Bar Scotch Cat ~女性バーテンダー日記~

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女性バーテンダーScotch Catの独り言&与太話です。

復活するもの、壊れ行くもの

2008-11-30 14:34:31 | to the bar

ここ数日、scotch_catの生活はラギオールづいている。
前回のブログで書いたラギオールの懐中時計は、とっても器用なお客様がっくんが
キレイに修理してくださいました。がっくん、感謝感謝!!

が、・・・っが!蛾~!
その修理済み懐中時計を受け取った直後。
白ワインを開けようとしたscotch_cat。もちろんラギオールのソムリエナイフで。
「とれっびあーのだぶるっつぉ」。イタリアの素敵な白ワイン。

最近のワインは、コルク不足のため、プラスチック素材?の合成コルクが多いのです。このワインもそう。これが、普通のコルクに比べてうんと堅い!
ソムリエナイフのスクリューをねじ込み、まずは開栓するのに苦労する。
んが~っ!開かない・・・ 力任せじゃダメだ、てこの原理なんだから。
・・・でも開かない・・・ 開いたところで、そのコルクからスクリューを抜くのに苦労する。なにしろこのワイン、合成コルクが堅いんです。コルクがスクリューをがっちり
くわえ込んでしまって、ほんとに取れない。

その「だぶるっつぉ」君を開けようとしていたscotch_cat。
まずはスクリューをコルクの真ん中に刺して・・・
くるくるくる、うん、ここまでは快調。もう一回しくらいねじ込んでから開けるか・・・
と、ナイフのスクリューをくるり、ともう一回転したそのとき。
・・・バキッ!・・・
ん??バキッ? バッキー木場? ベッキー?
ふと手元のソムリエナイフを見ると。なんとスクリューが根元からバッキリ折れている!
ノ~!!!NO~!!!脳~!!!
scotch_cat、大パニック。手元にはラギオールのハンドルだけ。ワインのコルクには
根元までささったスクリューが申し訳なさそうに残されて。

ショック!大ショック!バーテンダーの仕事に就いたとき、一番最初に買ったソムリエナイフ。ちょっと奮発して、だけどずっとこの仕事するからいい道具を、と買ったナイフ。以来、約7年間ずっと使い込んできたお道具だったのに。
いやあ~!!と騒ぐscotch_catを尻目に店長I君はもくもくとペンチでスクリューの救出作業。
スクリューは取れたものの、写真のような可哀想な状態に。

ああ、切ない。使い込んでやっと手になじんでいたソムリエナイフ。
ラギオールのソムリエナイフはもう一本持っているのだけど。使い込んだこいつが愛おしいのです。
これ、修理できるかな。修理して使おう。新しいナイフなんていらない~!これがいいの~!と、駄々っ子状態。
悲しいけれど、直ったばかりのラギオールの懐中時計と壊れたばかりのソムリエナイフ、仲良く並んで記念撮影。
ぐすん・・・
修理センター調べます。