたがどんな顔で扉を押して現れても、scotch catはいつでもあたたかく
歓迎する用意がございます。このバーの中にいる間くらいは、
悲しかったことも辛かったことも忘れてちょっぴり夢を見て帰っていただけたらいいな。

酒とは「裸眼で見るには少々刺激の強すぎる現実」を見るためのフィルターのようなもの


伊達女

2008-02-14 06:21:22 | 日々の徒然



久々の更新です。パソコンが死にそうです。ここ最近具合が良かったのに。
もう無理かもしれません。というわけで、この記事はお店のパソコンを拝借して
書き込んでいます。

「カッコイイ」ってどういうことでしょうか。scotch catにも良くわかりませんが。
でもscotchはカッコイイ女でいたいのです。
可愛い女にも色っぽい女にもなりたいのですが、それより何より
カッコイイ女、強い女でいたいのです。それはscotchのこの商売柄、
余計に強く意識することかもしれません。

バーテンダーという商売は基本的に男商売です。女性が進出するようになり、
市民権を得始めた?のはごく最近の話。
だから、バーテンダーになりたてのころのscotch catは今以上に
肩肘を張って虚勢を張って仕事しておりました。なめられちゃいけない、
一人前のバーテンダーに見られなくちゃいけない、という気持ちから。

でもね。scotch catも少しだけ歳をとりました。少しだけ人間も丸くなりました。
そんなに肩肘張らなくても自然体で仕事すればよいのではないかと思うようになりました。
それでもやっぱりカウンターの中では強い凛としたバーテンダーを演じなければ
ならないことも多いです。

そんな自分のために、ボルサリーノを買いました。もちろん女性用です。
可愛いコサージュが付いています。でも、それをとりはずせば男性用のそれと
なんら変わりがない、マニッシュなボルサリーノです。

女性があえて男性用の物を身に着けるって、わかりやすくセクシーな服を着るより
うんと色っぽい時があると思うのです。
バーテンダーのベストにネクタイ、ウイングシャツの制服もそうかもしれない。
女性バーテンダーがそれを着ることで思いがけずもっと女性らしく見えることも
あるんじゃないか、と。
scotch catも中身は普通の女性です。だけどそれを制服で隠してカウンターの
中ではうんと気丈に振舞っています。バーテンダーの制服は、scotch catにとって
そんな戦闘服なのかもしれません。

だからボルサリーノ。レディでいたいときはコサージュ付けてかぶります。
でも強くならなきゃいけないとき。カウンターの外に出てもちょっと鎧が必要なとき。
そんなときはコサージュは外してアルパチーノよろしく、マニッシュにかぶろう、と。

負けません。ちょっぴり悲しいことがあったって、ボルサリーノを目深にかぶれば
涙を隠すことだってできる。
もうすぐ春です。scotch catももう少しだけ強くならなければなりません。